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熊本大学(くまもとだいがく、英語: Kumamoto University)は、熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は熊大(くまだい) 旧六の一つ。
目次
紫熊祭[編集]
紫熊祭(しぐまさい、SIGMA Festival)は熊本大学熊本大学黒髪北地区キャンパス(熊本大学黒髪南地区キャンパスも含む)で開催される大学祭。紫熊祭実行委員会により開催されている。前年度の熊粋祭実行委員が消滅し、新たに立ち上げられた。紫熊祭の開催は、開学記念日の11月1日前後の3日間となっていて、2012年度は11月2日から4日までの三日間の日程で行われる。紫熊祭で行われる全ての企画、運営、および全ての準備が学生の手で行われているということが大きな特色の一つである。
沿革[編集]
略歴[編集]
熊本大学は、1949年(昭和24年)の学制改革の際に熊本市所在の旧制諸学校を包括して、新制大学として誕生した。包括された教育機関の一つである旧制熊本医科大学は、1925年(大正14年)に大学令に準じ熊本県立の公立大学として設置され、その4年後の1929年(昭和4年)に官立(国立)移管されたものである。
本稿ではこの経緯から、大学の創立年を旧制大学が誕生した1925年(大正14年)、設置年を新制大学が誕生した1949年(昭和24年)としている。
年表[編集]
- 1949年(昭和24年)5月31日 - 熊本市内の以下の学校を包括し、熊本大学が発足。
- 1951年(昭和26年)4月 - 附属看護学校を設置。
- 1954年(昭和29年)4月 - 薬学専攻科、工学専攻科、医学部附属助産婦学校を設置。
- 1955年(昭和30年)4月 - 医学進学課程、理学専攻科、医学研究科博士課程を設置。
- 1958年(昭和33年)4月 - 法文学専攻科を設置。
- 1960年(昭和35年)3月 - 教育学部の2年課程を廃止。
- 1963年(昭和38年)4月 - 教育専攻科を設置。
- 1964年(昭和39年)4月 - 教養部を設置。薬学専攻科を廃止し、薬学研究科修士課程、医学部附属衛生検査技師学校(1972年に臨床検査技師学校に改称)を設置。
- 1965年(昭和40年)4月 - 工学専攻科を廃止し、工学研究科修士課程を設置。医学部附属診療エックス線技師学校(1969年(昭和49年)に診療放射線技師学校に改称)を設置。
- 1966年(昭和41年)4月 - 理学専攻科を廃止し、理学研究科修士課程を設置。教育学部特別教科(看護)教員養成課程を設置。
- 1972年(昭和47年)4月 - 法文専攻科を廃止し、文学研究科修士課程と法学研究科修士課程を設置。
- 1977年(昭和52年)4月 - 熊本大学医療技術短期大学部を設置。
- 1979年(昭和54年)
- 3月 - 医学部附属看護学校・臨床検査技師学校を廃止。
- 4月 - 法文学部を改組し、法学部と文学部に分離。(7学部体制となる)
- 1980年(昭和55年)3月 - 医学部附属助産婦学校と診療放射線技師学校を廃止。
- 1985年(昭和60年)4月 - 薬学研究科博士課程を設置。
- 1986年(昭和61年)
- 3月 - 法文学部を廃止。
- 4月 - 教育専攻科を廃止し、教育研究科修士課程を設置。工学研究科博士課程を設置。
- 1987年(昭和62年)4月 - 理学研究科博士課程を設置。
- 1988年(昭和63年)4月 - 自然科学研究科博士課程を設置。
- 1994年(平成6年)3月 - 医学進学課程を廃止。
- 1997年(平成9年)
- 3月 - 教養部を廃止。
- 4月 - 教育学部に教員養成を主な目的としない生涯スポーツ福祉課程を設置。(更に2000年(平成12年)には地域共生社会課程を設置。)
- 1998年(平成10年)3月 - 理学研究科・工学研究科(修士課程)を廃止。
- 2002年(平成14年)4月 - 社会文化科学研究科(博士課程)を設置。
- 2003年(平成15年)
- 4月 - 医学研究科(修士・博士)と薬学研究科(博士)を廃止し、医学教育部と薬学教育部を設置。医学薬学研究部を設置。
- 10月 - 教育学部特別教科(看護)教員養成課程と医療技術短期大学部を改組し、医学部保健学科を設置。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 国立大学法人法の規定により国立大学法人となる。法曹養成研究科を設置。
- 2007年(平成19年)3月 - 医療技術短期大学部を廃止。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 薬学教育6年制移行により薬学部薬学科を6年制に移行、4年制学科の創薬学科・生命薬科学科を設置。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 保健学教育部(修士)を設置。
- 2010年(平成22年)4月1日 - 保健学教育部(博士)を設置。
基礎データ[編集]
所在地[編集]
教育および研究[編集]
組織[編集]
学部[編集]
大学院[編集]
- 文学研究科(修士課程)
- 教育学研究科(修士課程)
- 学校教育専攻
- 特別支援教育専攻
- 教科教育専攻
- 養護教育専攻
- 法学研究科(修士課程)
- 社会文化科学研究科(博士課程)
- 公共政策学専攻
- 法学専攻
- 現代社会人間学専攻
- 文化学専攻
- 教授システム学専攻(以上、前期課程)
- 人間・社会科学専攻(以下、後期課程)
- 文化学専攻
- 教授システム学専攻
- 自然科学研究科
- 理学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 複合新領域科学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 情報電気電子工学専攻(博士前期課程・博士後期課程)
- 物質生命化学専攻(博士前期課程)
- マテリアル工学専攻(博士前期課程)
- 機械システム工学専攻(博士前期課程)
- 社会環境工学専攻(博士前期課程)
- 建築学専攻(博士前期課程)
- 産業創造工学専攻(博士後期課程)
- 環境共生工学専攻(博士後期課程)
- 医学薬学研究部
- 総合医薬科学部門
- 先端生命医療科学部門
- 環境社会医学部門
- 医学教育部
- 医科学専攻(修士課程)
- 医学専攻(博士課程)
- 保健学教育部(博士前期課程・博士後期課程)
- 保健学専攻
- 薬学教育部(博士課程)
- 分子機能薬学専攻
- 生命薬科学専攻
※研究部は教員、教育部は学生が所属する大学院組織である。
専攻科[編集]
- 特別支援教育特別専攻科
別科[編集]
- 養護教諭特別別科
附属機関[編集]
- 総合情報基盤センター
- 地域共同研究センター
- 留学生センター
- 大学教育機能開発総合研究センター
- 政策創造研究教育センター
- 沿岸域環境科学教育研究センター
- 衝撃・極限環境研究センター
- 熊本大学医学部附属病院
- 生命資源研究・支援センター
- エイズ学研究センター
- 発生医学研究所
- 環境安全センター
- 永青文庫研究センター
- 熊本大学教育学部附属教育実践総合センター
附属学校[編集]
研究[編集]
21世紀COEプログラム[編集]
21世紀COEプログラムとして、2件採択された。
- 2002年
- 生命科学
- 細胞系譜制御研究教育ユニットの構築
- 2003年
- 機械、土木、建築、その他工学
- 衝撃エネルギー科学の深化と応用
グローバルCOEプログラム[編集]
グローバルCOEプログラムとして、3件採択されている。
- 2007年
- 生命科学
- 細胞系譜制御研究の国際的人材育成ユニット
- 2008年
- 医学系
- エイズ制圧を目指した国際教育研究拠点
- 機械、土木、建築、その他工学
- 衝撃エネルギー工学グローバル先導拠点
施設[編集]
キャンパス[編集]
- 黒髪北キャンパス
- 使用学部:文学部、教育学部、法学部
- 使用研究科:大学院文学研究科、大学院教育学研究科、大学院法学研究科、大学院社会文化科学研究科、大学院法曹養成研究科、養護教諭特別別科
- 使用附属施設:上記部局等に関連する附属機関・施設、大学教育機能開発総合研究センター、附属図書館、五高記念館
- 最寄り駅・停留所:JR竜田口駅が最寄り駅。九州産交バス(子1・子7・子8・子9・子18・子20系統)または熊本電鉄バス(子1・子18系統)に乗車し「熊本大学前」下車。
- 黒髪南キャンパス
- 使用学部:理学部、工学部
- 使用研究科:大学院自然科学研究科
- 使用附属施設:上記部局等に関連する附属機関・施設
- 最寄り駅・停留所:JR竜田口駅が最寄り駅。九州産交バス(子1・子7・子8・子9・子18・子20系統)または熊本電鉄バス(子1・子18系統)に乗車し「熊本大学前」下車。
- 本荘・九品寺キャンパス
- 使用学部:医学部
- 使用研究科:大学院医学薬学研究部、大学院医学教育部
- 使用附属施設:上記部局等に関連する附属機関・施設(附属病院など)
- 最寄り駅・停留所:JR熊本駅が最寄り駅。熊本バス(南2系統)または熊本都市バス(南1・南4・駅1・駅2・駅3・駅4・東1系統)に乗車し「大学病院前」で下車。
- 大江キャンパス(
- 使用学部:薬学部
- 使用研究科:大学院医学薬学研究部、大学院薬学教育部
- 使用附属施設:上記部局等に関連する附属機関・施設
- 最寄り駅・停留所:JR熊本駅が最寄り駅。九州産交バス・熊本市営バス・熊本電鉄バス・熊本バス・熊本都市バスに乗車し「味噌天神」で下車。
対外関係[編集]
他大学との協定[編集]
- 国際・学術交流等協定校
- モンタナ大学 (モンタナ州)
- モンタナ州立大学(モンタナ州)
- バージニアコモンウェルス大学 (バージニア州)
- ノースカロライナ大学シャーロット校(ノースカロライナ州)
- テキサステック大学(テキサス州)
- テキサス大学サンアントニオ校ヘルスサイエンスセンター(テキサス州)
- パシフィック大学(カルフォルニア州)
- フィリピン大学ディリマン校(フィリピン)
- ベトナム ベトナム国立大学ハノイ校ハノイ科学大学(ベトナムハノイ)
- タイ
- スラバヤ工科大学 (インドネシア)
- バングラデシュ ダッカ大学 (バングラデシュ・ダッカ)
- ネゲフ・ベングリオン大学(イスラエル)
- エーゲ大学 (トルコ)
- エジプト スエズ運河大学 (エジプト)
- ニューカッスル大学(オーストラリア)
- マッセー大学 (ニュージーランド)
- イギリス
- 部局間学術交流等協定校
- 文学部
- 教育学部
- 法学部
- 医学部
- 薬学部
- 理学部
- 工学部
- 自然科学研究科
- 地域共同研究センター
- 衝撃・極限環境研究センター
- 湖西大学校ナノ素材及び応用製品地域技術革新センター (韓国・忠清南道・牙山市)
- 生命資源研究・支援センター
- 医学薬学研究部
- 医学教育部
- 青島大学医学院 (中国・山東省・青島市)
- 薬学教育部
- 青島大学医学院 (中国・山東省・青島市)
著名な関係者・出身者[編集]
同窓会[編集]
- 熊本大学同窓会連合会(従来の各学部の同窓会をまとめた形で、2004年(平成16年)に発足。)
- 文学部・法学部 - 「武夫原会」(ぶふげんかい)
- 教育学部 - 「教育学部同窓会」
- 理学部 - 「理学部同窓会」
- 医学部 - 「熊杏会」(ゆうきょうかい)
- 工学部 - 「工学会」
- 薬学部 - 「薬学部同窓会」
- 医学部保健学科 - 「医学部保健学科同窓会」