藤原和博
この記事の内容について、第三者から「根拠がなく批判的・批評的だ」と苦情・抗議が来ています。この投稿に参加した時点であなた自身に責任が及ぶ可能性もあります。この記事を編集・執筆する方は自らの責任を自覚した上で利用してください。詳しくは基本方針を参照してください。記事の執筆にはYourpediaへログインを推奨します。 |
藤原 和博(ふじはら かずひろ、1955年 - )は、元公立中学校校長、著述家。東京都生まれ。
東京都初の民間人校長として杉並区立和田中学校の校長を務めた。現在は大阪府教育委員会特別顧問、東京学芸大学客員教授、構想日本政策委員、特定非営利活動法人子供地球基金顧問などを務めている。サッチャー型の新自由主義の教育関係者要出典。
目次
略歴
- 東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーを立ち上げる。
- 1993年 ロンドン大学ビジネス・スクール (LBS) 客員研究員
- 1996年 リクルート社フェロー
- 2002年 杉並区教育委員会・参与(教育改革担当)
- 2003年4月 杉並区立和田中学校校長に就任
- 2008年3月 5年間の任期満了により、同校校長を退任。尚、後任校長は藤原と同じリクルート出身で、当時トップアスリート社代表取締役の代田昭久。
- 2008年6月 大阪府特別顧問(政策アドバイザー)
人物
来歴
リクルート在籍中、年俸契約の客員社員「フェロー」制度を創出。第1号になる(第3号はマラソンランナー有森裕子)。その後、「たった一人からの教育改革」を旗印に自治体の教育委員会の教育改革担当を経て、杉並区立中学校の校長に就任。東京都で義務教育初の民間人校長になる。
世間的な知名度が上がったのは杉並区立和田中学校校長になってからである。校長に就任してからは、生徒や大人も参加して、自営業者やホームレス等の様々な社会人の講義を聞いたりして世の中について学習する『よのなか科』の創設や、学習塾と連携した有料の課外授業「夜スペ」で知られている。
2007年、社会的にいじめが問題になりTBS系情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」に出演した際には「テレビで芸人たちがやっていることは子供たちに悪影響を与えている」という趣旨の発言をして、番組司会者のみのもんたと共に実名こそは出さなかったもののお笑い芸人批判を展開した。
その著書で藤原は、子供のテレビ漬け・ケータイ漬けを嘆いているが、モバイルゲーム略してモバゲーを運営するDeNA社長の南場智子、iモードの仕掛け人とされるバンダイ社外取締役の松永真理も、藤原とは旧知の関係(著書「人生のつくり方」より)。藤原がリクルート時代に立ち上げたメディアファクトリーは深夜アニメの一大量産・提供元でもある。
藤原は和田中学校で漢字検定を実施、「よのなか」科のホームページはオールアバウトジャパンスーパーおすすめサイト2003審査員特別賞を受賞しているが、日本漢字能力検定協会前副理事長の大久保浩も、オールアバウト社長の江幡哲也も、リクルート出身。
「よのなか」科に関与、和田中学校をモデルとした学校支援地域本部事業を文部科学省より受託したキャリアリンク社長の若江眞紀も、藤原とは旧知の関係[1]である。
人脈
政界との関係
リクルート出身の樫野孝人が、2009年神戸市長選挙に無所属で立候補した際、旧知の高野孟が運営するニュースサイト「THE JOURNAL」に応援のメッセージを[2]寄稿し、民主党小沢執行部を批判するも、現在文部科学副大臣の鈴木寛とは、校長になる前から、議員になる前からの関係。鈴木の政策秘書であった石井登志郎の資金集めパーティーでは[3]乾杯のあいさつを行っている。
また、リクルート出身の吉田平が、2009年千葉県知事選挙に堂本暁子の後継として立候補した際は、やはりリクルート出身で現在首相補佐官の加藤公一、同じく元東京大学副理事の竹原敬二らと共に吉田の応援に参じている。
NHKの予算を審議する衆議院総務委員会(08年3月24日)では、民主党の玄葉光一郎が藤原の最終授業を見学。ライブドア堀江貴文の創業当時・絶頂期・事件直前・保釈直後の新聞写真を素材とした「よのなか」科の授業を、これはいわばメディアリテラシーだと評している[4]。
09年11月には民主党による事業仕分け人に抜擢され、心のノートについて「正義は危険、気持ち悪い」と発言。食育について、「お米の健康法」と述べ、相手側の反論を受ける場面も。
藤原和博と近しい政治家・経済人(著名人)
(「人生のつくり方」(藤原和博と107人の仲間たち:02年12月:サンマーク出版)[5]より)
- 加藤公一(菅直人の首相補佐官・民主党:リクルート出身)
- 鈴木寛(文部科学副大臣・民主党)
- 古川俊治(自民党)
- 南場智子(DeNA社長・モバゲー運営会社:マッキンゼー出身)
- 松永真理(バンダイ社外取締役:iモード仕掛け人・リクルート出身)
- 福西七重(ナナ・コーポレート・コミュニケーション社長:「リクルートの女性力」(朝日新聞社)著者・リクルート出身)
- 春山満(ハンディネットワーク・インターナショナル社長:オリックス・リビング取締役総合プロデューサー)
- 若江眞紀(キャリアリンク社長・文部科学省より、学校支援地域本部事業の全国展開を受託)
- 高橋俊介(慶応大学大学院教授:マッキンゼー出身)
- 金井真介(ダイアログ・イン・ザ・ジャパン代表・暗闇を利用した企業研修の様子が、テレビ東京・ワールドビジネスサテライトやNHKの番組で放送される)
- 三橋順子(女装家・和田中学校ゲストティーチャー)[6]
教育界に関与するリクルート出身者
- 代田昭久(和田中後任校長)
- 平川理恵(横浜市立市ヶ尾中学校長:10年4月より[7])
- 大久保浩(日本漢字能力検定協会前副理事長)
プロデュース
テンプレート:宣伝 2008年末から、製造をプロデュースした高級腕時計が販売された。ネオ・ジャパネスクを掲げた「japan」ブランドを冠した限定50個の時計は20万円前後の価格ながら予約で完売した。これには、日本の成熟した消費社会に対する回答の一つとして、嗜好やこだわりに答えた製品コンセプトが提示されつつ、売上高の10%が企画者の報酬とされる印税方式を導入してアイデアがビジネスに直結するスタイルを提示するなど、新たな試みが用いられている。藤原は、自動車など同様な手法を拡大して新たな製品を送り出したいと意気込んでいる。
ロールケーキ騒動
東日本大震災に於いて、藤原の現地での活動代理を務める人物が避難所に700個のロールケーキを間食用に持ち込んだところ、当該避難所には800人が生活しており、平等に配るには100個も足りないので、持ち帰させられたという事に端を発する騒動[8]。 校長は上がりの職だと言って憚らない藤原だが、一方で阪神大震災で伝えられたのが、避難所となった教員の奮闘ぶり。これについては、林真理子、勝間和代、猪瀬直樹ら、藤原が参加するエンジン01文化戦略会議[9]の構成メンバー[10]が、管理側の落ち度を非難するメッセージを発した事[11]に対し、様々な形で反論が続出[12][13]。その一方、当の藤原は講演会等で、参加者に対し、もし管理者だったら、どうするかというテーマを投げかけ、ディスカッションの素材としている。
校長公募
上記の関係の関係からか、2005年の東京都議会議員選挙で民主党は「校長公募200人」を主張[14]。以降も、マスメディアへ露出する毎に民間人校長の大登用を主張。橋下徹の下、藤原自身が特別顧問として参画した大阪府、大阪市では校長公募を実施するも、希望者が集まらず、年収1000万円以上を対象とした転職会社が、これに加担[15]。また、藤原自身も、東京で行なわれた説明会には盟友の鈴木寛と共に参加している[16]。なお、民間人校長について、藤原自身は成功例はごく少数と言い、大阪府教育委員でもある陰山英男も、応募者が少ないであろう事を理由に公募には反対をしている。
新聞雑誌掲載・テレビ出演(及び関連事項)
(時系列順)
2002年
2003年
- 5月17日~04年9月18日朝日新聞東京版朝刊土曜地域面に「杉並校長日記」を連載。
2004年
- 3月29日号AERA「現代の肖像・奮闘するスーパーエリート」佐保美恵子
- 4月10日号・週刊ダイヤモンド(当時社長の高塚猛はリクルート出身)
- 4月28日号週刊ニューズウィーク「世界のカリスマ教師」〔大企業の中堅幹部向け教育機関[17]インスティチュート・オブ・ストラテジック・リーダーシップ(ISL・代表野田智義)との共同作業:編集長の竹田圭吾はワイドショーのコメンテーター〕
- 4月27日・7月2日再放送:テレビ東京・ガイアの夜明け「社長候補は23歳」(エリート社員の育成について:前記ISL関連)
2005年
- 1月20日朝日新聞、コミュニティスクール(地域協力学校)案件で、当時民主党政策調査会長の仙谷由人が和田中学校を視察―磯貝秀俊・松田史朗
- 1月28日朝日新聞(5ページ)Benesse賞最優秀論文受賞を伝えるベネッセコーポレーションの1面全面広告
- 2月20日NHK・日曜討論「大丈夫か?子どもの学力」(これから学校で教えるべきものとして、お金や政治、命の問題を挙げる。その一方、就職試験で競争率が8倍を超えると、志望者のレベルが下がるとも。)
- 7月30日NHK・土曜フォーラム「今こそ金融教育」(親からは貯金を勧められた。10年後には2倍になるから。現在は倍にするのに3000年はかかるとの趣旨の発言)
2006年
- 11月号中央公論「公立校は立ち直るか」(中井浩一との対談)
- 11月号文藝春秋「公立校再建なくして国栄えず」
- 11月4日NHK・ETV特集「学校が変わる子どもが変わる」(イギリスのリバプールで起きたジェームス・バルガー事件を題材とした裁判員制度を意識した討論;サブリミナル的に民主党参議院議員・鈴木寛が登場)
- 11月20日TBS・筑紫哲也 NEWS23(サブリミナル的に鈴木が登場)
- 11月・NHK・おはよう日本(以降、いじめ問題で出演)
- 11月27日NHK・いっと6けん
- 11月30日TBS・みのもんたの朝ズバッ!
- 12月号文藝春秋 「これが本物の教育再生会議だ」(陰山英男、齋藤孝、藤原による対談)
- 12月3日・テレビ朝日・サンデープロジェクト(共演した教育担当首相補佐官の山谷えり子が藤原をべた褒め。ホストの田原総一朗とはリクルート事件の渦中に、番組に生出演して以来の関係)
- NHKスペシャル(共演した文部科学大臣の伊吹文明が、経済同友会代表幹事・日本IBM会長北城恪太郎と藤原に同調。北城と藤原は前記ISLを通じての関係)
2007年
- 3月2日号・週刊ポスト(〝ナナメの関係〟について)
- 日本テレビ・スッキリ!!(藤原について、友人のテリー伊藤が、将来、文部大臣にと発言。ヤンキー先生こと後の自民党参議院議員の義家弘介は藤原との交友を披瀝)
- (読売テレビ・ウェークアップ!ぷらすでは、東京都副知事の猪瀬直樹が〝ナナメ〟の関係を推奨)
- (07年の参議院選挙の政見放送で、民主党・鈴木は藤原との交友を披瀝)
- TBS・みのもんたの朝ズバッ!(〝夜スペ〟について、コメンテーターの元文部官僚・寺脇研が藤原を擁護)
- TBS・筑紫哲也NEWS23(〝夜スペ〟の入塾テストに密着、希望者全員合格)
- 日本テレビ・NEWS ZERO(女優の板谷由夏が取材を行い、ホストで元経済産業省官僚の村尾信尚がボランティアによる炊き出しを評価するコメント)
2008年
- 1月9日・朝日新聞(天声人語で〝夜スペ〟について好意的なコメント)
- 1月28日号AERA「和田中夜スペ有力塾の思惑」森慶一、斉藤泰生、高清水美音子
- 〝夜スペ〟初日はNHKでは正午のニュース・ニュース7等々、民放でもTBSイブニング・ファイブ等々が、これを競う様に取り上げ、好意的なメッセージを発する。
- 4月1日~12日朝日新聞朝刊第3面に藤原に関しての連載。
- 5月号中央公論「塾だって地域の力の一つです」(〝夜スペ〟批判への反論:聞き手・中井浩一)
- 5月4日NHK・双方向解説・そこが知りたい!「変わる学校どうする学校」
- 5月11日・朝日新聞(トライグループの参入を1面スクープ)
- (TBSが大阪府知事橋下徹の特別顧問就任をスクープ)
- 7月13日・フジテレビ・サキヨミ(大分県での教員不正採用について)
- 7月14日・TBS・ピンポン!(同上)
- (18日・21日と、日本テレビ・スッキリ!!でも大分の件を取り上げ、コメンテーターのテリー伊藤が前記週刊朝日さながら、藤原の主張を代弁)
- 7月23日・読売新聞(大分県での教員不正採用についてのコメント)
- DIME(小学館・モンスターペアレンツについて)
- 7月25日号・週刊朝日(大分県での教員不正採用について)
- (自民党河野太郎主催の無駄撲滅プロジェクト通称〝ムダボ〟に参画:08年10月20日のテレビ朝日・TVタックルより)
- 12月22日・09年1月7日合併号婦人公論「新しい挑戦には〝無謀さ〟が大事」(作家・諸田玲子との対談)
2009年
- 4月25日号週刊東洋経済
- 6月16日・NHK・アレ今どうなった?(ヒルズ族について)
- 7月・NHK教育・知る楽・仕事学のすすめ(勝間和代:マッキンゼー出身との対談)
- 11月号・THE21(藤巻幸夫との対談)
2010年
- 1月15・22日合併号・週刊ポスト(事業仕分けについて)
2011年
朝日新聞社のデータベースによると、08年3月末までに朝日新聞(朝刊・夕刊)・週刊朝日・AERAと計149件登場(東京版限定、論座は除く)。他紙については不明。 国立国会図書館の雑誌記事データベースによると、10年3月末までに45件登場。
藤原について、批判的な雑誌・書籍。
- 正論・NHKウオッチング(産経新聞社:02年9月号・03年1月号・05年5月号・筆者の独協大学教授中村粲は、後刻杉並区議に転じる松浦芳子や、同じく自民党衆議院議員に転じる稲田朋美らが連名で、当時NHK会長海老沢勝二宛に出した公開質問状(02年12月12日)で、藤原について洗脳教育を提唱する人物だとして、藤原を繰り返し教育番組に登場させるNHKの見解を問い質している[18]。)
- 新・国民の油断(PHP研究所:05年1月・電気通信大学名誉教授西尾幹二:高崎経済大学助教授八木秀次)
- 撃論ムック(オークラ出版:08年5月・東京都議会議員土屋敬之)
- 週刊金曜日(08年3月7日号)「東京・和田中学校:公教育破壊がはじまった」木附千晶:〝夜スペ〟について、マスコミ、とりわけ朝日新聞との関係を指摘。(その他、08年3月28日号・4月18日号・5月2日号・7月4日号;編集委員の佐高信は、藤原とはリクルート時代からの知人。)
- 世界(岩波書店:08年4月号・5月号)「和田中〝夜スペ〟一体何が問題か」(国際基督教大学教授藤田英典他)
- 論座(朝日新聞社:08年5月号)「和田中・藤原和博校長インタビュー」(聞き手の斎藤貴男も藤原とは旧知の仲)
- 現代思想(10年4月号・〝夜スペ〟・学校支援地域本部等、教育市場化への批判)大内裕和、藤田英典、大森直樹+池田賢市+広瀬義徳+渡辺雅之
造語
- 「よのなか」科:東京都立大学教授(当時)宮台真司と共に考案した授業形態
- 〝ナナメの関係〟親・教師との関係を縦、同級生との関係を横とした場合の近隣地域住民との関係
- 〝ドテラ〟土曜寺子屋の略:成績下位層を対象に土曜日に行われる補習授業(実施主体はボランティア)
- 〝夜スペ〟夜スペシャルの略:成績上位層を対象に放課後・夜間に行われる授業(実施主体は大手有名進学塾のサピックス)
- 〝吹きこぼれ〟落ちこぼれとは対称的に、学校の授業にはもの足りなさを持つとされる成績上位層を指しての発言
- 〝水増し先生〟大分県での教員不正採用についての発言
著書
- つなげる力
- キミが勉強する理由
- 本当の友だちってどんな友だちだろう
- 35歳の教科書 --今から始める戦略的人生計画
- 世界でいちばん受けたい授業 足立十一中[よのなか]科 〔民主党参議院議員鈴木寛(現文部科学副大臣)と関係〕
- 世界でいちばん受けたい授業2 足立十一中[よのなか]科 〔民主党・鈴木と関係〕
- 人生の教科書 よのなかのルール 宮台真司との共著
- 人生の教科書 家づくり
- リクルートという奇跡
- 公教育の未来
- 人生がつまらない人へ
- 対人関係
- 親と子の[よのなか]科 ちくま新書
- 国語 心に届く日本語 -- [よのなか]教科書
- 公立校の逆襲 いい学校を作る!
- お金じゃ買えない。 -- [よのなか]の歩き方〈1〉 ちくま文庫
- 給料だけじゃわからない! -- [よのなか]の歩き方〈2〉 ちくま文庫
- 味方をふやす技術 -- [よのなか]の歩き方〈3〉
- 数学 数学脳をつくる -- [よのなか]教科書
- 民間校長、中学改革に挑む
- 英語 自分を語る英語術 -- [よのなか]教科書
- 自分「プレゼン」術 (新書)
- 情報編集力 -- ネット社会を生き抜くチカラ 〔鈴木他共著〕
- サクラ、サク
- 建てどき
- 人生の教科書よのなか
- 人生の教科書 -- [ロボットと生きる]
- 人生の流れを変える
- 中学改造 学校には何ができて、何ができないのか 〔鈴木他共著〕
- 母にできること、父にしかできないこと。
- 処生術 -- 生きるチカラが深まる本
- 父生術
- 人生のつくり方 〔藤原和博と107人の仲間たち:02年12月サンマーク出版〕
- 僕らはどんなふうに大人になったのか
- エネルギーを奪う仕事、もらえる仕事
- プライド -- 処生術〈2〉
- 「よのなか」入門
- 新しい道徳
- バカ親、バカ教師にもほどがある -- 子ども化する大人たち(聞き手:川端裕人)