設計

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

設計(せっけい、design)は、必要とする機能を具現化し検討した結果を建築物や工業製品、情報システム等を造るために仕様(設計図書)や設計図・設計書等を作る作業である。仕様を間違えると、作業のやり直しとなるので、慎重に検討・決定しなければならない。

概説[編集]

時間的なものとしては、製作開始時期・供用開始時期・想定使用期間・量産品の場合の製作継続期間などがある。機能的なものとしては、使用目的・体積面積質量などがある。社会的な状況・環境としては、法的規制・地球環境などがある。試作は、仕様の検討のための手段であり、納得または合意するまで試作を繰り返す。使用できる資源の組み合わせは多くある。ライフサイクルコスト(生涯費用):調達可能な金額であるか。また、保守、廃棄を含めて、一番安く済む手法であるか。機械・器具・部品など:製作開始までに調達可能であるか。量産品の場合の製作継続期間中に途切れることなく調達可能であるか。保守:想定使用期間の間、保守に必要な部品・器具・作業員などが確保できるか。製造・試験・保守・廃棄作業を考えると、使用できる組み合わせが少ないことがある。

設計に使用される手法として、ウォーターフォールモデルプロトタイプモデル、スパイラルモデルコンカレントエンジニアリング実験計画法、などがある。

広義には社会的な機構・組織・制度、機械・器具などを組み合わせて、特定の目的を達成するためのシステムを作り上げる知的作業を指す。カタカナ語のデザインは、形状、表面の設計に限定して用いることがある。設計という言葉は主に工学の分野で用いている。

設計の種類としては、建築設計、建築#建築構造設計建築#建築設備設計庭園#設計景観設計都市設計換地設計、造成設計、工程設計信頼性設計ソフトウェア設計、音響設計、CPU設計損傷許容設計データベース設計トップダウン設計とボトムアップ設計フォールトトレラント設計熱設計耐震設計回路設計集積回路設計人生設計医薬品設計オブジェクト指向分析設計フォールトトレラント設計光学設計・レンズ設計、物質設計コンクリート工骨材での配合設計、クロック同期設計ユーザー中心設計ユーザインタフェース設計損傷許容設計クリーンルーム設計色彩設計図書計コンピュータ支援設計ドメイン駆動設計契約による設計システムレベル設計オープン設計、 などがある

企業の名称では、日建設計日本設計山下設計アイダ設計東電設計永田音響設計松田平田設計沖電設計大神設計日立建設設計オフィス設計ビーム計画設計北電総合設計オリジナル設計宮建築設計丹下都市建築設計レイモンド綜合設計、京洛景観設計研究室、 などがある

設計論[編集]

設計の思想(アーキテクチャ)としては各分野で確立し、戦時設計土木設計論軍用機の設計思想建築設計論生活の設計総合設計制度DIアーキテクチャ/設計(コンピュータ・アーキテクチャ)、創造的設計論知的設計論飛行機設計論ゴルフ設計論オブジェクト指向分析・設計論JavaとC++の比較#設計思想RISC#RISC設計思想旅客機#設計思想新JIS配列#設計思想Vi#設計思想Scribes#設計思想迫撃砲#優れた設計思想オフィスコンピュータ#構造・設計思想、 などがある。

標準設計[編集]

設計施工の合理化、能率化ならびに経費の低減を目的として設計目的物を対象に作成し、出版している標準設計に記載されている設計仕様を指す。飛行機鉄道などの乗物オシロスコープ、など、さまざまな分野で定められている。 A-trainは、日立製作所で開発した標準設計型通勤電車である。

国土交通省が発行しているものでは、土木構造物の詳細設計段階の図面としての活用はもちろんのこと、概略設計時の資料作成や概算予算の算定のための計画段階で用いられることが目的で、施設別に作成されている。

ほかにも各事業者、企業内部で定める標準設計もある。

団地では吉武泰水らが 1951年に「公営住宅標準設計」を示したものが有名である。

昭和30年の日本住宅公団発足当時、団地の標準設計を謳った「団地計画設計標準」が公団本所主導でまとめられた。これは団地設計者に対し守るべき最低限のルールを述べたもので、設計ツールとしての効用はなかったが公団には団地設計に対するマニュアルは存在せず、それまでは建設省による配置計画の技法が唯一のテキストであった。なお、団地設計要領はその後、第7次案が昭和36年に提言されたものの、(案)から正式に設計要領となったのは昭和51年10月のことであった。

IBM 3340直接アクセス記憶装置で有名なウィンチェスター方式は、ディスク製造業界の標準設計となった。

設計士[編集]

設計士または設計士であった人物[編集]

その他関連[編集]

関連項目[編集]

Wikipedia-logo.svg このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・設計を利用して作成されています。変更履歴はこちらです。