水野亜美

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水野 亜美(みずの あみ)は、武内直子作の漫画作品『美少女戦士セーラームーン』に登場する架空の人物。TVアニメ版で声を演じた声優久川綾で、実写版では浜千咲が演じた。

人物[編集]

セーラーマーキュリーに変身する。初登場は原作漫画第2話、アニメ第8話『天才少女は妖魔なの? 恐怖の洗脳塾』。IQ300の頭脳を持ち、全国模試で常に順位一桁級の優等生のため敬遠されており、うさぎたち以外の友人は少ない。母親は医者。日本画家である父親とは離別している。十番中学校ではうさぎの隣のクラスに在籍する。たまに眼鏡をかける。原作ではダイヤのアクセサリを壊しても笑って済ませるほど裕福という設定であるが、アニメでは原作のような裕福であるという設定はあまり描かれていない。セーラーチームではほぼ唯一の常識人で、ルナと共に気苦労が絶えない。前半は主にツッコミ役だったが後半になるにつれ、徐々にお笑いボケ役のポジションもこなすようになる。実写版でもある一時期を除き、同じ人物像である。武内直子の初期短編作品『ミス・レイン』の主人公「倉満れな」がキャラクターの原型[1]

心やさしい天才少女ということもあってか、ファンの間では主人公である月野うさぎや他の主要登場人物を差しおいて高い人気を誇った。「アニメージュ」1992年9月号の(全アニメを通じた)キャラクター人気投票では、水野亜美が4位まで上昇した。同じ人気投票では月野うさぎは11位だった[2]。また、原作漫画第13巻に収録されている「受験戦争編」では、木野まこと・水野亜美・火野レイ愛野美奈子がそれぞれ主役となるエピソードが発表されたが、アニメ映画化されたのは水野亜美が主役のエピソード「亜美ちゃんの初恋」のみである。

なお、アニメで水野亜美の声を演じた声優の久川綾[3]も、この役によって知名度・人気が急上昇し、1993年以降は声優を担当する役が増大、同年には「AYA〜時間を紡いで〜」でソロCDデビューが実現している。

プロフィール[編集]

セーラーマーキュリー[編集]

原作・アニメ版[編集]

水星を守護星に持つ水と知性の戦士。特別装備としてポケコンを所有し、ピアスにHMDゴーグルを内蔵。格闘戦においては、スピード系。決め台詞は「水でもかぶって反省しなさい!」。イメージカラーは水色。

無印当初は攻撃能力の極めて低い設定であり、戦闘シーンにおいてもブレーン的な描き方をされ、無印終盤では敵を倒すことなく(敵の幻影術の根源をポケコンを使って破壊しただけ)命を落としたことへの抗議も大きく、Rからは他戦士に遜色ない攻撃技が与えられた。マークは♀

第4部原作では水星のプリンセスの城としてマリナーキャッスルという城を持っている。

備考
セーラーマーキュリーの戦士としての特質は、主に中国名「水星」の五行「水」から着想されている。マーキュリー=ローマ神話メルクリウスギリシャ神話ヘルメス相当、俊足の使者にして医療、泥棒(含む商人)の神。亜美の医師志望はここから着想を得ているとの説もある。アポロン竪琴の発明者とされ(アポロン自体も明けの水星の別称)、スーパーセーラーマーキュリーの武器マーキュリーハープやそれを使用した必殺技「アクアラプソディ」がここから取材されている。錬金術の始祖とされることもあり、「賢者」をここに関連付けた可能性もある。惑星としてのマーキュリー=水星は、太陽系最内周の惑星のため公転周期が短く天空上の運行が速いことから、俊足の神の名が付けられた。セーラーマーキュリーの身が軽いスピード系の特質はここから取られている。水銀の英名でもあるが、これも球になって転がる性質と揮発性より「速さ」に着目して命名されているものの、水銀から特質が取材された形跡はない。

実写版[編集]

変身前はロングヘアのメガネ少女で内向的で人付き合いも苦手と他作品と大きく印象が異なるが、セーラーマーキュリーに変身すると他作品と同様の姿となる。セーラーマーキュリーは、水の剣を呼びだすことができる。物語の中盤で敵に洗脳されてダークマーキュリーとして、他の4人の戦士達に立ちはだかった。その後は洗脳が解けて、仲間に復帰しているが、以後は比較的積極性を持つようになり、変身前もメガネを外している。この描写に関しては、原作・アニメ時代からのファンの間からは賛否両論があるのも事実である。ただし、ドラマとしては亜美の心の渕を描く効果もあり(クラスメイトを洗脳して友人化したり、自らの優秀さに自信を持って積極的に行動するなど、内向的な自分を変えたいと望んでいた事が描かれた)、人気もあったらしく、イベントにてアニメ調のダークマーキュリーのガレージキットのフィギュアが作られたりもした。

ミュージカル版[編集]

演じた役者により多少の違いはあるが、基本的にアニメ版後半のボケボケとしたキャラで、成り立っている。実写版の悪マーキュリーのネタはこの作品が最初。

セーラーマーキュリーの必殺技[編集]

  • シャボン・スプレー(アニメ第一期より)
    • 霧を発生させ、敵を撹乱しつつ体熱を奪う冷却を兼ねるが、攻撃力が低く、殺傷能力はゼロに近い。しかし、相手の放った攻撃を無力化させる他、敵に洗脳された大勢の人の動きを瞬時に止めたり、炎の中に入る時に自分にバリアーを張るように使用したりと、技としての応用性は高い。また霧を発生させるという事から攻撃範囲も他の戦士のように一点集中型のものに比べて広範囲に影響を及ぼす。原作漫画では技の名称はないが、やはり霧を発生させる。
  • シャボン・スプレー・フリージング(第二期前半)
    • シャボンスプレーの強化技。シャボンスプレーの冷却効果を高め、相手を冷気で凍結させて動けなくする技だが、高熱では溶けてしまう。敵の作った分身や武器等は凍結させて破壊する事が出来るので、若干攻撃力は高まっている。
  • ダブル・シャボン・スプレー・フリージング(アニメ第80話にのみ登場)
    • セーラーマーキュリーの「シャボン・スプレー・フリージング!」二重攻撃版である。彼女は二度その泡を除く元の攻撃が敵を凍らせているのと同じ技術を使用する。
  • シャイン・アクア・イリュージョン(原作漫画、アニメ、実写全てに登場。実写以外では第二期より)
    • 冷気を帯びた水を発生させ、それを水流の様に勢いよく相手に放つ技。高熱の溶岩からエネルギー球、爆弾までも凍結・破砕してしまうマーキュリー最強の技。同じ水属性のセーラーネプチューンと差別化するため、マーキュリーは「冷気属性」の設定にした。
  • シャイン・スノー・イリュージョン(原作第二期第15話)
    • シャイン・アクア・イリュージョンの変形版。雪の結晶で相手を撹乱、凍結させる。
  • 水蜃気楼(マーキュリー・アクア・ミラージュ。原作第三期。アニメでは劇場版「亜美ちゃんの初恋」のみ)
    • アニメでは冷気を帯びた幾つもの水流が相手を包み込んで凍結させる技となっている。
  • マーキュリー・アクア・ラプソディー(第四期より)
    • 原作では実際に竪琴を使っての攻撃だが、アニメでは水のエネルギーを竪琴型に具現化して攻撃
  • マーキュリー・アクア・ミスト(実写、新装版漫画での第一期)
    • ジュエリースターブレスレットが光った後、クルクル回転しながら水を集め、敵めがけて大量の水の泡をぶつけて敵を倒す。
  • マーキュリー・アクア・ストーム(実写)
    • セーラースタータンバリンを鳴らしつつ回転して、タンバリンから水色の光線を放つ。
  • マーキュリー・アクア・サイクロン(実写)
    • 胸の前で両手を組み合わせ、そこから水の渦を放つ。
  • マーキュリー・アクア・ブリザード(実写)
    • 両手を回転させつつ冷気を蓄え、前方に向けて一気に放つ、凍結させる。

補足[編集]

アニメで水野亜美の声を演じた久川は『クレヨンしんちゃん』においてセーラーマーキュリーのパロディキャラ、セーラーイヤーンというキャラの声を演じている。

脚注[編集]

  1. 原作漫画には月野うさぎが初めて水野亜美を見た時、コマの外で「ミス・レインかとおもっちゃったー」と書かれている。
  2. 原作漫画(新書刊)第2巻P77より。ただし原作漫画の連載誌であるなかよしが1993年1月号で実施し単行本第3巻の巻末で発表したセーラームーンの登場キャラクター限定の人気投票では、セーラーマーキュリー名義で第4位、水野亜美名義で第7位だった。月野うさぎはセーラームーン名義で第1位、プリンセス・セレニティ名義で第3位、月野うさぎ名義で第6位。
  3. 久川はセーラームーンの最初のオーディションでは、主人公の月野うさぎ役で受けていた。

テンプレート:美少女戦士セーラームーン

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