修羅徹

修羅徹　（しゅら　とおる）は、主にアダルトゲームやOVAの製作に関る、作曲家、編曲家。

作風[編集]

一般にアダルトゲームやアダルトアニメのサウンドトラックはチープなコード進行とメロディーがつき物だったが、彼の独創性はこの常識を根底から覆した。恐らくは、1960年代の武満徹やクシシュトフ・ペンデレツキから影響されたと思われるオーケストレーションが随所に見られる。原則として調性音楽だが、登場人物の動揺には無調的なフレーズが惜しみなく導入され、高い効果を生んでいる。「幻夢館～愛欲と凌辱の淫罪～」で見られるストリングスの集団グリッサンドは、現在の深夜アニメでもなかなか聴くことは出来ず、プライムタイムのテレビドラマでもこの水準の音楽を用意する作曲家はそうそういない。

OVA化された「PureMail -ピュアメール-」のエンディングテーマの幻想性と茫洋とした音色感は、アダルトアニメのサウンドトラックの中でも屈指の名作に数えられる。

現在ではweb上に彼の名前が「音楽　修羅徹」と現れることが稀少になっているが、これは彼が活動を休止した為ではなく、web上にクレジットを出さなくなっただけである。前述の「PureMail -ピュアメール-」もweb上では確認できないが、作中のエンドロールに彼の名前を確認できる。

主に関わったグリーンバニーが倒産したため、彼の消息が不明のままである。

他多数。