報道特別番組

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2015年9月10日 (木) 21:21時点における124.84.87.10 (トーク)による版 (実際の放送)

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報道特別番組(ほうどうとくべつばんぐみ、略称:報道特番)とは、政治的、もしくは社会的に重大な事件・事故及び災害などの事態が発生した場合に、通常時の番組を休止、あるいは中断して急遽放送される特別番組である。多くは昼間の時間帯で数時間に渡って放送されることが多いが、重大な事故、事件の場合はゴールデン・プライムタイムの通常番組を休止してまで長時間に渡って放送されることもある。


報道特別番組が編成される可能性のあるケース

皇室関連

重篤な病気や崩御などの不幸の場合のみならず、婚約・結婚や懐妊・出産などの慶事の場合であっても報道特別番組が編成されることがある。
昭和天皇が崩御した1989年1月7日(午前8時以後)と1月8日は、通常番組編成を全て休止し特別編成に差し替え、また国民全てが喪に服すために派手な歌舞音曲も自粛するという観点から民間放送コマーシャルの放送も自粛した。2月24日大葬の礼の時間中も同様の処置が取られている。

国内政治

内閣総理大臣指名選挙組閣及び内閣改造衆議院解散、国会による証人喚問などの場合。また、衆議院議員総選挙及び参議院議員通常選挙の開票速報(選挙特番)も報道特番のひとつの形といえる。
これ以外には、2005年郵政国会(第162通常国会及び総選挙後の第163特別国会)における、郵政民営化法案の本会議採決が行われた際にも編成された。この法案は小泉純一郎首相(当時)の悲願であり、第162通常国会における採決の際には「否決された場合は衆議院解散に踏み切る」(郵政解散)との宣言があったとは言え、法案採決の模様を中継する報道特別番組が編成されたのは数少ない。

災害

台風や豪雨による水害、震災、火山の噴火、火災などで大きな被害が出ている、又はその可能性のあるような場合。最近では1995年1月阪神・淡路大震災及び2004年10月新潟県中越地震ではゴールデン、プライムタイムの通常放送を休止した。

重大な刑事事件

テロやハイジャック、大量殺人など、多数の死傷者が出ているとみられる、もしくは多数の市民の生命が危険に晒されるような事件が発生した場合。1972年2月あさま山荘事件1989年8月東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件1998年7月和歌山毒物カレー事件2000年5月西鉄バスジャック事件がその一例。特に1995年全日空857便ハイジャック事件時は、ゴールデン・プライムタイムの番組を全て休止した。

強制捜査

国民的関心の高い事件(上の「重大な刑事事件」以外にも政治事件や経済事件も含まれる)において、当事者に対して強制捜査が行われた場合。過去にはロッキード事件1976年)やリクルート事件1989年)などで特番を組んだことがある。最近では、2006年1月ライブドア社に対する強制捜査(ライブドア事件参照)や、2006年6月村上ファンドに対する強制捜査などがある。

大事故

旅客機の墜落事故や大きな鉄道事故など多数の死傷者が出ているとみられるような事故が発生した場合。1985年8月日本航空123便墜落事故2005年4月JR福知山線脱線事故がその一例。

刑事裁判

オウム真理教による事件など、大きな事件の初公判及び判決の言渡しの場合。

海外の事件・事故

諸外国の要人の死亡や大規模なテロ事件、国家による武力行使事態の場合。1963年11月ケネディ大統領暗殺事件1983年9月大韓航空機撃墜事件1991年1月湾岸戦争2001年9月アメリカ同時多発テロ2003年3月イラク戦争、2006年7月の北朝鮮ミサイル発射、2006年10月の北朝鮮の核実験がその一例。

スポーツ

スポーツ選手が世界記録を達成した場合、引退を表明した場合は報道特別番組が編成されることがある。1977年9月王貞治ホームラン世界記録樹立、2006年7月中田英寿引退表明がその一例。

その他

その他にも、国民的関心の高いと思われる場合は報道特別番組が編成されることがある。


追悼特番

また、報道特番とは異なる が、著名人が死亡した場合に追悼番組が編成される場合がある。

芸能人においては、関係の深い放送局において追悼特番が編成されることがある。しかしながら、資料映像の準備や出演者の都合、レギュラー番組の編成などの関係で、死去直後に追悼番組が編成されることは少ない。また、ニュースやワイドショーなどで追悼の特集を組まれる例も多く、追悼特番を編成された例自体、あまり多くない。石原裕次郎手塚治虫美空ひばり尾崎豊逸見政孝横山やすし渥美清いかりや長介植木等、高倉健らは、複数の民放で死去後早い時期に追悼特番が編成された。徹子の部屋でやる事ある。高倉健の時は相葉雅紀の予定だったが変更された。上原美優は放送されなかった。その代わりにサンジャポやエブリで特集放送された 月宮かれんも放送されなかった。その代わりに2014年9月9日の超報道で独占放送された スポーツ界、特にプロ野球で功績を残した人物が死亡した場合、プロ野球ニュースすぽると!(いずれもフジテレビ系列)などで追悼特集を組まれることがある。近年では大杉勝男津田恒実藤井将雄仰木彬の例がある。

政治家の場合、民放よりNHKでの放送実績が多い。内閣総理大臣経験者では、過去に池田勇人吉田茂佐藤栄作大平正芳田中角栄小渕恵三がそれぞれ死去した際に各局が報道特番を組んだ。池田と吉田と佐藤の場合は、戦後の総理大臣としては多大な貢献を残したことだったが、田中の場合は、戦後最大の疑獄事件であるロッキード事件で戦後の首相経験者として最悪の刑を受けたことと、日中国交正常化を成し遂げたこと、総理退陣後も政界に多大な影響力を及ぼしたことが理由だった。

実際の放送

NHK及びテレビ東京を除く各キー局は、各局横並びで報道特別番組を放送することが多い。選挙や裁判など時間帯がある程度決まっている場合は、その日の新聞のテレビ欄にも最初から特別番組の内容を掲載したり、「中断あり」などと掲載するのが普通である。事件・事故・災害など突発的な場合は、まずNHKが特別番組に切り替え、他局も追随して特別番組に切り替えるのがパターンである。 ニュース速報出てから変更多い。2015年1月29日の朝1も出てからいきなり終了になった。画面に予告とエンド表示された。この日風の鬼若が北海道に行くと言う内容だった しかし、予定外の報道特別番組の場合は放送中、もしくは放送予定の番組を休止する。2014年9月16日の昼ブラも放送中に関東で地震発生し休止扱いなった。テロップが表示された。10月6日のマッサンも休止になり7日に2話分放送された(休止しなくても、放送時間が2時間以上繰り下がることもある)ことになるため、テレビ局に視聴者からの苦情が来ることがよくある(例:新潟県中越地震の際、テレビ朝日が「ドラえもん」の特番を開始5分で打ち切ったことに対する苦情)。また、放送予定だった番組は後日改めて放送することになるため、その時間帯を確保する必要も出てくる(バラエティ番組では、1週分の収録を休止し、収録ペースを元に戻すことが多い)。CMが全部吹っ飛ぶ為、営業担当部門はスポンサーの宣伝部門に謝罪の連絡を入れるのに走り回る事になる。ちなみにこれは報道特番でないプロ野球中継延長についても同じである。

当然各局が同じ事件や事故などについて放送することになるため、その内容も似たものになりがちで、扱われる事例によっては食傷気味になる視聴者もいる。このため、通常番組を放送していることの多いテレビ東京にチャンネルを合わせる人も多く、普段は視聴率最下位のことが多いテレビ東京が、この時は視聴率を上げるケースがよく見られる。

なお、テレビ東京では、報道特別番組の代わりにニュース番組の放送を延長して対応することも多い。 2014年10月13日のNHKはマッサン除き1日報道特別番組だった 翌年9月10日もまれ以外ニュースだった

CM

報道特別番組が編成される場合、多くの民間企業が宣伝目的の広告を自粛する。このような場合は公共広告機構政府広告JAROなどのCMに差し替わることがある。2015年2月1日のテレビ朝日特番ではワールドトリガーのママになっていた

関連項目

各ネットワークの報道特別番組のページには特別番組の放送事例が掲載されている。Wikipedia:ウィキペディアは何でないかにあるニュース速報に関した文面も参照のこと。

外部リンク

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