ブルボン

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株式会社ブルボンは、新潟県柏崎市に本社を置く大手製菓会社である。新潟県内を中心に合計9カ所の工場を保有する。東京証券取引所第二部上場企業(証券コード2208)。

企業沿革・概要[編集]

柏崎の菓子店「最上屋」の息子で、洋菓子作りを学んだ吉田吉造(1886年 - 1954年)が、1924年に現在の柏崎市に設立した北日本製菓商会(きたにほんせいかしょうかい)が起源。同年に北日本製菓株式会社に改組、火災や水害などの障害に遭いつつも、1930年代には朝鮮半島にまで販路を伸ばすなど業績を上げた。

1952年北日本食品工業株式会社に商号を変更。昭和40年代には「わたしのパルミよ!」のCMによる「レーズンサンド」のヒットで全国的にその名を知られるようになった。その後ブランドを「パルミ」から「ブルボン」に改め、1989年6月1日より現社名となっている。

ブルボン」のブランド名はフランスの王朝ブルボン家をイメージしたともいわれる。命名者がすでに亡くなっているため詳しいことは不明だが、1961年にインスタントコーヒーを製造した際、生豆のブルボン種に因んで「ブルボンコーヒー」と命名して以来、他の製品にもこの名前が使われるようになった、との説がある[1]

2009年10月1日付で、新潟県内に所在する製造部門の連結子会社9社(北日本巻食品、ボンビスコ、西蒲米菓、北日本大潟食品、北日本和島食品、北日本月潟食品、北日本村上食品、北日本豊浦食品、北日本五泉食品)を吸収合併した。但し、山形県鶴岡市にある北日本羽黒食品羽黒工場は、従前のまま存続している。

2013年5月31日、JR柏崎駅前の同社旧駅前工場跡地に新しい本社ビルを建設すると発表した。2013年10月着工、15年3月完成予定。約9831m2の敷地に地上13階、高さ59mのビルを建設する。耐震性の高いコンクリート充てん鋼管構造を採用するほか、洪水や津波でも中枢を維持出来るよう主要設備を高層階に設置。災害時はビル内の食堂を市民に開放し、避難所として提供する。

製品[編集]

菓子類[編集]

大正期にビスケット製造にて創業し、そのビスケット製造のオートメーション化にいち早く取り組んだことから、「ルマンド」、「チョコリエール」、「ルーベラ」、「ホワイトロリータ」、「エリーゼ」、「アルフォート」、「ボイセンベリーシリーズ」などのビスケット・クッキー類に強みを持ち、更に現在ではフルーツガムキャンディなどもラインナップされているなど、洋菓子メーカーとしてのイメージが強い。

その一方で、創業当時からの同業他社が定番と位置づけている板チョコキャラメル等は展開しておらず、また子供向けよりもファミリー向け、来客者向けの商品に寄った独自のラインナップを形づくっていることもあって、他の国内主要製菓会社と比較して内容量が多目の袋入りになっているものが多く、また一段安い価格で販売されていることが多い。

尤も1996年に発売開始した「プチアンドプチポテトシリーズ」は若年層にヒットし、定番商品に成長している《若年層向け製品は他にも「チョトス」、「bit」などが、また子供向け製品としては「エブリバーガー」、「チョコあーんぱん」、「きこりの切り株」などが、それぞれ存在する》。

洋菓子メーカーとしてのイメージが強い一方で、「米どころ新潟」に根を下ろす菓子メーカーとして1934年に米菓の製造にも乗り出し、1966年には日本で初めてその米菓製造に於けるオートメーション化に成功、今日では「チーズおかき」、「羽衣あられ」、「味ごのみ」などがラインナップされている《「味ごのみ」については、ブルボン内部では「豆菓子(混菓子)」に分類》。

なお、1979年に発売されたスナック菓子「ピッカラ」が1981年にモンドセレクションで金賞を受賞している《ちなみに「ピッカラ」についてブルボンでは“お米のスナック”として「スナック」に分類されている》。

また、ローソンの「おやつごろ。」など、他社ブランドでの製造も行っている。

ミネラルウオーター・飲料・デザートほか[編集]

山形県庄内地方に横たわる出羽三山からの湧水を採水・ボトリングしたミネラルウオーター類(「天然名水」・「イオン水」)を始め、「すっきり仕立てのさらら茶」や「カフェリ」等のソフトドリンク類、「くだものいっぱいゼリー」・「食べごろ果実ゼリー」・「食後の0kcal」・「粒ジュレ0kcal」各シリーズ等のデザート類、更に「ミルクココア繊維習慣」(特保認定済)等の食品類もラインナップされている。

このうちミネラルウオーター類は1995年より発売開始、これに関してはその当時見られた飲料水の水質悪化に対する憂いから社会貢献の柱の一つとして発売したとされているが、その工場生産開始日当日に阪神・淡路大震災が発生しており、生産されたミネラルウオーターが急遽救援物資として被災地に送られている。

CM出演者[編集]

現在

  • 芦田愛菜 - 企業CM・焦がしせん
  • 桐谷美玲 - ビスケットシリーズ(2014年 - )・プチシリーズ(2013年)・ブリリアントトリュフ(2012年 - )(過去にアーモンドラッシュ)
  • 瀧本美織 - スローバー(2012年 - )
  • Hey! Say! 7 - くだものいっぱいゼリー・アーモンドラッシュ(2012年 - )・フルじぇら・じゃがチョコ(2014年 - )
  • 志田未来 - 焦がしせん(2012年 - )・ アルフォートミニ(2014年 - )(過去にフルーツガムアソート3・くだものいっぱいゼリー・牛乳でおいしくホットなココア)
  • 本田翼 - フェットチーネグミ(2013年 - )
  • 向井理 - アルフォートミニ(2011年 - )

過去

提供番組(過去も含む)[編集]

テレビ[編集]

現在(全国ネット)

現在(関東圏)

過去

ラジオ[編集]

補足[編集]

  • 以前は日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ → 『火曜サスペンス劇場』や『金曜ドラマ』(筆頭、後にP&Gに変更)のスポンサーであった。さらに『土曜ワイド劇場』のスポンサー(複数社提供の1社)だった時期がかなりあった(北日本食品工業時代から現社名になった直後くらいまで)。
  • また、地元のテレビ新潟でも、略称がTNNだった時代のスポットニュース『TNNニュース』でスポンサーに付いていたことがある。
  • 1979年8月に『びっくり日本新記録』で共同提供の1社になったところ、当時フジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日のトリプル・クロス・ネット局だった新潟総合テレビ (NST) が地元企業を優遇する施策を行っていたこともあり、同年の10月7日の放送分から、同局にて全国と同時ネットする編成を行った。これに伴い、同じ日本テレビ系列の『日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行』も同日から全国と同時ネットになった一方、テレビ朝日の『象印クイズ ヒントでピント』は同月から、日曜日の同時ネットから1日遅れの翌日19時台に放送されることになった経緯がある。
  • 1983年10月1日、新潟テレビ21の開局に伴い、NSTがフジテレビのフルネット局となった。これに伴い、フジテレビの平日正午の看板番組『笑っていいとも!』がNSTでも同時ネットで放送されるため、この時から同番組の全国放送CMの共同提供社の1社として提供することとなった。以来、長年にわたって同番組の提供を続け、終了後の2014年4月からは『とくダネ!』月曜日に提供枠を移動し現在に至る。

その他[編集]

  • 地元出身の歌手、桑原奈々がヴォーカルのバンド『7bitz(ナナビッツ)』は、ブルボンの商品名『bit』に掛かっている。
  • 2010年にお膝元で結成された水球社会人クラブチーム「柏崎水球クラブ」と命名権契約を結び、「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」とした。このブルボンウォーターポロクラブ柏崎は、2012年度の日本選手権水球競技で結成3年目にして優勝を果たした。また、ブルボンは水球男子日本代表「ポセイドン・ジャパン」のオフィシャルスポンサーであると共に、各種水球競技の普及・啓蒙のための活動にも協賛している。
  • 兵庫県立三木防災公園にあるテニスコート「ビーンズドーム」も命名権取得により、「ブルボン・ビーンズドーム」としている。
  • 声優の金田朋子が、本社労務課に6か月勤務していたことがある。横浜出身で関東学院大学卒の金田が同社に就職した理由は、お菓子が大好きだったからとのこと。
  • かつて、キャラメルコーン東ハト)のライバル商品だった「ココナッツコーン」なるコーンスナックが製造販売されており、CMソングの歌唱を大瀧詠一が担当し、作曲も多羅尾伴内名義で手掛ける。
  • 柏崎出身の脚本家野島伸司TBS系列金曜ドラマ高校教師』(1993年)の劇中で、「エリーゼ」が桜井幸子演じる繭の好物として登場し、一時期注目された。 当時ブルボンは同枠のスポンサーだった。 ちなみに1996年には、桜井が同商品のCMイメージキャラクターを務めている。

脚注[編集]

  1. http://www.excite.co.jp/News/column_g/20130829/Urepia_16773.html?_p=3

関連情報[編集]

外部リンク[編集]