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2015年6月10日 (水) 08:57時点における最新版
馬車道駅(ばしゃみちえき)は、神奈川県横浜市中区本町五丁目にある、横浜高速鉄道みなとみらい線の駅である。駅番号はMM04。
当駅周辺地区(関内地区)は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[1]。
駅構造[編集]
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。改札階は地下2階、ホーム階は地下3階で、エレベーターとエスカレーターが設置されている。
当駅は、みなとみらい地区と歴史的建造物が多く残る(残っていた)地区の間に建設されたことから、「過去と未来の対比と融合」をコンセプトにデザインされている。このコンセプトから、ホームから出入口までを含めた駅の壁全体には本物のレンガを使用、特に改札内のレンガは大正以前の古レンガを使用している。また、吹き抜けには、横浜銀行旧本店で使用されていた金庫扉や壁画を譲り受けた上で埋め込んでいる。
ちなみに、駅の位置はかつて横浜銀行旧本店があった場所の真下である。本店のみなとみらい地区への移転後、4番出入口の上にあった旧本店の玄関部分はアイランドタワーの一部として横浜市認定歴史的建造物として残されており、テレビドラマなどのロケーション撮影にも使われている。また、ホームには透明なベンチを使用する他、天井も新しく設計された物を使用するなどしている。改札口部分の巨大なドーム空間は、地下とは思えない空間を演出している。
当駅構内の広大なスペースを活用して、2012年12月9日には同人誌即売会「ばしゃフェス/おためし!」が開催された[2]。
- 出入り口
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■みなとみらい線 | 下り | 元町・中華街方面 |
2 | ■みなとみらい線 | 上り | 横浜・渋谷・池袋方面 |
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗降人員は34,388人である[3]。みなとみらい線の駅では横浜駅、みなとみらい駅、元町・中華街駅に次ぐ第4位である。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおりである。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
1日平均 乗車人員[4] |
---|---|---|
[5] 2003年(平成15年) | ||
2004年(平成16年) | 25,471 | 12,629 [6] |
2005年(平成17年) | 27,537 | 13,648 [7] |
2006年(平成18年) | 28,666 | 14,193 [7] |
2007年(平成19年) | 30,565 | 15,240 [8] |
2008年(平成20年) | 31,864 | 15,794 [8] |
2009年(平成21年) | 33,471 | 16,447 [9] |
2010年(平成22年) | 32,011 | 15,860 [9] |
2011年(平成23年) | 32,446 | 16,108 [10] |
2012年(平成24年) | 33,304 | 16,507 [10] |
2013年(平成25年) | 34,388 | 17,091 |
駅周辺[編集]
- 国道133号(本町通り)
- 神奈川県立歴史博物館
- 横浜本町郵便局
- 第四銀行 横浜支店
- 大光銀行 横浜支店
- 東京都民銀行 横浜支店
- 神奈川中小企業センター
- 神奈川中小企業センター内郵便局
- 万国橋
- 北仲通地区
- 横浜アイランドタワー
- 北仲BRICK(旧帝蚕倉庫事務所)
- 横浜第二合同庁舎
- 横浜第2合同庁舎内郵便局
- 新港埠頭(みなとみらい新港地区)
- 横浜赤レンガ倉庫
- 横浜ワールドポーターズ
- 第一港湾合同庁舎
- 横浜税関 新港分関
- 国際協力機構 (JICA) 横浜国際センター
- 横浜海上防災基地
- 海上保安庁 第三管区海上保安本部
- 横浜海上保安部
- 海上保安資料館 横浜館(工作船展示室)
- 日本郵船 横浜支店
- 横浜メディア・ビジネスセンター
- 桜木町駅(JR根岸線・横浜市営地下鉄ブルーライン) - 徒歩10分
- 関内駅(横浜市営地下鉄ブルーライン) - 徒歩5分 ※JR根岸線関内駅へは徒歩10分
- 日ノ出町駅(京急本線) - 徒歩15分
バス路線[編集]
- 馬車道駅前(横浜市営バス・神奈川中央交通・横浜京急バス・相鉄バス)
- 北方向乗り場
- 南方向乗り場
- <8> 本牧車庫前行(中華街入口・みなと赤十字病院入口経由)(市営)
- <21> 市電保存館前行(吉浜橋・麦田町・旭台経由)(市営)
- <26> 海づり桟橋・横浜港シンボルタワー・本牧車庫前(大桟橋経由)(市営)
- <58> 磯子車庫前行(中華街入口・みなと赤十字病院入口経由、平日8本のみみなと赤十字病院も経由)(市営)
- <99> 磯子車庫前行(市庁前・麦田町経由)(市営)
- <113> 滝頭・磯子車庫前行(羽衣町経由)(市営)
- <158> 滝頭行(浦舟町経由)(市営)
- <11> 保土ヶ谷駅東口(中華街入口・港の見える丘公園前経由) (神奈中)
- <船20> 大船駅行(羽衣町・上大岡駅経由)(神奈中)
- <横43> 戸塚駅東口行(羽衣町経由)(神奈中)
- <横44> 戸塚駅東口行(羽衣町・こども医療センター経由)(神奈中)
- <港61> 港南台駅行(羽衣町・上大岡駅経由)(神奈中)
- <110> 磯子駅・杉田・杉田平和町行(羽衣町・浦舟町経由)(横浜京急)
- <浜4> 横浜駅西口行(羽衣町・元久保町経由)(相鉄)
- <旭4> 美立橋行(羽衣町・保土ヶ谷駅東口経由)(相鉄)
ちなみに、馬車道と称するバス停は、馬車道商店街を抜けた、当駅からは徒歩5分強の国道16号上にあり、最寄りではない。
歴史[編集]
駅名称について[編集]
馬車道 (横浜市)#地名の由来 も参照 計画段階での仮称は「北仲」であった。地元からは早くから「馬車道駅」とするよう要望されていた(最初に正式な要望があったのは1991年のことであった)。また、野毛地区住民からは旧東横線桜木町駅廃止の代替としてみなとみらい線で桜木町に最も近い当駅の名を「新桜木町」とするよう要望があったが、大岡川を挟み、町名も本町となるために混乱を招くとして、却下された。[11]
馬車道SubwayMusic[編集]
横浜を中心に活動しているインディーズミュージシャンによる音楽イベント。当駅構内で毎月2回の土曜日に行われ、8組前後のミュージシャンが出演し、4曲披露する。
2006年頃からCHURU-CHUW、マイクロニクル、leaf of reasonの3組が試験的にイベントを行い、2007年から正式に「馬車道SubwayMusic」として始まった。
同年9月2日には、横濱開港150周年記念イベントの一つとして、西隣のみなとみらい駅のみらいチューブで「SubwayMusic Festival at みらいチューブ」が開催された(2011年2月19日開催の第8回まで開催)。
しかし、2011年3月26日開催分が東日本大震災の影響で中止になって以降は、開催されなくなり、そのまま自然消滅した。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想)PDF 平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。
- ↑ 即売&コスプレイベント「ばしゃフェス/おためし!」を開催しますPDF - 横浜高速鉄道、2012年12月6日、2013年2月10日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 横浜市統計書
- ↑ 神奈川県県勢要覧
- ↑ 2004年2月1日開業。
- ↑ 神奈川県県勢要覧(平成17年度)224ページ
- ↑ 7.0 7.1 神奈川県県勢要覧(平成19年度)226ページ
- ↑ 8.0 8.1 神奈川県県勢要覧(平成21年度)240ページ
- ↑ 9.0 9.1 神奈川県県勢要覧(平成23年度)238ページ
- ↑ 10.0 10.1 神奈川県県勢要覧(平成25年度)236ページ
- ↑ 廣瀬良一『ヨ・コ・ハ・マ「みなとみらい線」誕生物語 計画から開通までのドラマ』(神奈川新聞社、2004年) 181・187ページ