白いソアラ
白いソアラ(しろいソアラ)は1980年代頃から若者を中心に語り継がれている都市伝説の一種。
概要[編集]
群馬県の国道沿いにある中古車販売店に、白いソアラが数万円という破格の安値で展示されていた。有名な高級車の一つであるソアラがこの価格で手に入るとなれば、当然誰かが買っていきその車は早々と店先から消えた。しかし後日、同じ白いソアラが再び中古車販売店にやはり数万円の安価で展示されているのだ。
実はこの車に乗った者は皆同じように運転中、事故によって首を切断され無残な姿で死亡していた。そしてその白いソアラは再び売りに出され、今もどこかの店先で次の「主人」を待ち続けているのだという。
備考[編集]
比較的有名な都市伝説だが、出自に関してははっきりしていない。一説にはアメリカなど海外で一時期流行した「呪われたポルシェ」と呼ばれる都市伝説が変化したものではないか、というものがある。ちなみにソアラの生産開始は1981年からである。
なぜか舞台は「群馬県の国道沿い」として語られることが多い。また、話の中で「このソアラは元々暴走族の青年の所有車で、ふざけて箱乗りをしていたところ道路標識に激突し首を切断されてしまった」という注釈が加えられることがある。
類似の話に首ちょんソアラと呼ばれる都市伝説があり、しばしば同一のものとして語られている。ただしこちらの話には怪談的な要素は少なく、むしろ事故の恐ろしさを伝える内容である。
その他[編集]
都市伝説以外の『白いソアラ』としてハイソカーブームにおけるホワイトシンドロームという現象がある。(スーパーホワイトブーム)これは、従来、車体色の白とは正確には微妙なクリームホワイトだったが、1981年にトヨタ自動車が初代(Z10系)を発売し、スーパーホワイトという純白を発売。以後1983年にスーパーホワイトIIに進化しさらに純白度、光沢度が増し、さらに2代目(Z20系)の1986年デビューのモデルで最終的にはスーパーホワイトIIIまで進化した。(兄弟車のA70系スープラでは純白度、光沢度を極限にまで高めたスーパーホワイトIVまで進化。)当時のS120~130系クラウン、X70~80系マークII/チェイサー/クレスタ等も該当し、新車は白ばかり在庫し、白ばかり売れた時代。下取りも白なら2割増しなどと言われ、営業マンも白なら即納と薦めた。実はトヨタ自動車における、販売上の作戦であった。白なら納車準備(洗車)も濃色系に比べ早く、生産計画も白ばかり大量生産でき、生産~在庫~販売までの高い効率化を狙った。
ちなみにスーパーホワイトIIは2024現在、トヨタ車の歴代のスーパーホワイト系の車体色で唯一、新車の車体色として現在でも設定されており今日に至っている(2007年11月現在では、スーパーホワイトIIはカローラシリーズ【アクシオ、フィールダー、ルミオン】、プレミオ、アリオン、プリウス、クラウンなどに採用されている)。