「旗の台駅」の版間の差分
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2017年2月11日 (土) 17:38時点における最新版
旗の台駅(はたのだいえき)は、東京都品川区旗の台二丁目にある、東京急行電鉄の駅である。
歴史[編集]
開業当初、当駅は目黒蒲田電鉄大井町線の東洗足駅と池上電気鉄道の旗ヶ岡駅に分かれており、乗換駅ではなかった。前者は現在より二子玉川寄り、後者は五反田寄りにあった。
- 1927年(昭和2年)
- 1951年(昭和26年)
- 2006年(平成18年)3月26日 - 大井町線上りホームを切り替え、島式ホームに一旦集約。北口改札を廃止。
- 2007年(平成19年)5月27日 - 大井町線上りホームを池上線五反田寄りに移設。この同年月にバリアフリー化。
駅構造[編集]
大井町線と池上線は立体交差しており、上部に大井町線の島式ホーム2面4線、下部に池上線の相対式ホーム2面2線のホームを有する。
駅は斜面にあり、大井町線ホームは二子玉川方はほぼ地平だが、大井町方が高架となっている。池上線ホームは斜面の下部に斜面に沿うように設置され、蒲田方で大井町線の高架をくぐっている。同線上下ホームと大井町線ホームはそれぞれエスカレータとエレベーターで連絡している。乗り換えサインは、大井町線ホーム - 池上線五反田方面ホーム間が赤、大井町線ホーム - 池上線蒲田方面ホーム間が青で、エレベーターのドアや階段・エスカレータ入口外側に施している。
改札口は大井町線の高架下(池上線上りホーム蒲田方)に1か所と、池上線の上下ホーム五反田方に1か所ずつの計3か所が設置されている。
定期券うりばは、池上線五反田方面の駅舎の入口右側に設置されていたが、2009年11月30日をもって廃止された。
大井町線ホームは2008年3月28日に実施された急行運転開始に伴い、2面4線となった。改良後は3・6番線が待避線で4・5番線が本線となり、当駅に急行が停車して終日緩急接続が行われている。
池上線は隣の荏原中延駅が地上駅時代だった頃は五反田方に上下渡り線が設置されていた。これはかつて五反田 - 旗の台間で折り返し運転を行っていた頃の名残で、旗の台折り返し運用が廃止された後も渡り線は撤去されずに非常用設備として残り、運行障害などで旗の台 - 五反田間または旗の台 - 蒲田間が長時間抑止された際にこの渡り線を使用して折返し運転を行っていた。しかし荏原中延駅が1989年に地下駅化された際に撤去された。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■池上線 | 下り | 雪が谷大塚・蒲田方面 |
2 | ■池上線 | 上り | 五反田方面 |
3・4 | ■大井町線 | 下り | 大岡山・自由が丘・二子玉川・溝の口方面 |
5・6 | ■大井町線 | 上り | 大井町方面 |
※大井町線ホームは、4番線と5番線が主本線、3番線と6番線が待避線である。
駅改良工事[編集]
田園都市線の混雑を緩和するために大井町線に都心までのバイパスルートとしての機能を持たせる一環として、当駅についても改良工事を施工した。具体的には、同線の急行運転のために当駅を急行待避可能な構造とし、また併せてバリアフリー対応の構造とするものである[1]。なお、大井町線改良工事当初は当駅の改良は含まれておらず、2000年の計画変更で新たに改良に含まれたという経緯がある(上記外部リンク参照)。
2009年現在、大井町線急行運転対応の工事は概ね完了し、駅の老朽化対策に関して改良工事中である。また、池上線ホームは大井町線との乗り換えがスムーズにできるように蒲田方に数メートル移動される予定である。
改良工事前[編集]
かつての当駅は3・4番線も相対式ホームで、池上線ホーム1・2番線からの連絡階段は4番線と直結するのみであった。池上線から大井町線自由が丘・二子玉川方面(3番線)に向かうには一度4番線のホームを経由し、再び階段を上下する必要があり、バリアフリーにも全く対応していなかった。これらの問題点は駅改良により解消された。また、4番線の二子玉川寄りには北口改札も設置されていた。
利用状況[編集]
2013年度の1日平均乗降人員は以下のとおりである[2]。
- 大井町線 - 23,209人
- 池上線 - 14,559人
近年の1日平均乗車人員は下記のとおり。
年度 | 大井町線 | 池上線 | 出典 |
---|---|---|---|
1990年 | 29,455 | 29,770 | [3] |
1991年 | 30,098 | 30,664 | [4] |
1992年 | 29,104 | 28,370 | [5] |
1993年 | 27,838 | 27,175 | [6] |
1994年 | 9,367 | 8,792 | [7] |
1995年 | 8,918 | 8,749 | [8] |
1996年 | 8,830 | 8,767 | [9] |
1997年 | 8,627 | 8,507 | [10] |
1998年 | 8,392 | 8,115 | [11] |
1999年 | 8,219 | 7,956 | [12] |
2000年 | 8,153 | 8,107 | [13] |
2001年 | 7,742 | 8,244 | [14] |
2002年 | 7,767 | 8,022 | [15] |
2003年 | 8,161 | 7,790 | [16] |
2004年 | 8,255 | 7,663 | [17] |
2005年 | 8,304 | 7,504 | [18] |
2006年 | 8,515 | 7,351 | [19] |
2007年 | 9,232 | 7,609 | [20] |
2008年 | 9,838 | 7,603 | [21] |
2009年 | 10,205 | 7,422 | [22] |
駅周辺[編集]
- 品川旗の台郵便局
- 昭和大学(昭和医科大学)旗の台キャンパス - 2013年4月より、池上線の駅名標の下部に、「昭和大学前」との表記で施設案内看板が掲出されている。
- 昭和大学病院
- 昭和大学病院附属東病院
- 香蘭女学校中等科・高等科
- 文教大学付属中学校・高等学校、文教大学付属幼稚園(学校法人文教大学学園)
- 品川区立荏原第五中学校
- 品川区立旗台小学校
- 品川区立清水台小学校
- 品川区立第二延山小学校
駅名の由来[編集]
旗の台#地名の由来 も参照 源頼信が平忠常追討(平忠常の乱)の際にこの地で旗揚げをして祠に戦勝を祈願したところ成就した故事による。この祠は後に旗岡八幡神社が祀られ、地名も荏原郡荏原町大字中延字旗ヶ岡で、池上電気鉄道開業時に設置された駅も「旗ヶ岡駅」だった。
「旗の台」は大井町線の「東洗足駅」と池上線の「旗ヶ岡駅」を統合した時に誕生した駅名であり、1965年の住居表示実施の際に地名も駅名にちなんで「旗の台」と名付けられた。
隣の駅[編集]
- 東京急行電鉄
- ■大井町線
- ■池上線
脚注[編集]
- ↑ TOKYU NEWS 2000/11/17 特定都市鉄道整備事業計画を変更「大井町線改良工事ならびに田園都市線複々線化工事」より。
- ↑ 東急電鉄「各駅乗降人員」
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)226ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)232ページ
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)