京極夏彦
テンプレート:Infobox 作家 京極 夏彦(きょうごく なつひこ、1963年3月26日- )は、日本の小説家、妖怪研究家、アートディレクター。世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)、関東水木会会員、東アジア恠異学会会員。「怪談之怪」発起人の一人。北海道小樽市出身。北海道倶知安高等学校卒業、専修学校桑沢デザイン研究所中退。代表作に、『百鬼夜行シリーズ』、『巷説百物語』シリーズなど。株式会社大沢オフィス所属。公式サイト「大極宮」も参照。
略歴[編集]
1963年(昭和38年)3月26日に北海道小樽に生まれる。アートディレクターとして桑沢デザイン研究所を経て広告代理店に勤務したのち、独立してデザイン会社を設立した。そんな中、1994年のゴールデンウィークに「小説書いちゃったからもったいない」という軽い気持ちで、威張った編集者に門前払いをされることを期待しながら講談社ノベルスの編集部に電話をかけた。講談社ノベルスを選んだのは、たまたま一番近くに講談社ノベルス版『匣の中の失楽』が置いてあったことからとしている。編集者は京極に、返事には数カ月から半年かかると伝えたが、箱入りで届いた『姑獲鳥の夏』の原稿を読み始めると、予想外に読みふけり1日で目を通し終え、まず「著名な作家が編集部のリテラシーを試しているイタズラでは」と感じたといい、また原稿を送って僅か2日で返事を貰った京極もドッキリではないかと思ったという。この作品は仕事の合間に書かれたもので、小説の執筆は京極にとって初めてのことであった。原稿を読んだ編集者である唐木厚により、すぐに講談社ノベルスとしての発売が決定する。無名の新人であっただけに衝撃は大きく、これを機にメフィスト賞が創設された。そのため、しばしば「第0回メフィスト賞受賞者」と称される。本人曰く、暇つぶしに書いた原稿であり、作品の構想は10年前に考えた漫画のネタという。『狂骨の夢』の発売日(1995年5月)にプロフィール等が解禁され、集英社・中央公論社・新潮社と続々と執筆依頼が舞い込んだ。
1996年に『鉄鼠の檻』が第9回山本周五郎賞の候補作品となるが受賞せず、同年5月の『魍魎の匣』で第49回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞し、京極の小説作品において初めての受賞となった。その後も 1997年には『嗤う伊右衛門』が第25回泉鏡花文学賞、2003年に『覘き小平次』が第16回山本周五郎賞、2004年に『後巷説百物語』が第130回直木賞をそれぞれ受賞した。なお、『嗤う伊右衛』と『覘き小平次』もそれぞれ第118回(1998年)と第128回(2003年)の直木賞候補となったが受賞には至らなかった。
京極の活動は小説家のみならず、『巷説百物語』のテレビアニメにおいては声優として京極亭役を演じた。また、すでに『ゲゲゲの鬼太郎』第4作101話で脚本および自身をモデルにしたゲストキャラ「一刻堂」のキャラクターデザインと声の出演を担当した。京極の処女作を原作とした映画『姑獲鳥の夏』では傷痍軍人(水木しげる)役として出演している。
作風[編集]
- 新しい推理スタイル
- デビュー作以来続く、京極の代表作と言える百鬼夜行シリーズには、憑物落し(つきものおとし)と同時に推理する、新しいスタイルの探偵が出てくる。装飾部分やサブストーリーに様々な伝承、オカルティズムをふんだんに用いながらも骨格は論理的な謎解きに徹しているため、狭義の推理小説の王道を歩むと同時に、作者いわくの「妖怪小説」とも呼び得るという、特異なシリーズとなっている。横溝正史やディクスン・カーの怪奇趣味が本格推理に従属する装飾にとどまるため、オカルト小説として読む余地がまったく無いのに対し、京極のオカルティズムは本筋とは別に独自の掘り下げが行われるため、本格推理ファン以外の読者も少なくない。
- 分厚いページ数
- 百鬼夜行シリーズは、(作者独特の文体ゆえか)極めてページ数が多いのも特徴であり、『鉄鼠の檻』で826ページ、『絡新婦の理』で829ページ、『塗仏の宴 宴の支度』『塗仏の宴 宴の始末』で上下巻に分けて1248ページという厚さに達している(以上、全て講談社ノベルス版の数字)。そのため、百鬼夜行シリーズ作品は「レンガ本」「サイコロ本」とも呼ばれており、合作の経験がある漫画家とり・みきには、漫画中の登場人物が京極の本をアコーディオンのように持つと言うパロディをされている。
- 装幀家
- また、作家デビューする以前からデザイナー・装幀家としての顔も持っており、綾辻行人の『眼球綺譚』や『フリークス』などではカバーデザインを担当している。
- 独自のルール
- 作品の見せ方についても、一つの文がページをまたがることのないように、ページ・見開きの末文で改行するよう構成する(文庫化などで字数が変わるとそれに合わせて適宜改行位置を操作する)など、独特のルールを遵守している。デザイナーの血がそうさせるのだとも言われるが、それは読者がページを開いたときの第一印象まで、作家の主体的な制御下に置こうという試みといえる。そのこだわりは、みずからDTPソフトAdobe InDesignを駆使して、全ページのレイアウトをこなして印刷所に入稿するレベルにまで至っているが、個人的なこだわりではなく、本人は、リーダビリティを考慮した読者サービスの一環であり、「小説」と言う商品をよくしようと言う企業努力であると語っている。ただし文字組みに関しては「1ページ破っても読めるように」とも語っている。
- 共通の世界観
- 京極の作品は様々な時系列のものがあるが、発表された全ての作品は互いに他の京極作品・シリーズとどこかしらリンクしている(登場人物、作中事件等)。
エピソード[編集]
- 小学生の頃、教師に反省文を原稿用紙5枚書いてきなさいと怒鳴られ800枚書いてきた。
- 履歴書の自己アピールだけで紙の束が20cmほどの厚さになった。
- 京極夏彦にメールを送ると3MGくらいの返信が来る。
- 死ねばいいのにと言われて書いた遺書が原稿用紙2000枚
- 京極夏彦に寄せ書きを渡すと書けるスペースを一人で全部使われる
- 京極の書いた短冊の重みで七夕の竹が折れた
- 学生時代京極の書いたレポートを読むのに耐えきれずノイローゼになる教師が続出したのはあまりにも有名
- ある政治家が銃撃されたが、胸ポケットに京極夏彦を入れていたおかげで助かった
- 机の上に広辞苑が置いてあると思ったら京極からの業務連絡メモだった
- デビューするまでこの世の小説全ては短編だと思っていた
- ファンが手帳にサインを求めると全ページをサインで埋め尽くした
- 世界の森林減少・温暖化の主要要因として挙げられたこともある
- 文庫本としては世界で初めて殴殺に用いられた
- 一般に知られている「姑獲鳥の夏」は京極の中ではあくまで本のカバーの耳に書くはずだった。内容であり、本編は20テラバイトのテキストファイルとして某所に保存されている。
- 聖書が嫌いな理由は「短すぎて何が言いたいのかわからない」
執筆作品[編集]
小説・物語[編集]
百鬼夜行シリーズ[編集]
作者のデビュー作から続くシリーズ。
講談社ノベルスより刊行。装幀、表紙妖怪画は辰巳四郎が担当。辰巳の死後、妖怪画は石黒亜矢子が引き継いだ。
講談社文庫版カバーは荒井良製作の紙人形。他に分冊版、愛蔵版が順次刊行されている。
- 長編小説
- 刊行予定
- 鵼の碑(長編)
巷説百物語シリーズ[編集]
上記の小説に登場するキャラクターを流用し、江戸期を舞台に「仕掛け」を行う小悪党たちの活躍を描いた作品群。
四六判(カバーの裏に細工あり)・文庫判(カバーは荒井良による造形製作)は角川書店刊、新書判は中央公論新社刊。
- 巷説百物語
- 四六判 1999年 ISBN 4048731637
- C・NOVELS 2002年 ISBN 4125007497
- 角川文庫 2003年 ISBN 4043620020
- 続巷説百物語
- 四六判 2001年 ISBN 4048733001
- C・NOVELS 2003年 ISBN 4125008167
- 角川文庫 2005年 ISBN 4043620039
- 後巷説百物語
- 四六判 2003年 ISBN 4048735012
- C・NOVELS 2006年 ISBN 4125009333
- 角川文庫 2007年 ISBN 978-4-04-362004-3
- 前巷説百物語
- 四六判 2007年 ISBN 4048737694
- C・NOVELS 2009年 ISBN 4125010700
- 角川文庫 2009年 ISBN 9784043620074
- 西巷説百物語
- 四六判 2010年 ISBN 4048740547
江戸怪談シリーズ[編集]
古典の怪談を、登場人物などの要素や筋立てを利用して、組み直したもの。おどろおどろしい背景と、男女の現代的視点からの心理描写が精緻な作品群である。
- 『嗤う伊右衛門(わらういえもん)』 1997年、中央公論新社、 ISBN 4-12-002689-2
- 『嗤う伊右衛門』 C・NOVELS 1999年 ISBN 4-12-500603-2
- 『嗤う伊右衛門』 角川文庫 2001年 ISBN 4-04-362001-2
- 『嗤う伊右衛門』 中公文庫 2004年 ISBN 4-12-204376-X
- 『覘き小平次(のぞきこへいじ)』 2002年、中央公論新社、 ISBN 4-12-003308-2
- 『覘き小平次』 C・NOVELS 2005年 ISBN 4-12-500889-2
- 『覘き小平次』 角川文庫 2008年 ISBN 4-04-362006-3
- ※原作は山東京伝の『復讐奇談安積沼(ふくしゅうきだんあさかのぬま)』。
- 『数えずの井戸』 2010年、中央公論新社、 ISBN 4120040909
ルー=ガルー[編集]
当初「女子高生SF小説」として構想が語られていた作品。2010年夏、劇場アニメ公開予定。
- ルー=ガルー 忌避すべき狼 (徳間書店、2001年6月、ISBN 4198613648)
- 新書版 ルー=ガルー 忌避すべき狼 (トクマ・ノベルズ、2004年11月、ISBN 4198506531)
- ルー=ガルー 忌避すべき狼(講談社ノベルス、2009年10月21日、ISBN 978-4-06-182674-8)
刊行予定の続編
- インクブス×スクブス
どすこい[編集]
小説媒体で、くだらないギャグ小説をというコンセプトの元に執筆された小説。作品タイトルからして他小説のパロディであり、作者名も毎回変名となっていた。「先に発表された小説は、次の小説内の世界で発行された小説」というウロボロスのような構造を持つなど、遊び心に富んでいる。
扉絵と劇中に登場する4コマ漫画はしりあがり寿が担当しており、単行本、新書、文庫と再発行される度に4コマ漫画が書き直されている(文庫版は単行本、新書分も収録)。また、本文中のセリフも一部が加筆されており、元よりメタフィクション(自己言及)的なギャグがふんだんに含まれていることから、加筆行為そのものをネタにしている部分もある。
- 連作小説集(集英社刊文芸雑誌『小説すばる』掲載)
- 『どすこい(仮)(かり)』 2000年 ISBN 4-08-774414-0
- 『どすこい(安)(やす)』 新書判 2002年 ISBN 4-08-774597-X
- 『どすこい。』 集英社文庫 2004年 ISBN 4-08-747755-X
南極(人)[編集]
前述の「どすこい」所収の「すべてがデブになる」の登場人物によるスピンオフ作品。「南極夏彦」なるダメな小説家と周辺の人物が巻き起こす騒動が描かれるギャグ小説「南極探検隊」シリーズをメインとする。メタな描写や特異な仕掛けが多いが、その全てがギャグのために存在するという稀有な小説でもある。コラボ作品以外のタイトルはやはり有名作品のパロディで、最初の3作品のみ「どすこい」同様変名を使っている。
集英社刊
- 連作小説集(集英社刊文芸雑誌『小説すばる』掲載)
- 『南極(人) 』2008年 ISBN 4-08-771274-5
厭シリーズ[編集]
ホラーでも怪談でもなく、ただ「厭」な気分になる小説をというコンセプトで書かれた連作小説集。各話のリンク、内容と、装丁が一つのメタフィクショナルな仕掛けとして機能している。
- 連作小説集(祥伝社刊文芸雑誌『小説NON』掲載)
- 『厭な小説』2009年 ISBN 978-4-396-63316-5
- 『厭な子供』 1999年 (祥伝社文庫『さむけ』所収)
- 『厭な老人』 1999年
- 『厭な扉』(『グランドホテル 異形コレクション 9』)
- 『厭な先祖』 2002年
- 『厭な彼女』2008年
- 『厭な家』2009年
- 『厭な小説』書き下ろし
豆腐小僧シリーズ[編集]
- 『本朝妖怪盛衰録 豆腐小僧双六道中ふりだし』 講談社 2003年 ISBN 4-06-212214-6
現代怪談シリーズ[編集]
- 『旧怪談(ふるい怪談)耳袋より』メディアファクトリー 2007年 ISBN 4-8401-1879-5
- 『幽談』メディアファクトリー 2008年 ISBN 4-8401-2373-X
- 『冥談』メディアファクトリー 2010年 ISBN 4-8401-3235-6
台本集[編集]
- 『京極噺六儀集(きょうごくばなしだいほんしゅう)』 ぴあ 2005年 ISBN 4-8356-1560-3
- 『豆腐小僧』
- 『狐狗狸噺』
- 『新・死に神』
- 『死に神remix』(三遊亭圓朝没後百周年記念) 2002年
- 『茂山千五郎家と上演台本』
- 『豆腐小僧』
- 『狐狗狸噺』
- 『茂山千之丞』
- 『茂山千五郎』
- 『京極噺について』
- 『新・死に神』
- 『巷説百物語』
その他小説・物語[編集]
- 『死ねばいいのに』 講談社 2010年 ISBN 4-0621-6172-9
- 今時の青年を狂言回しとし、その視点を通して、市井の人々のコミュニケーション不全を描写する作品。iPad等の電子書籍コンテンツとして新刊としては珍しく発売予定。
選集[編集]
- 厭シリーズ
- 『グランドホテル 異形コレクション 9』 (井上雅彦 監) 廣済堂文庫 廣済堂出版 1999年 ISBN 4-331-60734-8
- 『厭な扉』
- 『さむけ』 祥伝社文庫 1999年 ISBN 4-396-32683-1
- 『厭な子供』
- 未分類
- 『エロティシズム12幻想』 (津原泰水 監) エニックス 2000年 ISBN 4-7575-0166-8
- 『エロティシズム12幻想』 (津原泰水 監) 講談社文庫 2002年 ISBN 4-06-273393-5
- 『鬼交(きこう)』
- 『稲生モノノケ大全 陽之巻』 (東 雅夫 編) 毎日新聞社 2005年 ISBN 4-620-10695-X
- 『旧耳袋 もう臭わない』
- メディアファクトリー刊総合雑誌『ダ・ヴィンチ』増刊号「幽」vol.4 2005年
- 『その赤いモノ』
連載中の小説[編集]
- 新潮社刊文芸雑誌『小説新潮』掲載 (※中断)
- 『新潮落語(小言幸兵衛の話)』 1999年
- 『新潮落語(与太郎の話)』 1999年
- 古典落語をメタな自己言及的視線により読み解くというお笑い小説。
- 江戸時代を舞台にした時代劇小説。作者が愛好する必殺シリーズの登場人物を思わせる描写がある。
- 『怪』vol.23~
- 『西巷説百物語』
- 上記シリーズの最新作。大阪での物語。
- 『オール讀物』不定期連載
- 『百鬼夜行 陽』
- 百鬼夜行シリーズの短編集。本作より版元が文藝春秋社に移った。
- 『怪』vol.26~
- 『豆腐小僧双六道中 おやすみ』
- 『本朝妖怪盛衰録 豆腐小僧双六道中ふりだし』 の続編として、講談社「インポケット」に連載されていた作品。現在既に掲載されていた分を誌面のフォーマットにあわせて改作したものが二回分掲載された。
- 『中央公論』不定期連載
- 『オジいサン』
- 『小説すばる』不定期連載
- 『虚言少年』
評論・エッセイ[編集]
エッセイ[編集]
- 『妖怪旅日記』 (多田克己・村上健司 共著) 同朋舎 2001年 ISBN 4-8104-2728-5
- 『大極宮(たいきょくぐう)1』『大極宮2』『大極宮3~コゼニ好きの野望篇~』 (大沢在昌・宮部みゆき 共著/三人の公式ホームページ『大極宮』のコンテンツ『週刊大極宮』の文庫化) 角川文庫
対談[編集]
- 『アニメ鬼太郎生誕30周年記念出版 水木しげる&京極夏彦 ゲゲゲの鬼太郎解体新書』 講談社 1998年 ISBN 4-06-330048-X ※付録として京極の担当した『ゲゲゲの鬼太郎 言霊使いの罠!』の脚本
- 『ユリイカ 98年8月臨時増刊号 総特集:怪談』(「近代という膜が破れる時」)青土社 1998年 ISBN 4-7917-0035-X
- 『水木しげるの妖怪談義』 (水木しげる 著) Softgarage 2000年 ISBN 4-921068-56-9
- 『妖怪馬鹿』 (多田克己・村上健司 共著/荒井良 カバーの妖怪製作) 新潮OH!文庫 2001年 ISBN 4-10-290073-X
- 『異界談義』 (国立歴史民俗博物館 編) 角川書店 2002年 ISBN 4-04-883757-5
- 『安倍晴明公』 (晴明神社 編) 講談社 2002年 ISBN 4-06-210983-2
- 『ホラー・ジャパネスクを語る』 (東 雅夫 編) 双葉社 2003年 ISBN 4-575-23469-9
- 『本格ミステリ ベスト10 2004』 (探偵小説研究会 編・著) 原書房 ISBN 4-562-03718-0
- 『怪談之怪之怪談』 (怪談之怪 編) メディアファクトリー 2003年 ISBN 4-8401-0848-X
- 『ミステリー迷宮読本』 ムックy 2003年 ISBN 4-89691-775-8
- 『京極夏彦『巷説百物語』の世界』 ムックy 2004年 ISBN 4-89691-803-7
- 『多生の縁 玄侑宗久対談集』 (玄侑宗久 著) 文藝春秋 2004年 ISBN 4-16-365730-4
- 『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪百物語』 宝島社 2004年 ISBN 4-7966-4191-2
- 『闇夜に怪を語れば 百物語ホラー傑作選』 (東 雅夫 編) 角川文庫 2005年 ISBN 4-04-359802-5
- 『対談集 妖怪大談義』 角川書店 2005年 ISBN 4-04-883925-X
- 『妖怪文藝 巻之壱 モノノケ大合戦』 (東 雅夫 編) 小学館文庫 2005年 ISBN 4-09-402837-4
- 『俺たちのR25時代』 (R25編集部 編) 日経ビジネス人文庫 2005年 ISBN 4-532-19317-6
- 『ホラー・ジャパネスク読本』 (東 雅夫 編) 双葉文庫 2006年 ISBN 4-575-71312-0
- 刊行予定
日本画[編集]
国書刊行会刊、文章
- 『絵本百物語 桃山人夜話』 (竹原春泉 画/多田克己 編) 1997年 ISBN 4-336-03948-8
- 『暁斎妖怪百景』 (河鍋暁斎 画/多田克己 編) 1998年 ISBN 4-336-04083-4
- 『国芳妖怪百景』 (歌川国芳 画/悳 俊彦 編・解説) 1999年 ISBN 4-336-04139-3
- 『妖怪図巻』 (多田克己 編・解説) 2000年 ISBN 4-336-04187-3
- 『北斎妖怪百景』 (葛飾北斎 画/多田克己・久保田一洋 編) 2004年 ISBN 4-336-04636-0
その他[編集]
- 妖怪研究
- 『百鬼解読 妖怪の正体とは?』 (多田克己 著/京極夏彦 画) 講談社ノベルス 1999年 ISBN 4-06-182101-6
- 『日本妖怪学大全』 (小松和彦 編) 小学館 2003年 ISBN 4-09-626208-0
- 『怪異学の技法』 (東アジア恠異学会 編) 臨川書店 2003年 ISBN 4-653-03846-5
- 『妖怪の理 妖怪の檻』 角川書店 2007年 ISBN 4-04-883984-6
- 戯曲
- 『京極夏彦「怪」 『巷説百物語』のすべて』 角川書店 2000年 ISBN 4-04-883618-8
- 文学
- 『綾辻行人 ミステリ作家徹底解剖』 (スニーカー・ミステリ倶楽部 編) 角川書店 2002年 ISBN 4-04-883774-5
- 『怪談の学校』 (怪談之怪 編) メディアファクトリー 2006年 ISBN 4-8401-1497-8
- 演劇
- 『狂言の自由 茂山逸平写真集』 (橘蓮二 撮影) 講談社文庫 2002年 ISBN 4-06-273573-3
- 作品集
- 『稲生モノノケ大全 陰之巻』 (東雅夫 編) 毎日新聞社 2003年 ISBN 4-620-31649-0
- 漫画
- 『のんポリズム』 (浜口乃理子 著) 講談社 2003年 ISBN 4-06-352053-6
- 『猫田一金五郎の冒険』 (とり・みき 著) 講談社 2003年 ISBN 4-06-364515-0
- 『永井豪SAGA 作品評論集』 (ダイナミックプロ 監) 扶桑社 2003年 ISBN 4-594-04190-6
- 『妖怪幻燈』 (森野達弥 監) エムディエヌコーポレーション 2004年 ISBN 4-8443-5744-1
- 格言
- 『いのちの響 こころの言葉』 (いのちの響プロジェクト 編) 徳間書店 2005年 ISBN 4-19-861999-9
- 心霊研究
- 『新耳袋 第七夜』 (木原浩勝・中山市朗 共著) 角川文庫 2005年 ISBN 4-04-365307-7
- 音楽
- 『荒野の七人みさき』 (妖怪プロジェクト×全日本妖怪推進委員会) avex trax 2008年
水木しげる関連[編集]
- 季刊妖怪マガジン『怪』 角川書店
- 『ゲゲゲの鬼太郎解体新書』 (水木しげる 共著) 講談社 1998年 ISBN 4-06-330048-X
- 水木しげる作品選集シリーズ (水木しげる 著/京極夏彦 編) ちくま文庫
- 『京極夏彦が選ぶ! 水木しげる未収録短編集』 1999年 ISBN 4-480-03538-9
- 『京極夏彦が選ぶ! 水木しげるの奇妙な劇画集』 2001年 ISBN 4-480-03654-7
- 『ボクの一生はゲゲゲの楽園だ 1』 (水木しげる 著) 講談社 2001年 ISBN 4-06-330125-7
- Kodansha Bilingual Comicsシリーズ (水木しげる 著/京極夏彦 監/ラルフ・マッカーシー 訳) Kodansha International
- 『ゲゲゲの鬼太郎 1 バイリンガル版』 2002年 ISBN 4-7700-2827-X
- 『ゲゲゲの鬼太郎 2 バイリンガル版』 2002年 ISBN 4-7700-2828-8
- 『ゲゲゲの鬼太郎 3 バイリンガル版』 2002年 ISBN 4-7700-2829-6
- 『水木しげる80の秘密』 (水木しげる、荒俣 宏、多田克己、村上健司他 共著) 角川書店 2002年 ISBN 4-04-883763-X
- 『ちりめん本 水木しげる作品集』 大屋書房 2002年
- 『水木しげるポストカード・ブックシリーズ』 (水木しげる 著/京極夏彦 編) 小学館クリエイティブ
- 『水木しげるポストカード・ブック「妖怪名画館」』 2004年 ISBN 4-7780-3005-2
- 『水木しげるポストカード・ブック「鬼太郎名画館」』 2004年 ISBN 4-7780-3006-0
- 『マンガ名作講義 情報センター出版局』 2005年 ISBN 4-7958-2963-2
- 『本日の水木サン 思わず心がゆるむ名言366日』 (水木しげる 著/大泉実成 編) 草思社 2005年 ISBN 4-7942-1463-4
京極夏彦トリビュート[編集]
- 『妖怪変化 京極堂トリビュート』 (あさのあつこ・西尾維新・原田眞人・牧野修・柳家喬太郎・フジワラヨウコウ・松苗あけみ・諸星大二郎・石黒亜矢子・小畑健 著) 講談社 2007年 ISBN 4-0621-4475-1
- 作家、映画監督、落語家、漫画家など各界の執筆陣が京極作品に挑戦した意欲作。京極夏彦自身は執筆していない。
装訂作品[編集]
- 京極夏彦名義
- 『フリークス』 (綾辻行人 著) カッパ・ノベルス 1996年 ISBN 4-334-07186-4
- 『哲学者の密室 上』 (笠井潔 著) カッパ・ノベルス 1996年 ISBN 4-334-07197-X
- 『哲学者の密室 下』 (笠井潔 著) カッパ・ノベルス 1996年 ISBN 4-334-07198-8
- 「京極夏彦 with FISCO」名義
- 角川書店季刊妖怪マガジン『怪』
- 光文社旬刊文芸雑誌『GIALLO(ジャーロ)』
- 山口雅也著
- 『キッド・ピストルズの慢心』 講談社 1995年 ISBN 4-06-207867-8
- 『キッド・ピストルズの慢心』 講談社ノベルス 1999年 ISBN 4-06-182093-1
- 『キッド・ピストルズの慢心』 講談社文庫 2000年 ISBN 4-06-273005-7
- 『キッド・ピストルズの冒涜』 創元推理文庫 1997年 ISBN 4-488-41602-0
- 『マザーグースは殺人鵞鳥(マーダー・グース)』 原書房 1999年 ISBN 4-562-03206-5
- 『キッド・ピストルズの妄想』 創元推理文庫 2000年 ISBN 4-488-41603-9
- 『13人目の探偵士』 講談社ノベルス 2002年 ISBN 4-06-182262-4
- 『奇偶』 講談社 2002年 ISBN 4-06-182448-1
- 綾辻行人著
- 『眼球綺譚』 集英社 1995年 ISBN 4-08-774166-4
- 『眼球綺譚』 ノン・ノベル 1998年 ISBN 4-396-20614-3
- 『眼球綺譚』 集英社文庫 1999年 ISBN 4-08-747097-0
- 『フリークス』 光文社文庫 2000年 ISBN 4-334-72970-3
- 『セッション 綾辻行人対談集』 集英社 1996年 ISBN 4-08-747123-3
- 『セッション 綾辻行人対談集』 集英社文庫 1999年 ISBN 4-08-747123-3
- 鮎川哲也著、出版芸術社刊
- 『名探偵・星影龍三全集―I 赤い密室』 1996年 ISBN 4-88293-124-9
- 『名探偵・星影龍三全集―II 青い密室』 1996年 ISBN 4-88293-125-7
- 『鬼貫警部全事件―I 碑文谷事件』 1999年 ISBN 4-88293-169-9
- 『鬼貫警部全事件―II 不完全犯罪』 1999年 ISBN 4-88293-170-2
- 『鬼貫警部全事件―III 夜の訪問者』 1999年 ISBN 4-88293-171-0
- 『三番館の全事件―I 竜王氏の不吉な旅』 2003年 ISBN 4-88293-230-X
- 『三番館の全事件―II マーキュリーの靴』 2003年 ISBN 4-88293-231-8
- 『三番館の全事件―III クライン氏の肖像』 2003年 ISBN 4-88293-232-6
- 恩田陸著、講談社刊
- 『三月は深き紅の淵を』 1997年 ISBN 4-06-208749-9
- 『麦の海に沈む果実』 2000年 ISBN 4-06-210169-6
- 『黒と茶の幻想 BLACK AND TAN FANTASY』 2001年 ISBN 4-06-211097-0
- 竹本健治著
- 『ウロボロスの基礎論』 講談社 1995年 ISBN 4-06-207869-4
- 『ウロボロスの基礎論』 講談社ノベルス 1997年 ISBN 4-06-181980-1
- 『入神』 南雲堂 1999年 ISBN 4-523-51402-X
- 水木しげる著
- 作画活動50周年記念出版原画集 妖鬼化(むじゃら)シリーズ ソフトガレージ
- 『第1巻 日本編(北海道・東北・関東)』 1998年 ISBN 4-921068-07-0
- 『第2巻 日本編(中部)』 1998年 ISBN 4-921068-08-9
- 『第3巻 日本編(近畿・中国)』 1999年 ISBN 4-921068-09-7
- 『第4巻 日本編(四国・九州・沖縄)』 1999年 ISBN 4-921068-10-0
- 『第5巻 世界編(アジア・オセアニア・アフリカ・アメリカ)』 1999年 ISBN 4-921068-11-9
- 『第6巻 世界編(ヨーロッパ)』 1999年 ISBN 4-921068-12-7
- 『第7巻 世界編(東ヨーロッパ・北ヨーロッパ・中国)/悪魔編』 1999年 ISBN 4-921068-13-5
- 『第8巻 あの世編/特別編』 1999年 ISBN 4-921068-14-3
- 妖かしの宴シリーズ (水木しげる 監) PHP文庫版
- 『妖かしの宴 わらべ唄の呪い』 1999年 ISBN 4-569-57350-9
- 『妖かしの宴 2 変化』 2000年 ISBN 4-569-57461-0
- 『妖かしの宴 3 御伽草子』 2001年 ISBN 4-569-57647-8
- 『水木しげるの妖怪談義 ソフトガレージ』 2000年 ISBN 4-921068-56-9
- Kodansha Bilingual Comicsシリーズ (京極夏彦 監/ラルフ・マッカーシー 訳) Kodansha International
- 『ゲゲゲの鬼太郎 1 バイリンガル版』 2002年 ISBN 4-7700-2827-X
- 『ゲゲゲの鬼太郎 2 バイリンガル版』 2002年 ISBN 4-7700-2828-8
- 『ゲゲゲの鬼太郎 3 バイリンガル版』 2002年 ISBN 4-7700-2829-6
- 作画活動50周年記念出版原画集 妖鬼化(むじゃら)シリーズ ソフトガレージ
- 必殺党編、ザテレビジョン文庫版
- 『必殺シリーズ完全闇知識 やがて愛の日が編』 2001年 ISBN 4-04-930030-3
- 『必殺シリーズ完全闇知識 瞬間(ひととき)の愛編』 2001年 ISBN 4-04-930031-1
- 化野燐著、講談社ノベルス版
- 『蠱猫(こねこ)』 2005年 ISBN 4-06-182421-X
- 『白澤(はくたく)』 2005年 ISBN 4-06-182428-7
- 『渾沌王(こんとんおう)』 2005年 ISBN 4-06-182439-2
- 『件獣(くだんじゅう)』 2006年 ISBN 4-06-182474-0
- 大塚英志著
- 『人身御供論―通過儀礼としての殺人』 2002年 角川文庫 ISBN 978-4044191115
- 『くもはち(小説版)』 2005年 角川文庫 ISBN 978-4044191207
- 『くもはち(漫画版)』 2005年 カドカワコミックスエース ISBN 978-4047137813
- その他
- 『長い長い殺人』 (宮部みゆき 著) カッパ・ノベルス 1997年 ISBN 4-334-07236-4
- 『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』 (貫井徳郎 著) 集英社 1997年 ISBN 4-08-774279-2
- 『崩れる 結婚にまつわる八つの風景』 (貫井徳郎 著) 集英社文庫 2000年 ISBN 4-08-747217-5
- 『小説・読書生活』 (関戸克己 著) 国書刊行会 2003年 ISBN 4-336-04563-1
- 「京極夏彦+坂野公一」名義
- 『暗黒館の殺人 上』 (綾辻行人 著) 講談社ノベルス 2004年 ISBN 4-06-182388-4
- 『暗黒館の殺人 下』 (綾辻行人 著) 講談社ノベルス 2004年 ISBN 4-06-182389-2
作品提供[編集]
映画[編集]
- 『京極夏彦「怪」七人みさき(しちにんみさき)』 2000年 (松竹公開・発売・販売、C.A.L製作、酒井信行監督)
- 『嗤う伊右衛門 Eternal Love』 2004年 (東宝公開、角川映画発売、角川エンタテインメント販売、蜷川幸雄監督)
- 『姑獲鳥の夏』 2005年 (日本ヘラルド映画公開、ジェネオン エンタテインメント発売・販売、実相寺昭雄監督)
- 『魍魎の匣』 2007年 (原田眞人監督)
劇場アニメ[編集]
テレビドラマ[編集]
- 『幻想ミッドナイト』 第10話 「目目連(もくもくれん)」 1997年 (テレビ朝日系列放送・製作、東映製作、井坂 聡監督)
- WOWOW放送、C.A.L製作、松竹発売・販売、酒井信行監督
- 『世にも奇妙な物語 春の特別編』 「厭な子供」 2001年 (フジテレビ系列放送、共同テレビ製作、佐藤祐市監督)
- WOWOW放送・製作、松竹発売・販売、堤幸彦監督
- 『巻説百物語 狐者異(こわい)』 2005年
- 『巻説百物語 飛縁魔(ひのえんま)』 2006年
- 『世にも奇妙な物語 20周年スペシャル・秋 ~人気作家競演編~』「厭な扉」 (2010年10月4日(月) 21時から23時18分放送 主演:江口洋介、脚本:正岡謙一郎、演出:佐藤祐市 原作:「厭な小説」祥伝社所載)
テレビアニメ[編集]
ラジオドラマ[編集]
- 京極夏彦ラジオドラマ 『百器徒然袋』 2006年~2007年 (ABCラジオをキーステーションとして放送)
漫画[編集]
角川書店刊
- 『漫画・巷説百物語』 2001年 ISBN 4-04-853306-1 (森野達弥 画)
- 『漫画・嗤う伊右衛門』 2006年 ISBN 4-04-853921-3 (しかくの 画)
- 『魍魎の匣』 2007年夏より『コミック怪』で連載開始 (志水アキ 画)
徳間書店刊
- 『ルー=ガルー』 (樋口彰彦 画、月刊COMICリュウ掲載)
演劇[編集]
- 劇団てぃんか~べる
- 『魍魎の匣』 1999年
- 『小袖の手・鬼一口』 2002年
- 劇団あぁルナティックシアター
- 『南極(人)』 2009年 2010年
演芸[編集]
- 『京極噺』 2005年
- 『小朝・茂山・昇太の京極噺』
出演[編集]
映画[編集]
- 京極夏彦「怪」七人みさき(2000年、京極亭役)
- アナザヘヴン(2000年、テレビのコメンテーター役、綾辻行人と共に友情出演)
- 姑獲鳥の夏(2005年、傷痍軍人〔水木しげる〕役)
- 妖怪大戦争(2005年、神ン野悪五郎〔しんのあくごろう〕役)
- ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌(2008年、鬼道衆頭目役)
テレビ番組[編集]
- 妖怪水木しげるのゲゲゲ幸福論(2006年、BSジャパン)
テレビドラマ[編集]
- 京極夏彦「怪」七人みさき(2000年)
- 京極夏彦「怪」福神ながし(2000年、京極亭役)
- 巻説百物語 狐者異(2005年、八卦見役)
テレビアニメ[編集]
- ゲゲゲの鬼太郎シリーズ第4作 第101話 「言霊使いの罠!」(1997年、フジテレビ系列放送、一刻堂役、脚本も京極自身による)
- 京極夏彦 巷説百物語(2003年、京極亭役)
- 墓場鬼太郎 第10話 「ブリガドーン」(2008年、フジテレビ系列放送、トムポ役)
- 魍魎の匣 第12話 「脳髄の事」(2008年、日本テレビ系列放送、黒衣の男役)
劇場版アニメ[編集]
- 金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー(1999年、藍沢浩一役)
- 劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!(2008年、天狗ポリス役)
- ブレイブ ストーリー(2006年、トローン役)
ゲーム[編集]
オリジナルビデオ[編集]
語り
- 妖奇怪談全集(2002年)
- 新怪談残虐非道 女刑事と裸体解剖鬼(2003年)
- 新怪談裸女大虐殺 化け猫魔界少女拳(2005年)
ラジオ[編集]
- 京極夏彦ラジオドラマ 『百器徒然袋』(榎木津幹麿役)
- 「怪」ラヂヲ〜妖怪の周辺〜(TBSラジオ)(放送終了)
- 『バッカみたい、聴いてランナイ!』(エフエム東京・毎週月曜21:30~):DJ (タイトル変更)
- 東京ガベージコレクション(エフエム東京・毎週金曜21:00~):DJ
関連項目[編集]
妖怪関連[編集]
怪談関連[編集]
大沢オフィス関連[編集]
脚注[編集]