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なお映画のミュウツーは主に黒いエネルギー弾を放つ攻撃を使い、当時のポケモンでは該当するような技が存在せず一体何なのかということが一部話題となった。その後発売された『金・銀』でよく似た「シャドーボール」という技が登場したためこれではないかということになり、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では正式に「シャドーボール」であるとされた。ゲームでのミュウツーは「シャドーボール」を自力で覚える事が出来ないが、その技が初登場する『金・銀』以降技マシンで習得できる。 | なお映画のミュウツーは主に黒いエネルギー弾を放つ攻撃を使い、当時のポケモンでは該当するような技が存在せず一体何なのかということが一部話題となった。その後発売された『金・銀』でよく似た「シャドーボール」という技が登場したためこれではないかということになり、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では正式に「シャドーボール」であるとされた。ゲームでのミュウツーは「シャドーボール」を自力で覚える事が出来ないが、その技が初登場する『金・銀』以降技マシンで習得できる。 | ||
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2021年1月13日 (水) 14:41時点における最新版
ミュウツーは、ポケットモンスターシリーズに登場する491種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。ミューツーやミュウツウと誤表記される事がある。
特徴[編集]
最強のポケモンといわれる。推定年齢は70歳(数え年)。人工のポケモンの一種だが、電子工学を駆使して作られたポリゴンとは異なり、遺伝子工学によりミュウの遺伝子をベースとして、様々なポケモンのデータを加えて作り出した遺伝子組み換えポケモン。最強の名に恥じず、高い戦闘能力を誇る。ミュウの進化形態ではないので注意。ちなみに、ミュウはネコ型ポケモンであるため、ミュウツーもネコ科の系統である。
外見は、ミュウの体がより人型に近くなったような姿である。尻尾が長く、太腿が太い。初期のデザインは頭部が大きく顔は前頭部に寄り、手足は短く首は細くといった宇宙人やミュータントのような姿をしていたが、ほかの多くのポケモン同様にアニメに出演を決めるにあたって、よりシャープなデザインへと変更された。
「ミュウというポケモンをベースに」「ポケモンの遺伝子に人間が手を加えて生み出した」という設定は共通しているものの、ゲームと映画・ラジオドラマなどで微妙に出自や設定が異なる。
知能は人間のそれを凌駕し、生まれながらにして各種超能力を非常に強いレベルで行使できるが、極限まで戦闘能力を高めたためか、性格は非常に攻撃的であるため油断できない。映画版のミュウツーは攻撃的だが知的で哲学的な性格でもあり、こちらの設定を参考した作品も見受けられる。
ゲームでのミュウツー[編集]
グレンじまのポケモン研究所の研究員に捕獲された幻のポケモンミュウから生み出されたポケモンとして登場する。ミュウがどのようにしてミュウツーを生んだのか、その後ミュウはどうしたのか、遺伝子操作はどのように行ったのか、それは生まれる前なのか生まれた後なのかといった詳しい事は一切わかっていない。ただしグレン島のポケモン屋敷のそこかしこに残された4冊の研究日記で断片的にその生い立ちを推察することが出来る。ミュウツーの記述が乗った日記は、その内の2冊で『ミュウが子供を産む。産まれたジュニアをミュウツーと呼ぶことに…』『ポケモンミュウツーは強すぎる。駄目だ… 我々の手に負えない…』と残されている。
きわめて高水準の能力を備えており、特に「とくこう」の値がデオキシスのアタックフォルムに次いで全ポケモン中2位である。「すばやさ」もクロバット、サンダース、プテラに匹敵する。「ぼうぎょ」「とくぼう」はそこまで高くないものの、「じこさいせい」「バリアー」「ドわすれ」を覚えることができる。他多くの補助技を覚えるが、ミュウツー専用のわざやとくせいは現時点では存在していない。
『赤・緑・青・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』では、ハナダのどうくつの最深部に1匹のみ生息している。初期レベルは70。
『金・銀・クリスタル』では野生では登場しないが、その名残なのか、かつてのハナダのどうくつ付近の水中には「はかいのいでんし」という道具が落ちている。
『ポケモンスタジアム2』には「ミュウツーを倒せ」という最終ステージがあり、ゲームのラスボス的存在にもなっていた。「うら」のミュウツーは全てのパラメーターがミュウツーの理論上最高値であり、「ド忘れ」で自らの特殊能力を倍にしてくる。
続編の『ポケモンスタジアム金銀』では、「ライバルを倒せ」というモードがあり同等クラスのルギア、ホウオウと共にラスボス的存在として登場してくる。こちらの「うら」のパラメーターも理論上最高値である。
さらに同系統の作品『ポケモンバトルレボリューション』でもマスターズカップのラスボスに位置するミステリオのポケモンとしても使用される。
ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にも使用キャラクター(出現するのに条件がある隠しキャラ扱い)として登場し、『ミュウツーの逆襲』と同じく俳優の市村正親が声を担当している。高い回避能力や強力な投げ技などを用いた一対一の戦いを得意とするキャラクターで、「私は何故ここにいるのか?」など『ミュウツーの逆襲』を意識したセリフも喋る。対戦で負けるとほとんどのキャラは拍手するが、ミュウツーだけは直立不動で腕を組み、勝者を見る。続編の『X』では不参加だが、フィギュアで登場している。
必殺ワザは、独特の軌道を描く溜めが可能な飛び道具「シャドーボール」、相手を持ち上げたり飛び道具を跳ね返したりする「ねんりき」、発動の早いワープ移動「テレポート」、目の合った相手を気絶させる「かなしばり」を使う。
アニメでのミュウツー[編集]
映画『ミュウツーの逆襲』への前ふりとして、公開前の数週間からアニメ本編にミュウツーが登場するシーンが断片的に描かれている。ただし、ポケモンショックにより放送時期が遅れたために、実際に該当するエピソードが放映されたのは映画公開後である。
ロケット団首領でありトキワジムリーダーのサカキに唆され、利用するための能力試しに戦いを繰り返していた。主人公のサトシ達と直接対峙するシーンは無く、能力制御用の拘束具をつけた姿で正体までは明かされなかったが、ジムに挑戦したシゲルのポケモンを指先一つで片付けるなど、強力無比ぶりはアニメでもいかんなく発揮されていた。やがてサカキの元にいる事に価値を感じなくなり、ミュウツーは拘束具ごとロケット団の基地を破壊し、彼方へと飛び去る。映画ではテレパシーを使って会話するが、このエピソード内ではミュウツーが会話するシーンは登場しない。
他にミュウツーが登場するアニメ作品として『ミュウツーの誕生』『ミュウツー!我ハココニ在リ』が存在する。『ミュウツー!我ハココニ在リ』においては、『ミュウツーの誕生』『ミュウツーの逆襲』アニメ本編を設定を引き継いでおり、それらの過去の経験から思慮深い存在として描かれており、かつての攻撃的な性格は影を潜めていた。しかし、かつての因縁の関係であるサカキとロケット団が、再び自分を支配しようと陰謀を巡らせてきたことから、自立意志をかけて戦いを決意する。そこでサトシと再会し、今度は戦友として共に戦うことになる。
また ポケモン10周年記念特別アニメ「戦慄のミラージュポケモン」では、データを実体化し擬似的にポケモンを再現する「ミラージュシステム」に公共的に確認されている全てのポケモンのデータを加えて実体化した最強のミラージュポケモンとして登場した。これはミラージュシステムの作り出す幻影のようなものなので生物ではなく、上記のミュウツーではない。
ポケモンカードでのミュウツー[編集]
初期の頃に発売されたミュウツーのカードは、控えに逃げるコストが高く、ワザを使用するコストや条件が厳しい割には、敵に対してそれほど効果的な戦果を期待できないなどの理由で、デッキに入れるプレイヤーは少なく、ゲームの強さとは対照的に敬遠されがちのカードが多かった。
そんな中、飛躍的に注目されるカードが登場したのが「R団のミュウツー」である。ポケモンカードで初めて技が3つ使用できるカードで、3つともそれぞれトリッキーな技だが特に目を引くのは「チェンジダメージ」と「サイコバーン」である。チェンジダメージはコインが表なら自分と相手のダメージカウンターを取り替えるという技で、相手のポケモンカードにダメージカウンターがなければ自分のダメージカウンターを相手に付けて、R団のミュウツーはダメージがない状態にできる優れた回復技。サイコバーンはコストは高いものの、たねポケモンにしては異例のダメージ60を無条件で与えられる。攻防一体の優れたカードに多くの人がデッキに入れたり、トレードでも希少扱いされたりした。
2008年6月現在、公式大会で使用できるミュウツーのカードは9枚あり、タイプ(炎と鋼の2つのタイプを持つPCB-6Bのδ種やプロモカードのみに存在する雷タイプ)やワザなどトリッキーかつゲームの強さを反映した存在感あるカードが多数出ている。
ポケモンカードゲームDP5のスターター『ヒードランVSレジギガス』にはLv.Xが登場。進化していないポケモンからのダメージや特殊効果を一切受け付けないポケボディー「サイコバリア」と、エネルギーを全てトラッシュして120ダメージを与える「ギガバーン」が追加される。
- ポケモンカードゲーム公式「カードけんさく」よりミュウツーのカードを抽出
映画でのミュウツー[編集]
劇場版映画『ミュウツーの逆襲』(1998年公開)に登場した。こちらのミュウツーはポケモン遺伝子研究者達が南米の密林地帯で発掘されたミュウのまつ毛から得られた遺伝子を元に人工的に誕生させた「世界最強のポケモン」として描かれ、ゲーム版とは出生の内容が異なってくる。
劇場版のミュウツーは攻撃的な所はあるが決して凶暴ではなく、高度な悩みを抱える、どこか虚無的なポケモンとして描かれている。また、『ミュウツーの逆襲』の補足的な作品である映像作品「ミュウツーの誕生」では、ミュウツーの製造経緯や幼少時代の思い出などが描かれており、幼少時は人間と同様の感情に溢れていた小さな子供として描かれている。その幼少時に、仲良くしてくれた少女アイ(アイツー)と悲しい別れをした事がきっかけで存在意義や誕生理由に苦しむようになりそのまま成長。カプセルから出された時は、暴走して研究所を破壊した後にロケット団に軍事利用されるも脱出。こうして悩みの果てに自分を生み出して利用する人間に恨みを抱くようになり、人間たちに逆襲しようとする。
個体の能力として、各種超能力(サイコキネシスやテレパシー、テレポーテイション)を非常に強いレベルで行使でき、テレパシー能力によって人間とコミュニケーションを行ったり(ジョーイを操ったりもしていた)、サイコキネシス能力によって天候をも自在に操作できる。また、高い知能ゆえに科学、物理学といった人間が生み出した学問の概念も理解しているらしく、自らポケモンのコピーを作る装置を作り上げたり、既存のモンスターボールに入ったポケモンを取り込んでしまう独自の黒いモンスターボールを使い、自分が人間(ポケモントレーナー)以上の存在であることをアピールしている。
しかしオリジナルとコピーの争いを命を掛けて止めようとしたサトシの姿に心打たれ、オリジナルおよびコピーが涙を流す姿を見て、普通の命でも造られた命でも生きていてもいいのだと実感し、自分の過ちを悟り復讐を止めた。「逆襲」以後は、自分が作り出したコピーポケモンたちと共に辺境で平穏に暮らしており、「ミュウツー!我ハココニ在リ」へと続いていくことになる。
なお映画のミュウツーは主に黒いエネルギー弾を放つ攻撃を使い、当時のポケモンでは該当するような技が存在せず一体何なのかということが一部話題となった。その後発売された『金・銀』でよく似た「シャドーボール」という技が登場したためこれではないかということになり、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』では正式に「シャドーボール」であるとされた。ゲームでのミュウツーは「シャドーボール」を自力で覚える事が出来ないが、その技が初登場する『金・銀』以降技マシンで習得できる。
その他におけるミュウツー[編集]
ミュウツー誕生の秘密が物語られているラジオドラマが収録されたCD「ミュウツーの誕生」や、劇場公開された本編の前にミュウツーの誕生を描いたり本編の一部にCGを書き加えた「ミュウツーの逆襲 完全版」がビデオで発売された。
漫画『ポケットモンスターSPECIAL』では、映画・ゲームとはまた別の出生が描かれている。「グレンジム」ジムリーダーのカツラがロケット団に身をおき、最強のポケモンとして生み出した。当初はミュウからの細胞サンプルが少なく未完成だったが、カツラが自身の細胞を足したことで完成する。が、やはり手に負えなくなり脱走。このときカツラの腕はミュウツーの細胞に犯されてしまう(後にこの痕はエンテイの炎で治癒されカツラとミュウツーは縁を切ることとなった)。改心したカツラとレッドの手によって辛うじて捕獲され、後に二人の強力な戦力となる。