源君物語の登場人物一覧

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主要人物

源光海(みなもと てるみ)
源君物語』の主人公。18歳。紫雲大学文学部1年生。
女性と間違われるような可愛らしい顔立ちをしているが、それが原因で中学2年生の頃に同じ学校の女子たちから執拗ないじめを受け、女性恐怖症となった。また、牛乳を使ったいじめもされたことから牛乳恐怖症にもなっている。
「物心つく前」に母親を亡くした[1]過去から、年上の女性に惹かれるマザコン気質を持つ。[2]
大学入学後は彼女を作って女性恐怖症を克服しようとするが、性欲優先の行動をとってしまい暴走する癖がある。
葵と初体験はしたが、途中で萎えてしまい満足に至らなかった。[3] 香子の手ほどき等もあり、キスについては巧みになりつつある。
アルコールの入った酒は飲まない。[4]
家事全般が得意である。[5]
藤原香子(ふじわら かおるこ)
光海の父方の叔母で、紫雲大学の准教授。29歳独身。縦ロール風の髪型と豊満な胸が特徴で、周囲が息を呑むほどの美女。
兄(光海の父)に土下座して頼み込まれ、光海の居候を引き受けた。
日本古典文学を研究しており、特に源氏物語を誰よりも深く読み解くことをテーマにしている。
その為にも源氏物語の主人公光源氏の心情理解が必要となり、光海を現代の光源氏に仕立てあげようとする。
光源氏の女性遍歴にならい「14股」[6](=香子の指定する女性14人とセックスすること)を実行するよう光海に命じ、その目的を果たすため、女性馴れしていない光海にさまざまな手ほどきをする。[7]
光海に対する羞恥心は希薄で、研究の一環として〈光海のファーストキスを奪う〉[8]、〈自分の胸を揉ませたり、吸わせる〉[9]、〈一緒のベッドで寝る〉[10]などの大胆な行動で光海を翻弄する。
登場人物の女性の心理や情報に通じている。
全く顔色が変わらないほど酒には強い。[11]
光海に女性を紹介し恋愛のお膳立てをする。

光海の「14股」相手

桃園朝日(ももぞの あさひ)
光海の父方の従姉で、香子の姪。21歳。紫雲大学文学部4年生で香子のゼミに所属している。
図書館の司書を目指し就職活動中。[12]
香子によって光海の14股相手の1人目に選ばれる。源氏物語の朝顔の君に見立てられている。
「美人レベルが全国最高」[13]ということで有名な紫雲大学にあっても見劣りしない美人である。
2次元の男にしか興味がないエロコミック愛好の「腐女子[14]で、現実の男性との交際経験も皆無の処女。貞操意識が強く、現実の性関係に対して過敏な反応をする。
本心では「漫画に出てくるような中性的な男の子」[15]すなわち光海のような男が好みである。
幼馴染である光海のことは弟のように思っていたが、自分に迫り暴走する光海を拒絶してしまい、気まずい関係となるが、これをきっかけに光海を異性として意識し始める。光海に襲われたことを思い出してオナニーをしたり[16]、光海と親しく話す親友の月子に無意識に嫉妬する[17]
しかし、恋愛への恐怖から自分の気持ちを素直に認めようとしない[18]
桐山葵(きりやま あおい)
香子の友人で、同じマンションに住むネイルサロン経営者。24歳。
やや高圧的な目つきとショートヘアーが特徴のクールビューティー。
香子によって光海の「14股」相手の2人目に選ばれた。源氏物語の葵の上に見立てられている。
世界的企業の社長令嬢であり、偉大な父親の背中を見て育ったため、父親以外の男性を愛せない重度のファーザー・コンプレックス(ファザコン)となった。
男性との交際経験自体はあるものの、セックスの最中に「お父様」と叫ぶ癖があり、本人はそれを恥じている。[19] 
光海の初体験の相手となる。[20] 
花田千里(はなだ ちさと)
紫雲家政専門学校1年生。18歳。見た目は地味であるが、温厚で家庭的な性格を持ち、笑顔が魅力的な癒し系の女性である。
香子によって光海の「14股」相手の3人目に選ばれた。源氏物語の花散里に見立てられている。
蕎麦屋の「紫雲そば」でアルバイトをしている。
男性が苦手で、香子に相談をもちかけていた。胸を小さく見せる下着を身に着けているが、実は香子よりも胸が大きい。小学生時代から胸が目立って大きかったので苦労してきたため、男が苦手になった。
アルバイト先でセクハラをされたり、悪い男に狙われたりしている。
光海に自分から処女をささげる。しかし、光海を恋愛相手として(=特別な存在として)意識しているわけではないらしい。
姉がいる。

その他

月子(つきこ)
朝日の友人で腐女子仲間。紫雲大学4年生。
朝日と同じく現実の男性が苦手だが、のちに光海と親しくなりメールのやり取りをする仲となる。[21]
性愛関係の妄想が好きで、官能小説家になるのが夢。
ゴスロリ風のファッションをすることがある。
読者には姓がまだ明かされていない。
光海の「14股」相手に含まれるのか含まれないのかについては、現在のところ不明である。[22]
中将つかさ(ちゅうじょう つかさ)
中学時代に光海をいじめていた女子グループの中心人物。「学年一美人」[23]として有名だったが、憧れていた先輩が自分よりも光海の容姿を褒めていたことで自尊心を傷つけられ、光海を目の敵にするようになる。
偶然にも光海と同じ紫雲大学に進学し、国際教養学部に在籍している。最初は光海のことを覚えていなかった。
妻のいる教員である近衛教授と不倫関係にあった。
自分のステータス・シンボルのアクセサリーとして「誰もが欲しがる」[24]男が好みである。
光海の「14股」相手には含まれない。[25]
光海の父(香子の兄)
婿養子に入ったために「源」姓となる。[26]再婚相手とはいわゆるできちゃった結婚でもある。それがこの作品の発端となる。
再婚の際、光海に家を出ていき香子との同居を一方的に言い渡した裏で、香子には街中で土下座してまで同居の件を頼み込んでいた。
光海の継母
光海の父と結婚した女性。
妊娠と光海の父との結婚が原因で、実家から勘当されたらしい。
朝日の母(光海の伯母)
光海の父および香子の姉。
朝日が年頃なのに恋人がいないことを心配しており、色気のない下着を身に着けていることにつっこみをいれている。[27]
村上(むらかみ)
光海の親友。童貞。紫雲大学1年生。香子に憧れて紫雲大学に入学した。
「ほどよい年上のお姉さんに[童貞を]奪われたい」[28]と思っているが、学内の美人チェックも怠っていない。何かと女性に縁のある光海を羨ましがる。
近衛(このえ)教授
紫雲大学の心理学教授で、理事長の息子。妻子がいるが外見が良く、女子学生から一番人気のある教員である。
中将つかさと不倫関係にあり相当入れ込んでいた。香子にも色目を使ってくるらしい。
作品中では顔がはっきりと描かれない。
千里の姉
他人よりも胸が大きいことに苦悩する千里を励ましている。
「紫雲そば」店主の息子
まだ幼い子どもであるが、千里にセクハラを繰り返している。
作品中では顔がはっきりと描かれない。


脚注

  1. 第41話 ただし、光海の実母が死去したとする記述はない。父親との離婚であった可能性も完全には否定できない。
  2. 第38話
  3. 第49話
  4. 第9話、第62話 アルコールが苦手であるためなのか、本人の価値観のためなのか、飲まない理由は不明。
  5. 第33話
  6. 香子によれば「14人というのは源氏の君[=光源氏]が愛した女の数だ」(第3話)とのことである。
  7. 第3話で、香子が「この扉を開けて入ってきた私以外の女 その全ての女の心を君のモノにしてもらいたい」と言っているので、香子自身は光海の「14股」相手に含まれていないものとおもわれる。 ちなみに「藤原香子」は、源氏物語の作者である紫式部の本名であるとされる。
  8. 第2話
  9. 第15話
  10. 第30話
  11. 第9話
  12. 第9話
  13. 第6話
  14. 第8話 ただし、ここでは「オタクの女性」という意味である。
  15. 第17話
  16. 第29話
  17. 第54話
  18. 第29話で、香子が「朝日は恋愛が怖いから自分の気持ちを認めようとしない」と言っている。
  19. 第48-49話
  20. 第48-49話
  21. 第52話
  22. 第52話で、香子が「月子は3人目じゃないぞ」と言っているが、「14人に含まれない」とは言っていない。
  23. 第56話
  24. 第57話
  25. 第92話で
    「中将つかさ
      ↑
    14人に含まれない一般の女」
    とノートに記されている描写がある。
  26. 第1話 ただし、光海の実母の姓が「源」であるとする記述はない。
  27. 第35話
  28. 第32話


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