ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)

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ソニー・ミュージックエンタテインメント (日本)
SME乃木坂ビル

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントSony Music Entertainment (Japan) Inc.)は、ソニーグループの音楽系事業統括会社(中間持株会社)。略称として「SME」、ロゴタイプ表記として「SonyMusic」(「M」を赤色で表記)が用いられる。

概要[編集]

初めは1968年昭和43年)、「CBS・ソニーレコード株式会社」として設立され、1991年平成3年)から現社名となっている。さらに、2001年(平成13年)には、分離・子会社化したレコード製作部門、営業部門、製造部門の統括会社(持株会社)になった。現在の法人は、2003年(平成15年)に非音楽部門を分離するために行った会社分割の際に、旧ソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽事業を承継し設立された。

音楽系事業以外(ソニー・マガジンズアニプレックスなど)は、2003年(平成15年)の会社分割で同時に設立された株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントが統括会社となっている。しかし、ソニーのリテール事業の売却に伴い、2006年(平成18年)5月17日に株式会社エスシーユーに商号変更したうえで、会社分割により新・株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントとリテール事業の統括会社の2社を子会社として設立。株式会社エスシーユーはソニー株式会社に吸収合併され、さらに株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントも2006年(平成18年)12月1日に株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併された。この様にソニーによるグループの解体・再編が始まっている。(リテール部門の売却については、ソニーのリテール事業参照)

アメリカ合衆国のソニー・ミュージックエンタテインメント(CBSレコードが母体)は、2004年(平成16年)にBMGエンターテインメントと合併し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」が発足した。

2008年(平成20年)10月には、ソニーが「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」のベルテルスマン持分を取得し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」を完全子会社化した。同時にソニーの完全子会社であるソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」からBMG JAPANの全株式の譲渡を受け、BMG JAPANを子会社化[1]した。その後2009年10月1日、BMG JAPANの国内制作部門および洋楽部門以外の部門を吸収合併した(BMG JAPANの国内制作部門は新設の株式会社アリオラジャパンへ、洋楽部門はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ、それぞれ承継した)。

音楽配信事業を巡っては、他のレコード会社と比べて一曲あたりの値段が若干高く設定されている他、著作権管理が厳しく、従来まではソニー製ウォークマンやパソコン用プレイヤーでしか再生が不可能なATRAC方式が主体なこと(近年はWMA方式も登場したが)、音源が配信されているサイトが子会社のレーベルゲートが運営しているmoraとその提携先にほぼ限られていた。しかし、アリオラジャパンをはじめとした旧BMG JAPAN系の会社やレーベルは、SME傘下になっても引き続きiTunes Storeなどで楽曲提供を行っていた。2012年に入ると10月1日のmoraのリニューアルでDRMフリーのAACによる楽曲配信が開始されたことでSMEもこのフォーマットで楽曲提供を行うようになり、iTunes Storeでも2012年2月22日に主要洋楽アーティストの、同年11月7日より主要邦楽アーティストの楽曲提供を開始している。

沿革[編集]

グループ会社[編集]

※ …旧・ソニー・カルチャーエンタテインメント傘下の企業

レーベルビジネスグループ[編集]

ソニー・ミュージックレーベルズ[編集]

株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
Sony Music Labels Inc.
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種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 SML
本社所在地 日本の旗 日本 102-8353
東京都千代田区六番町4番地5
電話番号
設立 2014年(平成26年)4月1日
業種 情報・通信業
事業内容 音楽映像ソフトの企画・制作・発売
代表者 代表取締役社長 村松俊亮
資本金 480,000,000円
売上高
総資産
従業員数
決算期
主要株主 ソニー・ミュージックエンタテインメント(100%)
主要子会社 ウルトラシープ
関係する人物
外部リンク http://www.sme.co.jp/sme/corporate/sml.html
特記事項:存続会社の株式会社ソニー・ミュージックレコーズは2001年10月1日設立。

2014年(平成26年)4月1日、SMEの傘下にある8レーベルが合併し、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズSony Music Labels Inc.)が新たに発足した。レーベルの詳細は当該項を参照。

レーベル
Sony Music Records(存続会社)
1968年3月米国CBS社とソニーの合弁で創業のCBS・ソニーレコードからの流れ。SMEの制作部門分離で2001年10月に会社を設立。規格品番はSR(Sony Records)。
SME Records
1998年発足。ロック系中心の実力派レーベル。発足当初はSMR内のレーベルだったが、2003年4月に会社を設立。規格品番はSE(Sony Music Entertainment)。
Sony Music Associated Records
1998年発足。アイドルからJ-POPまでの実力派レーベル。外部プロデューサーを起用して展開する。規格品番はAI(Associated)。
EPIC Records Japan
1978年発足。旧EPIC・ソニー。J-POP中心の実力派レーベル。規格品番はES(EPIC Sony)。
DefSTAR Records
2000年発足。アイドルからJ-POPまでの個性派レーベル。規格品番はDF(DefSTAR)。
Ariola Japan
2009年発足。旧BMG JAPAN国内部門。アイドルからJ-POPまでの個性派レーベル。規格品番はBV(BMG Victor。BMG時代の名残)。
小田和正のプライベートレーベルLittle Tokyo(リトル・トーキョー)及び旧ファンハウスから発売されていたカタログ旧譜の規格品番はFH(FUN HOUSE)。
オフィスオーガスタのプライベートレーベルAUGUSTA RECORDS(オーガスタ・レコード)の規格品番はAU(AUGUSTA RECORDS)。
Ki/oon Music
1992年発足。旧キューン・ソニー。ロックからミクスチャーまでの個性派レーベル。規格品番はKS(Ki/oon Sony)。
Sony Music Japan International
2001年発足。洋楽クラシックジャズ等。規格品番はSI(Sony Music Japan International)。

子会社・インディーズレーベルなど[編集]

  • ウルトラシープ(2014年発足、ソニー・ミュージックレーベルズの子会社)
  • 閃光レーベル(ラジオ番組SCHOOL OF LOCK!のCD発売専用レーベル)

ビジュアルビジネスグループ[編集]

ネット&メディアビジネスグループ[編集]

ライブビジネスグループ[編集]

アーティストマネジメント&パブリッシングビジネスグループ[編集]

マーケティング&ディストリビューションビジネスグループ[編集]

ソリューション&ライツビジネスグループ[編集]

その他[編集]

  • ソニー・ミュージックアクシス(統括会社における経理・システム・人事・総務・法務の受託業務)※

かつて存在したグループ会社・レーベル[編集]

  • SIREN SONGXが1989年にCBSソニーからデビューした際に設立されたX専用のレーベル)
  • Oo RECORDS(1997年に親会社に吸収)
  • TRUE KiSS DiSC小室哲哉が主催したレーベル。2000年に活動休止)
  • Antinos Records(1994年 - 2004年 2002年7月までグループ会社だったが、エピックレコードに吸収合併され、2004年に運営終了)
  • ソニー・ミュージックワークス
  • パームビーチ2008年3月末でレーベル運営を解消し、事業解散)
  • ボイス&ハート(2008年4月にアニプレックス傘下から独立)
  • HIT STREET
  • BMG JAPAN(邦楽部門をアリオラジャパンに、洋楽部門(RCA/JIVEグループ)をソニー・ミュージックジャパンインターナショナルに承継の上、2009年10月1日に親会社に吸収合併され解散)
  • ソニー・マガジンズ(2012年4月にミュージック・オン・ティーヴィと合併、エムオン・エンタテインメントの出版メディア事業部門となる)
  • ウエストサイド(SME傘下に設立された後、2010年にソニー・ミュージックアーティスツの子会社となる。2012年10月1日に同社に吸収合併し解散)
  • クリップゲート(2015年4月1日にレーベルゲートに吸収合併され解散)

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. 16ビット直線量子化を実現した初のPCMプロセッサー。ちなみに、サンプリング周波数は44.056KHzだった。このプロセッサーは後に改良版が、PCM-1600として翌年に発売された。
  2. 16ビット直線量子化、サンプリング周波数:44.056KHz。録音媒体には3/4インチのU規格VTRを使用。
  3. 1インチテープ使用。16ビット直線量子化、サンプリング周波数は50.35KHzで、後に改良して44.1KHzにも対応できる様にした。
  4. 16ビット直線量子化、サンプリング周波数は44.056KHzと44.1KHzと、記録用に使用するVTRによって自動認識するものである。
  5. 当時、新たに開発したDASHフォーマットを使った初のPCMマルチレコーダーである。1/2インチテープ使用、16ビット直線量子化。サンプリング周波数は44.1KHzと48KHzの2つに対応している。値段は3300万円。
  6. ちなみにCDソフト第1号は、ビリー・ジョエルニューヨーク52番街』(35DP1)だが、クラシック第1号は、ロリン・マゼール指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による、ベートーヴェン作曲交響曲第5番「運命」&シューベルト作曲「未完成交響曲」の日本デジタルライヴ録音(38DC1)、邦楽第1号は、大滝詠一の『A LONG VACATION』(35DH1)。ちなみに、発売当初の値段は、デジタル録音物が1枚3800円、アナログ録音物が1枚3500円だった。
  7. 技術的スペックはPCM-1610と同一だが、前記発売時後のデジタル技術の発達により、A/D、D/Aの各コンバーター部分等が改良されている。
  8. DASHフォーマットを使った48チャンネルマルチとしては初のPCMマルチレコーダーである。1/2インチテープ使用、16ビット直線量子化。サンプリング周波数は44.1KHzと48KHzの2つに対応、PCM-3324との互換性を有する特長がある。値段は3800万円。

出典[編集]

外部リンク[編集]

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