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+ | 少女時代のメンバーは、デビュー前は2005年頃から「スーパーガールズ」という仮のグループを組んでレッスンに励んでいた。「スーパーガールズ」メンバーの推移は以下の通り(現:少女時代メンバーの名前も本名で表記)。 | ||
+ | *結成当初→イ・ヨニ(リーダー)、ホン・ボラ、ペク・ソクビン、チャン・リイン、ジェシカ、キム・ヒョヨン、クォン・ユリ、チェ・スヨン、イム・ユナ、ソ・ジュヒョン、キム・イェジンによる11人組。 | ||
+ | *一度目のメンバー入れ替え→イ・ヨニ、ホン・ボラ、ペク・ソクビン、チャン・リイン、キム・イェジンの5名が脱退し、ソン・ヒョンジン、パク・ソヨン、ステラ、チャン・ハジン、イ・ファニの5名が加入。リーダーはパク・ソヨンに交代。なお、ソ・ヒョンジンは、2001年に女性4人組「[[M.I.L.K]]」のメンバーとして既にメジャーデビューしており、その後再び練習生となり、スーパーガールズに加入。 | ||
+ | *最終段階→小さな交代劇が何度か行われて12人組になったが、このうちパク・ソヨン、イ・ファニ、ホ・チャンミが脱退し、残りの9人が少女時代としてデビューした。 | ||
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+ | 脱退メンバーのうち、[[イ・ヨニ]]は女優としてデビューした。パク・ソヨンは後に「[[T-ara]]」のソヨンとして、[[チャン・リイン]]はソロ歌手として、ホ・チャンミは「[[男女共学 (韓国の音楽グループ)|男女共学]]」のチャンミとして、それぞれ歌手デビューしている。ちなみにイ・ヨニは、スヨンが[[テレビ東京]]系『[[ASAYAN]]』でアイドルデュオ「[[route0]]」として2002年にデビューした時、そのオーディション決勝における対決相手だった。 | ||
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+ | チャン・ハジンは、芸能界入りを断念して理系の難関大学であるKAIST(韓国科学技術院)入りしたが、2011年3月には自叙伝『願いを言ってみて』を出版したり、、テレビや新聞のインタビューにたびたび登場したりして、練習生時代の少女時代メンバーとの思い出や、学業に専念する道を選んだ理由などを語っている。チャンは、「少女時代のメンバーに初めて会ったとき『世の中にはこんなかわいい人がいるんだ』と驚きました」とも語っている。 | ||
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+ | ステラは[[アメリカ]]出身の帰国子女で、[[ニューヨーク]]でSMの創業者兼オーナーである[[イ・スマン]]に直接スカウトされ練習生となった。現在は自身の[[Twitter]]を開設しており、現・少女時代メンバーである[[スヨン (少女時代)|スヨン]]とも親交が続いている。現在のステラは、[[アメリカ]]・[[ニューヨーク]]州立大学に在学している。 | ||
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+ | イ・ファニは、2003年のSMオーディションで歌手部門の1位になり練習生となった。彼女は[[ソヒョン (少女時代)|ソヒョン]]と仲が良かったようで、2011年9月21日放送の韓国KBS『ビッグブラザーズ』に出演したソヒョンは、「5年の間、同じグループになると考えて練習生生活を送り、デビューメンバーを決めるショーケースまで終わらせたが、デビューメンバーリストにファニの名前は無かった。」「私がデビューできる喜びより、その人が落ちて申し訳ない気持ちのほうが多かった。」「しばらく連絡も出来ず顔も合わせなかった。ある日、友人が私を呼び2人で泣いた。」と語った。現在、イ・ファニは、大学に通い女優を目指しているという。 | ||
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+ | == エピソード == | ||
+ | ===日本での活動=== | ||
+ | * 少女時代の所属事務所である[[SMエンターテインメント]]は、1998年に女性3人組「[[S.E.S.]]」を日本デビューさせたが、結果は惨敗だった。その上、韓国で人気絶頂の時に日本での活動を優先したため、本国での人気低下を招いた面があるとされている。少女時代の日本デビューでは、S.E.S.の失敗を教訓として、SMは曲選びからデビューイベントの内容、時期まで慎重に吟味したという。なお、日本へ進出した韓国の女性アイドルグループの中で、セールス面で本格的に成功したのは、少女時代と、ほぼ同時期に進出した[[KARA]]が最初である(2010年以前に日本へ進出して成功した韓国の歌手としては、[[BoA]]や[[東方神起]]、[[BIGBANG]]などが挙げられるが、BoAは女性ソロ歌手、東方神起とBIGBANGは男性グループだった)。 | ||
+ | *2010年8月25日に開催された[[東京]]・[[有明コロシアム]]でのショーケースライブでは、それまで日本国内のマスメディアは、少女時代の事をほとんど取り上げていなかったにもかかわらず、のべ2万2千人ものファンを集めたことや、女性アイドルグループのライブであるにもかかわらず、ファンのほとんどが女性である点などが注目を集めた。その理由としては、[[東方神起]]らの活躍や、[[韓流]]ドラマ人気との相乗効果により[[K-POP]]への関心が高まり、少女時代などの女性グループにも注目が集まったこと、日本人女性があこがれる同性のタレントとして少女時代があてはまったこと、インターネットの普及により、[[YouTube]]などの動画サイトでPV([[ミュージック・ビデオ]])やテレビの歌番組などの動画を簡単に見られるようになったこと、[[ブログ]]などの[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]] により、ファンによる情報発信が容易になったことなどの要因が指摘されている。また、ショーケースライブの模様は、当日の[[NHK]]『[[ニュースウォッチ9]]』でトップニュースとして報じられた。これはNHKの芸能ニュースに対する扱いとしては異例の扱いで、視聴者からは「日本の公共放送のニュース番組に適切ではない」という声もあったという。 | ||
+ | **少女時代の所属事務所である[[SMエンターテインメント]]代表の金英敏(キム・ヨンミン)も、「約5年前までは、アーティストを海外で売り出すときには、必ず現地のローカルメディアの手を借りる必要がありました。これを一から頑張ってきたのが、[[BoA]]と[[東方神起]]ですよね。しかし、アーティストをプロモーションできるグローバルなプラットホームがインターネット上にできたことで、少女時代はいきなりライブ会場を埋め尽くし、それをNHKほか現地メディアがニュースとして報道した。つまり情報伝達の順序が変わったわけですね。この逆転が、我々の海外展開において、ひとつの大きなインパクトを持ったと思います」と語っている。2010年以降、SM社は自社所属歌手によるライブ「SMTOWN LIVE WORLD TOUR」を、[[アメリカ]]・[[ロサンゼルス]]、[[ニューヨーク]]、[[フランス]]・[[パリ]]など欧米諸国でも相次いで開催するようになったが、これらの公演が実現した要因も、やはりインターネットの普及で、K-POPの認知度が世界的に高まったのが大きいとされている。 | ||
+ | *少女時代と[[KARA]]の人気を比較すると、韓国国内では少女時代のほうが上だが、日本では両グループともほぼ同等であるとの指摘がある 。そのため、韓国の全国紙芸能部記者からも、「韓国では『少女時代』のほうがトップスターだから、日本でもそうだろうと勝手に思っていたのですが、KARAの日本での人気は本当だったんですね・・・・・・」との声もあったほどである。両グループの日本進出戦略の違いについては、「日本市場向けにカワイイ系のアイドル・ポップスに的を絞っているKARAに比べ、少女時代の最新アルバム『[[GIRLS' GENERATION (アルバム)|GIRLS' GENERATION ]]』(日本盤、2011年)は、低音をバキバキに強調したダンス・トラック中心に構成され、あくまでワールド・ワイドに売ろうとしている印象を持ちました」との指摘もある。また、少女時代の最近の楽曲は、欧米人作曲家を起用した作品が増加している(所属事務所である[[SMエンターテインメント]]は、他の所属歌手にも欧米人作曲家の楽曲を歌わせることが近年では多い)。 | ||
+ | * 日本のマスコミは、少女時代を「美脚グループ」として紹介する事が多いが、メンバーの[[ユリ (少女時代)|ユリ]] は、11月30日に放送されたSBSの芸能番組『強心臓』に出演した時、「日本の番組に出れば、脚の話が集中的に扱われたり、脚を中心にカメラがまわることもある。」「日本に行けば顔よりも脚に気を使うようになった。特に、振り付けによって脚にできた傷やあざが多く、脚の怪我をメイクでカバーしている。」「少女時代のメンバー達の脚は皆きれいなわけではない。数人だけがきれいだ。脚が短いメンバーもいる」とコメントしている。 | ||
+ | *日本では、少女時代のダンスを真似するコピーグループが続々と出現している。例えば、韓国語クラスの女子大生が9人集まって結成された「PRSD(ペリシデ)」は、少女時代が日本デビューする前から活動していて、2009年8月には韓国SBS『スターキング』にも紹介されたこともある。他にも、男女9人のプロダンサーによる「[[遠藤時代]]」などもある。 | ||
+ | *2011年初頭には、[[KARA]]の5人中3人のメンバーが所属事務所の[[DSPメディア]]に専属契約取り消しを訴えた騒動があったが、騒動の真っ只中だった同年2月22日に行われた、「e-maのど飴」([[味覚糖]])のCM発表会に出席した少女時代メンバーへは、報道陣から「KARAの解散についてどう思いますか」、「少女時代は分裂はしないですよね」、「事務所との仲はいいですか」などと韓国語で矢継ぎばやに問いかけられたため、メンバーは困惑した表情を浮かべた。 | ||
+ | *2011年12月31日放送予定の「[[第62回NHK紅白歌合戦]]」への少女時代の出場が決定した。同年11月30日に[[東京]]・[[渋谷]]の[[NHK放送センター]]で行われた紅白初出場歌手の記者会見にも出席したが、出場歌手発表は直前まで日程が決まらなかったため、スケジュールの都合上、メンバーは9人中6人([[テヨン (少女時代)|テヨン]] 、[[ジェシカ (少女時代)|ジェシカ]] 、[[ティファニー (少女時代)|ティファニー]] 、[[ユリ (少女時代)|ユリ]] 、[[スヨン (少女時代)|スヨン]] 、[[ソヒョン (少女時代)|ソヒョン]] )しか出席できなかった。また、少女時代は直前まで、[[シンガポール]]で開催された音楽祭「2011 Mnetアジアン ミュージック アウォード」に出演していたため、この日午前2時に飛行機に飛び乗り、NHKに直行したという。ちなみに、この記者会見には、同じく韓国勢の初出場である[[KARA]]も出席したが、こちらもスケジュールの都合上、5人中3人(ギュリ、ハラ、ニコル)しか出席できなかった。 | ||
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+ | ===事件・事故・騒動=== |
2011年12月17日 (土) 19:30時点における版
少女時代(しょうじょじだい)は、韓国の女性歌手グループ。2007年8月2日にデビュー。所属はSMエンターテインメント。
概要
SMエンターテインメントの練習生のうち、「スーパーガールズ」(後述)という仮のグループを組んでいた9人が「少女時代」としてメジャーデビューすることになった。2007年7月6日から14日にかけて、ユナ 、ティファニー、ユリ 、ヒョヨン 、スヨン 、ソヒョン 、テヨン 、ジェシカ、サニー の順で、それぞれメンバーが各日ごとに1人ずつホームページ上で公表された。そして16日になって、グループ名「少女時代」も公表された。グループ名の由来は「少女たちの時代が来た」という意味で、歌手活動の他、女優、タレントとしても活躍する多彩多能な10代のメンバー9人で構成、韓国はもちろんアジア全体を席巻するという抱負を持って、国際的展開を目指して活動しているグループである。ヒョヨンとソヒョンが中国語を、スヨンが日本語を得意とし、ティファニーとジェシカはアメリカ出身の帰国子女であるため英語を得意とするなど、語学力でも世界進出に対応できるようなメンバー構成でもある。
韓国では少女時代の韓国語での読み方「ソニョシデ」を略して「ソシ」と呼ぶが、韓国以外の国ではSo Nyeo Shi Dae(So Nyuh Shi Dae)のイニシャルだけを取ってSNSDと表記するか、英語表記のGirls' Generationと表記される場合が多い。
公式ファンクラブの名前はS♡NE(SO ONE / ソウォン)。公式ファンクラブに入っていないファンも含め少女時代のファンは全てS♡NEと呼ばれる。公式色は「パステル・ローズ・ピンク」。
デビュー作は2007年8月2日発売のシングル『また巡り逢えた世界』である(韓国ではシングルCDの発売は珍しく、現時点では少女時代が母国でリリースしたシングルCDは本作のみ)。KARAやWonder Girls らと共に、2007年以降における韓国の女性アイドルグループブームを牽引してきた。
2009年には、韓国KBS放送の音楽番組『ミュージックバンク』のヒット曲ランキングで、『Gee』が同番組史上初の9週連続1位を獲得した。韓国のマーケティング専門企業「NEOBOB」が、2010年9月に企業マーケティング担当者計751人を対象に実施した「大衆に広告影響力を及ぼす好感度の高い女性タレントは誰?」とのアンケートでは、少女時代(449人、59.7%)がイ・ヒョリ(219人、29.1%)、シン・ミナ(104人、13.8%)らを抑え1位になった。Forbes koreaが2011年に発表した「韓国のパワーセレブリティー40」でも、2位のパク・チソン、3位のキム・ヨナらを抑えて1位になるなど、韓国のトップアイドルグループとしての評価を確固なものとしてきた。
日本や欧米諸国への進出
少女時代は、初期の頃から中国 、台湾、東南アジア諸国でたびたびコンサートを開催・参加してきたが、2010年からは日本への進出を開始した。日本では、ユニバーサルミュージックナユタウェイブレコーズから2010年8月11日にシングルCD『GENIE』でデビューし、8月25日には東京・有明コロシアムでショーケースを行った。当初、1回だけの公演の予定だったが、ファンの爆発的な反応の為、3回に増えた。8月23日にこのショーケースのために来日し、多くのファンが空港で出迎えた。 日本では2枚目のシングルとなった『Gee』はリリースして1週間でおよそ6万6000枚が売れた。日本を除くアジア女性グループの中で初のオリコン・シングルウィークリーチャート「トップ3」に入った。
2011年6月には日本1stアルバム『GIRLS' GENERATION』で初週約23.2万枚を売り上げ、グループ初となるオリコンウィークリーチャート1位を獲得した。このアルバムは同じ韓国出身でSMエンターテインメントの先輩でもあるBoAが 『LISTEN TO MY HEART』(2002年3/25付)で記録した初週売上23.1万枚を9年3ヶ月ぶりに上回り、海外アーティストのデビューアルバムとして歴代最高の初週売り上げ枚数となった。2011年9月25日現在で60万枚以上を売り上げており、韓国のグループの音楽ソフトで史上最高の売り上げとなっている(ソロ歌手を含めても、CD全盛時代に活躍したBoAのアルバムを除けば、韓国の歌手として最高の売り上げ数である)。また、同年8月14日には、韓国の女性グループとしては初めて、日本の音楽フェス「SUMMER SONIC2011」に出演した。
10月19日には韓国語アルバム『The Boys』を、世界各国で同時発売した。アメリカでは、ユニバーサルミュージックグループのインタースコープ・レコード(Interscope Records)を通じてCDをリリースすることになり、同アルバムの表題曲『The Boys』のEnglish VersionはアメリカiTunesの総合シングルチャートで82位を記録し、韓国歌手としては初めてのトップ100入りを果たした。フランスでも、ユニバーサル傘下のポリドール・レコードからCDがリリースされた。
2010年からは、所属事務所のSMエンターテインメントによるライブ「SMTOWN LIVE WORLD TOUR」が欧米諸国でも開催されるようになり、少女時代も欠かさず出演している。2010年9月のアメリカ・ロサンゼルス公演を皮切りに、2011年6月のフランス・パリ公演、10月のアメリカ・ニューヨーク公演と、いずれも開催地では観客の好評を得た。ニューヨーク公演では、その翌日にMTVニュースとMTVネットワークチャンネル「MTV IGGY」へのインタビューを受け、その後、ブロードウェイのBEST BUY Theaterで開催された米国での初のファンミーティングに出席して現地ファンとの交流を行なった。
2011年12月31日放送予定の「第62回NHK紅白歌合戦」への初出場も決定した。
前身の「スーパーガールズ」
少女時代のメンバーは、デビュー前は2005年頃から「スーパーガールズ」という仮のグループを組んでレッスンに励んでいた。「スーパーガールズ」メンバーの推移は以下の通り(現:少女時代メンバーの名前も本名で表記)。
- 結成当初→イ・ヨニ(リーダー)、ホン・ボラ、ペク・ソクビン、チャン・リイン、ジェシカ、キム・ヒョヨン、クォン・ユリ、チェ・スヨン、イム・ユナ、ソ・ジュヒョン、キム・イェジンによる11人組。
- 一度目のメンバー入れ替え→イ・ヨニ、ホン・ボラ、ペク・ソクビン、チャン・リイン、キム・イェジンの5名が脱退し、ソン・ヒョンジン、パク・ソヨン、ステラ、チャン・ハジン、イ・ファニの5名が加入。リーダーはパク・ソヨンに交代。なお、ソ・ヒョンジンは、2001年に女性4人組「M.I.L.K」のメンバーとして既にメジャーデビューしており、その後再び練習生となり、スーパーガールズに加入。
- 最終段階→小さな交代劇が何度か行われて12人組になったが、このうちパク・ソヨン、イ・ファニ、ホ・チャンミが脱退し、残りの9人が少女時代としてデビューした。
脱退メンバーのうち、イ・ヨニは女優としてデビューした。パク・ソヨンは後に「T-ara」のソヨンとして、チャン・リインはソロ歌手として、ホ・チャンミは「男女共学」のチャンミとして、それぞれ歌手デビューしている。ちなみにイ・ヨニは、スヨンがテレビ東京系『ASAYAN』でアイドルデュオ「route0」として2002年にデビューした時、そのオーディション決勝における対決相手だった。
チャン・ハジンは、芸能界入りを断念して理系の難関大学であるKAIST(韓国科学技術院)入りしたが、2011年3月には自叙伝『願いを言ってみて』を出版したり、、テレビや新聞のインタビューにたびたび登場したりして、練習生時代の少女時代メンバーとの思い出や、学業に専念する道を選んだ理由などを語っている。チャンは、「少女時代のメンバーに初めて会ったとき『世の中にはこんなかわいい人がいるんだ』と驚きました」とも語っている。
ステラはアメリカ出身の帰国子女で、ニューヨークでSMの創業者兼オーナーであるイ・スマンに直接スカウトされ練習生となった。現在は自身のTwitterを開設しており、現・少女時代メンバーであるスヨンとも親交が続いている。現在のステラは、アメリカ・ニューヨーク州立大学に在学している。
イ・ファニは、2003年のSMオーディションで歌手部門の1位になり練習生となった。彼女はソヒョンと仲が良かったようで、2011年9月21日放送の韓国KBS『ビッグブラザーズ』に出演したソヒョンは、「5年の間、同じグループになると考えて練習生生活を送り、デビューメンバーを決めるショーケースまで終わらせたが、デビューメンバーリストにファニの名前は無かった。」「私がデビューできる喜びより、その人が落ちて申し訳ない気持ちのほうが多かった。」「しばらく連絡も出来ず顔も合わせなかった。ある日、友人が私を呼び2人で泣いた。」と語った。現在、イ・ファニは、大学に通い女優を目指しているという。
エピソード
日本での活動
- 少女時代の所属事務所であるSMエンターテインメントは、1998年に女性3人組「S.E.S.」を日本デビューさせたが、結果は惨敗だった。その上、韓国で人気絶頂の時に日本での活動を優先したため、本国での人気低下を招いた面があるとされている。少女時代の日本デビューでは、S.E.S.の失敗を教訓として、SMは曲選びからデビューイベントの内容、時期まで慎重に吟味したという。なお、日本へ進出した韓国の女性アイドルグループの中で、セールス面で本格的に成功したのは、少女時代と、ほぼ同時期に進出したKARAが最初である(2010年以前に日本へ進出して成功した韓国の歌手としては、BoAや東方神起、BIGBANGなどが挙げられるが、BoAは女性ソロ歌手、東方神起とBIGBANGは男性グループだった)。
- 2010年8月25日に開催された東京・有明コロシアムでのショーケースライブでは、それまで日本国内のマスメディアは、少女時代の事をほとんど取り上げていなかったにもかかわらず、のべ2万2千人ものファンを集めたことや、女性アイドルグループのライブであるにもかかわらず、ファンのほとんどが女性である点などが注目を集めた。その理由としては、東方神起らの活躍や、韓流ドラマ人気との相乗効果によりK-POPへの関心が高まり、少女時代などの女性グループにも注目が集まったこと、日本人女性があこがれる同性のタレントとして少女時代があてはまったこと、インターネットの普及により、YouTubeなどの動画サイトでPV(ミュージック・ビデオ)やテレビの歌番組などの動画を簡単に見られるようになったこと、ブログなどのSNS により、ファンによる情報発信が容易になったことなどの要因が指摘されている。また、ショーケースライブの模様は、当日のNHK『ニュースウォッチ9』でトップニュースとして報じられた。これはNHKの芸能ニュースに対する扱いとしては異例の扱いで、視聴者からは「日本の公共放送のニュース番組に適切ではない」という声もあったという。
- 少女時代の所属事務所であるSMエンターテインメント代表の金英敏(キム・ヨンミン)も、「約5年前までは、アーティストを海外で売り出すときには、必ず現地のローカルメディアの手を借りる必要がありました。これを一から頑張ってきたのが、BoAと東方神起ですよね。しかし、アーティストをプロモーションできるグローバルなプラットホームがインターネット上にできたことで、少女時代はいきなりライブ会場を埋め尽くし、それをNHKほか現地メディアがニュースとして報道した。つまり情報伝達の順序が変わったわけですね。この逆転が、我々の海外展開において、ひとつの大きなインパクトを持ったと思います」と語っている。2010年以降、SM社は自社所属歌手によるライブ「SMTOWN LIVE WORLD TOUR」を、アメリカ・ロサンゼルス、ニューヨーク、フランス・パリなど欧米諸国でも相次いで開催するようになったが、これらの公演が実現した要因も、やはりインターネットの普及で、K-POPの認知度が世界的に高まったのが大きいとされている。
- 少女時代とKARAの人気を比較すると、韓国国内では少女時代のほうが上だが、日本では両グループともほぼ同等であるとの指摘がある 。そのため、韓国の全国紙芸能部記者からも、「韓国では『少女時代』のほうがトップスターだから、日本でもそうだろうと勝手に思っていたのですが、KARAの日本での人気は本当だったんですね・・・・・・」との声もあったほどである。両グループの日本進出戦略の違いについては、「日本市場向けにカワイイ系のアイドル・ポップスに的を絞っているKARAに比べ、少女時代の最新アルバム『GIRLS' GENERATION 』(日本盤、2011年)は、低音をバキバキに強調したダンス・トラック中心に構成され、あくまでワールド・ワイドに売ろうとしている印象を持ちました」との指摘もある。また、少女時代の最近の楽曲は、欧米人作曲家を起用した作品が増加している(所属事務所であるSMエンターテインメントは、他の所属歌手にも欧米人作曲家の楽曲を歌わせることが近年では多い)。
- 日本のマスコミは、少女時代を「美脚グループ」として紹介する事が多いが、メンバーのユリ は、11月30日に放送されたSBSの芸能番組『強心臓』に出演した時、「日本の番組に出れば、脚の話が集中的に扱われたり、脚を中心にカメラがまわることもある。」「日本に行けば顔よりも脚に気を使うようになった。特に、振り付けによって脚にできた傷やあざが多く、脚の怪我をメイクでカバーしている。」「少女時代のメンバー達の脚は皆きれいなわけではない。数人だけがきれいだ。脚が短いメンバーもいる」とコメントしている。
- 日本では、少女時代のダンスを真似するコピーグループが続々と出現している。例えば、韓国語クラスの女子大生が9人集まって結成された「PRSD(ペリシデ)」は、少女時代が日本デビューする前から活動していて、2009年8月には韓国SBS『スターキング』にも紹介されたこともある。他にも、男女9人のプロダンサーによる「遠藤時代」などもある。
- 2011年初頭には、KARAの5人中3人のメンバーが所属事務所のDSPメディアに専属契約取り消しを訴えた騒動があったが、騒動の真っ只中だった同年2月22日に行われた、「e-maのど飴」(味覚糖)のCM発表会に出席した少女時代メンバーへは、報道陣から「KARAの解散についてどう思いますか」、「少女時代は分裂はしないですよね」、「事務所との仲はいいですか」などと韓国語で矢継ぎばやに問いかけられたため、メンバーは困惑した表情を浮かべた。
- 2011年12月31日放送予定の「第62回NHK紅白歌合戦」への少女時代の出場が決定した。同年11月30日に東京・渋谷のNHK放送センターで行われた紅白初出場歌手の記者会見にも出席したが、出場歌手発表は直前まで日程が決まらなかったため、スケジュールの都合上、メンバーは9人中6人(テヨン 、ジェシカ 、ティファニー 、ユリ 、スヨン 、ソヒョン )しか出席できなかった。また、少女時代は直前まで、シンガポールで開催された音楽祭「2011 Mnetアジアン ミュージック アウォード」に出演していたため、この日午前2時に飛行機に飛び乗り、NHKに直行したという。ちなみに、この記者会見には、同じく韓国勢の初出場であるKARAも出席したが、こちらもスケジュールの都合上、5人中3人(ギュリ、ハラ、ニコル)しか出席できなかった。