第57回NHK紅白歌合戦

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第57回NHK紅白歌合戦は、2006年12月31日JST、以下同じ)にNHKホールで行われた、通算57回目のNHK紅白歌合戦。19時20分~23時45分に生放送された(21時25分~21時30分はニュースのため中断。BShiは別番組)。双方向対応番組

放送メディア[編集]

放送まで[編集]

死亡事故[編集]

  • 放送当日の最終リハーサル中に、仲間由紀恵の横に立っていたNHK制作局エンターテインメント番組担当の56歳の男性職員が舞台上で意識を失い倒れるという事故があった。この職員は、翌2007年1月1日に搬送先の病院くも膜下出血により死亡した。

観覧者の制限[編集]

この回からNHKホールの観覧者に資格制限を設けた。すなわち、「受信料を支払っている世帯並びに法令に基づいて合法的に支払いを免除されている世帯の家族構成員に限る」とされた。受信料を支払う視聴者との間に不公平感が生まれたことによる措置だった。

この観覧制限は、これまで「NHK歌謡コンサート」など一部の番組で実施されて来たものだが、紅白では初めてとなった。このため、観覧応募件数は36万5,970件と前回(50万3,721件)から3割近い減少となった。今まで1人何通でも応募できたが、今回から1通に限られたことも数字に影響している。

当日のステージ[編集]

結果[編集]

優勝は白組だった。これで対戦成績は紅組28勝・白組29勝となった。(ちなみに前年も優勝は白組で2年連続同じ組が優勝するのは9年ぶりである。なお白組がリードしたのは第18回以来38年ぶりである。)

審査方法は、前回の方法を踏襲しつつ、それ以前のボールによる最終判定を復活させた。特別審査員が各人1点、第1部終了時点での視聴者投票の結果に基づき、デジタルテレビ審査、ケータイ・ワンセグ審査に各1点、最終審査でデジタルテレビ審査、ケータイ・ワンセグ審査、会場審査に各2点が割り当てられた。また、ボールの総数を偶数である18個とし、紅白史上初の引き分けの可能性も持たせた。

途中審査のトラブル(BSデジタル放送のみ)があったが、紅白の票差は拮抗した。しかし、中間のデジタルテレビ審査以外はすべて白が勝ったため、白にボールが大量に入った。それが白勝利の要因となった。

また、優勝司会者への優勝旗授与はNHK番組制作長が行うことが恒例であったが、この年から特別審査員の主格人物が行うことになった(当年は渡辺謙が担当)。

  • 紅組:5点~白組:13点
  • 中間審査
    • ワンセグ・デジタルテレビ審査の投票数(1点) 紅組:8,188票~白組:7,430票
    • ケータイ審査の投票数(1点) 紅組:4,446票~白組:6,196票
  • 最終審査
    • 客席審査の投票数(2点) 紅組:1,178票~白組:1,437票
    • ケータイ審査の投票数(2点) 紅組:3,768票~白組:8,528票
    • デジタルテレビ・ワンセグ審査の投票数(2点) 紅組:23,440票~白組:27,677票
    • 特別審査員の投票(10点) 紅組:4点~白組:6点

司会者[編集]

  • 備考は以下の通り
    • 総合司会である黒崎、三宅両アナウンサーは、視聴者から公募した応援メッセージを出場歌手の歌唱前に読み上げた(黒崎アナが紅組、三宅アナが白組を担当)。1995年1996年第46回第47回以来の総合司会2人体制になったのはそのためである。三宅アナは、中居が自身のステージを控えている、SMAPと五木ひろしの所では、中居の代役として白組司会を務めた。
    • 仲間と中居は当紅白の7ヶ月前にTBS系『うたばん』で共演し、この時点で紅白両軍司会に決定していたことを匂わせるトークをしていた。また、この2人は2008年映画で夫婦役を演じることが決まっている。

メイン演奏[編集]

  • 三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団(指揮:三原綱木)

審査員[編集]

  • 特別審査員(別記
  • デジタルTV審査員(地上BSデジタルハイビジョン放送の視聴者)
  • ケータイ審査員(携帯電話で審査、15,000名)
  • ワンセグ審査員(ワンセグ搭載型の携帯電話で審査、同上)
  • ふるさと審査員(デジタルTV審査員・ケータイ審査員・ワンセグ審査員の応募者から抽選で会場に招待された30名)
  • 会場審査員(ふるさと審査員を含めたNHKホールの観客全員)
※なお、BSデジタルの審査システムにエラーが発生し、中間審査ができなかった。
※ワンセグ審査員は定員の15,000名まで集まらなかったからか、放送中まで飛び入り参加が可能であった。この理由として、2006年末の段階ではワンセグチューナーを搭載した携帯電話の種類が少なかったことが考えられる。

出場者[編集]

紅組 白組
歌手 歌手
第1部
mihimaru GT(初) 気分上々↑↑ w-inds.(5) ブギウギ66
BoA(5) 七色の明日 ~brand new beat~ 鳥羽一郎(19) 兄弟船
長山洋子(13) (作曲者影山時則デュエット SEAMO(初) マタアイマショウ紅白ミックス
坂本冬美(18) 祝い酒 北山たけし(2) 男の拳
GAM(初)&モーニング娘。(9) Thanks! 歩いてる 2006 Ambitious バージョン Aqua Timez(初) 決意の朝に
藤あや子(15) 雪 深深 細川たかし(32) 浪花節だよ人生は
みんなのうた45年!キッズショー</br>
攻守交代(白先攻)
伍代夏子(13) 金木犀 スガシカオ(初) Progress
平原綾香(3) 誓い 堀内孝雄(16) 愛しき日々
大塚愛(3) 恋愛写真 美川憲一(23) さそり座の女2006
攻守交代(紅先攻)
香西かおり(14) 最北航路 玉木宏(2) ラバイバー~悲しみがまた繰り返そうと誰かに愛を唄う~
夏川りみ(4) 花~すべての人の心に花を~ 布施明(22) イマジン
森昌子(15) バラ色の未来 前川清(16) 長崎は今日も雨だった
クール・ファイブとの共演)
BONNIE PINK(初) A Perfect Sky ゴスペラーズ(6) ふるさと
石川さゆり(29) 夫婦善哉 渚のオールスターズ(初) Be My Venus
第2部
絢香(初) 三日月 WaT(2) 5センチ。
上木彩矢(初) ピエロ スキマスイッチ(2) ボクノート
中島美嘉(5) 一色 TOKIO(13) 宙船(そらふね)
2006スーパーレビュー
aiko(5) ポルノグラフィティ(5) ハネウマライダー
小林幸子(28) 大江戸喧嘩花 シャ乱Q(4) 上・京・物・語
アンジェラ・アキ(初) HOME さだまさし(18) 案山子
水森かおり(4) 熊野古道 氷川きよし(7) 一剣
今井美樹(初) PRIDE 徳永英明(初) 壊れかけのRadio
和田アキ子(30) Mother 秋川雅史(初) 千の風になって
天童よしみ(11) いのちの限り コブクロ(2)
OLIVIA inspi' REIRA (TRAPNEST)(初) Wish 五木ひろし(36) 高瀬舟
DREAMS COME TRUE(11) 何度でも LOVE LOVE LOVE 2006 SMAP(14) ありがとう
川中美幸(19) ふたり酒 北島三郎(43) まつり

※カッコ内は出場回数。2006年12月27日に出演順が発表された。

みんなのうた45年!キッズショーの曲目・歌手は次の通り。

ゲスト出演者[編集]

特別審査員[編集]

スペシャルゲスト[編集]

演奏ゲスト[編集]

応援ゲストなど[編集]

めちゃ×2イケてるッ!』「日本一周、10周年 健康の旅スペシャル」(2007年1月6日3月10日放送)の一部として出場。2001年~2005年に放送されていた『ナイナイの夢と笑いが丸い地球を救うのだ!!』(日本テレビ)が放送されないことから実現した。

主要スタッフ[編集]

所属部署と担当番組は放送当時のもの

視聴率・裏番組[編集]

地上波アナログ・デジタル総合テレビでの視聴率は、関東地区で第1部が30.6%(前回35.4%)、第2部が42.9%(前回42.9%)となり、第1部はワースト記録タイとなり、第2部は前年と変わらなかった。また、関西地区でも第1部が28.5%で過去最低タイ、第2部が40.0%だった。

ただし、上記の数字にはBShiBS2の視聴率はカウントされず、全体でどれだけの人々が紅白を視聴したかは正確に把握されていないのが実情である。報道に対して番組責任者は「相当数の方にお楽しみ頂けたと考えている」とコメントした。

歌手別視聴率は昨年に続いてSMAPが最も高く、登場時にすでに47.1%、1分後には1.2%上回る48.3%を記録し、そのまま歌い終わるまで48%台をマークした。過去10年では歌手別最高視聴率をマークした回数はSMAPが最多である。第2位は倖田來未の47.3%だった。

なお、番組の著作権や出場歌手の版権などの事情もあり、前年と同様に総合テレビの再放送は行われなかった。

裏番組としては、TBSの『K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』は第2部が関東地区では14.8を記録した。

関連項目[編集]