スーパー戦隊シリーズ

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スーパー戦隊シリーズ(スーパーせんたいシリーズ)は、

テレビ以外の媒体における各種展開については、スーパー戦隊シリーズの他媒体展開を参照。

概要

導入

従来、ヒーロー(特撮ヒーロー)は「たった一人で悪と戦う絶対的なヒーロー」であるからこそ面白いのだという「常識」が番組制作側に根強く存在していた中で、1971年からの「仮面ライダーシリーズ」において複数のライダーが共闘するエピソードの人気・視聴率が特に高かったという事実は、現在からすれば当たり前のことにも思えるが、複数ライダーの共闘が制作当初はイレギュラーなものとしか位置付けられていなかった当時の時代背景を踏まえれば、日本の特撮ヒーローの歴史における一つのアクセント、ターニングポイントとなった出来事と言える。

そして、1975年4月に5人チームのヒーロー番組『秘密戦隊ゴレンジャー』の放映が開始され、視聴率が常時20%を超える大人気番組となったことは、前述の「常識」を大きく打ち破るものであった。その成功を受けて、同一コンセプトに基づいた後続の集団ヒーロー番組が恒例的に制作され、やがてそれらは「スーパー戦隊シリーズ」と呼ばれるようになる。1979年以降は現在まで休止期間がなく、これほどの長期間にわたり休止を一切おかずに作品が作られ続けたテレビドラマのシリーズは他に例が無いと言える。

これ以降、本シリーズの他にも集団・変身ヒーロー番組が多々作られるようになったことや、前述のように「他に例が無いほどの長期間にわたり休止を一切おかずに作品が作られ続ける」という大成功を収めたことなども相まって、「スーパー戦隊シリーズ」は集団・変身ヒーロー物の代名詞的存在となっている。

なお、シリーズに含まれる作品の範囲については異説があるが、ここでは『秘密戦隊ゴレンジャー』を第一作とする呼び方に従う。

歴史

略史

  • 1975年 『秘密戦隊ゴレンジャー』放映開始。2年間(84話)放送される。
  • 1977年 後番組として『ジャッカー電撃隊』が放映。視聴率低迷により途中打ち切りとなる。
  • 1978年 シリーズ休止。
    • ※戦隊シリーズではないが、同一スタッフによって『スパイダーマン』が作られていて、作品の随所に戦隊シリーズとの共通点が伺える。また戦隊シリーズに巨大ロボットが出るきっかけになったのは本作登場の巨大ロボット「レオパルドン」の玩具が商業的に成功した影響である。
  • 1979年 新ジャンル作品として『バトルフィーバーJ』放映。以後、1年1作のペースで新作が放映される。
  • 1981年 この頃から「スーパー戦隊シリーズ」という名称が使われ始める。
  • 1988年 『超獣戦隊ライブマン』が、「『バトルフィーバーJ』より始まるスーパー戦隊シリーズ」の第10作記念作として放映される。
  • 1993年 『五星戦隊ダイレンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第15作記念作として放映が開始されるが、途中で『ゴレンジャー』『ジャッカー』をシリーズに含めて「超世紀全戦隊」に変更すると発表される。
  • 1995年 『超力戦隊オーレンジャー』が超世紀全戦隊シリーズの第20周年記念作として放映。
  • 2000年 『未来戦隊タイムレンジャー』放映。『ゴレンジャー』からのシリーズを含めて「スーパー戦隊シリーズ」という名称に再変更。
  • 2001年 『百獣戦隊ガオレンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第25作記念作として放映。
  • 2006年 『轟轟戦隊ボウケンジャー』がスーパー戦隊シリーズ第30作記念作として放映。この年の夏でシリーズ通算1500話目を達成した。

草創期

『ライダー』 - 『ゴレンジャー』 - 『スパイダーマン』 - 『バトルフィーバー』

前述の通り、子供達から熱狂的な支持を受けていた「仮面ライダーシリーズ」の中でも複数ライダーの共闘エピソードは特に人気・視聴率が高かったという事実は、仮面ライダーはたった一人で悪と戦う絶対的な強さを持ったヒーローであるからこそ面白いのだと考え、複数ライダーの共演はあくまでもイレギュラーなものとしか考えていなかった制作側を戸惑わせることにもなっていた。同様の考えから、『仮面ライダーアマゾン』(1974年)の後番組の案として出された「最初から5人の仮面ライダーを一度に登場させる」というアイディアも、結局日の目を見ることはなかった。

一方で、1975年4月のネットチェンジにより急遽新しい番組を立ち上げることが必要となった際、没になっていた「5人の仮面ライダー」のアイディアをもとに、5人チームのヒーロー番組『秘密戦隊ゴレンジャー』が制作される。カラフルなスーツを身に付け力を合わせて戦う5人の戦士達の活躍は、たちまち子供達の間で大人気となり、特撮番組における「集団ヒーロー物」という新しいジャンルを確立することとなる。

『ゴレンジャー』は放映期間が丸2年に及ぶ大ヒット作となった。しかし、その後番組『ジャッカー電撃隊』(1977年)が視聴率不振により放送開始9ヶ月で打ちきりになったことで、シリーズ化の試みは一旦挫折する。翌1978年、東映はマーベル・コミック・グループと提携し、『スパイダーマン』を制作する。等身大ヒーローが巨大ロボの操縦をも行うというアイディアは好評を呼び、巨大ロボ「レオパルドン」の玩具も商業的に大きな成功をもたらした。

その結果、後述の通り、「集団ヒーロー」+「巨大ロボ」という2つの要素の両方を継承した作品が企画され『バトルフィーバーJ』(1979年)が誕生した。

この作品もまた成功を収め、以降は今日まで一切の中断期間も無いまま、1年1作のペースで毎年新作が制作されている。

作風

共通コンセプト

戦隊シリーズに属する作品の間には、『電子戦隊デンジマン』と『太陽戦隊サンバルカン』の関係を唯一の例外として明確な世界観の繋がりはない。『超力戦隊オーレンジャー』以降の作品は、毎年スーパー戦隊Vシネマで前年度の戦隊と競演し、それにより前年度の戦隊と世界観が繋がっているようにも見えるが、Vシネマは番外編として描かれるパターンが多いため、明確につながっているとは言い辛い(Vシネマでは無いのに本編中『爆竜戦隊アバレンジャー』や『轟轟戦隊ボウケンジャー』の両作品と世界観が繋がっている様に見える『獣拳戦隊ゲキレンジャー』は除く)。作品間に共通するものは、同一のコンセプトに基づいて作られているということだけであり、そのコンセプトとは次の2点である。

  • 複数のヒーローがチームとして力を合わせて敵と戦う。
  • 各戦士は色で区別されている。

「ヒーローは1人だけでは敵怪人に勝てず、全員が力を合わせることで勝てる」という強さの設定がなされることが通例であり、たとえば怪人を倒すときに用いる必殺技にも「1人でも欠ければ繰り出すことができない」などという設定が好んで用いられる。異なる性格やスキルを持つ者たちが協調し、力を合わせて困難を克服するドラマを描くための設定であり、戦隊シリーズの大きなアピールポイントとなっている。チームワークに乱れが生じた結果、任務に失敗するばかりか大ダメージを負ってしまうという話もしばしば見られる。

このようなメソッドは、それまで主流であった「たった1人で悪に立ち向かう」というヒーロー像から逸脱するものであり、それゆえ「たった1人の敵に5人がかりで戦うなど卑怯」「まるでいじめだ」という非難を浴びせられることがある。実際には、敵は多数の戦闘員を率いているし、また怪人は改造人間やロボット、異星人など、生身の人間[1]が強化服を纏っているとはいえ、1人で戦って勝てるとは考えにくい相手であることがほとんどなのだが、そうした点について触れられることは少ない。また、それすらネタにした『激走戦隊カーレンジャー』のような例も存在する。

また、各戦士のマスクスーツは「デザインはよく似ているが色は原色系で明確に違う」というパターンが例外なく踏襲されている。「追加メンバー」については、色だけが違う者もいれば、デザインも微妙に違う者、全く姿形が違う者、更に人間とは異なる存在が登場するなど多様である。また、スーツの上からさらに装甲を装着しているものも多い。

以上のようなコンセプトを踏襲しさえすれば、あとは自由であり、その自由度が長期シリーズを可能にした大きな要因である。シリーズに属する作品は対象年齢の低いのもあれば高いのもあり、ハードSFを指向したのもあればファンタジーもあり、熟練された戦士を描いた作品もあれば戦士の成長を描いた作品もあるなど、バラエティに富んでいる。

ただし、シリーズ全体を俯瞰すると明るい作風が主流と言える。深刻なドラマを描いた作品もあるが、基本的に勧善懲悪の図式から逸脱することはなく、視聴者の心にやりきれなさだけが残るような展開は極力避けられている。それは第一作である『秘密戦隊ゴレンジャー』が明るさ一杯の作風で成功したという伝統を受け継いでいるということでもあり、同じ東映によって同時期に放映された仮面ライダーシリーズメタルヒーローシリーズとの住み分けに起因するものでもある。

戦闘スタイル

彼らは単独で武器を持ち個体戦も取る。それらの武器は個々で違い[2]銃火器(大半が光線銃)・弓矢(大半が光線状の矢を放つ)・長物ロッド等)等の武器で形成される。このように個々に配備された武器は組み合わせてキャノン砲になることが多く、必殺技として使用されていることが殆どである。

また、戦闘直前に全員で名乗りを始め(『秘密戦隊ゴレンジャー』や『バトルフィーバーJ』、『激走戦隊カーレンジャー』のように、場合によっては戦闘中でも全員が揃った時点で名乗りを始めることもある)、戦隊名を告げる(中期以降の戦隊は背後で爆発が起こることも多い)、「個人の名乗り - 全員の名乗り」というのが基本的な流れであるが、物語が中盤以降になってくると個人の名乗りを省略するケースも多い。

地球戦隊ファイブマン』のファイブテクターを始め、『星獣戦隊ギンガマン』の獣装光、『特捜戦隊デカレンジャー』のスワットモードなど、初期メンバーが多段変身、もしくは通常のスーツの上からさらに追加装甲を装着する戦隊も存在する。この場合、それまで個々で違っていた武器が多段変身後には画一化[3]されることが殆どである。その他、多段変身の例外的なケースとしては、追加戦士であるドラゴンレンジャーの装備を受け継いだアームドティラノレンジャー(『恐竜戦隊ジュウレンジャー』)やレッドのみが多段変身を行うアバレマックス(『爆竜戦隊アバレンジャー』)が挙げられる。

シリーズ展開

世間一般への浸透

メインターゲットは特に未就学の男児を中心とする小児全般であるが、『バトルフィーバーJ』以降は、一度の休止期間も無く続いている長寿シリーズであるため、子供として初期の作品を見ていた世代の多くが既に親世代となっていることから幅広い年齢層への浸透もみられ、「戦隊もの」と言うと一般的にはゴレンジャーに始まるスーパー戦隊シリーズのことを指すことが多い。各地のご当地ヒーローの多くが「戦隊もの」であることを考えれば、それだけ世間に浸透していると言える。

大戦隊ゴーグルファイブ』以来ヒロインに高年齢層の男性ファンが付くようになり、『未来戦隊タイムレンジャー』以降は甘いマスクの新人俳優を多く起用したことで「イケメンヒーロー」とメディアに称される現象が見られた。同時期の平成仮面ライダーシリーズの影響もあって、それまでの特撮ファン層とは異なる若い女性や子供の母親のような新たな視聴者層も開拓することになり、ファン層は確実に高年齢層に拡大している。

『ゴレンジャー』および『ジャッカー』の扱い

ファイル:super sentai history.png
スーパー戦隊シリーズの本格誕生への経緯図

秘密戦隊ゴレンジャー』や『ジャッカー電撃隊』をスーパー戦隊シリーズに含むか否か、異説がある。これは『バトルフィーバーJ』(1979年)の誕生の経緯に起因している。

『バトルフィーバーJ』は、『スパイダーマン』から「等身大ヒーローが巨大ロボの操縦もする」という要素を、『ゴレンジャー』や『ジャッカー』から「集団ヒーロー」という要素をそれぞれ継承しドッキングさせた、少なくとも当時は新ジャンル作品との位置づけで制作されたものである。また、『スパイダーマン』に続くマーベル・コミック・グループとの提携作品として企画されたこともあって、デザインのコンセプトも石森章太郎原作である『ゴレンジャー』や『ジャッカー』との断絶が目立つ。が、翌年の『電子戦隊デンジマン』は、番組名に“戦隊”が入り各戦士が色で区別されるなど、『ゴレンジャー』の流れを汲むという面が色濃く打ち出され、以降の作品に継承されることとなる。

つまり、『バトルフィーバーJ』からシリーズが始まったのか、『ゴレンジャー』から始まったシリーズが途中で巨大ロボ戦という新要素を加えて継続したのか、どちらの解釈に分があるとも言えず、ファンの間でも意識は分かれ、出版物やビデオといった商品においても扱いはまちまちであった。東映としてはどちらの解釈を採るかを正式に表明したことも何度かあったが(#略史参照)、その東映自身がそれに従わず、二種類のグッズを出し続けるという有様であった。

現在では『ゴレンジャー』を第一作とする公式見解が定着しているが、「第一作は断固として『バトルフィーバーJ』」という見解を墨守するファンも存在する。

「戦隊」

「スーパー戦隊シリーズ」は「戦隊シリーズ」「戦隊もの」という略称で呼ばれることもあるが、用法に若干の揺れがある。テレビ紹介等では特撮ヒーロー作品は全て「戦隊もの」と扱われる傾向がある。ただし、「戦隊」という言葉自体は普通名詞なので、日本語としては間違っていない。

「戦隊」という語は、1988年バンダイにより商標として登録(商標登録番号第2074473号)されている。

本来の意味での「戦隊」を現実世界の日本で唯一、組織しうる自衛隊自衛官)がスーパー戦隊シリーズの作品で描写・設定されることは、各種社会情勢なども絡み、長く例が無かったが、シリーズ25作目『百獣戦隊ガオレンジャー』にて初めて、航空自衛隊の訓練任務中にスカウトされたまま失踪してガオイエローになった元・航空自衛官が登場し、彼はガオレンジャー解散後には復隊したとされた(最終回劇中)。更に、30作目『轟轟戦隊ボウケンジャー』では、陸上自衛隊特殊部隊在隊中にスカウトされてボウケンピンクになった元・陸上自衛官が登場し、彼女はボウケンジャーの中で唯一の戦闘のプロ出身者で(実際の自衛官が射撃格闘技オリンピック代表選手を数多く輩出していることから)射撃のオリンピック代表候補にまでなった人材とされた。

キャラクター

スーツの色と役割

異なったタイプの個性的なメンバーによる団結がどのように描かれるかは、戦隊シリーズの大きな醍醐味の一つになっている。

秘密戦隊ゴレンジャー』を例にとると、各メンバーはそれぞれ以下の役割を分担すると設定されている。

  • 赤…リーダー格の熱血漢
  • 青…クールなライバル
  • 黄…力持ち
  • 桃…女性(紅一点)
  • 緑…少年(最年少)

『ゴレンジャー』がこのパターンで大成功を収めたため、後続の作品にも受け継がれることとなった。しかし「ライバル」とはいっても協調性のあるサブリーダーであったり、「力持ち」の場合も『精神力の強さ』や『力強いイメージ』であって必ずしも怪力の持ち主ではなかったりすることも多い。女性メンバーが二人の場合でも「少年」→「直観力に秀でた陽気な女性」、「女性」→「可憐で頭脳明晰な女性」と読み替えたりと、若干のバリエーションを交えながら、長らく戦隊メンバーにおけるこの五類型は有効であった。作品数が増えパターン破りの試みがなされることが多くなるに従い、当てはめるのが難しい作品も増えてはいる。しかしそれでも戦隊を構成する各メンバーが、それぞれ自分に与えられた役割分担をこなすことによってチームワークが維持されるという構図自体は、変わらず続いている。

上記以外の類型として、「笑い・道化」がある。仮に戦隊が実在する組織ならば、未知の侵略者との戦いで自身や仲間が戦死するかも知れないといった「極限状況」に常時さらされていることになり、自ずとその雰囲気も暗くなりがちなはずである。そこにメンバーへの和みや子供番組として本来必要な面白さをも兼ね備える『一服の清涼剤』として、「笑い・道化」の存在は意外と重要なものになっており、大抵の場合は「力持ち」か「少年」タイプの戦士に付随して存在する。但し、複雑・深刻な人間ドラマが描かれる作品では省かれることも多い。また、最近ではこの類型がリーダーに当てはめられるケースも見られ、「主役の中の主役」たるリーダーが、より親しみやすい存在となっている。

どの色がどの役目と結びつくかは、『ゴレンジャー』のパターンを踏襲することが多いが、他の役目と結びつくこともある。『大戦隊ゴーグルファイブ』以降「黒」が戦士の色として台頭してきた際には「ライバル」と結びつくことが多く、以降「黒」は「ライバル」のイメージが強まった。その際には「緑」がいなくなり、「青」が「力持ち」または「少年」にスライドさせられる。元祖「ライバル」であるアオレンジャー/新命明は二枚目で尚且つ頭脳明晰であることから、後の作品でも「ライバル」はこのように描写された作品は多い。「少年」は無邪気で明るく、長官やリーダーに対し、やや粗相を見せるキャラクターとして描写される。また、年齢的な面から少年扱いをされる場合もあるが、「少年」といっても『若者らしい純粋さを持ち合わせている戦士』で必ずしも最年少とは限らず、更に上記のように女性戦士に当てられる場合もある。

特別な地位を占めるのは「赤」である。この色だけは、メイン主人公としてすべての戦隊で常に中心メンバーの役割を負う。「リーダー」でない「赤」も存在するが、それはリーダーシップを発揮して他のメンバーを束ねて引っ張る代わりに、1人で勝手に突き進んでそれに他のメンバーがついて行き結果的に他のメンバーを引っ張ることになるという、結局はメンバーの中で最も中心的役割を果たすことになる。正式に「リーダーでない」と明言された「赤」が登場するのは『忍者戦隊カクレンジャー』であるが、リーダーシップに欠ける切り込み隊長型「赤」は80年代後半あたりからすでに散見される。東映によると「赤」が中心の色として選ばれたのは、「ゴレンジャー」の企画時に子どもたちに「好きな色」をアンケート調査した結果、「赤」がダントツで1位だったためだという。なお、2007年現在まで「赤」と「青」だけは一度も欠けたことがない。

なお、「黄」といえばゴレンジャーにおけるキレンジャー/大岩大太(および熊野大五郎)を典型とする「デブ」「怪力の持ち主」「大飯食らい」というイメージを持つ人は多いが、そのようなイエローは実は歴代戦隊のなかでもたった6人(『ゴレンジャー』の2人以外では、『太陽戦隊サンバルカン』のバルパンサー/豹朝夫、『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルイエロー/黄島太、『科学戦隊ダイナマン』のダイナイエロー/南郷耕作、『鳥人戦隊ジェットマン』のイエローオウル/大石雷太のみ。2007年時点。)しかいない。中でもとりわけ、カレーが好物であるイエローは『秘密戦隊ゴレンジャー』の初代キレンジャー/大岩大太と『太陽戦隊サンバルカン』のバルパンサー/豹朝夫だけであるが(2007年時点)、劇中において、単なるカレー好きの範疇を逸脱するほどの大げさな描写がなされていたため、「黄色=カレー好き」というイメージを定着させてしまった(『地球戦隊ファイブマン』のファイブイエロー/星川レミ役の早瀬恵子もその印象が強いため当初難色を示したという)。『百獣戦隊ガオレンジャー』や『魔法戦隊マジレンジャー』ではライバルキャラとしてのイエローが存在し、女性メンバーが2人いる『超電子バイオマン』、『超新星フラッシュマン』や、『爆竜戦隊アバレンジャー』以降の当初3人編成の戦隊(「獣拳戦隊ゲキレンジャー」が該当。)ではヒロインの色として当てられることも多い、『五星戦隊ダイレンジャー』では「ですます調のシティボーイ」など、多彩なキャラクターを内包しているのは戦隊シリーズに関する「意外な豆知識」の筆頭と言えるであろう。

その他、近年東映では、ヒーローを演じる役者が双子の場合、レギュラーで出演していない方を敵方として競演もしくは一話完結の形で登場させる傾向がある[4]。その場合、双子の色は視聴者の知覚に影響が無い色にされている(ポケモンショックによる考慮も含まれていると思われる)。


戦隊ヒロイン

スーパー戦隊シリーズを画期的な存在たらしめた大きな特徴の一つに、女性メンバー、いわゆる戦隊ヒロインの存在を挙げることができる。スーツの色は、女性専用色となっているピンクの他は(多い順に)黄・青・白がある。但し、青は男性メンバーの場合に比べて薄めの色(水色)となっている事が多く、白は一部(ラインなど)にピンクが含まれることが多い。未だ、赤・緑・黒・銀が女性色となった例はない。

それ以前は特撮ヒーロー番組が「小さな男の子が見るもの」という枠を破ることがなかったのに対し、『秘密戦隊ゴレンジャー』に登場したモモレンジャーは女児から、『大戦隊ゴーグルファイブ』のゴーグルピンクは中高生からそれぞれ熱烈な支持を受けた。いずれも当時は視聴対象として全く想定されていなかった層である。これは、その後の戦隊シリーズ、ひいてはヒーロー番組全体が、作風の幅を広げて視聴者層を拡大していく、その先がけをなすものであったと言うことができる。

それ以前のヒーロー番組においては、戦うのは男の仕事であり女の役目はそれをサポートすることであるという性役割が牢固として存在していた。稀に女戦士のキャラクターが出るとすれば、それは男性主人公の格下パートナーという形でしかありえず、その際の番組名は、たいてい男性主人公の名前と一致する。体格・腕力に性差というものが存在する以上、それは自然なことだったのではあるが、いくら魅力的な女性キャラクターを出したところで、いざ戦闘が開始されれば男の強い力に頼らざるを得ない。そのことに対する不満を明るみに出したのが、戦隊シリーズにおいて初めて登場した「男と対等に戦う女戦士」の存在であったと言える。戦隊ヒロインたちは「メンバーの中では最も戦闘能力が低い」と設定されることがしばしばではあったが、5人全員が揃わなくては必殺技を繰り出すことができない以上、あくまで男と対等・同格なのである。(#作風も参照のこと。)

元来、「男の世界」たるヒーロー番組において、なぜ戦隊シリーズだけがこのような存在を許容しえたのかと言えば、それは戦隊内において「女性」というのは「役割」の名前でもあったからである。(#スーツの色と役割も参照。)リーダーがリーダーの、ライバルがライバルの役割を果たすのと同様に、女性は女性の役割、つまり他のメンバーをいたわることで場に華やいだ雰囲気をもたらし、体力で劣る分は頭脳を駆使して作戦面で仲間をサポートするという役割を担わされたのであり、そのような「優しさ・賢さ」による貢献を果たすことによって初めて対等の立場にいることを許されたとも言い得る。とはいえ、戦隊ヒロインの元祖たるモモレンジャーは爆発物の専門家という立場で爆弾処理や武器開発という他メンバーでは太刀打ちできない場面で十二分に能力を発揮し、格闘においても殊更他メンバーに劣る描写は見られなかった。

長年のシリーズの中で徐々に「女らしくなさ」と「女らしさ」という、2つの相矛盾した点を同時に併せ持つことになり、その矛盾が戦隊ヒロインという存在に独特の魅力を与え、場合によっては足枷となることもあったと言える。

戦隊ヒロインは「紅一点」であるという条件の下に誕生しえたものであり、その意味で『超電子バイオマン』で初めて導入された「女性二人」は、単に人数が増えただけにとどまらない、戦隊ヒロインの枠組みそのものを揺るがす画期的な企図であったとも言える。結果としては、より一層幅の広いヒロイン像を打ち出すことが出来る筈と作り手側が意気込んだ割には、視聴者の反応は賛否に分かれ、紅二点制は4年続いたのちまた1人に戻り、その後は1人になったり2人になったりを繰り返しながら、現在に至ることになる。

原点たるモモレンジャーこそ、その有能さで独特な魅力を持っていたものの、以後は型にはまったキャラクター像を越える事がなかった戦隊ヒロインも、『超新星フラッシュマン』で名乗りをあえて拒否した辺りから徐々に変化を見せ始める。『未来戦隊タイムレンジャー』でモモレンジャー以来の有能なピンクが主役級の重いドラマを背負って復活し、『魔法戦隊マジレンジャー』のヒロイン2人は(超電子バイオマン」以来の乙女&男勝りではなく)天然&しっかり者という、従来とは異なるパターンであった(電磁戦隊メガレンジャーもそうといえるが、強調されていない)、これらの作品は女性脚本家がメインであった事も大きいのかも知れない。

海外向けの『パワーレンジャー』では男女平等を意識し、日本版では女性が1人しかいなかった作品にも敢えて女性を2人入れる場合が多い。その際にもう1人のヒロインの色として選ばれる色は、第一作に相当する『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のタイガーレンジャーなど、大抵黄色である。

ここまで述べた以外にも、歴代の戦隊ヒロインは下記の傾向が強い。

  • 年齢設定がメンバーの中で年少の方である。ただし見方を変えると、同時期に他メンバーより若い年齢で戦士として選ばれる訳であるから、他メンバーに引けを取らないだけの「戦士としての素質」を持つと言うことも出来る。
  • OP映像での紹介順は、1人なら最後、2人なら4番目と5番目など、後の方である(追加戦士がいる場合は追加戦士が後ろに回る)。例外としては以下が挙げられる。
    • 秘密戦隊ゴレンジャー』のペギー松山/モモレンジャー、『ジャッカー電撃隊』のカレン水木/ハートクイン、『超獣戦隊ライブマン』の岬めぐみ/ブルードルフィン、『爆竜戦隊アバレンジャー』の樹らんる/アバレイエローは3番目(ゴレンジャーのOP映像では、本来は2番目であるべきアオレンジャーが最後(5番目)に紹介されるため、4番目であるはずのモモレンジャーが1つ繰り上がって3番目に紹介される。また、ジャッカーの場合は、エース・ジャック・クイン・キングの順(追加戦士のビッグワンはキングの後)で紹介されるため。そしてライブマンとアバレンジャーの場合は元々3人編成での最後(3人目)だったが、途中から5人編成(アバレンジャーの場合は4人編成を経て5人)になり追加の2人がそのまま後ろに回ったため、5人中の3番目となった)。
    • リーダーだった『忍者戦隊カクレンジャー』の鶴姫/ニンジャホワイトと『未来戦隊タイムレンジャー』のユウリ/タイムピンクはレッドに次いで2番目(ただし、タイムピンクの武器(ボルスナイパー)やタイムジェットに書かれている数字は5である)。
    • 戦士になった順に紹介される『鳥人戦隊ジェットマン』では、鹿鳴館香/ホワイトスワンが2番目、早坂アコ/ブルースワローが4番目(ただし、2人の乗るジェットマシンに書かれている数字はジェットスワンが4(IV)、ジェットスワローが5(V)である)。
    • 忍風戦隊ハリケンジャー』、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』では、女性は3人中2番目(ゲキレンジャーの場合は2人追加で5人になる。ハリケンジャーの場合はゴウライジャーとの和解後は3人の後にゴウライジャーが紹介される)。
    • 兄弟戦隊である『魔法戦隊マジレンジャー』では、3番目と4番目。また、名乗りでは、マジレッドから名乗る場合は3番目と4番目、マジグリーンから名乗る場合は2番目と3番目になる。なお、同じく兄弟戦隊の『地球戦隊ファイブマン』では年齢順に名乗ることはなく、女性は2人とも後になる。

変身前の服装がミニスカートホットパンツ悪役の女性幹部の場合はビキニアーマーボンデージなどに類似した衣装)であることも多く、これについては子供と一緒に番組を観る父親や古参ファンなど高年齢層の男性視聴者へのサービスと解釈できなくもない。ただしヒロインだけではなく悪役も含め、およそ戦闘には不向きと思われるほど過度に脚や肌を露出する非実用的な服装でもあることから 、一部からは批判の声が上がることもある。また、番組ホームページなどにおけるリハーサルの様子を撮影した写真でも、女性出演者の多くが夏でもバスタオルを腰に巻いたりしていることから、その苦労が窺われる。

巨大ロボ戦

バトルフィーバーJ』以降、戦闘用巨大ロボット(作品によってはロボットではなく、意志を持つ巨大な生命体として設定される場合もある)による戦闘シーンが登場し、本シリーズにとって必要不可欠の要素になる。また、そのシリーズのエピソードのラスト近くで展開する山場や見せ場でもある。

  1. 等身大戦で敵怪人に致命傷を与える(致命傷を受けなくても優勢または劣勢に立たされているときに巨大化したり、最初から巨大な怪人も存在する)。
  2. 怪人が何らかの方法(幹部の支援や薬など)によって巨大化(作品によっては巨大兵器を操縦して登場)。
  3. 機材で基地にメカ出撃命令(シリーズによっては異なる呼び出し方もある)。
  4. 出撃したメカ数体が合体し、巨大ロボが完成(合体前に戦闘を行う場合や、反対に合体した状態の巨大ロボを直接呼び出す場合もある)。
  5. 巨大ロボを操縦して怪人に最終的なとどめを刺す(『未来戦隊タイムレンジャー』のように、怪人を完全に抹殺せず、生きたまま逮捕するという設定もあった)。
  6. とどめを刺した後、合体を解除して基地へ帰還する(そこまで描かれた巨大ロボはシリーズ中、『未来戦隊タイムレンジャー』のタイムロボのみ)。

というのが基本フォーマットのプロットとなっているが、他にも多数のバリエーションが存在する。メカの色は基本的には操縦する戦士のスーツの色に対応しており、メカのモチーフはそのシリーズのモチーフに合わせたものになる。

また、これらのメカは非戦闘時には基地研究所飛行場等に隠されている格納庫に収納され、巨大化した敵が出現した際には呼び出される。初期作品などでは巨大航空母艦等で戦場へ輸送されるという描写が多く見られた。また、ロボを構成するのが生命体である場合は、何処からか召喚されたり、あるいは自らが変化するという方法が取られる。他にも、基地自体が変形して超巨大ロボになる場合もある。

シリーズを重ねるごとに、この巨大ロボ戦には以下に挙げたような、様々な要素が組み込まれるようになった[5]。これによって、変形合体などのシステムは年々複雑化する傾向にある。

作品中に最初に登場する巨大ロボは大概を装備しており、これを必殺武器として用いる。無論、などの他の武器を使ったり、肉弾戦やビームを必殺技に持つロボもいる。因みに、シリーズで最初に銃を装備したロボットは『光戦隊マスクマン』のグレートファイブ。また、スーパー合体後の巨大ロボは、『未来戦隊タイムレンジャー』のタイムロボシャドウαや『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のブラックマックスビクトリーロボ等を除き、合体前の1号ロボとは対照的に、砲撃などの遠距離攻撃を必殺技とすることが多い。これについては、スーパー合体によりさらに動きにくくなった着ぐるみでは剣などの手持ち武器を使いにくいことが主な理由であると思われるが、他にも一時期競合していた『勇者シリーズ』のグレート合体との差別化を図ったという見方もある[7]

2024年現在、スーパー戦隊シリーズで巨大ロボの合体パーツになる巨大メカが最多なのは『轟轟戦隊ボウケンジャー』の18機。[8]

巨大ロボットは毎年バンダイを主とする玩具展開上の中心的位置に存在していて、過去にはこれらの販売不振によって、本シリーズ終了の噂が玩具流通業界などで発生した事もある。また、この巨大ロボの玩具が超合金ブランドとして発売されていた時期もあった。対象年齢が低いことと合体・変形を重視する面があるため形状としては棒立ちが多いが、近年のミニプラシリーズ等では立体可動も可能になっている。

「退場」・「戦死」・「消息不明」

物語の展開上、怪人との戦闘等で特定のメンバーが「戦死」する、或いは「退場」する、若しくは「消息不明」になるパターンがある。古くは、『秘密戦隊ゴレンジャー』でのキレンジャー交代劇(計2回)が、それぞれ「退場」・「戦死」に該当、『バトルフィーバーJ』でのバトルコサック交代劇は「戦死」、同じく『バトルフィーバーJ』でのミスアメリカ交代劇や『太陽戦隊サンバルカン』でのバルイーグル交代劇などは「退場」の代表例として挙げられる。また、放映当時から衝撃的な「戦死」として挙げられることが多い『超電子バイオマン』でのイエローフォー交代劇も含め、これらシリーズ初期の「退場」・「戦死」は、いずれも当初から予定されたものではなく、キャストの側の都合と合わせるためのものであったとされる。詳しくは、各作品ページを参照のこと。

物語上の「戦死」としては、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のドラゴンレンジャー・ブライ以降恒例化した「追加戦士」たちに多く、そのドラゴンレンジャー・ブライを筆頭に、『未来戦隊タイムレンジャー』のタイムファイヤー、『忍風戦隊ハリケンジャー』のシュリケンジャー(但し、Vシネマ『爆竜戦隊アバレンジャー VS ハリケンジャー』で再登場するため、真偽は不明。)、『爆竜戦隊アバレンジャー』のアバレキラーなどである(厳密には、戦闘が直接の死因ではないケースも含まれる)。また、『鳥人戦隊ジェットマン』のブラックコンドル・結城凱は、敵組織が壊滅した後に(戦闘とは関係なく)死亡している。

その他にも、物語上の一時的な「退場」例として、『星獣戦隊ギンガマン』のヒュウガ(黒騎士)や『爆竜戦隊アバレンジャー』のアスカ(アバレブラック)は、いずれも第一話から登場する「当初メンバー」・「本来の戦士」でありながら、途中で一時的に「消息不明」になり、そのまま一定期間登場せず、後に復帰するという「追加メンバー」・「追加戦士」としての面も有する、いずれもブラックの戦士[9]たちである。

キャスティング

本作出演の俳優・声優

本シリーズは約30年の歴史がある事から、歴代の戦隊メンバーとしての出演経験者だけでも、累計で既に150名を超える(途中交替やいわゆる『6人目の戦士』も含む)。

本作に戦隊メンバーとして出演する俳優については、初期作品では若手アクション俳優やスタントマンとそれらの予備軍的な存在が中心であったが、現在では舞台やテレビドラマの経験者からモデルなどの演技未経験者まで多彩な顔ぶれが見られている。また、本作が芸能人としてのデビュー作であったり、出世作になったという者も少なからず見られ、主演する以前にそれまでのシリーズにゲストとして出演していた例も珍しくない。

「世間一般への浸透」で述べた様に番組出演が多くの人々の注目を集めること、更に1年間を通じて1つの役柄に取り組む事が出来る(このような作品は、現在では他にNHKの大河ドラマくらいしかない)こと、撮影を通じてアクションや特殊撮影の場面での立ち回り方、さらには吹き替えの技術を習得する事が可能なことから、最近では本シリーズは若手の俳優や駆け出しのタレント、彼らを擁する芸能プロダクションにとっては、出世への登竜門や演技力研鑽のための機会として認知されている。

クランクアップ後もしばらくは番組の放送が続いていることから、遊園地でのアトラクションやトークショーといった数々のイベントがあり、更にクランクイン以前における演技指導や製作発表記者会見なども加えれば、実際には1年以上番組に関わる事になる。

この様な事情もあり、近年ではオーディションの競争率も数百倍と上昇しており、もはや子供向け番組の枠に収まらないほどの「狭き門」となっている。俳優や俳優志望者はもちろんのこと、元子役モデルグラビアアイドル、バラエティ系の若手タレント、体操競技新体操といった各種スポーツの元プロ選手や元日本代表クラスの選手など、出身ジャンルや経歴も非常に多岐に渡り、更には本業ミュージシャンが「芸能活動の幅を広げるため」としてオーディションに参加するケースも見られる。そのため、宮内洋大葉健二の様にシリーズ黎明期には主流であった、自身で本格的なスタントや擬闘までこなせるアクション専門の若手俳優が起用されることは、現在では殆ど見られなくなった。しかし後年に至っても照英の様に、本シリーズ出演が一つのきっかけとなって擬闘や殺陣の技術を身に付け、アクション系の俳優として才能を開花させた者もいる。

番組終了後も、本作シリーズ出演で培われた演技・アフレコの技術を礎にして、俳優業や声優業を中心に息の長い活躍を続けてゆく者が多い。声優の道を選んだ者の中には、土田大岸祐二内田直哉中田譲治西凜太朗松風雅也等がおり、後年に至って怪人の声の担当などで再び起用された者もいる。しかしその一方で、俳優業としてゴールデンタイムのドラマ・バラエティ番組に頻繁に出演する様になると、所属事務所の意向などから本シリーズ出演の事実を隠す様になる者も見られる(具体例としてはケイダッシュ移籍後の永井大など)。

戦隊メンバー以外のレギュラーや端役などの出演者は、番組の性格もあってコメディアンや子役が多いが、一方で親世代が懐かしむ様なベテラン俳優や声優が出演することもあるなど、こちらも幅が広く、この方面のファンにとっても見逃せないものである。更に『バトルフィーバーJ』では東映のチャンバラ映画全盛期の名優である東千代之介が登板して存在感を放ち、物語終盤では戦闘シーンにまで参加するなど、東映ならではのキャスティングも随所に見られる。

また仮面ライダーシリーズと同じく、初期の作品においては同一の声優が複数の怪人の声を担当するのが一般的であり、これら声優の氏名がクレジットで表示されることも殆ど無かった。しかし、最近では個々の声優の存在がメジャーなものとなりつつあり、子供でも『この前出てきた○○と同じ声だ』という形で視聴者の耳も「肥えている」ため、一人の声優が担当する怪人は基本的に1体のみであり、声優の氏名もクレジット表示される状態になっている。

まれに、レギュラーメンバーの親族がゲスト出演することもある。『太陽戦隊サンバルカン』では豹朝夫役の小林朝夫の実父である小林亜星が豹朝夫の父親(豹朝太郎)役として、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』では巽世界(たつみモンド)役のマイク眞木の実子である真木蔵人がゴーレッド/巽纏(たつみまとい)の先輩(工藤)役として それぞれ1話のみだが親子で共演している。また戦隊メンバーの出演者に実際に双子の兄弟がいる場合は、コピー体などとして出演(『五星戦隊ダイレンジャー』、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』等)している場合もある。

他に、本シリーズにおいてその存在感を長きに渡って発揮した、特筆すべき人物としては曽我町子が挙げられる。曽我は2006年に急逝したが、その直前にも『魔法戦隊マジレンジャー』へゲスト出演しており、訃報の際にはマスコミが「初代『オバQ』の声優」として報じたのに対して、ネット上では「ヘドリアン女王様(あるいは魔女バンドーラ、天空大聖者マジエル)が亡くなられた」と、マスコミの予想外の年齢層から逝去を惜しむ声が多数上がり、これをNHKが子供向けニュース番組で取り上げるということも見られた。

変身メンバーを2度演じた役者

他に、『忍風戦隊ハリケンジャー』のシュリケンジャーが変装した姿も“二度目”と見なせば、

らも含まれ、大葉健二に至っては三度目の変身ということになる。

また、変身メンバーでは無いものの、俳優・声優の両面で活躍している岸祐二は上記の『ハリケンジャー』以外のスーパー戦隊シリーズ(TVシリーズ・Vシネマ両方及び海外シリーズ)でも様々な作品に戦隊・悪役両方で出演している。また忍風戦隊ハリケンジャーでフラビージョを演じた山本梓は『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』、『『特捜戦隊デカレンジャー』劇場版』、『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』に同じフラビージョの役で出演した。

「声優」による「俳優」としての出演

主に「声優」としての活動で知られる役者が、顔出しで「俳優」として出演することが多いのも、本シリーズの特徴である。代表的な例としては前出の曽我町子や、超獣戦隊ライブマンでナレーション出演した後に、恐竜戦隊ジュウレンジャーにゲスト、五星戦隊ダイレンジャーに準レギュラーとして出演した桑原たけし、『救急戦隊ゴーゴーファイブ』にて準レギュラーとして出演した宮村優子、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』に準レギュラーとして出演した石田太郎井端珠里が挙げられる。

逆に、『超新星フラッシュマン』『超獣戦隊ライブマン』などで悪役を務め共演した中田譲治広瀬裕、『五星戦隊ダイレンジャー』でレギュラー出演した西凛太郎のように、元は顔出しがメインだった役者が後に声優に転向した例も多い。

また、『忍風戦隊ハリケンジャー』での島田敏、『爆竜戦隊アバレンジャー』での銀河万丈篠原恵美など、「声優」としてレギュラー出演をしながら、その役とは全く別の役で、「俳優」として顔出しでゲスト出演するケースも見られる。

更に、最近年作である『魔法戦隊マジレンジャー』の磯部勉、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の森田順平と2年連続で、シーズン当初はレギュラー・準レギュラー怪人の声を演じる純粋な「声優」として出演しながら、物語の後半においてその怪人の正体である人間の姿を同一の役者が顔出しで演じる、という例が相次いだ。なお、レギュラー・準レギュラーに限定しなければ、怪人の人間体を声優が演じたという例は過去にも多数存在する。

テレビシリーズ

放送日と放送話数

# 戦隊名 放送日/放送話数 通算話数
1 秘密戦隊ゴレンジャー 1975年4月5日 - 1977年3月26日/全84話 84話
2 ジャッカー電撃隊 1977年4月2日 - 12月24日/全35話 119話
3 バトルフィーバーJ 1979年2月3日 - 1980年1月26日/全52話 171話
4 電子戦隊デンジマン 1980年2月2日 - 1981年1月31日/全51話 222話
5 太陽戦隊サンバルカン 1981年2月7日 - 1982年1月30日/全50話 272話
6 大戦隊ゴーグルファイブ 1982年2月6日 - 1983年1月29日/全50話 322話
7 科学戦隊ダイナマン 1983年2月5日 - 1984年1月28日/全51話 373話
8 超電子バイオマン 1984年2月4日 - 1985年1月26日/全51話 424話
9 電撃戦隊チェンジマン 1985年2月2日 - 1986年2月22日/全55話 479話
10 超新星フラッシュマン 1986年3月1日 - 1987年2月21日/全50話 529話
11 光戦隊マスクマン 1987年2月28日 - 1988年2月20日/全51話 580話
12 超獣戦隊ライブマン 1988年2月27日 - 1989年2月18日/全49話 629話
13 高速戦隊ターボレンジャー 1989年2月25日 - 1990年2月23日/全51話 680話
14 地球戦隊ファイブマン 1990年3月2日 - 1991年2月8日/全48話 728話
15 鳥人戦隊ジェットマン 1991年2月15日 - 1992年2月14日/全51話 779話
16 恐竜戦隊ジュウレンジャー 1992年2月21日 - 1993年2月12日/全50話 829話
17 五星戦隊ダイレンジャー 1993年2月19日 - 1994年2月11日/全50話 879話
18 忍者戦隊カクレンジャー 1994年2月18日 - 1995年2月24日/全53話 932話
19 超力戦隊オーレンジャー 1995年3月3日 - 1996年2月23日/全48話 980話
20 激走戦隊カーレンジャー 1996年3月1日 - 1997年2月7日/全48話 1028話
21 電磁戦隊メガレンジャー 1997年2月14日 - 1998年2月15日/全51話 1079話
22 星獣戦隊ギンガマン 1998年2月22日 - 1999年2月14日/全50話 1129話
23 救急戦隊ゴーゴーファイブ 1999年2月21日 - 2000年2月6日/全50話 1179話
24 未来戦隊タイムレンジャー 2000年2月13日 - 2001年2月11日/全51話 1230話
25 百獣戦隊ガオレンジャー 2001年2月18日 - 2002年2月10日/全51話 1281話
26 忍風戦隊ハリケンジャー 2002年2月17日 - 2003年2月9日/全51話 1332話
27 爆竜戦隊アバレンジャー 2003年2月16日 - 2004年2月8日/全50話 1382話
28 特捜戦隊デカレンジャー 2004年2月15日 - 2005年2月6日/全50話 1432話
29 魔法戦隊マジレンジャー 2005年2月13日 - 2006年2月12日/全49話 1481話
30 轟轟戦隊ボウケンジャー 2006年2月19日 - 2007年2月11日/全49話 1530話
31 獣拳戦隊ゲキレンジャー 2007年2月18日 - -

2006年夏には通算放送回数が1500回目を達成した(轟轟戦隊ボウケンジャーのTask.19/第19話が放送された2006年7月9日が通算1500話となっている)。

補足

原則として作品は、2月中旬に始まり、翌年2月上旬に終わる。

  • 放送期間の例外
    • 『ゴレンジャー』は2年間。
    • 『ジャッカー』は9ヶ月間。
    • 『チェンジマン』は1年1ヶ月間。
  • 放送開始・終了時期の例外
    • 『バトルフィーバー』から『バイオマン』までは2月開始、翌年1月終了。
    • 『フラッシュマン』、『ファイブマン』、『オーレンジャー』、『カーレンジャー』は3月開始、翌年2月終了。

放映時間

かつては、毎週土曜19:30 - 20:00(ネットチェンジでTBS系に移動した仮面ライダーシリーズの後枠として)、毎週土曜18:00 - 18:30(のち18:25、大阪だけ『部長刑事』放送に伴った変則編成で金曜17:30 - 18:00(のち - 17:55)に遅れ放送)、毎週金曜17:30 - 17:55に放映されていたが、1997年の『電磁戦隊メガレンジャー』第8話以降は、キー局の夕方ニュース枠の拡大や夏の高校野球のため、毎週日曜7:30 - 8:00に放送時間を変更して放送されている。

日曜移動後は、裏番組の『がっちりマンデー!!』・『報道2001』・『遠くへ行きたい』等と互角であったが、過去には日曜朝に裏番組として移動してきた『道浪漫』を終了に追い込んだ。

しかし、2006年10月からテレビ東京が『ポケモン☆サンデー』を1時間に拡大し裏番組となってからは、対象視聴者層の奪い合いとなり、少子化の影響も相まって、これらと競合関係にならない『がっちりマンデー!!』や『遠くへ行きたい』に視聴率で差をつけられるようになっている。

ネット局の放送時間

  • 金曜夕方5時30分枠・未期(1996年)ごろ、新潟テレビ21岩手朝日テレビ山口朝日放送がそれぞれ平日夕方5時から2時間枠(「ステーションEYE」内包)のローカル生ワイド番組を放送する関係上、夕方4時30分に放送されたことがあった。また、新潟テレビ21は翌朝6時にネットセールススポンサーつきで再放送された。

放映枠上の前後番組

NET→テレビ朝日系 土曜19:30 - 20:00
前番組スーパー戦隊シリーズ
(ゴレンジャー - ジャッカー)
次番組
仮面ライダーアマゾン
※ここまでは毎日放送制作
透明ドリちゃん
テレビ朝日系 土曜18:00 - 18:30
闘将ダイモス
※本作までロボットアニメ枠
スーパー戦隊シリーズ
(バトルフィーバー - ターボレンジャー31話)
鳥越・畑 ザ・スクープ
※18:00 - 18:55
テレビ朝日 金曜17:30 - 18:00
パオパオチャンネル
※17:00 - 18:00 関東ローカル(静岡も含む。他地域によって異なる)
スーパー戦隊シリーズ
(ターボレンジャー32話 - メガレンジャー7話)
スーパーJチャンネル
※17:00 - 19:00
テレビ朝日系 日曜7:30 - 8:00
※2003年10月以降はスーパーヒーロータイム枠第1部&2007年3月以降はニチアサキッズタイムとして放送開始
オリジナルコンサート
※7:00 - 7:30に枠移動
スーパー戦隊シリーズ
(メガレンジャー8話 - )
-

特番等による放送休止

1997年『メガレンジャー』の第8話より、それまでの金曜夕方5時30分開始という放送時間が現在の日曜朝7時半開始に変更されたが、それ以降、毎年6月第3週(2007年は6月17日)はアメリカゴルフ男子4大メジャーの第2戦目の『全米オープンゴルフ中継』を、毎年6月第4週(2006年は7月第1週)は世界のゴルフ女子4大メジャーの第3戦目の『全米女子オープン中継』を其々中継する関係で放送を休止する。年によって、年末年始は特番のため、休止することもある。

1989年1月7日には昭和天皇崩御に伴う報道特番を放送したため、その日の放送予定だった『ライブマン』を休止し、放送出来なかった分は翌週に放送された。

1995年10月6日にはオウム真理教幹部逮捕の報道特番を放送したため、『オーレンジャー』を休止した。

1996年12月13日には長野県小谷村土石流災害に伴う報道特番を放送(扱いとしては『ステーションEYE』の枠拡大)したため、その日放送予定であった『カーレンジャー』を休止した。その回と12月20日放送回のエピソードがクリスマスを題材にしており、かつさらに次の週(12月27日)は年末特番のため放送枠が組まれていなかったことから放送の順延ができず、翌週(12月20日)は休止分の回と元々の放送予定回を2本立てで放送し(関東地区の場合)、年内の放送を終了した。

1997年の11月には『27時間チャレンジテレビ』を放送した関係で『メガレンジャー』を休止した。

2005年7月31日には『世界水泳選手権』を放送したため、『マジレンジャー』を休止した。

本シリーズを放映しているネット局

太字は現在放送している局。遅れネット局は(括弧内)に放送時刻を表記。

1989年10月に福井放送(FBC)がテレビ朝日系にネットチェンジしたものの、NNSに引き続き加盟したこともあってか、編成のやりくりが付かず、引き続きFTBで放送。
1979年4月からYAB開局までの間山口放送(KRY)がテレビ朝日系であったが、FBCと同じ理由から、引き続き(しかも1978年10月にテレビ朝日系から追放されたはずの)TYSで放送されていた。
ただし中断期間あり。別途後述。
実は佐賀県は正式な放送エリアではない。
宮崎県ではテレビ宮崎(UMK)がANNにも加盟しているが、UMKは本来フジテレビ系で、さらにNNNにも加盟している絡みから編成上の都合で放送できないためMRTで放送されている

放送時間・放送局の異動

  • 札幌テレビ放送(日本テレビ系列)…1984年頃(?)から金曜夕方5時枠で、『デンジマン』から『チェンジマン』途中までを再放送。ネット局(北海道テレビ)があるにも関わらず、他局で再放送された稀有な例。
  • 福島放送…早朝に『サンバルカン』以外のシリーズ再放送が、ネット局で唯一行われていた(現在は行われていない)。
  • 新潟県…『ゴレンジャー』から『サンバルカン』途中までは新潟放送で放送。『サンバルカン』途中から新潟総合テレビにネット移行。『ダイナマン』途中から新潟テレビ21へ移行し同時ネット。
  • 石川県……『ゴレンジャー』『ジャッカー』は石川テレビ、『BFJ』以降は北陸放送にて放送され、『チェンジマン』途中の1985年9月に石川テレビに移行するも、途中でシリーズ自体の放映が打ち切られ、以後数年間シリーズ自体の放映を途絶えてしまったが、『ジェットマン』途中の1991年10月に北陸朝日放送が開局し放送が復活した(通年放送は『ジュウレンジャー』から)。
  • 長野県…『ゴレンジャー』から『デンジマン』途中までは長野放送で放送。『デンジマン』途中からテレビ信州にネット移行し同時ネット。『ジェットマン』途中から長野朝日放送へ移行。
  • メ〜テレ…『ゴレンジャー』から『ジャッカー』第22話までキー局から4日遅れの水曜19:00 - 19:30に放送(1975年4月9日 - 1977年9月14日まで)、第2話の再放送を挟んで1977年10月1日から同時ネットとなった。この間同局では本来の放送時間である土曜19:30 - 20:00はローカル枠扱いで(1973年3月までの中京テレビとのダブルクロスネットの名残と考えられる)、外国テレビ映画『走れスキッピー』(1976年3月27日まで)→『霊感ヤマカン第六感』(1976年4月3日 - 9月17日。9月28日からABCと同時ネット)を放送していた。このため当時NETテレビ系列で水曜19:00 - 19:30に放送していた『宇宙の騎士テッカマン』は遅れネットで放送されたが、日曜11:00 - 11:30→金曜16:00 - 16:30→土曜17:15 - 17:45と放送時間を転々としていた。
  • 朝日放送…スタート当時から金曜日夕方5時30分 - 6時まで(25分間編成に変更後は5時55分まで)の時間帯において、遅れネットをしていた(本来のネットの枠が、ローカルドラマ『部長刑事』などに差し替えられていた為の措置だった【前後の番組も遅れ若しくは先行ネット】)。1989年10月の改編で、『ターボレンジャー』途中から金曜日夕方に編成したまま同時ネットになった。
  • 中国放送(TBS系列)…1980年代半ばに夕方5時枠で、『ジャッカー』を再放送。同局は民間放送教育協会への加盟や朝日新聞資本などでテレビ朝日との関係が若干残っていて、1980年頃までは広島ホームテレビの編成から外れた番組を一部購入した実績があった。なお、その他の昭和期の作品は系列通り広島ホームテレビで再放送された例が多かった。
  • 鳥取県・島根県…『ゴレンジャー』と『ジャッカー』は山陰中央テレビで、『BFJ』から日本海テレビで放送。『ターボレンジャー』途中の1989年10月、山陰中央テレビ日本海テレビがそれぞれ本来のネットワークの正式マストバイ化により、再度山陰中央テレビにネット移行し、今日に至っている。ちなみにキー局が同じ仮面ライダーは(1号ライダーの頃から)TBS系列の山陰放送での放映(鳥取・島根相互乗り入れまでは日本海テレビでも放映)。
  • テレビ高知…1998年3月に、遅れネットだった『メガレンジャー』途中で放映打ち切り。視聴者からの反響が大きかったためか、1クールの休止を経て、同年7月に『ギンガマン』の初回(他のネット局と異なり15 - 20週ほど遅れ)を放送して再開。再度47都道府県全てで戦隊シリーズの視聴が可能になった。一時期は『ゴーゴーファイブ』と『タイムレンジャー』を並行編成で放映していたこともあった。
  • 九州朝日放送…『ゴレンジャー』スタート当初から1年間は遅れ放送だった『ちびっこアベック歌合戦』(MBS制作・RKB毎日放送へ移行)の後番組扱いで水曜19:00 - 19:30枠で遅れ放送された。本来の時間は、それまで19:00 - 19:30枠で放送していたローカル番組(『マキシンの東芝ハレハレ555』の後番組。詳細不明)が『はじめ人間ギャートルズ』(ABC制作・RKBから移行)の同時ネット化のため繰り下がっていた模様。
  • 熊本県…『ゴレンジャー』と『ジャッカー』は熊本放送(TBS系列)で放送。『BFJ』からテレビ熊本(フジテレビ系列)に移行。『ターボレンジャー』途中から熊本朝日放送へ移行し同時ネット。
  • 沖縄県…『ゴレンジャー』と『ジャッカー』は沖縄テレビで放送。『BFJ』から琉球放送に移行。『オーレンジャー』途中から琉球朝日放送へ移行し同時ネット。

主な裏番組

現在

過去

その他

  • 戦隊ごとで、マスクやスーツ、変身アイテム、乗り物等のどこかに数字(1 - 5、I - V、数字を連想させる図柄やラインの数等も含む)を割り振っている場合が多い(追加戦士にはつかない場合が多いが、ついている場合もある(ガオシルバー、デカブレイク等))。
  • 変身するメンバーの名前の頭文字を繋げるとある言葉になる戦隊がいくつかある(タイムレンジャーのみ3文字目)。
    • ゴレンジャー:赤青黄(初代)桃緑の順⇒いじょう・んめい・おいわ・ギー・すか(カシオペア)
    • カーレンジャー:赤青緑黄桃の順⇒んない・もん・えすぎ・のはら・がみ(自動車)
    • メガレンジャー:赤黒青黄桃の順⇒DATE・ENDOU・NAMIKI・JOUGASAKI・IMAMURA(電磁)
    • タイムレンジャー:赤青緑黄桃の順⇒TATSUYA・AYASE・SHION・DOMON・YUURI(タイム)
    • ハリケンジャー:赤青黄の順⇒いな・の・とう(忍)
    • マジレンジャー:緑桃青黄赤の順⇒(小津の)きと・うか・らら・ばさ・かい((オズの)魔法使い)
    • ゲキレンジャー:赤青黄の順⇒かんどう・かみ・ざき(カンフー)
  • 科学戦隊ダイナマン』以降、最終回またはその直前に、変身前を演じる役者達が自らスーツに入って演技すること、スーツアクターの面々が顔出し出演することが恒例になっている。但し、『超新星フラッシュマン』や『救急戦隊ゴーゴーファイブ』等のように、変身した状態で素顔を見せる演出が多い作品では、第1話から変身前の役者がスーツを着て演技する場面が登場する。
  • 五星戦隊ダイレンジャー』以降、毎年恒例のクリスマスにちなんだエピソードを導入しているが、キー局テレビ朝日)の本放送日に合わせて制作・放送されるため、一部ローカル局では放送遅延により正月以降にクリスマスの話が放送されるといったことも起こる。
  • 電磁戦隊メガレンジャー』以降、年末近くに総集編に相当するエピソードを行うのが恒例になる。
  • 忍風戦隊ハリケンジャー』35話以降、OP前のアバンタイトルが採用される。
  • 爆竜戦隊アバレンジャー』以降、EDのオマケ映像がスタート(なお『アバレンジャー』のみ本編のエピローグで、そのまますぐに予告が入る)。
  • 『爆竜戦隊アバレンジャー』 - 『魔法戦隊マジレンジャー』で毎年、東映太秦映画村等での京都ロケも実施された。『轟轟戦隊ボウケンジャー』では京都ロケがなかったが、これは映画村の創立30周年記念作品である『超忍者隊イナズマ!』の製作によるものとされる。なお京都ロケは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』から復活している。
  • 特捜戦隊デカレンジャー』以降、最終話のEDと新戦隊予告との間の提供テロップの映像で、現戦隊のレッドから新戦隊のレッドへのバトンタッチを演出する場面が放映される。放映後は旧戦隊のDVDの最終巻にノンテロップで収録。

関連項目

シリーズ関連

但し、【Template:スーパー戦隊シリーズ】(↓最下部)に含まれるものについては、そちらを参照。

主なロケ地

参考作品

源流にあたる先行作品

「源流・参考」がスタッフにより明言される要出典作品
その他の古典作品
その他の東映グループ関与作品 / 石森章太郎関与作品
「集団ヒーロー」作品
「巨大ロボ」作品
その他のマーベル・コミック・グループ作品
その他の「集団ヒーロー」作品
その他の「等身大ヒーローが巨大ロボに乗り込む」作品

類似コンセプト作品

映像化の際に東映グループが関与
スーパー戦隊シリーズとスタッフ面での人的な繋がりがある
その他の「集団ヒーロー」特撮作品
その他のアニメーション

類似名称作品

以下は「〜〜戦隊○○」ではあるものの、元来「戦隊」とは一般名詞であって、特に言及すべき類似点もないので、単なる「類似名称作品」としてのみ挙げる。

関連企業

スポンサー(歴代含む)

車両協力(歴代)

いずれについても、現在は便宜上、協力していない。

  • マツダ(旧社名「東洋工業」時代から。一時期は、マツダの販売チャネルのブランドとして存在していた「AUTOZAM(オートザム)」名義の時も有った。)
  • スズキ(旧社名「鈴木自動車工業」時代からオートバイ協力。)
  • 三菱自動車工業(『科学戦隊ダイナマン』のみ)
  • トヨタ自動車(『大戦隊ゴーグルファイブ』のみ)

脚注

  1. 生身の人間でない戦隊は『ジャッカー電撃隊』のみで、しかも「変身装置を携行できない=自由に変身できない」という制約がある。また、『特捜戦隊デカレンジャー』のデカイエローのように生身でも特殊な能力を持つ者も存在するが、そうした力は戦闘以外の面で活用されることが多く、戦闘時に使われる特殊能力は「多少有利になる」という程度の微弱な効果しか無いのが原則である。
  2. 作品によってはすべて同一の武器で纏められたりしている。
  3. スワットモードのディーリボルバー、レジェンドフォームのダイヤルロッド等。
  4. 有名なのは土屋兄弟によるダイレンジャーの知とコピー体、ビーファィターのブルービートとブラックビート。
  5. これはメインスポンサーであるバンダイの意向も絡んでいる。
  6. 厳密には『高速戦隊ターボレンジャー』でロボットに「精霊」が宿り、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』で初めて機体などを全てが「巨大な生命体」という設定が盛り込まれた。
  7. 勇者シリーズにおいては、グレート合体後の巨大ロボの必殺技には剣が用いられている事が多い。
  8. 但し、テレビシリーズのレギュラーとして。劇場版のみの登場やゲストとしての登場も含めれば『百獣戦隊ガオレンジャー』が最多となる。
  9. これら2例とは若干異なるが、『轟轟戦隊ボウケンジャー』の伊能真墨(ボウケンブラック)もまた、最終決戦直前の数話のみ「消息不明」になったブラックの戦士である。

参考文献

  • 大下英治 『日本ヒーローは世界を制す』(角川書店、1995年)
  • 平山亨『東映ヒーロー名人列伝』(風塵社、1999年)
  • B-CLUB』(バンダイ出版部)99号「大研究超世紀全戦隊」

外部リンク

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その他

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