兵士たち
「兵士たち」はベルント・アロイス・ツィンマーマンのオペラ。
1960年に初稿、1964年に改訂稿が完成。初演は1965年にケルンでミヒャエル・ギーレン指揮のギュルツリッヒ管弦楽団によるケルン・オペラによる演奏。
18世紀のシュトルム・ウント・ドラングの作家のレンツによっている。貴族の兵士に誘惑され娼婦に落ちていく一般市民の女たちを描いている。
登場人物[編集]
マリー(ソプラノ) ストルツィウス(バリトン) デスポルテス(テノール) など
楽器編成[編集]
434ASx,3・5441・Pk(小ティンパ二も)、9名の打楽器奏者、Guit,2Hp,Gs,Cel.Cb,Pf,Org,Str.14型(14/12/10/10/8) 舞台音楽は3群に分かれた打楽器奏者たち(約10名前後)ジャズコンボ(Cl,Tp,Guit,Db) 打楽器全体では数十個の楽器を必要とする。
演奏時間[編集]
約1時間50分(各35分、25分、36分、15分)休憩は第二幕の後一回だけ。
概説[編集]
台詞・電子音楽・具体音楽・引用・舞台武術・バレエ・ジャズ・特殊奏法・無調などの要素の集まりで、ベルクのオペラの影響が強く型式もシャコンヌ・リチェルカーレ・トッカータ・カプリチォ・コラール・ロマンツァ・間奏曲・トラット・ノクチュルノ・シュトローフェなどが当てはめられ、戦後のオペラでは最高峰の天王山として最も重要な演目となっている。
解説[編集]
第一幕[編集]
前奏曲はクラスターを多用したティパ二の不規則なオスティナートを伴う。その後5連譜のファンファーレで幕が開く。
第二幕[編集]
バッハの強烈な引用が印象的である。
第三幕[編集]
非常に音楽的に凝った前奏曲により始められる。
第四幕[編集]
同じような大掛かりな前奏曲に続いてこのオペラ集大成というべき第一幕の前奏曲の素材によるアポテオーゼのクライマックスに至る。
粗筋[編集]
出典:ショット社のフルスコアによる