中央ライナー・青梅ライナー
中央ライナー(ちゅうおうライナー)・青梅ライナー(おうめライナー)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の東京駅・新宿駅 - 八王子駅・高尾駅・青梅線青梅駅の間を運行するホームライナーの一つ。そのうち、八王子駅・高尾駅発着列車を「中央ライナー」、青梅駅発着列車を「青梅ライナー」と称する。
概要[編集]
いずれも2001年12月1日に運転を開始した。これよりも以前に運転されていた「おはようライナー高尾」「ホームライナー高尾」「おはようライナー青梅」「ホームライナー青梅」の各ホームライナーが好評なことと、特急「あずさ」「かいじ」や房総方面の特急で運用していた183系・189系電車の余剰車両の活用により、本数を増加させて運行することが可能になった。
運行概況[編集]
中央ライナー・青梅ライナー | ||||||||||||||||||||||||
← 東京・新宿 高尾・青梅 →
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いずれの列車も、平日のみ運転されている。
「中央ライナー」は、朝に高尾発東京行きが1本、夕方・夜間に東京発八王子行きが1本と、高尾行きが4本運転されている。「青梅ライナー」は、朝に青梅駅 - 東京駅間に上り1本と夕方に下り3本が運転されている。運行実態や沿革を見ると「中央ライナー」の青梅線乗り入れというべき列車である。定期列車として特急列車が入線しない青梅線では唯一の特急形車両を使用した列車である。
通常ホームライナーは座席定員制であり、例えば「『湘南ライナー』1号の9号車 - 11号車」のように、列車と号車のみ指定され、車内の座席は自由席となる場合が多い。しかし、「中央ライナー」全列車と下り「青梅ライナー」は、グリーン車も含め車内の座席番号まで指定される。そのため、青春18きっぷなどでのグリーン車への乗車はできない。これは列車の運行ダイヤが過密で停車時分が確保できず、通常のホームライナーのように一部号車のみ開放という手法が採れないためである。なお、上りの「青梅ライナー」のみ、通常のホームライナーと同様、一部号車を開放して乗車させている。
上りの「青梅ライナー」を除き、全ての列車に「中央ライナー1号」のように号数が付番されている。
停車駅[編集]
- 乗車可能駅は、上りが高尾駅・八王子駅・立川駅・青梅駅・河辺駅・拝島駅・立川駅、下りが東京駅・新宿駅。
使用車両・編成[編集]
松本車両センターに所属しているE257系電車(2002年7月1日から使用)および、E351系電車(2008年3月15日から使用、下り1本のみ)が運用されている。
1991年3月16日から2008年3月14日までは幕張車両センターに所属していた183系電車が使用されていた(2002年7月1日以降は「中央ライナー」のみ)。
沿革[編集]
おはようライナー・ホームライナー 中央ライナー・青梅ライナー | ||||||||||||||||||||
← 東京・新宿 高尾・青梅 →
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- 1991年(平成3年)
- 1992年(平成4年)3月14日 : 全列車とも土休日運休となる。[1]
- 1993年(平成5年)4月10日 : ATS-P導入完了に伴い、全列車ともスピードアップにより所要時間が短縮。[1]
- 1996年(平成8年)3月16日 : 「おはようライナー高尾」「ホームライナー高尾」の使用車両を185系に変更。[1]
- 1999年(平成11年)3月1日 : 310円の乗車整理券を500円のライナー券に変更。[1]
- 2001年(平成13年)12月1日 : グリーン車も含め全車座席指定制の「中央ライナー」「青梅ライナー」に変更し、合計上り5本・下り6本を設定、全列車が183系・189系での運行となる。[1]
- 2002年(平成14年)
- 2004年(平成16年)3月13日 : 上り「青梅ライナー」を東京駅終着に変更。[1]
- 2008年(平成20年)3月17日 : 「中央ライナー」で運行していた幕張車両センター配置の183系・189系から「ホームライナー小田原」などで運行していたE351系とE257系により置き換え、定員の増加が図られる。[2]
- 2010年(平成22年)12月4日 : 下り東京17時00分発の運行時刻を18時台に変更。利用率の低かった上り「中央ライナー」4・6号を廃止。
- 2012年(平成24年)3月17日 : 上り「中央ライナー」を東京駅終着に変更。[3]
- 2014年(平成26年)3月17日 : 上り「中央ライナー」が1本増発されて2本になる。上り「青梅ライナー」のライナー券が携帯電話からの予約に対応開始。これによって、「中央ライナー」、「青梅ライナー」(上り3本、下り8本)の全列車が携帯電話からの予約が可能になる。