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2020年1月17日 (金) 19:00時点における最新版
ヌル山 成勲(本名:秋山 成勲、あきやま よしひろ、旧名:秋成勲、チュ・ソンフン、추성훈、1975年7月29日 - )は、元柔道家の総合格闘家。大阪市生野区に在日韓国人として生まれ、後に日本国籍を取得した。柔道三段。ニックネームは、「反則の柔道王」。
目次
来歴[編集]
出生から柔道家時代まで[編集]
父親の影響で、3歳より柔道を始める。清風高校から近畿大学へ入学。
大学卒業後、韓国へと渡り、市役所に勤務しながら韓国代表としてオリンピック出場を目指した。しかし、僑胞への差別は激しく、韓国代表となることを断念して2001年9月、日本へ帰国、日本国籍を取得した。平成管財へ入社し、柔道81kg級で活動した。
日本に帰化し、釜山アジア大会に出場・優勝した際、韓国のマスコミに対し「柔道のために日本国籍を取りはしたが、私は永遠に韓国人だ。私を声援してくれた同胞たちに感謝する」とインタビューに答えたため、却って韓国のマスコミの批判・バッシングを受ける結果となった。
プロ格闘家への転進[編集]
2004年7月から秋山は、フリーのプロ格闘家として活動している。
2004年12月31日、K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!でプロ格闘技デビュー。1R、腕ひしぎ十字固めでフランソワ・"ザ・ホワイトバッファロー"・ボタに勝利。
2005年3月26日、HERO'Sに初参戦し、K-1ファイターのジェロム・レ・バンナと対戦。左膝蹴りでKO負け。
2005年10月12日、K-1 WORLD MAX 2005のスペシャルマッチ(総合格闘技ルール)でマイケル・ラーマと対戦、パウンド攻撃のラッシュで1R2分47秒、TKO勝利。
2005年12月31日、K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!でホイス・グレイシーと対戦予定であったが、12月上旬にぎっくり腰およびヘルニアを発症し欠場となった。
2005年11月5日、HERO'S 2005 in SEOULに参戦。「韓国軍 vs 世界連合軍」をテーマに開催された同大会に韓国軍の大将としてメーンに登場し、奥田正勝と対戦。1R、バスターからのパウンドで失神KOを奪い勝利。なお、フィニッシュとなったパウンドで奥田の前歯を折った。
2006年8月5日、HERO'Sライトヘビー級トーナメントに参戦。1回戦で総合ルールデビューとなる元K-1戦士金泰泳と対戦。腕ひしぎ十字固めでレフェリーストップ勝ちを収めるも、金から「タップしていない」というクレームがついた。後日、協議の結果、レフェリングミスが認められ、レフェリーストップまでの判定による判定勝ちに変更された[1]。
2006年10月9日、HERO'Sライトヘビー級決勝トーナメント準決勝でケスタティス・スミルノヴァスをハイキックからのパウンドでKO勝ち、決勝ではメルヴィン・マヌーフを腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。HERO'Sライトヘビー級王座に就いた。
2006年12月31日、K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!のメインイベントで桜庭和志と対戦。レフェリーストップで1R TKO勝利。試合後はセコンドについた清原和博と抱き合い勝利を喜んだ。後日、秋山の悪質な反則行為(本稿#不正および疑惑参照)が発覚し、2007年1月11日付けで試合結果はノーコンテスト扱いとなり[2]、FEG主催大会への無期限出場停止の処分を受けた[3](後述)。
2007年10月1日、HERO'Sの記者会見が韓国で開かれ、出場停止処分の解除が発表された。
2007年10月28日、HERO'S KOREA 2007でデニス・カーンと対戦し、右アッパーでKO勝ち。試合後、リング上で「わが大韓民国最高!」と発言した。
2007年12月31日、「やれんのか! 大晦日! 2007」で三崎和雄と対戦。大会前日に新宿で行われた公開記者会見でも大ブーイングを浴びたが、入場時にも大ブーイングを浴びた。右ストレートで三崎からダウンを奪うも、持ち直した三崎の左フックで倒され、起き上がろうとしたところに右キックを受け1R8分12秒KO負け。三崎は試合後のマイクアピールで「オレはお前を許さない」「お前の心が俺にも届いた」と批判とエールを込めた発言をし、マットに正座をして秋山に礼をした。試合後に直行した病院での検査で、鼻骨骨折と左膝の内側側副靱帯損傷と診断された。また、この試合最後の三崎のキックは秋山の右肩から胸にかけてヒットしており、顔面には当たっていない[4]。秋山の鼻からの出血は別のダメージによるものである。なお、桜庭戦以降、秋山のショーツに広告は付いていなかったが、NIKE・週刊TVガイドなどの広告があった。
「やれんのか!」でのフィニッシュとなったキックが4点ポジション時に受けたものだとして、2008年1月9日付けで主催者に抗議文を提出した。1月22日、三崎のキックがルールに抵触していると判断され、試合結果はノーコンテストに変更となった[5]。
2008年2月13日、DREAMの記者会見に参戦予定選手として出席。同会見で流された佐藤大輔作成の煽りVの中では「秋山"SATAN"成勲」と紹介された。
総合格闘技の戦績[編集]
総合格闘技 戦績 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
13 試合 | (T)KO | 一本 | 判定 | その他 | 引き分け | 無効試合 |
10 勝 | 5 | 4 | 1 | 0 | 0 | 2 |
1 敗 | 1 | 0 | 0 | 0 |
勝敗 | 対戦相手 | 試合結果 | イベント名 | 開催年月日 |
---|---|---|---|---|
- | 三崎和雄 | 1R 8:12 ノーコンテスト | やれんのか! 大晦日! 2007 | 2007年12月31日 |
○ | デニス・カーン | 1R 4:45 KO(右アッパー) | HERO'S KOREA 2007 | 2007年10月28日 |
- | 桜庭和志 | ノーコンテスト(秋山の反則行為) | K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!! | 2006年12月31日 |
○ | メルヴィン・マヌーフ | 1R 1:58 腕ひしぎ十字固め | HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦 【ライトヘビー級 決勝】 |
2006年10月9日 |
○ | ケスタティス・スミルノヴァス | 1R 3:01 TKO(パウンド) | HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦 【ライトヘビー級 準決勝】 |
2006年10月9日 |
○ | 金泰泳 | 1R 2:01 判定3-0 | HERO'S 2006 ミドル&ライトヘビー級 世界最強王者決定トーナメント準々決勝 【ライトヘビー級 準々決勝】 |
2006年8月5日 |
○ | 永田克彦 | 2R 2:25 KO(右後ろ回し蹴り) | HERO'S 2006 | 2006年5月3日 |
○ | 石澤常光 | 2R 1:41 袖車絞め | HERO'S 2006 | 2006年3月15日 |
○ | 奥田正勝 | 1R 3:31 TKO(パウンド) | HERO'S 2005 in SEOUL | 2005年11月5日 |
○ | マイケル・ラーマ | 1R 2:47 TKO(パウンド) | K-1 WORLD MAX 2005 ~世界王者対抗戦~ 【スペシャルマッチ(総合格闘技ルール)】 |
2005年10月12日 |
○ | カール"トゥームストーン"トゥーミィ | 1R 0:59 腕ひしぎ十字固め | HERO'S 2005 ミドル級世界最強王者決定トーナメント 【スーパーファイト】 |
2005年7月6日 |
× | ジェロム・レ・バンナ | 1R 2:24 KO(左膝蹴り) | HERO'S | 2005年3月26日 |
○ | フランソワ・"ザ・ホワイトバッファロー"・ボタ | 1R 1:54 腕ひしぎ十字固め | K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!! | 2004年12月31日 |
獲得タイトル[編集]
柔道[編集]
- 全日本選抜柔道体重別選手権大会 2位(1996年)
- 東アジア競技大会柔道 優勝(2001年)
- 全日本実業柔道個人選手権81kg級 優勝(2001年)
- 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会81kg級 優勝(2001年)
- 日本国際柔道大会81kg級 優勝(2002年)
- パリ国際柔道大会81kg級 優勝(2002年)
- 釜山アジア大会優勝、日本代表、金メダル(2002年)
- 全日本選抜柔道体重別選手権大会81kg級 優勝(2003年)
- 世界柔道選手権大会81kg級日本代表 5位(2003年)
総合格闘技[編集]
- HERO'Sライトヘビー級王座(2006年)
不正および疑惑[編集]
柔道[編集]
2003年2月4日放送のフジテレビ『ジャンクSPORTS』に柔道家として出演した秋山は、番組中に「胴着を滑りやすくして有利に試合をすすめる」、「母親が柔軟剤のハミングを使って洗っている」といったコメントを残している。
同年、世界柔道選手権大会の日本代表決定戦となる全日本選抜柔道体重別選手権大会に優勝。しかし、この決勝戦において対戦相手の中村兼三に「柔道着が滑る」と抗議された。また、髪を脱色したまま出場し、この点においても物議を醸している。
同年10月の世界柔道選手権で2回戦から4回戦の対戦相手であるフランス、モンゴル、トルコの3カ国から「柔道着が滑る」という抗議を受けた[6]。なお、1回戦は不戦勝であり、すべての対戦相手から抗議を受けるのは史上初の珍事。国際柔道連盟のチェックでは大きな問題なしとされたが、「疑われるようなことが問題」という山下泰裕理事の指示で柔道着が交換させられた[7]。本人は「洗ったばかりで石鹸が少し残っていた」と弁明。柔道着を交換した後は準決勝、敗者復活戦で2連敗して5位。世界選手権で優勝すればアテネオリンピックに向けて代表の有力候補となっていたが落選した。
総合格闘技[編集]
2006年12月31日、K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!で桜庭和志と対戦。桜庭の試合中断要求(秋山の足が「滑る」と猛アピール)をレフェリーを務めた梅木良則は、受け入れずに試合を続行させた。秋山はそのままパンチのラッシュからオープンガードの上を取り、桜庭にパンチ、鉄槌を打ち込み続けた。その最中、殴られながらも桜庭は「滑るよ!」と抗議したが試合は続行された。その後、レフェリーストップ(平直行審判長と前田SVの判断)のゴングが鳴り、秋山が勝利。試合後、桜庭の抗議を受け、秋山の体をレフェリーがチェックしたとのことだが、秋山の背中を2度、左肩を1度、胸を1度なでた程度だった。しかも、そのチェックの前に秋山は、Tシャツを着ているセコンドのトレーナーと2度(2度目に抱き合う直前にカメラのアングルが桜庭に変わっている)抱き合い、その次に清原と、がっしりと体をなすりつけるように抱き合っている。結局、桜庭の片足タックルをすり抜けた足、秋山の試合着、およびグローブについては一切チェックしなかった。桜庭は試合後も激しく抗議し、やっと実現した夢のカードは、疑惑・疑念を残す後味の悪い試合となった。また試合後は、お互いを讃え合うこともせず、秋山は桜庭と目も合わせていない[8]。この試合についてイベントプロデューサーの谷川貞治は「最後に試合を止めたのは、レフェリーと前田SVの判断。秋山の体から油らしきものは出なかった。金的(急所への攻撃)やサミングがあったなら試合は止めるべきだが、あれは桜庭の主張なので止めるべきではない。しかし、あんなに桜庭が怒りを露わにするのを見たのは初めてだ」とコメントした[9]。この件に関して秋山は、2007年1月1日の記者会見で「多汗症なんですよ」と今までとは違う理由で弁解している。また、試合出場時にはボディーチェックがなされるが、この時はスタッフがイベントの流れをスムーズにするよう指示されていたことや、チェック時に本人が何故か走っていたことからほとんどチェックできなかったことが後になって判明した。
2007年1月11日、都内ホテルにおいて、前述のK-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!における秋山VS桜庭戦に関する記者会見が行われ、秋山が試合前、全身にスキンクリーム(米国製)を塗っていた事実を明らかにした。しかも、成分にワセリンやグリセリンも含まれているものだった。クリームは、秋山が乾燥肌で、それを防ぐために普段から使用しているものとした。秋山は、ワセリンやタイオイルの類いではないので、塗っても大丈夫という認識だったようである。またFEG側は、テレビカメラの前で堂々と塗っている事から、秋山サイドに悪意は無く、過失と判断した。しかし、HERO'Sルールは、試合前に体に何かを塗る事自体を禁止している為、試合はノーコンテスト(無効試合)、秋山のファイトマネーは全額没収となった(ルール上「選手双方がルール違反を犯した場合」ノーコンテストとなる筈であり、桜庭にルール違反がないまま「ノーコンテスト」となったことは不可解ではあるが)。その後1月17日、FEGが主催する大会への無期限出場停止(事実上の永久追放)の追加処分が下された。また、この件に伴い、レフェリーを務めた梅木良則や他の審判員も処分を受けている。なお、ネット上で指摘されていたグローブの不正疑惑については「ロゴがはがれやすいもの」だったため、ウォーミングアップ中に剥がれ落ちたと判断され、試合後回収されたグローブも試合前に渡したものであり、バンテージにも問題が無かった事が確認されている。しかし一方で、このグローブを製作したメーカーであるイサミの関係者は「簡単にロゴが剥がれるような物は作っていない」とも言っている。
当該試合において、秋山の手のひらに「銀色の異物」(メリケンサックとの説が強い)を確認できる写真が存在している。この「銀色の異物」は桜庭および他選手の手のひらになかったものであり、この点に関する嫌疑は残ったままである[10]。
ちなみにライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント決勝戦で試合をしたメルヴィン・マヌーフも秋山の体が滑ったことを証言している。
この一連の騒動は、ネットでも大きく話題に上り、日本では秋山に対する批判や失望の声が多く挙がった。同時に、不自然・唐突な結末だった為、「オフィシャルが承知の上で秋山サイドに加担した」と疑う者も多く現れ、K-1、TBS、そしてスポンサーにまで少なからぬ影響を及ぼした。
日本の一部メディア・ネット上では、「ヌル山」「ヌルヌル」(インタビュー等で高山善廣もこの表現を使っている)などと揶揄されている。一方、韓国では主催側の秋山への処分に対する不満が発生している。その具体例として、「不敬罪」、「在日同胞に対する差別」[11]、「日本人は怒りと屈辱を同時に感じたのだ。(秋山を)目障りな奴だと思われたのだろう」、これに対して日本では「民族差別などではなく、純粋に反則行為に対する処分で妥当だ」といった趣旨の書き込みが多い[12]。
復帰後の韓国大会で勝利した後のリングインタビューで「韓国に帰ってくることが出来ました」といった趣旨の発言や、「わが大韓民国最高」などの発言を行ったため、日本のネット上では「それならもう日本に帰ってくるな」との批判が多く噴出した。秋山は以前から「柔道をするために日本国籍を取得した」と発言するなど、日本国民でありながら韓国寄りの発言をすることが多い。
復帰戦となったデニス・カーン戦もカーンにいつもの3倍のギャランティが支払われていたとして八百長疑惑がある要出典。
人物[編集]
- みのもんたと懇意にしていて、2006年5月の試合では勝利した後、リング上で抱擁した。
- 週刊ヤングジャンプに連載されている漫画『TOUGH』に、秋山をモチーフとしたキャラが登場している。
- 週刊誌フライデー2007年3月16日号で、ファッションモデルSHIHOとの交際をスクープされた。
俺様はヌルヌルだぜ[編集]
ヌルヌル ヌルヌル|ヌルヌル ヌルヌ ルヌル〃/::|ヌ/ル,, ゞゞ::::::::::::::〃::::::::〃:::::ツ シ ゞゞ::::::::::彡彡:::::::::::::::彡:::::::彡 彡:::::::ミ:ミ:::::ヘ:::::::::彡彡:::::::::::::::ミ ミ:::::::::::::: : : : { }::::::::::::ツツ:::::::::::::ミミ メ::::::::::::~~¬ミノ ミミ彡'''''''''''''''ヾミミ {::::::::ゞ’:::: :::|:::::ミ ヾ::::::ゝ ーー ~~ ーー }:::ミ rヾ|:::/ ム二ヾ _∠二ヾ レヾ ヽ(]:::| -=・=- -=・=- |})》 ゞ_|| ,,_,/| 「ヾ、_ / ヾ:::: _ ! ! / ||::::: ,,(n n) | |:::::::: 彡 '''''''' ミミ / /ソ\ トエエエエイ' /7\ / { \  ̄ ̄ ̄ ,/ / ヾ  ̄| ミ '\_::::::::::_/ / イ ̄ | へ  ̄ ̄ /
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 秋山成勲vs金泰泳戦の結果に関するお知らせ(HERO'S公式サイト)
- ↑ 秋山成勲vs桜庭和志戦の裁定に関する結果報告(FEG公式サイト)
- ↑ 桜庭和志が納得するも、秋山成勲は無期限出場停止(FEG公式サイト)
- ↑ 三崎和雄 対 秋山成勲(やれんのか! 大晦日! 2007 公式サイト)
- ↑ 三崎和雄 対 秋山成勲 の試合判定に関して(やれんのか! 大晦日! 2007 公式サイト)
- ↑ 国際柔道連盟理事・山下泰裕氏インタビュー「発祥国の過信捨て、柔道の心世界に」
- ↑ 「Dynamite!!」不正疑惑の秋山成勲選手が失格、無効試合に。
- ↑ ターザン山本「桜庭VS秋山戦について。」(プロ格コラム、2007年1月1日)
- ↑ 桜庭VS秋山疑惑?試合 レフリーのブログ大炎上 (J-CAST)
- ↑ K-1 Korean Official Web Site
- ↑ <K-1>ネチズン「在日だから秋山を差別?」
- ↑ 秋山処分「在日だから」?? 韓国でトンデモ報道横行