「佐世保高1女子殺害事件」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(LTA:RXYrxy)荒らしの差し戻し。)
 
(4人の利用者による、間の17版が非表示)
175行目: 175行目:
  
 
女子生徒は、父親に手ほどきを受けた冬季スポーツで活躍するなど仲のよい家族として知られていた。しかし、母親が昨年10月に膵臓がんで亡くなると、状況は一変したようだ。
 
女子生徒は、父親に手ほどきを受けた冬季スポーツで活躍するなど仲のよい家族として知られていた。しかし、母親が昨年10月に膵臓がんで亡くなると、状況は一変したようだ。
 +
 +
=== 少女駆り立てた「実母の溺愛」と「継母の妊娠」 ===
 +
父が[[弁護士]]、母は[[東大]]出と、エリート一家に生まれたM。小学校時代から給食に漂白剤などを5回にわたって混入するなど、相当な問題児だったが、かなりの「お母さんっ子」という一面もあった。近所の住人は、しばしば母親と一緒に犬の散歩に出かける姿を見かけていた。母親もMを溺愛していた。
 +
 +
「漂白剤混入が問題となった際、Mの母親は市の教育委員会に関わっていました。その立場もあって、担任の教師に<ウチの子は悪くない>と、必死でかばっていたのを覚えています」(地元の教育関係者)
 +
 +
その母親を2013年10月に亡くし、心のバランスを崩したことが事件の遠因ともいわれている。
 +
 +
より決定的な引き金となったといえるのが、母親の死の直後に再婚したという父親との確執だろう。父親の再婚相手とみられる女性のお腹がふくらんでいたのを、なじみのタクシー運転手が目撃している。父親とその女性は車内で仲むつまじげにしていたそうだ。
 +
 +
「さかのぼって計算して、前妻の存命中に妊娠した可能性もあると言う人もいる。父親は50過ぎとはいえ、ヤリ手でなかなかのイケメン。再婚相手は30代ほどで、ハデな格好が話題でした」(地元関係者)
 +
 +
実母の死後、Mは父親の寝込みを襲い、金属バットでしたたかに殴りつけた。父親の頭蓋骨は陥没し、歯はボロボロだったというから相当なダメージだ。しかし、県内指折りの弁護士としてのメンツも邪魔したのだろう。父親はこのトラブルを警察沙汰にせず、2014年4月からMに市内マンションでの一人暮らしをさせた。9月からは豪州留学も計画していた。
 +
 +
Mは殺害した愛和さんについて、「個人的な恨みはなかった」と供述している。
 +
 +
「日が沈むころになると、近くの墓地でMと愛和さんが一緒にじゃれ合っている姿をよく見かけました。互いに顔を近づけ合ったり、手をつないだりと、かなり親密そうな様子でした」(Mの住むマンションの近隣住人)
 +
 +
Mは4月以降、ほとんど通学していなかった。愛和さんとは人知れず“密会”を重ねていたのか。
 +
 +
Mは「一人暮らしのマンションで愛和さんと一緒にテレビを見ているうちにガマンできなくなった」とも供述している。
 +
 +
=== 猟奇少女「文武両道」の仮面 ===
 +
長崎県佐世保市で高校1年の松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)が「文武両道」と報じられている裏に“カラクリ”があった。女子生徒はスピードスケートで父親とともに全国大会に出場したことがあり、ここに仰天新事実が隠れていた。なんと長崎県において、女子生徒の出場種目はほかに競技者がいなかったのだ。同級生が「運動ができた印象はない」と語っているように、女子生徒は親のために「文武両道」の仮面をイヤイヤつけていた可能性が出てきた。
 +
 +
母親が亡くなってすぐに再婚した父親を金属バットで殴りつけ、頭蓋骨陥没の重傷を負わせたという女子生徒。長崎県警は7月30日までに、家庭内トラブルが女子生徒の精神状態に影響を与えた可能性もあるとして、50代の父親から事情を聴いた。
 +
 +
県警は、女子生徒の実母の病死や父親の再婚などが事件に影響した可能性があるとみており、父親に家庭内の人間関係や女子生徒の精神状態について聴いたとみられる。もちろん県警は父親に、金属バットで殴打されたときの状況や動機、そのほかの家庭内暴力の有無などについても聴取したはずだ。
 +
 +
そんななか、女子生徒が父親へ不満を募らせたのは、早すぎる再婚だけでなかったことが本紙の調べで急浮上した。勉強もできスポーツもできる文武両道の高校生と指摘されている女子生徒だが、同級生からは全く異なった、信じられない言葉が飛び出した。
 +
 +
「運動ですか?勉強はできたけど運動ができた印象はないです」
 +
 +
女子生徒はスピードスケートの全国大会に県代表選手として出場したことがある。成年男子部門には父親も名を連ねていた。親子揃っての出場は一見、快挙のように思えるが、実はその裏には、ある事情があった。
 +
 +
女子生徒は中1だった3年前に行われた地元のスポーツ大会に出場し、スピードスケートの少年女子部門で1位を獲得した。成年男子の競技者の部に出場した父親も1位だった。
 +
 +
たいしたものだと思いきや、少年女子と成年男子の結果一覧を見ると2人とも2位、3位がいない。一体どういうことなのか?
 +
 +
同県体育協会の担当者は
 +
 +
「それはほかに競技者がいなかったということです。県内にはスケートリンクがありません。スケートをする競技者自体が多くないのです」
 +
 +
と明かす。女子生徒は1人で滑って優勝して県代表へ。参加することに意義があるとはいえ、県内での同競技は、もはやこの親子のために存在したと言えそうだ。そんな2人の実力は、推して知るべし。全国レベルでは到底、通用しなかった。女子生徒が出場した全国大会のある種目では予選グループで5人中5位となり敗退。4位とは10秒も差が付くほどだった。もう1種目にもエントリーしていたが、棄権している。父親もある種目で4人中4位と予選敗退、別種目では記録がついていない。
 +
 +
「父親は札幌五輪に感動してスピードスケートを始めたそうです。国体には10回以上連続で参加しています。亡くなった母親が、県のスケート連盟会長を務めていました」(地元関係者)
 +
 +
女子生徒は父親の後押しがあってスケートを始めたが、練習のたびに県外に行かねばならず、本心では乗り気ではなかったという。しかも、全国大会に出ても予選敗退は確実で、本人が喜んで出たとはとても思えない。
 +
 +
女子生徒は警察の調べに「中学生のころから人を殺してみたいという欲求があった」「ネコを解剖したり、医学書を読んだりしているうちに、人間で試したいと思うようになった」と話している。犠牲になった松尾さんは特に親しい友人だった。事件当日、部屋で一緒にテレビを見ていたときに「我慢できなくなった」とも供述している。
 +
 +
=== 6月、医師が「人を殺しかねない」と警告 ===
 +
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された少女(16)を知る精神科医が、事件前の6月、長崎県佐世保こども・女性・障害者支援センター([[児童相談所]])に「このままでは人を殺しかねない」という趣旨の相談をしていた。
 +
 +
同センターはその際「助言した」としているが、精神科医が少女の実名を明かさなかったことから、関係機関に連絡するなどそれ以上の対応はしなかった。
 +
 +
精神科医は少女が過去に給食への洗剤混入や猫の解剖、父親をバットで殴ったことを知っており「このままでは人を殺しかねない」という内容を告げた。
 +
 +
同センターは相談内容について「個人情報の保護と守秘義務がある」として明らかにしていない。
 +
 +
一方、少女が住んでいたマンションの部屋から医学に関係する書籍が見つかっていた。少女は「猫を解剖して満足できなくなった。人を殺して解体してみたかった」という趣旨の供述をしており、被害者の女子生徒(15)の遺体の一部は切断されていた。
 +
 +
書籍は人体の仕組みなどを解説した本だった。少女の自室からはのこぎりや包丁、ハンマーなど複数の刃物と工具が見つかっており、少女は「自分で買った」と供述している。
 +
 +
長崎県警は7月31日、佐世保市の少女の実家を家宅捜索した。
 +
 +
少女の弁護人によると、少女は定期的にカウンセリングを受けていた。少女は被害者の女子生徒について「仲のよい友だちだった。恨みやトラブルはなかった」と話しているという。また、少女の父親が遺族側に謝罪する意向を伝えたことを明らかにした。
 +
 +
=== 「このままだと父親の命が危ない」少女の一人暮らしは精神科医の勧めだった ===
 +
長崎県佐世保市の県立高校1年の女子生徒殺害事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女を診察した精神科医が、少女を入院させるよう少女の父親(53歳・弁護士)に勧めていた。結局、少女は入院せずに市内のマンションで一人暮らしを続けていた。
 +
 +
精神科医は6月10日、県の児童相談所への電話で、少女について「放っておけば人を殺しかねない」と連絡。児童相談所は、児童福祉法にもとづく助言をした。関係者によると、その後、精神科医は複数回、父親と面会。小学時代の給食への異物混入や中学時代のネコの解剖といった少女の問題行動を挙げ、警察や家庭裁判所へ連絡するよう父親に忠告した。さらに少女の入院も提案したという。
 +
 +
一方、父親の代理人弁護士は7月3日、少女が市内のマンションで一人暮らしをしたきっかけは、少女が父親をバットで殴った出来事だったと明らかにした。3月2日、父親が実家で寝ているところを少女がバットで殴りかかり、「死にかねない事態」だったという。
 +
 +
=== 「人殺したい」事件前、継母に ===
 +
逮捕された同級生の少女(16)が事件のあった[[7月26日]]の3日前、再婚した母親に「人を殺したい」という趣旨の話をしていたことが4日、父親(53)の代理人弁護士の話で分かった。[[弁護士]]によると、少女は父親を殴打し大けがをさせたことをきっかけに、複数の精神科医の診療を受けるようになった。両親は[[7月7日]]、通院先の県内の病院の医師から、少女がネコを殺し解剖していることを初めて知らされた。同23日、継母が病院に連れて行く車中で「ネコを殺して楽しいの」と聞くと、少女は「うん」と答え、人を殺害したい欲求があるとの趣旨の話をしたという。
 +
 +
このため、両親は25日、入院させたいと申し入れたが、医師は受け入れ患者数の関係で「難しい」と返答。その後、父親が[[児童相談所]]に電話したが、時間外だったため、守衛が「月曜日(28日)に連絡してほしい」と応対したという。弁護士によると、医師は警察への相談も選択肢として提示したが、両親は結局、相談しなかったという。 
 +
 +
=== 加害少女の父親、娘を祖母の養子にしていた「これは節税対策であってですね…」 ===
 +
[[3月2日]]、高校進学直前のA子は父親の寝込みを金属バットで襲い、頭部に重傷を負わせているが、その前月、父親はMを祖母(父親の母)の養子にしていた。父親の代理人を務める[[弁護士]]が[[8月3日]]、[[週刊文春]]の取材に対し事実を認めた。
 +
 +
「財産分与と節税の観点からの措置。父親が娘を切り捨てたわけではない。[[戸籍]]上のMの親は祖母ということになるが、実父が父親である事実は生涯変わりなく、実際に、父親がその後も事実上の父親としてA子と接している」(父親の代理人)
 +
 +
だが、相続税問題に詳しい弁護士はこう指摘する。
 +
 +
「確かにあり得る相続税対策だが、実際には節税に熱心な富裕層でも、そこまで徹底している人は多くはない。仮に相続財産が10億円以上もあるような資産家の場合でも、1000万円程度の控除が増えたからといって納税総額はさして変わらず、それなら戸籍も普通の親子のままでいたいと考える方が多い」
 +
 +
父親は代理人を通じ、書面で「複数の病院の助言に従いながら夫婦で最大限のことをしてきたが、私の力が及ばず、誠に残念」と述べているが、娘が精神的に不安定になっていたこの時期に、なぜ節税のために戸籍の変更をしたのか。父親本人の弁明がまたれる。
 +
 +
=== キムタク髪の父、一周忌前に再婚 ===
 +
長崎県佐世保市で少女Aが幼なじみのクラスメートを殺害し、遺体を解体した事件の衝撃が広がっている。エリート一家に育ち、[[東大]]を目指していた少女はなぜ、むごたらしい“猟奇殺人”を誕生日前日、決行したのか。その“鍵”は、最愛の母の死からわずか数カ月後、再婚した父への愛憎にあった。
 +
 +
少女Mは母親の死を境に、父親との関係が急速に歪み始める。
 +
 +
「寂しさを紛らわすためなのか、父親は若い女性と頻繁に食事するなど夜の街を出歩く機会が増えた。今年初め、お見合いで知り合ったという東京在住の30代前半の女性が佐世保に来るようになりました」(一家の知人)
 +
 +
親子関係は次第に悪化していく。今年1月末に開かれたスケート競技に父子で出場した際、二人は激しくぶつかったという。
 +
 +
「会場でMちゃんとお父さんは大げんかして、周囲の人が『何があったのか』と振り返るほどでした。Mちゃんは『足が痛い』と試合を棄権し、お父さんの言うことをまったく聞かなくなった」(知人男性)
 +
 +
確かに当時の報道を見ると、前日には出場していた少女Mは2日目の種目を足の故障で棄権している。
 +
 +
少女Mは3月、そんな父親を金属バットで殴り、負傷させる事件を起こす。
 +
 +
「2月にMちゃんと父親と食事した時は普通の親子関係に見えた。だが、父親への暴力が激しくなり、家族は身の危険を感じていたようです。『9月から[[オーストラリア]]へ留学する』というAちゃんにその準備のためと、一人暮らしをさせたと聞いた」(前出の一家の知人)
 +
 +
今年4月、少女Aは中学と一貫校の県立高に進学したが、1学期はほぼ不登校状態で、3日間しか登校していない。進学を機に、事件の現場となったマンションの一室で、一人暮らしを始めたのだ。
 +
 +
少女Mと入れ替わるようにやってきた、芸能関係の仕事にもかかわっているという華やかな女性と、父親は5月に結婚。地元繁華街を2人が一緒に歩く姿を周囲はとまどいの目で見ていた。
 +
 +
「奥さんの誕生日に合わせて結婚して、新妻のプロフィルを書いた紙を周囲に渡していた。『ピアノが得意』とか、『[[ソフトバンク]]のCMの犬の演技指導をしている』とか誇らしげに書いてありましたが、まだ前妻の一周忌も済んでいないのに早すぎではないかと、周りは心配していたんです」(前出の知人男性)
 +
 +
さらに、知人女性はこう語る。
 +
 +
「ピアノや乗馬など共通の趣味があるので交際に至ったと聞きましたが、『自分の子どもが欲しい。だから、年齢が若い子が良かった』とも言っていた。新しい奥さんとの子どもを待望していたようです」
 +
 +
「前妻の一周忌を終えた秋にはハウステンボスの高級ホテルで結婚式を挙げる」と妻は待ち遠しそうに知人に語っていたという。
 +
 +
「新しい奥さんは、家の地下にあるピアノ部屋で、何度か父親と一緒に連弾していたそうです。地下室はAちゃんの実母のリクエストでピアノ部屋にし、夫婦で連弾をしたり、実母がAちゃんにピアノを教えていた思い出の場所。Aちゃんからしたら複雑な思いだったのでは」(前出の知人)
 +
 +
父親はもともと活発な人物だったようで、長男の受験と同時期に10代の受験生が通う佐世保市内の学習塾に通い、2011年には[[九州大学]]を受験し、入学したという。
 +
 +
「学内に茶髪の中年男性がいて、リアル『[[ブラック・プレジデント]]』(ワンマン企業の中年社長が大学に通うテレビドラマ)だと話題になっていた。[[ピアノ]]、[[トライアスロン]]、[[ゴルフ]]の[[サークル]]に入っていて、ゴルフのスコアは100を切っているから断トツにうまかったと聞いています」(九大の学生)
 +
 +
多忙な[[弁護士]]業をこなしながら、サークル活動にいそしむキャンパスライフ。周囲には「若い人と交流して、自分をリフレッシュできた」と語っていたという。前出の知人女性が語る。
 +
 +
「茶髪にロン毛で、片目にかかるように流す髪形は[[キムタク]]にそっくり。実際、キムタクがサーファー風の髪形になった時期は本人もそうなったし、『似ていますね』と言うと喜ぶから、意識しているのでは。体も鍛えていて若々しいから、普通の50代とはかなり違いますね」
 +
 +
=== すべて私のせいなのか。人生はある日突然、狂い出した。早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」 ===
 +
妻を亡くして、3ヵ月で再婚したのはいけないことなのか、再婚相手に何と説明したらいいのか、予兆はあったが、これから娘とどう向き合えばいいのか、何もかも失って……
 +
 +
熱心に築き上げてきた地位や名誉は一瞬で消え去った。
 +
 +
同級生をバラバラにするという類を見ない事件が、加害者の父を絶望の淵に追い込んでいる。親娘はどこで道を誤ってしまったのだろうか—。
 +
 +
「あれほどの事件を起こした娘の親となれば、佐世保で弁護士を続けるのはもう不可能でしょう。仕事がなくなるんだから、この街にはいられなくなるんじゃないですか。有名人だったのが、かえってアダになってしまった。いままで外面が良かったぶん、騙されたと失望する人も多いですよ」(加害者の父の知人)
 +
 +
もしかして、自分は子育てに失敗したんじゃないか—。子を持つ親なら、誰でもそう不安になる瞬間があるはずだ。だが親子のすれ違いが、ここまで取り返しのつかないことになるとは、誰が想像できただろう。
 +
 +
7月26日、長崎県佐世保市内で起きた事件を、簡単に振り返ろう。それは、国道35号線沿いのマンションで起きた。地元の高校に通う16歳の女子生徒(以下M)が、中学校からの親友、松尾愛和さん(15歳)を惨殺し、バラバラにしたのだ。
 +
 +
犯行時刻とみられる20時ごろ、2人はMがひとり暮らしをするマンションの一室で過ごしていた。2人きりの空間で、Mは愛和さんの頭部を何度も鈍器で殴ったのち、実家で飼っていた犬のリードで絞殺。さらに遺体の首と左手首は切断され、事件現場には、腹部を切り裂かれた愛和さんの無惨な姿が残されていた。
 +
 +
事件後、Mは警察の取り調べに対し「中学生の時から殺人欲求があった」「(中学の頃から繰り返し行っていた猫の解剖を)人間でも試してみたかった」 などと淡々と供述。凶器として使われたハンマーやノコギリは事前に購入されたものであることが判明し、殺人が計画的なものだったことが明らかになった。
 +
 +
日本中を驚かせたこの事件の加害者となったMの育った家庭は、傍から見れば完全無欠に近い、誰もが羨むエリート一家だった。冒頭で知人が語っているように、父親の仁氏(53歳)は、佐世保市内で「超」がつくほどの売れっ子弁護士だ。
 +
 +
[[1985年]]に[[早稲田大学]]政治経済学部を卒業後、3年間にわたる猛勉強の末、[[司法試験]]に合格。[[1990年]]から市内の弁護士事務所で4年間の下積みをした後、独立し事務所を立ち上げた。現在市内に構える法律事務所は7名の弁護士が所属しており、「県内で最大、九州でもこんなに大きな弁護士事務所はないという規模」(仁氏をよく知る弁護士の友人)だという。
 +
 +
弁護士としての仁氏の腕には定評があり、同市内に本社を置く大手通信販売会社「[[ジャパネットたかた]]」や、地元の老舗企業の顧問弁護士も務めていた。
 +
 +
「仁さんはこの街の『顔役』で、知らない人はいないというほどの有名人でした。弁護士として活動をはじめた時期に[[佐世保市]]の[[青年会議所]]に入り、最終的にはそこで理事長にまで登りつめ、140人を超える会員を率いていましたよ」(地元住民)
 +
 +
仁氏は高校時代にスピードスケートで国体に出場するほどのスポーツマンでもあった。[[2001年]]には39歳の年齢で22年ぶりに国体のリンクに復帰し、それから14年連続で出場している。
 +
 +
「実際には、長崎県でスピードスケートをしている人なんてほとんどいませんから、『予選に参加すれば、即国体出場』のレベル。とは言え、そういうジャンルを選んで実績を作り上げるというのが、彼のやり手たる所以です。国体出場となれば地元紙などに取り上げられ、弁護士業のアピールに十分なりますから」(前出の地元住民)
 +
 +
ともあれ、弁護士として評判が高く、さらにスポーツイベントにも積極的に参加するA氏は、紛れもなく地元を代表する名士だった。
 +
 +
「彼は政治家としての道も考えていて、近いうちに佐世保市長選に立候補するという話もでていた」(同前)という。
 +
 +
佐世保で異彩を放つ有名人だったMの父だが、昨年10月に急死した母親も、父親に劣らぬ存在感があったという。
 +
 +
Mの母は[[東京大学]]文学部出身で、結婚前は[[テレビ長崎]]の記者として働いていた。父は地元新聞の幹部、兄も東大出身という名門一家の生まれで、佐世保では指折りの才女だった。
 +
 +
「もともと、Mの両親はともに長崎市出身で、高校の同級生だったんです。高校を卒業してからは会っていなかったそうですが、佐世保で再会したのをきっかけに、結婚したと言っていました。当時父親はすでにこの街で弁護士をしていたんですが、奥さんの実家が仕事の関係で佐世保に引っ越してきて、彼女がたまたま遊びにきたときに再会したと聞いています。2人はすぐに意気投合し、結婚に至ったようです」(2人をよく知る知人)
 +
 +
母は、子育て支援や[[シングルマザー]]サポートのための[[NPO法人]]を立ち上げるなど、女性の生き方を支えるボランティアをしてきた。また、[[2004年]]からの8年間は、市の教育委員を務めるなど、子ども教育への関心も高かったという。
 +
 +
そしてMの兄も、エリートの両親と遜色のない優等生だった。兄は高校3年生時の模試で全国20位になるほど学業優秀で、母と同じ東大を目指していたという。結局、東大への進学は叶わなかったが、現在都内の有名私立大法学部に在籍している。
 +
 +
幼少期のMもまた、周囲を驚かせるほどに聡明な子どもだったという。
 +
 +
「Mちゃんが4歳のとき、事務所に遊びに来てお父さんと話しているところに居合わせたことがあったんです。その内容が4歳とは思えないほど大人びていてね。私が『Mちゃんは本当に利発やねぇ』と褒めると、あの子は『利発っておりこうさんって意味?』と返してきたんです。こんなに小さな子なのに、知らない言葉の意味をすぐに理解できるんだ、とびっくりしたのを覚えています。毎年の年賀状も一家全員の姿が写った写真が使われていて、仲良し家族という印象でした」(同前)
 +
 +
そんな「華麗なる一族」の住まいは、市内を見下ろす高台にある。佐世保で富裕層が家を構えるこの地域のなかでも、その家は群を抜いて目をひく大豪邸だ。敷地は約80坪、建物は地上2階、地下1階という造り。敷地内には丁寧に手入れされた観葉植物が並ぶ。
 +
 +
家に招かれたことのある近隣住民の話では、屋内にはグランドピアノが2台置かれており、リビングでは、しばしば青年会議所のパーティが行われていたという。さらに敷地には通行人が足を休めることのできる庭が造園されており、そこにMの父が記した「夢いつまでも 自由に生きて」という言葉が刻まれたプレートが置かれている。
 +
 +
カネ、名誉、賢い妻、優秀で聡明な子どもたち。Mの父は誰もが「こうありたい」「こうなれればいいな」と願うもの、すべてを手にしていたはずだった。
 +
 +
だが、娘のMは、親友を絞殺し、遺体をバラバラにする事件を起こした。いったい、それはなぜなのか。実は、外見上眩しいくらいにきらびやかだった家庭は、触れればすぐ粉々に砕け散ってしまうほど大きなヒビが入っていたようだ。
 +
 +
それは父親の言動にも原因があったと語る人物がいる。Mの母と10年以上の付き合いがあった友人だ。
 +
 +
名家だけに、家長の発言力が大きかったのだろうか、この友人によれば、Mの父親は家庭内では妻を押さえつけるような言動を繰り返していたという。友人が明かす。
 +
 +
「ご主人はMさんが通う学校のPTA会長をするなど教育熱心で通っていましたが、家庭内では違ったようです。奥さんは、『夫がまったく子育ての手助けをしてくれない』と私に嘆いていました。小学校6年生のとき、Mさんが給食に漂白剤を入れて問題になった際も、ご主人は明らかに自分の体裁を気にした様子で『これ以上騒ぎを大きくしないでくれ』と被害者の両親に口封じを迫ったそうです。奥さんは『いつまでも子どもと向き合おうとしない旦那とはやっていけない。早く別れたい』とまでこぼしていました。
 +
 +
奥さんは外出するときにも、どこへ行くか、何時に帰るかご主人に報告していました。ご主人は、なんでも管理しないと気がすまなかったのでしょう。離婚を持ちかけても、受け入れてくれないとも悩んでいました」
 +
 +
夫婦揃ってエリートで、少なくとも母親の生前はほころびを外に見せなかったM一家だったが、母親はごく親しい人物にだけは、家庭の本当の姿を漏らしていたのだ。もちろん、両親の関係はJ子も知っていた。
 +
 +
今回の事件を起こすかなり前から、Mが父親を嫌い、憎悪すらしていたのではないかと疑わせる証言が、いくつもある。
 +
 +
「実はMさんが中学生の頃、一時的に母親のBさんと家を出ていた時期があったそうなんです。それも、父にMさんが暴力をふるうようになり、母親が連れ出したのだと聞いています」(Mの同級生を娘に持つ地元住民)
 +
 +
一部報道では、今年の春にも、Mが金属バットで父に襲いかかり、頭蓋骨を骨折させた、などと報じられている。その引き金となったのが、父の再婚だったことは想像に難くない。
 +
 +
「仁さんは妻が亡くなってから3ヵ月しか経っていないのに、20歳以上年下の女性と再婚しています。若い女性と街を歩いている姿も目撃されている。思春期の娘が父親のそうした行動をどういう目で見ていたのか、言うまでもありません」(地方紙社会部記者)
 +
 +
死んでしまえば、お母さんのことはどうでもいいの?やり場のない怒りをぶつけるように、Mは父に殴りかかった。その頃、Mは父に対しての憤りを、周囲にこう漏らしている。
 +
 +
「中学から高校にあがる前に、ウチの娘がMちゃんと商店街で会ったんです。その時、娘はMちゃんとファーストフード店で世間話をしたのですが、彼女が突然父親のことを『ゴミ』とこき下ろしはじめたそうです。Bさんの死後に開かれた校内の弁論大会でもMちゃんは『マイ・ファーザー・イズ・エイリアン』と言い放ったと聞いています」(前出の同級生母)
 +
 +
父の早すぎる再婚を機に、父娘は別居状態に入った。表向きは「海外留学準備」のため。だが、父と娘の関係は、もはや修復不可能な状態に陥っていた。
 +
 +
ひとり暮らしを始めたMの部屋で、やがて惨劇が起こった。母を喪った痛み、別の女を家に迎えた父への憎しみ。鬱積したMの怒りが破壊衝動へと変わった時、それが向かった先は、たった一人の彼女の友だち、愛和さんだった。
 +
 +
Mの父は今、深い苦悩と悔恨の底に沈んでいるだろう。自分は、娘を育てることに失敗した。原因は、自分にあるのか。二度と、取り返しのつかない結果を招いてしまった……。
 +
 +
だが、妻が病死した後、53歳の男が若い女性と再婚するのは、それほど悪いことなのか。これから、どれほどの「罰」を受ければ赦してもらえるのか。否、もはや赦されることはないのか。
 +
 +
父親は「稀代の殺人少女の親」という烙印を押され、その十字架を一生背負っていかなければならない。
 +
 +
確かに、娘が自分に襲いかかってくるなど、予兆はあったのかもしれない。しかし、発端は、ともすればどこの家庭でも起こり得る家族間の行き違いだった。それなのに、我々一家はまさに「すべて」を失うことになってしまった。
  
 
== 繰り返された同級生殺人に衝撃。動揺する地元や教育関係者ら ==
 
== 繰り返された同級生殺人に衝撃。動揺する地元や教育関係者ら ==
194行目: 412行目:
  
 
教員経験が長い[[東京学芸大]]教職大学院の今井文男特命教授は「命の大切さを教える指導も大事だが、自分の感情をコントロールするということが、まだできていないのでは」と指摘。その上で「自分が大事という個人主義の風潮が強まっているが、子供たちに自分を抑制するなど総合的な指導をしないといけない」と話していた。
 
教員経験が長い[[東京学芸大]]教職大学院の今井文男特命教授は「命の大切さを教える指導も大事だが、自分の感情をコントロールするということが、まだできていないのでは」と指摘。その上で「自分が大事という個人主義の風潮が強まっているが、子供たちに自分を抑制するなど総合的な指導をしないといけない」と話していた。
 +
 +
=== 殺人少女の殺人願望を県教委に伝えず(2014年9月) ===
 +
逮捕された同級生の少女(鑑定留置中)が3月に父親を金属バットで殴ったことについて、殴打の6日後、面談した教職員に「人を殺してみたかったので、父親でなくてもよかった。あなたでもいい」などと打ち明けていたことがわかった。
 +
 +
教職員が校長に報告したのは4月下旬で、校長も深刻な状況と受け止めず、県教委に報告していなかった。県教委が教職員らから事情を聞くなどして判明し、26日の県議会文教厚生委員会で報告する予定。
 +
 +
=== 児相幹部、電話相談「放っておけ」(2014年10月) ===
 +
長崎県佐世保市の同級生殺害事件の殺人で逮捕された少女(16)=鑑定留置中=について、診察した精神科医が事件前、「人を殺しかねない」と県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に電話した際、センターの幹部職員が「病院からの丸投げは放っておけ」という趣旨の発言をしていた。
 +
 +
この幹部職員は事件後、部下への[[パワーハラスメント]]で処分も受けていた。
 +
 +
[[精神科医]]から[[児童相談所]]に電話で相談があったのは事件の約1カ月半前の[[6月10日]]。少女については匿名だったが、精神科医は自分の氏名は名乗った。
 +
 +
幹部職員は[[自治体]]や[[病院]]などの外部機関からの相談を受ける部署に所属。電話を受けた10日は不在で、電話内容は翌日に報告を受けた。その際、「病院からの丸投げを受ける必要はない」との趣旨の発言をした。幹部職員は関係機関からの連絡について普段から「丸投げを受けるな」という内容の発言をしていたという。
 +
 +
電話の内容は幹部職員の上司にあたる所長にも報告され、センターは、支援の必要性を検討する受理会議を開かず、県教委など関係機関にも連絡しなかった。県幹部は「所長も報告を受けており、(幹部職員の発言で)センターの対応に直接的な影響があったとは考えていない」としている。
 +
 +
幹部職員はこのほか、部下への指導で威圧的な言動を繰り返していたといい、事件後、職員が内部告発し、県人事課が調査。県はパワハラと認定し、幹部職員は9月下旬、文書による厳重注意処分を受けた。
  
 
== 父が涙声「娘は宝物だった」女子生徒告別式 ==
 
== 父が涙声「娘は宝物だった」女子生徒告別式 ==
203行目: 439行目:
  
 
松尾 愛和さんの父親は「娘は宝物だった。突然の死で信じられない」などと涙声で参列者にあいさつしたという。
 
松尾 愛和さんの父親は「娘は宝物だった。突然の死で信じられない」などと涙声で参列者にあいさつしたという。
 +
 +
== 加害少女の父親が自殺。自宅で首つる(2014年10月) ==
 +
長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)の父親(53歳弁護士)が5日、同市の自宅で首をつって死亡しているのが見つかった。県警佐世保署は自殺とみて調べている。
 +
 +
同日午後4時すぎ、父親の自宅を訪れた知人女性が、首をつっているのを見つけ、消防に通報。消防を通じて連絡を受けた佐世保署員が駆け付け、死亡を確認した。
 +
 +
少女は[[7月27日]]、1人暮らしをしていたマンションで、同級生の女子生徒=当時(15)=を殺害で逮捕された。
 +
 +
弁護士によると、父親に8月2日に会った際、「私は生きていていいのでしょうか」と悩んでいたという。事件後父親は、弁護士を通じて「娘の行為は決して許されるべきものではない。おわびの言葉さえ見つかりません」との謝罪文を発表していた。
 +
 +
=== 少年審判までに誰が後見人に?佐世保高1殺害事件・少女Aの家庭崩壊 ===
 +
当時わずか15歳だった少女Aが同級生を殺害し、遺体をバラバラにした佐世保高一殺害事件。動機の“核心”に迫るAの肉声の“記録”を入手した。そこには、「猫より人間の方が(殺すことを想像すると)興奮する。楽しい」など事件の3日前に継母に伝えた少女Aの言葉があった。
 +
 +
同日、Aとの会話を継母は精神科医に伝えたが、対応は肩すかしだったという。
 +
 +
「『そうでしょうね』と精神科医に当たり前のように言われ、今日は時間がないから書面にしてきてくれと、言われたのです」(継母)
 +
 +
父親と継母はAの言動を書面にして翌々日の25日に精神科医とカウンセラーに見せ、「入院させたい」と訴えたが、医師らは「入院は難しい」と回答した。父親と継母は同日、児相に電話をしたが、時間外だから月曜日に電話するように言われた。そして翌日に事件が起こったのだ。さらに事件後、長崎県福祉保健部こども政策局が発表した資料によると、この精神科医が児相に通報の電話をしたのは6月10日。
 +
 +
通報を放置した児相の対応ばかりが問題になっているが、Aの父親と継母は事件後まで、精神科医が児相に通報した事実さえ、全く知らされていなかったというのだ。
 +
 +
「父親らは精神科医との連携不足を嘆いていた。事前にもっと知っていれば、対応できたのに、という無念の思いもあったようです」(父親の知人)
 +
 +
精神科医としての守秘義務があるとはいえ、なぜ保護者にこうした事実を伝えなかったのか。精神科医を直撃したが、無言。病院事務長から以下の回答があった。
 +
 +
「すべての社からの取材を断っておりまして、なにもお答えできません」
 +
 +
少女の精神鑑定の期限は12月24日。だが、鑑定が終わっても前途は多難だ。
 +
 +
「少年審判が開かれても、親権者がいなければ、壁にぶち当たってしまう。今後は被害者との損害賠償交渉などもある。父親の自殺後、継母は体調を崩し、長崎の病院に入院したりしていたが、祖母の死亡確認に立ち会ったり、Aの兄の相談にのったりと親代わりのようなことをしていた。だが、実家の両親から、A家と縁を切り、長崎を出るように説得されているので、今後どうなるかは全くわからない。審判までにきちんと後見人を立てなければ、少年審判を始めることも難しくなります」(地元司法関係者)
 +
 +
Aは10月、佐世保署の霊安室で、自殺し遺体となった父親と十数分、対面し、涙をこぼし、すすり泣いていたという。五里霧中の中、真相はどこまで明らかになるのか。
 +
 +
== 加害者の継母「私があの娘を支えなきゃ」 ==
 +
[[10月5日]]午後4時過ぎ、長崎県佐世保市の豪邸で、同級生殺害事件の加害者の父親が首吊り自殺をしているのを、知人が発見した。そこは、7月27日、同級生を殺害し、首と左手首を切断したとして逮捕されたM(16才)の生家。自殺したのはMの父親(享年53)だった。
 +
 +
地元でも最大規模の法律事務所を構え、有名企業の顧問弁護士として活躍し、かつては全国高額納税者名簿にも名を連ねていたという父親。Mは県内でも有数の進学校で東大を目指す優等生。兄は東京の有名私立大に学び、父と同じ弁護士を目指していた。
 +
 +
しかし昨年10月、最愛の妻を病気で亡くしてから、彼の人生は大きく動き出した。「必ずすぐ再婚して」という遺言もあり、3月に[[婚活パーティー]]で知り合った30代女性のB美さんと5月にスピード再婚。その一方で、2月にMを自分の戸籍から抜き、Mの祖母と養子縁組させた。また4月からは、Mに実家近くのマンションでひとり暮らしをスタートさせた。
 +
 +
Mは凶行に至るまでに、父親の寝込みを金属バットで襲い、猫を解剖し、「人を殺して解体してみたい」と医師やB美さんらに明かしていたことがわかっている。B美さんを幼い時から知っており、娘のように思っているという人物が言う。
 +
 +
「死者に鞭を打つようだけど…最後まで無責任な男だったよ。B美は初婚だったし、いきなり2人の子供の母親になるなんて、彼女の両親は彼との結婚に猛反対していたんだけど、B美が選んだ人ならって、最後は押し切られた形だった。それがあの事件が起きて…。B美は“彼をずっと支える”って、言ってたけど、彼はあの事件を受け止めることができなかったんですよね。
 +
 +
仕事の見込みが立たず、あちこちから非難の声がどんどん聞こえてきて、これからの生活をどうしていったらいいかわからなくなっていた。でも自殺なんかするかなぁ…。被害者遺族から民事で提訴されたって聞いたけど、これから裁判が始まろうとしているときにね…」
 +
 +
そんなB美さんだが、加害者Mのことを思う日々を過ごしているという。
 +
 +
「B美は今相当追い込まれた状況だと思います。自分が家を空けた時に彼は自殺したから、“私さえいれば…”って。でもね、彼女は今も、実家に帰ってこようとしないんだよ。“私があの娘を支えなきゃ”って…」(前出・B美さんの知人)
 +
 +
わずか結婚5か月で、B美さんが手にしたもののひとつが「巨額遺産」。冒頭の豪邸は、地元不動産によれば、土地・建物合わせて推定3億円にのぼるという。
 +
 +
「ある意味、事件の舞台となった家なので、売り出したとしても最低半額からのスタート。あとは買い手しだいです。ただ父親は地元でも有名な資産家で、弁護士としてもかなり稼いだだけでなく、株でも大もうけしたという話。遺書がなかったということなので、通常遺された妻には遺産の半分が相続されます。でもMの事件に関しては、民事裁判で親の責任が問われ、賠償責任が認められるでしょう。その金額は1億円以上になるケースもありますね」(父親を知る弁護士)
 +
 +
B美さんとしては、そういったことも含めて、遺されたMをサポートしたいと思っているという。
 +
 +
「Mは今、県外の医療施設に身柄を送られ、犯行時の精神状態や刑事責任能力を調べられています。その結果で、地検が家庭裁判所に送致し、少年審判か、検察へ逆送致するか判断することになります」(地元紙記者)
 +
 +
鑑定留置期限は11月10日。もうあと1か月もすれば、父親は娘と再び向き合うことができたはずだった…。
 +
 +
== 父親は自殺、兄は退学、継母は帰郷(2014年12月) ==
 +
7月に起きた長崎・佐世保の高1女子殺害事件で逮捕された同級生の少女M(16)は精神鑑定にかけられている。10月にMの父親が自殺したことで、「真相解明がさらに難しくなり、裁判が長期化する恐れが出てきた」(捜査事情通)。
 +
 +
あれから5カ月。佐世保の街を再度、訪ねてみた。事件が残した爪痕は深すぎるようだ。地元住民がこう言う。「被害者と加害者の2人の少女が通っていた高校では定期的に集会を開くなど、今でも事件を引きずっている。殺害現場のマンションや父親の自宅は、いまだに“観光地”になっています」
 +
 +
現場マンションは商店街に近く、そこそこ値が張る優良物件だったが、事件後、退去者が増えて「取り壊しの話まで出てきています」(地元不動産業者)。父親が住んでいた“豪邸”は雑草が生い茂り、周囲は落ち葉にまみれていた。
 +
 +
「電気はいつも消えたまま。住んでいる様子はない。事件直前に父親と再婚した30代の継母は、父親の自殺後、東北の実家に戻ったと聞きました。都内の有名大に進学したMの兄は、退学してしまったようです」(地元メディア関係者)
 +
 +
父親が経営していた県内最大の弁護士事務所は名前を変え、共同経営者だった弁護士が引き継いだというが、「経営はなかなか厳しいようです」(地元メディア関係者=前出)。事務所の表札には、父親の名字の部分にガムテープが貼ってあった。
 +
 +
Mを診察していた精神科医は、事件の約1カ月半前、佐世保の児童相談所に「人を殺しかねない」と通報。ところが、児相は対応を協議する会議を開いていなかった。県の報告書によると、当時、児相幹部が部下にパワハラ発言を繰り返しており、職員が上司に相談しづらい状態だった。それが通報の放置を招いた可能性があるという。
 +
 +
「Mは自殺した父親の遺体と対面した。顔色ひとつ変えず、無表情だったといいます」(捜査事情通=前出)
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
209行目: 519行目:
 
* [[サレジオ学園首切り事件]]
 
* [[サレジオ学園首切り事件]]
 
* [[酒鬼薔薇聖斗]]
 
* [[酒鬼薔薇聖斗]]
 +
* [[大内万里亜]]
 
* [[少年犯罪]]
 
* [[少年犯罪]]
 
* [[少年法]]
 
* [[少年法]]
224行目: 535行目:
 
[[Category:2014年の日本の事件]]
 
[[Category:2014年の日本の事件]]
 
[[Category:佐世保市の歴史]]
 
[[Category:佐世保市の歴史]]
 +
[[Category:日本のシリアルキラー]]
 
[[Category:2ちゃんねるでの祭り]]
 
[[Category:2ちゃんねるでの祭り]]

2020年1月14日 (火) 20:50時点における最新版

殺害後に切断された松尾愛和さん(15)
クラスではいじられキャラだった松尾愛和さん(15)

佐世保高1女子殺害事件とは、2014年7月26日長崎県佐世保市にて佐世保北高校1年の松尾 愛和さん(15)が同じクラスの女子生徒に殺害され、首と手首を切断された事件である。

殺害直後に犯人が2ちゃんねるvip+にスレを立て画像を投稿していたことでも話題となった。

佐世保では、2004年NEVADA事件が発生している。

目次

事件発生[編集]

殺人犯の女子生徒は2014年7月26日午後8時ごろ、一人暮らししていた自宅マンションで、松尾 愛和さんの後頭部を鈍器のようなもので十数回殴り、ひも状のもので首を絞めて殺害した。

遺体は首と左手首が切断されていた。近くで工具や刃物が見つかった。生徒は「全て自分一人でやった」と供述。遺体切断も認めた。

2人は中学も同じ。生徒は4月から市内の親のもとを離れて1人で住んでいた。松尾さんは26日午後3時ごろ、家族に友人と遊ぶと伝えて出かけた。午後6時40分ごろ、母親に「7時ごろに帰る」とメールが届いたが、その後も戻らなかった。

事件前「2人で買い物」[編集]

長崎県佐世保市のマンションで、県立高校1年松尾愛和さん(15)が同級生の女子生徒(16)に殺害された事件で、女子生徒が当日の行動について「2人で佐世保市内で買い物した」と供述している。松尾さんへの恨みやトラブルについては話していないという。同課は事件の詳しい経緯や動機の解明を進めている。

県警は28日午後、殺人の疑いで女子生徒を地検佐世保支部に送検した。松尾さんは事件当日の26日午後、両親に「遊びに行ってくる」と伝えて外出した。その後の行動について女子生徒は、佐世保市の市街地で2人で買い物したなどと説明しているという。

動機に関しては「殺害自体が目的だった」との趣旨の供述をしているといい、同課が慎重に調べている。遺体の切断などに使った工具の入手時期についても説明しているという。また女子生徒は「26日午後8時ごろ殺害した。その後は部屋の中にいた」とも供述。マンションの防犯カメラの映像を分析した結果、女子生徒が外出した形跡はなかった。

高1女子殺害犯の女子生徒、2ちゃんねるのニュース速報VIP+に書き込みか[編集]

クラスではいじられキャラだった松尾愛和さん(15)

2014年7月26日夜、赤く染まった手を写した5枚の写真とともに「【閲覧注意】殺しちゃったんだけど」と題したスレッドがネット掲示板「2ちゃんねる」に立てられた。

スレッドが立てられた時刻は、長崎県佐世保市内の県立高校に通っていた松尾愛和(あいわ)さん(15)が同級生の女子生徒(同)に殺害されたとみられる時刻から約2時間半後だ。

このことから、加害者の女子生徒が書き込みをしたとみられる。長崎県警も書き込みの内容を把握している模様で、事件との関連について調べが進む見通しだ。

松尾さんは7月26日午後、友人の家に遊びに行くと両親に告げた後自宅に戻らなかったため、23時頃に両親が警察に通報。

翌7月27日午前3時半前、友人が1人暮らしをするマンションのベッドで松尾さんが頭から血を流して死亡しているのを警察官が発見した。この友人は警察の調べに対して松尾さんを殺害したことを認め、殺人容疑で逮捕された。

報道などによると、遺体の後頭部には殴られた痕があり、首にはひものようなもので絞められた痕も見つかった。さらに、遺体の一部は切断されていたという。遺体が見つかったベッドの周辺には、金属製の工具や、血のついた刃物のようなものも見つかったという。加害者は、26日の20時頃に松尾さんを殴ったり首を絞めたりして殺したと供述しているという。

松尾さんと加害者は、市内の同じ高校に通っていた。この高校の卒業生数は1年に230人程度だが、14年度の入試では現役で東京大2人、京都大、大阪大に1人ずつ、九州大に10人、地元の長崎大に24人が合格しており、かなりの進学校だ。中高一貫校でもあり、中学校でも松尾さんと加害者は一緒だった。

2ちゃんねるに問題の書き込みが出現したのは、松尾さんが殺害されたとみられる時刻から約2時間後の7月26日の22時8分。「ニュース速報VIP+」と呼ばれる掲示板に「【閲覧注意】殺しちゃったんだけど」と題したスレットが立てられ、最初の書き込みは、「出血はそんなにしてない どうしよう」というもの。

写真のURLも5つ貼り付けられており、5枚とも血のようなもので指が真っ赤に染まっている写真だ。5分後の22時13分には、同じIDから、「駄目だ拭いても拭いても血が溢れてくる」と書き込まれた。今度は、白い布のようなものに真っ赤な液体が染みついた写真付きだ。

さらに、このIDからは、22時24分に、「冷たくなったから温めた何で温かくならないの? 今ねお風呂入ってる それより皆脳髄の色って何色だと思う?」22時30分には、「脳髄や脊髄を培養液に漬けてずっと世話してあげるんだ」と、意味不明な書き込みもされている。

このIDからは、別のスレッドにも書き込みが行われている。同じ掲示板に「一重のブサイク率wwwwwwwwwwwwwww」と題して立てられたスレッドだ。スレッドでは一重まぶたの人物の容姿について議論されていたが、このIDの人物は22時38分に、「そうか?西島さんかっこよくね?」と書き込んだ。

アイドルグループ「AAA(トリプルエー)」メンバーの西島隆弘さん(27)や俳優の西島秀俊さん(43)が一重まぶたでも容姿が端麗だとして知られており、書き込みはこの2人を念頭に置いているとみられる。

このIDを使っていた利用者が今回の事件の加害者だとすれば、松尾さん殺害から約2時間後には遺体の切断に着手し、遺体切断について書き込んだわずか8分後には、一重まぶたの話題に興じていたことになる。

元スレ「殺しちゃったんだけど」

血のついた手、「どうしよう」のつぶやき。ネット上に拡散する真偽不明の投稿。凄惨さに驚愕と戸惑い[編集]

クラスではいじられキャラだった松尾愛和さん(15)

長崎県佐世保市の高校1年、松尾愛和(あいわ)さん(15)を殺害したとして27日、中学から一緒だった同級生の女子生徒(15)が逮捕された事件は、遺体の首や手首が切断されるなど凄惨を極め、関係者から驚愕と戸惑いの声があがった。

インターネット上では、加害者が犯行後の様子を撮影、投稿したとする真偽不明の画像も拡散する事態となった。感情の起伏が激しかったというが、犯行を認め落ち着いた様子で取り調べを受けているという生徒と、殺害された松尾さんの間に何があったのか。

2人は中高一貫の進学校に在籍。逮捕された生徒の知人らは、生徒について「勉強好きで頭の良い子だったが、感情の起伏が激しい」とみていた。被害者の松尾さんは面倒見がよく明るい性格。校長らが記者会見した高校側の説明では「2人が特に親しいとは把握していない」という。

生徒を幼いころから知っているという女子専門学校生(18)らは「元気な女の子でよく鬼ごっこをして遊んだ」と振り返る。一方で「けんかすると急に泣きだすことがよくあった」とも。「お母さんが好き」で一緒に犬の散歩をする姿がよく見られたが、その母親である県スケート連盟会長を務めていた徳勝宏子さんは51歳で2013年10月28日逝去している。2004年から2期8年、佐世保市教育委員を務めた。

小学校の文集に「まわりと協力するのはとても大事だと感じた」とつづっていた松尾さん。高校では写真部に所属し、明るく面倒見がよかったという。校長は「1学期の欠席はゼロで、学習にもまじめに取り組んでいた」と沈痛な面持ちで語り、友人らも「一生懸命な子だった」と話した。

高校の同級生(15)は「松尾さんは歴史上の人物が好きで、戦国大名の本をよく読んでいた」といい、「話し始めるとにぎやかな子だった。何でこんなことに」と言葉を失った。高校によると、大学は文学部を目指していたという。

犯行時間の約2時間後にあたる26日午後10時すぎ、ネット掲示板に「殺しちゃったんだけど」というタイトルとともに数枚の写真が投稿された。

写真は血のようなものがついた手などを写したもので、投稿者は「出血はそんなにしてないどうしよう」「駄目だ拭いても拭いても血が溢れてくる」などと書き込んでいた。

今回の事件のニュースが報じられるようになると、ネット上で「加害生徒が殺害後に投稿したのでは」との憶測が急速に広がり、写真も拡散。短文投稿サイト「ツイッター」では、画像について「常軌を逸している」「これ本当なの?」といった書き込みもみられた。

長崎県警もこうした情報を確認しており、逮捕された生徒が犯行後に写真を貼り付けた可能性もあるとみて慎重に調べている。

「あだ名の名付け親」中学でも仲が良く[編集]

長崎県佐世保市の佐世保北高校1年生、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件。松尾さんは2014年3月にあった中学の卒業式の後、クラスで開いたお別れ会でユーモアを交えながらあいさつしていた。殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)とは中学でもクラスメートで、松尾さんはあいさつの中で女子生徒との仲の良さをうかがわせるエピソードも紹介していた。

関係者によると、お別れ会では生徒たちが一人一人教壇に立ってあいさつした。松尾さんは母親に対する感謝の言葉を語った後「ほんと、このクラスで楽しかったです」と話し「いろいろなことあるんですけど、変なあだ名が定着したなって」と言って笑いを誘った。そして「そのお陰でみんなとなじめた」と言い、「名付け親はもなみでした」と逮捕された女子生徒の名を挙げていたという。

長男が中学時代から2人と同じクラスだという父親(53)は「まさか子供の学校でこういう事件があるとは」と驚きを隠せない様子。2人とも仲がよかったといい、長男は事件が発覚した27日、部活動で学校に行って事件のことを知り、帰宅後はショックで寝込んだという。加害生徒については「あまり笑う子ではなかった」と話した。

遺体の胴体にも激しく切断しようとした痕[編集]

クラスではいじられキャラだった松尾愛和さん(15)

長崎県佐世保市の高校1年の女子生徒が殺害された事件で、遺体の胴体にも激しく傷つけられた痕があったことが28日、長崎県警への取材で分かった。殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)は周囲から「文武両道で多才」と評価される一方、「暗く、変わった子」とも見られていた。昨年秋に母親が亡くなって以降、生活が大きく変化していたといい、県警は事件に至った背景も含め、慎重に調べを進める。

愛和さんの遺体は首などが切断されていただけでなく、胴体にも切断しようとした痕があった。司法解剖の結果、死因は窒息で26日午後8~10時に死亡したとみられる。

学校関係者によると、犯人少女をめぐる環境は最近1年間で激変。仲が良かった母は昨年10月に他界。冬季に父親とともに年代別の全国規模のスポーツ大会に出場した際は「母のためにもがんばる」と話していたという。少女は母の死に際して感情を表に出すことはなかったが、落ち込んでいる様子だった。父親はその後再婚した。

事件現場となったマンションで1人暮らしを始めたのは今年4月。大通りに面し、父親の職場に近く、学校へも徒歩圏。

「アニメ好き」が共通点だったという女子生徒の自宅とは徒歩で10分ほどの距離だった。少女は9月から海外留学する予定で、自ら1人暮らしを希望。父親は「留学の練習」ということで許可したという。

一方、幼少期から少女を知る女性は「あまり笑わない。頭が良すぎるのか、少し変わっていた」とも。進学校に通い、父親の影響で始めたスポーツだけでなく、芸術的な才能にも恵まれていた。父親は弁護士で地元で顔が広く、関係者は「誰もがうらやむような名士の一家」と話す。

ただ、学校関係者によると、少女は小学生時代に同級生の給食に異物を混ぜる問題行動を起こしていた。中学校では小動物の解剖に夢中になっているという噂が広まり、「少し浮いた感じになっていた」という。

県警は28日午後、殺人少女を長崎地検佐世保支部に送検する。14歳以上の未成年者が逮捕されると通常、送検後に勾留され、地検が家裁送致し家裁が処分を判断。故意に人を死亡させた事件では検察官送致(逆送)もある。責任能力が争点となることが想定される事件では、地検は家裁送致前に数カ月間、鑑定留置をするケースが少なくない。

犯人・人物[編集]

  • 父親 - 弁護士。以下、第69回国民体育大会冬季大会 スケート競技会・アイスホッケー競技会での紹介文。
長崎県スケート界のパイオニア的存在であり、娘は父の影響で3歳で初めてスケート靴を履き、佐世保市山手小学校5年生の時にバッジテストB級を取得。2013年10月に両選手にとって妻であり、母であり、連盟の会長兼理事長でもあった宏子さんが、病気のため他界し、悲しみに暮れたが、宏子さんのためにも健闘を誓っている。
  • 母親 - 2013年10月に51歳ですい臓がんで死去。県スケート連盟会長で2004年から2期8年、佐世保市教育委員を務めた。以下は(平成13年時の自己紹介文)
共通一次が始まって2回目の試験を受けたそういう世代。佐世保の中心部に住んでおりまして、3歳の女の子と小学校2年になる男の子の母親でございます。働きながら「CAPさせぼ」という、子どもへの暴力を防止するアメリカ生まれのプログラムをいろんな学校に出前していく活動をしてます。諫早の女児殺害事件・池田小学校の児童殺傷事件があったりで学校の安全、児童の安全ということが強調され始めてきて、急に依頼が増えております。
  • 犯人
佐世保市山手小学校で、「いじめ」公表しなかった関係者(2010年)
加害者の父親は弁護士、母親は市教育委員、祖父は新聞社経営
地元サイト
2010年(平成22年)、同じく佐世保市立山手小学校で、女子児童が同級生の女子児童に対する「いじめ」から、数回にわたり学校給食に複数回塩素系洗剤を投入する事件が起きていた。 (2010~2011年当時ネットで地元の人達が書きこんでた名前と、今回上がってる名前が一致してる)
♪佐世保の人いませんか~~♪Part75
145 名前: 名無しでよか? 投稿日: 2010/12/22(水) 13:16:06 ID:vemebVBQ
市内小学校で給食に異物混入事件発生。緊急保護者会開かれたけど、外部に漏れないようにしている雰囲気。やっぱり、加害者の親が弁護士だともみ消しなのかな
九州BBSより
142 名前: 名無しでよか? 投稿日: 2014/07/27(日) 17:41:46 ID:dYSSOKnw
起こるべきしてして起きた事件かも。Y小6年の時、同級生の給食に異物混入させ、対象者を殺したいとのためいていた彼女。実母も死亡し、実父からも疎んじられ一人暮らしを・・・。兄は東京でひとり暮らし。実父はこれから仕事をどうするのであろうか?裁判になれば弁護ができないであろう。
831 名無しさん@0新周年@転載は禁止[] 2014/07/27(日) 14:06:17.62 ID:RnbWKlv5I
卒業間際に小学校を大混乱に陥れる問題を起こしてる。母親は市の教育委員で、この問題を揉み潰した…との話だった。
954 名無しさん@0新周年@転載は禁止[] 2014/07/27(日) 14:35:31.13 ID:RnbWKlv5I
教育委員してた母親はご逝去された。被害者は北中ではない。両親は息子の通っていた学校運営にも口を出すほどのモンスターだった。これが自分の知ってる彼女の家庭のことだ。

加害少女、再婚した父親を金属バットで殴っていた。小学校での毒殺未遂は何故かもみ消される[編集]

長崎県佐世保市の高校1年・松尾愛和さん(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)が「人を殺してみたかった」「遺体を解体してみたかった」との趣旨の供述している。

遺体のそばからはハンマーやのこぎりが押収されたことも判明。また遺体の腹部が大きく切り開かれていた。県警は殺害後に遺体を解剖しようとした可能性もあるとみて、調べている。

殺人容疑で逮捕された女子生徒は、小学校時代にも給食に異物を混ぜる問題行動を起こしていた。学校関係者は「4年前の、あの問題ことですね…」とつぶやいた。小学6年だった2010年12月、同級生の給食に塩素系の洗剤を混入させた。担任の教諭には「バカにされたので入れた」と説明。幸い、同級生は無事だった。

また、県警によると、中学時代には小動物を解剖したこともあったという。警察関係者は「小学校の騒動や中学時代の(解剖していたという)うわさは把握している」と話した。

女子生徒は小学生時代から父と実母の影響でスケート競技に打ち込み、昨年は父親とともに国内の大きな大会に出場するほど、好成績を残している。また、小学生時代には佐世保市の絵画コンクールで賞を取るなど、文武両道の女の子だった。中学時代は放送部に所属。「お兄ちゃんが総理大臣になるって言っているから、私はNHKのアナウンサーになりたいの」と知人に夢を語った。

生活が一変したのは、実母が昨年10月、膵臓がんで亡くなってから。

今年4月から市中心部のマンションで一人暮らしを始め、父親は5月に再婚した。

「お母さんが亡くなって、すぐにお父さんが別の人を連れてきたから、お母さんのこと、どうでもいいのかな」

と幼なじみの女性(17)に落ち込んだ姿を見せたという。苦しそうに話す女子生徒の様子に、幼なじみは「家にいづらくなり一人暮らしを始めたと思う。親のストレスが事件の一番の原因では」と話した。

女子生徒と高校の同じ学年だという生徒は「あまり他の生徒との交流もなく冷静で、無口なことで逆に目立つ存在だった。最近は授業には出てなかったと思う」と話した。

小学校では特定の男女の給食に複数回洗剤を入れた。量によっては命が危なかったがなぜか指導等はなく、何事もなかったかのようにもみ消された形だった。当時を知る人は「そこで指導しなかったのが今回の事件の原因の一つでは」とのこと。

男子に対してもグーで殴るような凶暴性があった。父親の再婚時には、金属バットで父親を殴った。また被害者が唯一の友達だった。

小6時に「給食に漂白剤」遠因か…県警も注目[編集]

逮捕された同級生の少女(16)が小学6年の12月、クラスメートの男女2人の給食に塩素系漂白剤を5回にわたって混入していたことが28日、学校関係者への取材で分かった。

長崎県警は今回の事件の動機につながる重要な「事件」とみて、少女の心身の発達に与えた影響などを慎重に調べる。

学校関係者によると、少女は小学6年だった平成22年12月初旬から10日ごろ、同じクラスの男児の給食に1回、女児の給食に4回、それぞれ水道水で薄めた塩素系の液体漂白剤を混入した。2人とも漂白剤入りの食事を食べたが、健康被害はなかったという。

混入は同14日、同じクラスの児童が「もなみちゃんが給食に変なものを入れている」と担任の男性教諭に報告して発覚した。

担任がその日のうちに事情を聴くと、少女は「給食のなかに入れた」と認めたという。

担任は校長と教頭に相談。佐世保市教育委員会にも報告し、少女と被害児童2人の保護者に連絡した。少女は両親と校長に付き添われて、同16日に男児とその両親を自宅に訪問し、同19日に学校で女児とその両親と面会し、それぞれ謝罪した。少女の両親は深々と頭を下げ、少女も「後悔している」と反省している様子だったという。

校長は少女の両親に、学校でも注意深く見守ることを伝えた上で「家庭でも少女の話をしっかりと聞くように」と要請。翌23年3月の卒業まで、冬休みや土日祝日を除いて毎日、両親に電話し、少女の様子を聞き取ったという。

この問題は少女の進学先の中学校にも引き継がれ、中学校や高校でも担任の教諭らが見守りを続けていた。

少女は昨年10月に母を亡くし、父親が今年に入って再婚、4月以降は1人暮らしを始めていたが、高校でも担任やカウンセラーが月に1、2回家庭訪問していた。

教育評論家尾木直樹さんは「異物混入は女の子に特徴的な手口の嫌がらせだが、賢い子は想像力も豊かだから、親に迷惑がかかるとか、大変なことになるとか分かる。のちに進学校に通う少女の学力の高さからみると異様だ。4回も入れるというのは粘着質で、心の大事な部分が欠落しているような気がする」と話している。

金属バットで就寝中の父親殴り大けが負わす。母の死、再婚でトラブルか[編集]

松尾愛和さんが殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒が過去に金属バットで父親を殴り、大けがを負わせていた。母親が昨年病死し、父親とトラブルが生じるなど、家庭環境の変化が、事件を起こした原因の1つになった可能性があるとみて、県警は調べを進めている。

同級生を殺害した容疑で逮捕された女子生徒に、また一つ衝撃的な事実が発覚した。父親を金属バットで殴り、大けがを負わせていたことが判明したのだ。

女子生徒は今年の春ごろ、自宅で就寝中だった父親の頭部などをバットで数回殴打。父親は頭蓋骨を陥没骨折するなどしたという。

女子生徒は、父親に手ほどきを受けた冬季スポーツで活躍するなど仲のよい家族として知られていた。しかし、母親が昨年10月に膵臓がんで亡くなると、状況は一変したようだ。

少女駆り立てた「実母の溺愛」と「継母の妊娠」[編集]

父が弁護士、母は東大出と、エリート一家に生まれたM。小学校時代から給食に漂白剤などを5回にわたって混入するなど、相当な問題児だったが、かなりの「お母さんっ子」という一面もあった。近所の住人は、しばしば母親と一緒に犬の散歩に出かける姿を見かけていた。母親もMを溺愛していた。

「漂白剤混入が問題となった際、Mの母親は市の教育委員会に関わっていました。その立場もあって、担任の教師に<ウチの子は悪くない>と、必死でかばっていたのを覚えています」(地元の教育関係者)

その母親を2013年10月に亡くし、心のバランスを崩したことが事件の遠因ともいわれている。

より決定的な引き金となったといえるのが、母親の死の直後に再婚したという父親との確執だろう。父親の再婚相手とみられる女性のお腹がふくらんでいたのを、なじみのタクシー運転手が目撃している。父親とその女性は車内で仲むつまじげにしていたそうだ。

「さかのぼって計算して、前妻の存命中に妊娠した可能性もあると言う人もいる。父親は50過ぎとはいえ、ヤリ手でなかなかのイケメン。再婚相手は30代ほどで、ハデな格好が話題でした」(地元関係者)

実母の死後、Mは父親の寝込みを襲い、金属バットでしたたかに殴りつけた。父親の頭蓋骨は陥没し、歯はボロボロだったというから相当なダメージだ。しかし、県内指折りの弁護士としてのメンツも邪魔したのだろう。父親はこのトラブルを警察沙汰にせず、2014年4月からMに市内マンションでの一人暮らしをさせた。9月からは豪州留学も計画していた。

Mは殺害した愛和さんについて、「個人的な恨みはなかった」と供述している。

「日が沈むころになると、近くの墓地でMと愛和さんが一緒にじゃれ合っている姿をよく見かけました。互いに顔を近づけ合ったり、手をつないだりと、かなり親密そうな様子でした」(Mの住むマンションの近隣住人)

Mは4月以降、ほとんど通学していなかった。愛和さんとは人知れず“密会”を重ねていたのか。

Mは「一人暮らしのマンションで愛和さんと一緒にテレビを見ているうちにガマンできなくなった」とも供述している。

猟奇少女「文武両道」の仮面[編集]

長崎県佐世保市で高校1年の松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された女子生徒(16)が「文武両道」と報じられている裏に“カラクリ”があった。女子生徒はスピードスケートで父親とともに全国大会に出場したことがあり、ここに仰天新事実が隠れていた。なんと長崎県において、女子生徒の出場種目はほかに競技者がいなかったのだ。同級生が「運動ができた印象はない」と語っているように、女子生徒は親のために「文武両道」の仮面をイヤイヤつけていた可能性が出てきた。

母親が亡くなってすぐに再婚した父親を金属バットで殴りつけ、頭蓋骨陥没の重傷を負わせたという女子生徒。長崎県警は7月30日までに、家庭内トラブルが女子生徒の精神状態に影響を与えた可能性もあるとして、50代の父親から事情を聴いた。

県警は、女子生徒の実母の病死や父親の再婚などが事件に影響した可能性があるとみており、父親に家庭内の人間関係や女子生徒の精神状態について聴いたとみられる。もちろん県警は父親に、金属バットで殴打されたときの状況や動機、そのほかの家庭内暴力の有無などについても聴取したはずだ。

そんななか、女子生徒が父親へ不満を募らせたのは、早すぎる再婚だけでなかったことが本紙の調べで急浮上した。勉強もできスポーツもできる文武両道の高校生と指摘されている女子生徒だが、同級生からは全く異なった、信じられない言葉が飛び出した。

「運動ですか?勉強はできたけど運動ができた印象はないです」

女子生徒はスピードスケートの全国大会に県代表選手として出場したことがある。成年男子部門には父親も名を連ねていた。親子揃っての出場は一見、快挙のように思えるが、実はその裏には、ある事情があった。

女子生徒は中1だった3年前に行われた地元のスポーツ大会に出場し、スピードスケートの少年女子部門で1位を獲得した。成年男子の競技者の部に出場した父親も1位だった。

たいしたものだと思いきや、少年女子と成年男子の結果一覧を見ると2人とも2位、3位がいない。一体どういうことなのか?

同県体育協会の担当者は

「それはほかに競技者がいなかったということです。県内にはスケートリンクがありません。スケートをする競技者自体が多くないのです」

と明かす。女子生徒は1人で滑って優勝して県代表へ。参加することに意義があるとはいえ、県内での同競技は、もはやこの親子のために存在したと言えそうだ。そんな2人の実力は、推して知るべし。全国レベルでは到底、通用しなかった。女子生徒が出場した全国大会のある種目では予選グループで5人中5位となり敗退。4位とは10秒も差が付くほどだった。もう1種目にもエントリーしていたが、棄権している。父親もある種目で4人中4位と予選敗退、別種目では記録がついていない。

「父親は札幌五輪に感動してスピードスケートを始めたそうです。国体には10回以上連続で参加しています。亡くなった母親が、県のスケート連盟会長を務めていました」(地元関係者)

女子生徒は父親の後押しがあってスケートを始めたが、練習のたびに県外に行かねばならず、本心では乗り気ではなかったという。しかも、全国大会に出ても予選敗退は確実で、本人が喜んで出たとはとても思えない。

女子生徒は警察の調べに「中学生のころから人を殺してみたいという欲求があった」「ネコを解剖したり、医学書を読んだりしているうちに、人間で試したいと思うようになった」と話している。犠牲になった松尾さんは特に親しい友人だった。事件当日、部屋で一緒にテレビを見ていたときに「我慢できなくなった」とも供述している。

6月、医師が「人を殺しかねない」と警告[編集]

長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で、殺人容疑で逮捕された少女(16)を知る精神科医が、事件前の6月、長崎県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に「このままでは人を殺しかねない」という趣旨の相談をしていた。

同センターはその際「助言した」としているが、精神科医が少女の実名を明かさなかったことから、関係機関に連絡するなどそれ以上の対応はしなかった。

精神科医は少女が過去に給食への洗剤混入や猫の解剖、父親をバットで殴ったことを知っており「このままでは人を殺しかねない」という内容を告げた。

同センターは相談内容について「個人情報の保護と守秘義務がある」として明らかにしていない。

一方、少女が住んでいたマンションの部屋から医学に関係する書籍が見つかっていた。少女は「猫を解剖して満足できなくなった。人を殺して解体してみたかった」という趣旨の供述をしており、被害者の女子生徒(15)の遺体の一部は切断されていた。

書籍は人体の仕組みなどを解説した本だった。少女の自室からはのこぎりや包丁、ハンマーなど複数の刃物と工具が見つかっており、少女は「自分で買った」と供述している。

長崎県警は7月31日、佐世保市の少女の実家を家宅捜索した。

少女の弁護人によると、少女は定期的にカウンセリングを受けていた。少女は被害者の女子生徒について「仲のよい友だちだった。恨みやトラブルはなかった」と話しているという。また、少女の父親が遺族側に謝罪する意向を伝えたことを明らかにした。

「このままだと父親の命が危ない」少女の一人暮らしは精神科医の勧めだった[編集]

長崎県佐世保市の県立高校1年の女子生徒殺害事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女を診察した精神科医が、少女を入院させるよう少女の父親(53歳・弁護士)に勧めていた。結局、少女は入院せずに市内のマンションで一人暮らしを続けていた。

精神科医は6月10日、県の児童相談所への電話で、少女について「放っておけば人を殺しかねない」と連絡。児童相談所は、児童福祉法にもとづく助言をした。関係者によると、その後、精神科医は複数回、父親と面会。小学時代の給食への異物混入や中学時代のネコの解剖といった少女の問題行動を挙げ、警察や家庭裁判所へ連絡するよう父親に忠告した。さらに少女の入院も提案したという。

一方、父親の代理人弁護士は7月3日、少女が市内のマンションで一人暮らしをしたきっかけは、少女が父親をバットで殴った出来事だったと明らかにした。3月2日、父親が実家で寝ているところを少女がバットで殴りかかり、「死にかねない事態」だったという。

「人殺したい」事件前、継母に[編集]

逮捕された同級生の少女(16)が事件のあった7月26日の3日前、再婚した母親に「人を殺したい」という趣旨の話をしていたことが4日、父親(53)の代理人弁護士の話で分かった。弁護士によると、少女は父親を殴打し大けがをさせたことをきっかけに、複数の精神科医の診療を受けるようになった。両親は7月7日、通院先の県内の病院の医師から、少女がネコを殺し解剖していることを初めて知らされた。同23日、継母が病院に連れて行く車中で「ネコを殺して楽しいの」と聞くと、少女は「うん」と答え、人を殺害したい欲求があるとの趣旨の話をしたという。

このため、両親は25日、入院させたいと申し入れたが、医師は受け入れ患者数の関係で「難しい」と返答。その後、父親が児童相談所に電話したが、時間外だったため、守衛が「月曜日(28日)に連絡してほしい」と応対したという。弁護士によると、医師は警察への相談も選択肢として提示したが、両親は結局、相談しなかったという。 

加害少女の父親、娘を祖母の養子にしていた「これは節税対策であってですね…」[編集]

3月2日、高校進学直前のA子は父親の寝込みを金属バットで襲い、頭部に重傷を負わせているが、その前月、父親はMを祖母(父親の母)の養子にしていた。父親の代理人を務める弁護士8月3日週刊文春の取材に対し事実を認めた。

「財産分与と節税の観点からの措置。父親が娘を切り捨てたわけではない。戸籍上のMの親は祖母ということになるが、実父が父親である事実は生涯変わりなく、実際に、父親がその後も事実上の父親としてA子と接している」(父親の代理人)

だが、相続税問題に詳しい弁護士はこう指摘する。

「確かにあり得る相続税対策だが、実際には節税に熱心な富裕層でも、そこまで徹底している人は多くはない。仮に相続財産が10億円以上もあるような資産家の場合でも、1000万円程度の控除が増えたからといって納税総額はさして変わらず、それなら戸籍も普通の親子のままでいたいと考える方が多い」

父親は代理人を通じ、書面で「複数の病院の助言に従いながら夫婦で最大限のことをしてきたが、私の力が及ばず、誠に残念」と述べているが、娘が精神的に不安定になっていたこの時期に、なぜ節税のために戸籍の変更をしたのか。父親本人の弁明がまたれる。

キムタク髪の父、一周忌前に再婚[編集]

長崎県佐世保市で少女Aが幼なじみのクラスメートを殺害し、遺体を解体した事件の衝撃が広がっている。エリート一家に育ち、東大を目指していた少女はなぜ、むごたらしい“猟奇殺人”を誕生日前日、決行したのか。その“鍵”は、最愛の母の死からわずか数カ月後、再婚した父への愛憎にあった。

少女Mは母親の死を境に、父親との関係が急速に歪み始める。

「寂しさを紛らわすためなのか、父親は若い女性と頻繁に食事するなど夜の街を出歩く機会が増えた。今年初め、お見合いで知り合ったという東京在住の30代前半の女性が佐世保に来るようになりました」(一家の知人)

親子関係は次第に悪化していく。今年1月末に開かれたスケート競技に父子で出場した際、二人は激しくぶつかったという。

「会場でMちゃんとお父さんは大げんかして、周囲の人が『何があったのか』と振り返るほどでした。Mちゃんは『足が痛い』と試合を棄権し、お父さんの言うことをまったく聞かなくなった」(知人男性)

確かに当時の報道を見ると、前日には出場していた少女Mは2日目の種目を足の故障で棄権している。

少女Mは3月、そんな父親を金属バットで殴り、負傷させる事件を起こす。

「2月にMちゃんと父親と食事した時は普通の親子関係に見えた。だが、父親への暴力が激しくなり、家族は身の危険を感じていたようです。『9月からオーストラリアへ留学する』というAちゃんにその準備のためと、一人暮らしをさせたと聞いた」(前出の一家の知人)

今年4月、少女Aは中学と一貫校の県立高に進学したが、1学期はほぼ不登校状態で、3日間しか登校していない。進学を機に、事件の現場となったマンションの一室で、一人暮らしを始めたのだ。

少女Mと入れ替わるようにやってきた、芸能関係の仕事にもかかわっているという華やかな女性と、父親は5月に結婚。地元繁華街を2人が一緒に歩く姿を周囲はとまどいの目で見ていた。

「奥さんの誕生日に合わせて結婚して、新妻のプロフィルを書いた紙を周囲に渡していた。『ピアノが得意』とか、『ソフトバンクのCMの犬の演技指導をしている』とか誇らしげに書いてありましたが、まだ前妻の一周忌も済んでいないのに早すぎではないかと、周りは心配していたんです」(前出の知人男性)

さらに、知人女性はこう語る。

「ピアノや乗馬など共通の趣味があるので交際に至ったと聞きましたが、『自分の子どもが欲しい。だから、年齢が若い子が良かった』とも言っていた。新しい奥さんとの子どもを待望していたようです」

「前妻の一周忌を終えた秋にはハウステンボスの高級ホテルで結婚式を挙げる」と妻は待ち遠しそうに知人に語っていたという。

「新しい奥さんは、家の地下にあるピアノ部屋で、何度か父親と一緒に連弾していたそうです。地下室はAちゃんの実母のリクエストでピアノ部屋にし、夫婦で連弾をしたり、実母がAちゃんにピアノを教えていた思い出の場所。Aちゃんからしたら複雑な思いだったのでは」(前出の知人)

父親はもともと活発な人物だったようで、長男の受験と同時期に10代の受験生が通う佐世保市内の学習塾に通い、2011年には九州大学を受験し、入学したという。

「学内に茶髪の中年男性がいて、リアル『ブラック・プレジデント』(ワンマン企業の中年社長が大学に通うテレビドラマ)だと話題になっていた。ピアノトライアスロンゴルフサークルに入っていて、ゴルフのスコアは100を切っているから断トツにうまかったと聞いています」(九大の学生)

多忙な弁護士業をこなしながら、サークル活動にいそしむキャンパスライフ。周囲には「若い人と交流して、自分をリフレッシュできた」と語っていたという。前出の知人女性が語る。

「茶髪にロン毛で、片目にかかるように流す髪形はキムタクにそっくり。実際、キムタクがサーファー風の髪形になった時期は本人もそうなったし、『似ていますね』と言うと喜ぶから、意識しているのでは。体も鍛えていて若々しいから、普通の50代とはかなり違いますね」

すべて私のせいなのか。人生はある日突然、狂い出した。早大卒・弁護士・53歳加害者の父「悔恨と慟哭の日々」[編集]

妻を亡くして、3ヵ月で再婚したのはいけないことなのか、再婚相手に何と説明したらいいのか、予兆はあったが、これから娘とどう向き合えばいいのか、何もかも失って……

熱心に築き上げてきた地位や名誉は一瞬で消え去った。

同級生をバラバラにするという類を見ない事件が、加害者の父を絶望の淵に追い込んでいる。親娘はどこで道を誤ってしまったのだろうか—。

「あれほどの事件を起こした娘の親となれば、佐世保で弁護士を続けるのはもう不可能でしょう。仕事がなくなるんだから、この街にはいられなくなるんじゃないですか。有名人だったのが、かえってアダになってしまった。いままで外面が良かったぶん、騙されたと失望する人も多いですよ」(加害者の父の知人)

もしかして、自分は子育てに失敗したんじゃないか—。子を持つ親なら、誰でもそう不安になる瞬間があるはずだ。だが親子のすれ違いが、ここまで取り返しのつかないことになるとは、誰が想像できただろう。

7月26日、長崎県佐世保市内で起きた事件を、簡単に振り返ろう。それは、国道35号線沿いのマンションで起きた。地元の高校に通う16歳の女子生徒(以下M)が、中学校からの親友、松尾愛和さん(15歳)を惨殺し、バラバラにしたのだ。

犯行時刻とみられる20時ごろ、2人はMがひとり暮らしをするマンションの一室で過ごしていた。2人きりの空間で、Mは愛和さんの頭部を何度も鈍器で殴ったのち、実家で飼っていた犬のリードで絞殺。さらに遺体の首と左手首は切断され、事件現場には、腹部を切り裂かれた愛和さんの無惨な姿が残されていた。

事件後、Mは警察の取り調べに対し「中学生の時から殺人欲求があった」「(中学の頃から繰り返し行っていた猫の解剖を)人間でも試してみたかった」 などと淡々と供述。凶器として使われたハンマーやノコギリは事前に購入されたものであることが判明し、殺人が計画的なものだったことが明らかになった。

日本中を驚かせたこの事件の加害者となったMの育った家庭は、傍から見れば完全無欠に近い、誰もが羨むエリート一家だった。冒頭で知人が語っているように、父親の仁氏(53歳)は、佐世保市内で「超」がつくほどの売れっ子弁護士だ。

1985年早稲田大学政治経済学部を卒業後、3年間にわたる猛勉強の末、司法試験に合格。1990年から市内の弁護士事務所で4年間の下積みをした後、独立し事務所を立ち上げた。現在市内に構える法律事務所は7名の弁護士が所属しており、「県内で最大、九州でもこんなに大きな弁護士事務所はないという規模」(仁氏をよく知る弁護士の友人)だという。

弁護士としての仁氏の腕には定評があり、同市内に本社を置く大手通信販売会社「ジャパネットたかた」や、地元の老舗企業の顧問弁護士も務めていた。

「仁さんはこの街の『顔役』で、知らない人はいないというほどの有名人でした。弁護士として活動をはじめた時期に佐世保市青年会議所に入り、最終的にはそこで理事長にまで登りつめ、140人を超える会員を率いていましたよ」(地元住民)

仁氏は高校時代にスピードスケートで国体に出場するほどのスポーツマンでもあった。2001年には39歳の年齢で22年ぶりに国体のリンクに復帰し、それから14年連続で出場している。

「実際には、長崎県でスピードスケートをしている人なんてほとんどいませんから、『予選に参加すれば、即国体出場』のレベル。とは言え、そういうジャンルを選んで実績を作り上げるというのが、彼のやり手たる所以です。国体出場となれば地元紙などに取り上げられ、弁護士業のアピールに十分なりますから」(前出の地元住民)

ともあれ、弁護士として評判が高く、さらにスポーツイベントにも積極的に参加するA氏は、紛れもなく地元を代表する名士だった。

「彼は政治家としての道も考えていて、近いうちに佐世保市長選に立候補するという話もでていた」(同前)という。

佐世保で異彩を放つ有名人だったMの父だが、昨年10月に急死した母親も、父親に劣らぬ存在感があったという。

Mの母は東京大学文学部出身で、結婚前はテレビ長崎の記者として働いていた。父は地元新聞の幹部、兄も東大出身という名門一家の生まれで、佐世保では指折りの才女だった。

「もともと、Mの両親はともに長崎市出身で、高校の同級生だったんです。高校を卒業してからは会っていなかったそうですが、佐世保で再会したのをきっかけに、結婚したと言っていました。当時父親はすでにこの街で弁護士をしていたんですが、奥さんの実家が仕事の関係で佐世保に引っ越してきて、彼女がたまたま遊びにきたときに再会したと聞いています。2人はすぐに意気投合し、結婚に至ったようです」(2人をよく知る知人)

母は、子育て支援やシングルマザーサポートのためのNPO法人を立ち上げるなど、女性の生き方を支えるボランティアをしてきた。また、2004年からの8年間は、市の教育委員を務めるなど、子ども教育への関心も高かったという。

そしてMの兄も、エリートの両親と遜色のない優等生だった。兄は高校3年生時の模試で全国20位になるほど学業優秀で、母と同じ東大を目指していたという。結局、東大への進学は叶わなかったが、現在都内の有名私立大法学部に在籍している。

幼少期のMもまた、周囲を驚かせるほどに聡明な子どもだったという。

「Mちゃんが4歳のとき、事務所に遊びに来てお父さんと話しているところに居合わせたことがあったんです。その内容が4歳とは思えないほど大人びていてね。私が『Mちゃんは本当に利発やねぇ』と褒めると、あの子は『利発っておりこうさんって意味?』と返してきたんです。こんなに小さな子なのに、知らない言葉の意味をすぐに理解できるんだ、とびっくりしたのを覚えています。毎年の年賀状も一家全員の姿が写った写真が使われていて、仲良し家族という印象でした」(同前)

そんな「華麗なる一族」の住まいは、市内を見下ろす高台にある。佐世保で富裕層が家を構えるこの地域のなかでも、その家は群を抜いて目をひく大豪邸だ。敷地は約80坪、建物は地上2階、地下1階という造り。敷地内には丁寧に手入れされた観葉植物が並ぶ。

家に招かれたことのある近隣住民の話では、屋内にはグランドピアノが2台置かれており、リビングでは、しばしば青年会議所のパーティが行われていたという。さらに敷地には通行人が足を休めることのできる庭が造園されており、そこにMの父が記した「夢いつまでも 自由に生きて」という言葉が刻まれたプレートが置かれている。

カネ、名誉、賢い妻、優秀で聡明な子どもたち。Mの父は誰もが「こうありたい」「こうなれればいいな」と願うもの、すべてを手にしていたはずだった。

だが、娘のMは、親友を絞殺し、遺体をバラバラにする事件を起こした。いったい、それはなぜなのか。実は、外見上眩しいくらいにきらびやかだった家庭は、触れればすぐ粉々に砕け散ってしまうほど大きなヒビが入っていたようだ。

それは父親の言動にも原因があったと語る人物がいる。Mの母と10年以上の付き合いがあった友人だ。

名家だけに、家長の発言力が大きかったのだろうか、この友人によれば、Mの父親は家庭内では妻を押さえつけるような言動を繰り返していたという。友人が明かす。

「ご主人はMさんが通う学校のPTA会長をするなど教育熱心で通っていましたが、家庭内では違ったようです。奥さんは、『夫がまったく子育ての手助けをしてくれない』と私に嘆いていました。小学校6年生のとき、Mさんが給食に漂白剤を入れて問題になった際も、ご主人は明らかに自分の体裁を気にした様子で『これ以上騒ぎを大きくしないでくれ』と被害者の両親に口封じを迫ったそうです。奥さんは『いつまでも子どもと向き合おうとしない旦那とはやっていけない。早く別れたい』とまでこぼしていました。

奥さんは外出するときにも、どこへ行くか、何時に帰るかご主人に報告していました。ご主人は、なんでも管理しないと気がすまなかったのでしょう。離婚を持ちかけても、受け入れてくれないとも悩んでいました」

夫婦揃ってエリートで、少なくとも母親の生前はほころびを外に見せなかったM一家だったが、母親はごく親しい人物にだけは、家庭の本当の姿を漏らしていたのだ。もちろん、両親の関係はJ子も知っていた。

今回の事件を起こすかなり前から、Mが父親を嫌い、憎悪すらしていたのではないかと疑わせる証言が、いくつもある。

「実はMさんが中学生の頃、一時的に母親のBさんと家を出ていた時期があったそうなんです。それも、父にMさんが暴力をふるうようになり、母親が連れ出したのだと聞いています」(Mの同級生を娘に持つ地元住民)

一部報道では、今年の春にも、Mが金属バットで父に襲いかかり、頭蓋骨を骨折させた、などと報じられている。その引き金となったのが、父の再婚だったことは想像に難くない。

「仁さんは妻が亡くなってから3ヵ月しか経っていないのに、20歳以上年下の女性と再婚しています。若い女性と街を歩いている姿も目撃されている。思春期の娘が父親のそうした行動をどういう目で見ていたのか、言うまでもありません」(地方紙社会部記者)

死んでしまえば、お母さんのことはどうでもいいの?やり場のない怒りをぶつけるように、Mは父に殴りかかった。その頃、Mは父に対しての憤りを、周囲にこう漏らしている。

「中学から高校にあがる前に、ウチの娘がMちゃんと商店街で会ったんです。その時、娘はMちゃんとファーストフード店で世間話をしたのですが、彼女が突然父親のことを『ゴミ』とこき下ろしはじめたそうです。Bさんの死後に開かれた校内の弁論大会でもMちゃんは『マイ・ファーザー・イズ・エイリアン』と言い放ったと聞いています」(前出の同級生母)

父の早すぎる再婚を機に、父娘は別居状態に入った。表向きは「海外留学準備」のため。だが、父と娘の関係は、もはや修復不可能な状態に陥っていた。

ひとり暮らしを始めたMの部屋で、やがて惨劇が起こった。母を喪った痛み、別の女を家に迎えた父への憎しみ。鬱積したMの怒りが破壊衝動へと変わった時、それが向かった先は、たった一人の彼女の友だち、愛和さんだった。

Mの父は今、深い苦悩と悔恨の底に沈んでいるだろう。自分は、娘を育てることに失敗した。原因は、自分にあるのか。二度と、取り返しのつかない結果を招いてしまった……。

だが、妻が病死した後、53歳の男が若い女性と再婚するのは、それほど悪いことなのか。これから、どれほどの「罰」を受ければ赦してもらえるのか。否、もはや赦されることはないのか。

父親は「稀代の殺人少女の親」という烙印を押され、その十字架を一生背負っていかなければならない。

確かに、娘が自分に襲いかかってくるなど、予兆はあったのかもしれない。しかし、発端は、ともすればどこの家庭でも起こり得る家族間の行き違いだった。それなのに、我々一家はまさに「すべて」を失うことになってしまった。

繰り返された同級生殺人に衝撃。動揺する地元や教育関係者ら[編集]

平成16年6月に長崎県佐世保市の小学6年の女児が同級生の女児に殺害されたNEVADA事件から10年を迎えたが、子供同士の痛ましい事件が再び繰り返されたことに、地元や教育関係者らは「これまでの教育が間違っていたのか」などと動揺が走った。

「どうして同じようなことが起きてしまったのか。あの事件の教訓が生かされなかったのか。遅きに失してしまったが、もう一度子供たちに向き合い、立て直さなくてはいけない」

小6女児殺害事件が起きた佐世保市大久保地区の連合町内会長の武冨龍二さん(89)はこう話した。武冨さんによると、事件から10年を迎えた先月1日には、事件現場の大久保小で「いのちを見つめる集会」が開かれ、住民ら約300人が集まり、亡くなった女児=当時(12)=の冥福を祈り黙祷したという。

佐世保市は事件の翌年から、6月を「いのちを見つめる強調月間」とし、毎年、各小学校で命の尊さを学ぶ講演会や、道徳の公開授業などさまざまな行事を企画してきた。

長崎県教育委員会も同事件の翌年から、子供が感情を表に出せるかなど「危険信号」を数値化して、未然に非行を防ぐ試みを始めていた。事件後、県内の大人が電話で子供の声を聴く「チャイルドライン」も開設していた。

県教委は今回の事件を受け27日、関係職員を緊急招集し、対策本部を立ち上げた。生徒への心のケアのためスクールカウンセラーを派遣したり、保護者への対応に乗り出したりするという。

殺害された松尾愛和さんらが通っていた佐世保北高校校長は同日、記者会見し、「悲しいし、悔しい。一生懸命に命の大切さを訴えたが、届いていなかった」と言葉を詰まらせた。

同県児童生徒支援室の安永光利課長補佐も「痛恨の極みだ。命の大切さは最重要課題として取り組んでいたのに非常に残念。具体的に何をしたらよいか、今は考えつかない」と述べた。

教員経験が長い東京学芸大教職大学院の今井文男特命教授は「命の大切さを教える指導も大事だが、自分の感情をコントロールするということが、まだできていないのでは」と指摘。その上で「自分が大事という個人主義の風潮が強まっているが、子供たちに自分を抑制するなど総合的な指導をしないといけない」と話していた。

殺人少女の殺人願望を県教委に伝えず(2014年9月)[編集]

逮捕された同級生の少女(鑑定留置中)が3月に父親を金属バットで殴ったことについて、殴打の6日後、面談した教職員に「人を殺してみたかったので、父親でなくてもよかった。あなたでもいい」などと打ち明けていたことがわかった。

教職員が校長に報告したのは4月下旬で、校長も深刻な状況と受け止めず、県教委に報告していなかった。県教委が教職員らから事情を聞くなどして判明し、26日の県議会文教厚生委員会で報告する予定。

児相幹部、電話相談「放っておけ」(2014年10月)[編集]

長崎県佐世保市の同級生殺害事件の殺人で逮捕された少女(16)=鑑定留置中=について、診察した精神科医が事件前、「人を殺しかねない」と県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に電話した際、センターの幹部職員が「病院からの丸投げは放っておけ」という趣旨の発言をしていた。

この幹部職員は事件後、部下へのパワーハラスメントで処分も受けていた。

精神科医から児童相談所に電話で相談があったのは事件の約1カ月半前の6月10日。少女については匿名だったが、精神科医は自分の氏名は名乗った。

幹部職員は自治体病院などの外部機関からの相談を受ける部署に所属。電話を受けた10日は不在で、電話内容は翌日に報告を受けた。その際、「病院からの丸投げを受ける必要はない」との趣旨の発言をした。幹部職員は関係機関からの連絡について普段から「丸投げを受けるな」という内容の発言をしていたという。

電話の内容は幹部職員の上司にあたる所長にも報告され、センターは、支援の必要性を検討する受理会議を開かず、県教委など関係機関にも連絡しなかった。県幹部は「所長も報告を受けており、(幹部職員の発言で)センターの対応に直接的な影響があったとは考えていない」としている。

幹部職員はこのほか、部下への指導で威圧的な言動を繰り返していたといい、事件後、職員が内部告発し、県人事課が調査。県はパワハラと認定し、幹部職員は9月下旬、文書による厳重注意処分を受けた。

父が涙声「娘は宝物だった」女子生徒告別式[編集]

佐世保北高校1年の松尾 愛和さん(15)を殺害したとして、同級生の少女(16)が殺人容疑で逮捕された事件で、松尾 愛和さんの告別式が29日、佐世保市の斎場で営まれた。

友人や同級生、高校の教職員らが参列し、早すぎる死を悼んだ。

参列者によると、祭壇には白い服を着てほほ笑む松尾 愛和さんの遺影が掲げられ、周囲には、幼い頃からの写真が並べられていた。また、高校3年になったら茶道部に入り、着物姿でお茶を振る舞うのを楽しみにしていたといい、一緒に着物も飾られていた。

松尾 愛和さんの父親は「娘は宝物だった。突然の死で信じられない」などと涙声で参列者にあいさつしたという。

加害少女の父親が自殺。自宅で首つる(2014年10月)[編集]

長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)の父親(53歳弁護士)が5日、同市の自宅で首をつって死亡しているのが見つかった。県警佐世保署は自殺とみて調べている。

同日午後4時すぎ、父親の自宅を訪れた知人女性が、首をつっているのを見つけ、消防に通報。消防を通じて連絡を受けた佐世保署員が駆け付け、死亡を確認した。

少女は7月27日、1人暮らしをしていたマンションで、同級生の女子生徒=当時(15)=を殺害で逮捕された。

弁護士によると、父親に8月2日に会った際、「私は生きていていいのでしょうか」と悩んでいたという。事件後父親は、弁護士を通じて「娘の行為は決して許されるべきものではない。おわびの言葉さえ見つかりません」との謝罪文を発表していた。

少年審判までに誰が後見人に?佐世保高1殺害事件・少女Aの家庭崩壊[編集]

当時わずか15歳だった少女Aが同級生を殺害し、遺体をバラバラにした佐世保高一殺害事件。動機の“核心”に迫るAの肉声の“記録”を入手した。そこには、「猫より人間の方が(殺すことを想像すると)興奮する。楽しい」など事件の3日前に継母に伝えた少女Aの言葉があった。

同日、Aとの会話を継母は精神科医に伝えたが、対応は肩すかしだったという。

「『そうでしょうね』と精神科医に当たり前のように言われ、今日は時間がないから書面にしてきてくれと、言われたのです」(継母)

父親と継母はAの言動を書面にして翌々日の25日に精神科医とカウンセラーに見せ、「入院させたい」と訴えたが、医師らは「入院は難しい」と回答した。父親と継母は同日、児相に電話をしたが、時間外だから月曜日に電話するように言われた。そして翌日に事件が起こったのだ。さらに事件後、長崎県福祉保健部こども政策局が発表した資料によると、この精神科医が児相に通報の電話をしたのは6月10日。

通報を放置した児相の対応ばかりが問題になっているが、Aの父親と継母は事件後まで、精神科医が児相に通報した事実さえ、全く知らされていなかったというのだ。

「父親らは精神科医との連携不足を嘆いていた。事前にもっと知っていれば、対応できたのに、という無念の思いもあったようです」(父親の知人)

精神科医としての守秘義務があるとはいえ、なぜ保護者にこうした事実を伝えなかったのか。精神科医を直撃したが、無言。病院事務長から以下の回答があった。

「すべての社からの取材を断っておりまして、なにもお答えできません」

少女の精神鑑定の期限は12月24日。だが、鑑定が終わっても前途は多難だ。

「少年審判が開かれても、親権者がいなければ、壁にぶち当たってしまう。今後は被害者との損害賠償交渉などもある。父親の自殺後、継母は体調を崩し、長崎の病院に入院したりしていたが、祖母の死亡確認に立ち会ったり、Aの兄の相談にのったりと親代わりのようなことをしていた。だが、実家の両親から、A家と縁を切り、長崎を出るように説得されているので、今後どうなるかは全くわからない。審判までにきちんと後見人を立てなければ、少年審判を始めることも難しくなります」(地元司法関係者)

Aは10月、佐世保署の霊安室で、自殺し遺体となった父親と十数分、対面し、涙をこぼし、すすり泣いていたという。五里霧中の中、真相はどこまで明らかになるのか。

加害者の継母「私があの娘を支えなきゃ」[編集]

10月5日午後4時過ぎ、長崎県佐世保市の豪邸で、同級生殺害事件の加害者の父親が首吊り自殺をしているのを、知人が発見した。そこは、7月27日、同級生を殺害し、首と左手首を切断したとして逮捕されたM(16才)の生家。自殺したのはMの父親(享年53)だった。

地元でも最大規模の法律事務所を構え、有名企業の顧問弁護士として活躍し、かつては全国高額納税者名簿にも名を連ねていたという父親。Mは県内でも有数の進学校で東大を目指す優等生。兄は東京の有名私立大に学び、父と同じ弁護士を目指していた。

しかし昨年10月、最愛の妻を病気で亡くしてから、彼の人生は大きく動き出した。「必ずすぐ再婚して」という遺言もあり、3月に婚活パーティーで知り合った30代女性のB美さんと5月にスピード再婚。その一方で、2月にMを自分の戸籍から抜き、Mの祖母と養子縁組させた。また4月からは、Mに実家近くのマンションでひとり暮らしをスタートさせた。

Mは凶行に至るまでに、父親の寝込みを金属バットで襲い、猫を解剖し、「人を殺して解体してみたい」と医師やB美さんらに明かしていたことがわかっている。B美さんを幼い時から知っており、娘のように思っているという人物が言う。

「死者に鞭を打つようだけど…最後まで無責任な男だったよ。B美は初婚だったし、いきなり2人の子供の母親になるなんて、彼女の両親は彼との結婚に猛反対していたんだけど、B美が選んだ人ならって、最後は押し切られた形だった。それがあの事件が起きて…。B美は“彼をずっと支える”って、言ってたけど、彼はあの事件を受け止めることができなかったんですよね。

仕事の見込みが立たず、あちこちから非難の声がどんどん聞こえてきて、これからの生活をどうしていったらいいかわからなくなっていた。でも自殺なんかするかなぁ…。被害者遺族から民事で提訴されたって聞いたけど、これから裁判が始まろうとしているときにね…」

そんなB美さんだが、加害者Mのことを思う日々を過ごしているという。

「B美は今相当追い込まれた状況だと思います。自分が家を空けた時に彼は自殺したから、“私さえいれば…”って。でもね、彼女は今も、実家に帰ってこようとしないんだよ。“私があの娘を支えなきゃ”って…」(前出・B美さんの知人)

わずか結婚5か月で、B美さんが手にしたもののひとつが「巨額遺産」。冒頭の豪邸は、地元不動産によれば、土地・建物合わせて推定3億円にのぼるという。

「ある意味、事件の舞台となった家なので、売り出したとしても最低半額からのスタート。あとは買い手しだいです。ただ父親は地元でも有名な資産家で、弁護士としてもかなり稼いだだけでなく、株でも大もうけしたという話。遺書がなかったということなので、通常遺された妻には遺産の半分が相続されます。でもMの事件に関しては、民事裁判で親の責任が問われ、賠償責任が認められるでしょう。その金額は1億円以上になるケースもありますね」(父親を知る弁護士)

B美さんとしては、そういったことも含めて、遺されたMをサポートしたいと思っているという。

「Mは今、県外の医療施設に身柄を送られ、犯行時の精神状態や刑事責任能力を調べられています。その結果で、地検が家庭裁判所に送致し、少年審判か、検察へ逆送致するか判断することになります」(地元紙記者)

鑑定留置期限は11月10日。もうあと1か月もすれば、父親は娘と再び向き合うことができたはずだった…。

父親は自殺、兄は退学、継母は帰郷(2014年12月)[編集]

7月に起きた長崎・佐世保の高1女子殺害事件で逮捕された同級生の少女M(16)は精神鑑定にかけられている。10月にMの父親が自殺したことで、「真相解明がさらに難しくなり、裁判が長期化する恐れが出てきた」(捜査事情通)。

あれから5カ月。佐世保の街を再度、訪ねてみた。事件が残した爪痕は深すぎるようだ。地元住民がこう言う。「被害者と加害者の2人の少女が通っていた高校では定期的に集会を開くなど、今でも事件を引きずっている。殺害現場のマンションや父親の自宅は、いまだに“観光地”になっています」

現場マンションは商店街に近く、そこそこ値が張る優良物件だったが、事件後、退去者が増えて「取り壊しの話まで出てきています」(地元不動産業者)。父親が住んでいた“豪邸”は雑草が生い茂り、周囲は落ち葉にまみれていた。

「電気はいつも消えたまま。住んでいる様子はない。事件直前に父親と再婚した30代の継母は、父親の自殺後、東北の実家に戻ったと聞きました。都内の有名大に進学したMの兄は、退学してしまったようです」(地元メディア関係者)

父親が経営していた県内最大の弁護士事務所は名前を変え、共同経営者だった弁護士が引き継いだというが、「経営はなかなか厳しいようです」(地元メディア関係者=前出)。事務所の表札には、父親の名字の部分にガムテープが貼ってあった。

Mを診察していた精神科医は、事件の約1カ月半前、佐世保の児童相談所に「人を殺しかねない」と通報。ところが、児相は対応を協議する会議を開いていなかった。県の報告書によると、当時、児相幹部が部下にパワハラ発言を繰り返しており、職員が上司に相談しづらい状態だった。それが通報の放置を招いた可能性があるという。

「Mは自殺した父親の遺体と対面した。顔色ひとつ変えず、無表情だったといいます」(捜査事情通=前出)

関連項目[編集]