Mozilla Corporation

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Mozilla Corporation

Mozilla Corporationモジラ・コーポレーション(以降「コーポレーション」)は、Mozilla Foundationモジラ・ファウンデーション(以降「ファウンデーション」)の完全子会社である。オープンソースの多くの開発者と自社の開発者にコミュニティによってMozilla Firefoxモジラ・ファイアーフォックスMozilla Thunderbirdモジラ・サンダーバードのようなインターネット関連のソフトウェアを開発することを目的としている。コーポレーションはこれらの製品の宣伝も行なっている。非営利企業である親会社のファウンデーションとは異なり、コーポレーションは課税対象の企業である。多くの企業とは異なり、コーポレーションは収益を上げることを目的とはしておらず、収益を Mozilla プロジェクトへ還元している。コーポレーションはファウンデーションの目標である「preserving choice and innovation on the Internet.」(インターネット上の選択と革新を維持します)を目指して活動している。

mozillaZineモジラ・ズィンの記事によれば[1]、コーポレーションの設立に際して、コーポレーションはファウンデーションの完全子会社であり、収益の全ては Mozilla プロジェクトに還元されること、株主が存在せずストックオプションも発行されず配当も支払われないこと、上場しないことから他社が乗っ取ったり買収することは不可能なこと、ファウンデーションが商標や知的財産権を保持してコーポレーションにライセンスを与えること、ファウンデーションがソースコードリポジトリを管理しチェックイン権限の付与を行なうこととされている。

設立

コーポレーションは、ファウンデーションの収益に関する活動を扱うために2005年8月3日に設立された[2]。非営利企業として、ファウンデーションは収益の形式や金額に制限があった。コーポレーションは課税対象企業であるから(経済活動には必須である)、ファウンデーションのような厳しい制限に従う必要がない。これによって、コーポレーションはファウンデーションの業務の一部を引き継ぐこととなった。具体的には世界的なフリーソフトウェア・コミュニティによる FirefoxThunderbird の開発や、他社との関係の管理である。

コーポレーションの設立により、ファウンデーションは Mozilla プロジェクトと方針の管理に焦点を絞ることとなった。 2005年の冬、「Mozilla Firefox 1.5」のリリースと共に、コーポレーションのウェブサイトである mozilla.commozilla.org に代わって FirefoxThunderbird の新しいホームとなった。

出来事

2006年3月、ウェブログスEnglish版の創設者であるジェイソン・カラカニスEnglish版が自身のブログにおいて、コーポレーションが前年度 7200万ドルの収益を上げ、その多くがFirefoxに搭載された Google の検索エンジンによるものであったという噂を公表した[3]。後にこの噂はコーポレーションの取締役であるクリストファー・ブリザードEnglish版が自身のブログ上で否定した[4]

2006年8月には、マイクロソフトオープンソース研究所のディレクターであるサム・ラムジー[5]mozilla のニュースグループ上で、ワシントン州レドモンドのマイクロソフト本社にオープンソース関連施設を設立し、マイクロソフトと Mozilla の開発者が一対一で対応できる場を設けることを申し出た[6]。これは Firefox および ThunderbirdMicrosoft Windows Vista 相互運用性の確保が目的であり、Mozilla 側もこれを受け入れた[7]

2006年9月、マイクロソフトでセキュリティ対策を担当した経験がある、Window Snyderウィンドウ・スナイダーを採用した[8]

2006年10月25日Mozilla Firefox 2.0がリリースされた。

2008年1月7日、ジョン・リリーEnglish版 が 最高経営責任者(CEO)に就任。ミッチェル・ベイカーEnglish版は、会長兼常勤役員として引き続きその任に当たる。

2014年3月24日ブレンダン・アイク最高経営責任者に就任したが、2014年4月3日に最高経営責任者を辞任した[9][10]

取締役・経営者

コーポレーションの取締役会はファウンデーションにより任命され、ファウンデーションに対して責任を負う。

2014年4月3日現在の取締役は以下の通り[11]

2014年4月3日現在の経営者は以下の通り[12]

コーポレーションの設立時には、ファウンデーションから多くの職員が移籍してきた。

関連項目

参考文献

外部リンク