Mozilla Corporation
設立
コーポレーションは、ファウンデーションの収益に関する活動を扱うために2005年8月3日に設立された[2]。非営利企業として、ファウンデーションは収益の形式や金額に制限があった。コーポレーションは課税対象企業であるから(経済活動には必須である)、ファウンデーションのような厳しい制限に従う必要がない。これによって、コーポレーションはファウンデーションの業務の一部を引き継ぐこととなった。具体的には世界的なフリーソフトウェア・コミュニティによる Firefox や Thunderbird の開発や、他社との関係の管理である。
コーポレーションの設立により、ファウンデーションは Mozilla プロジェクトと方針の管理に焦点を絞ることとなった。 2005年の冬、「Mozilla Firefox 1.5」のリリースと共に、コーポレーションのウェブサイトである mozilla.com
が mozilla.org
に代わって Firefox と Thunderbird の新しいホームとなった。
出来事
2006年3月、ウェブログス の創設者であるジェイソン・カラカニス が自身のブログにおいて、コーポレーションが前年度 7200万ドルの収益を上げ、その多くがFirefoxに搭載された Google の検索エンジンによるものであったという噂を公表した[3]。後にこの噂はコーポレーションの取締役であるクリストファー・ブリザード が自身のブログ上で否定した[4]。
2006年8月には、マイクロソフトオープンソース研究所のディレクターであるサム・ラムジー[5]が mozilla のニュースグループ上で、ワシントン州レドモンドのマイクロソフト本社にオープンソース関連施設を設立し、マイクロソフトと Mozilla の開発者が一対一で対応できる場を設けることを申し出た[6]。これは Firefox および Thunderbird と Microsoft Windows Vista 相互運用性の確保が目的であり、Mozilla 側もこれを受け入れた[7]。
2006年9月、マイクロソフトでセキュリティ対策を担当した経験がある、
2006年10月25日、Mozilla Firefox 2.0がリリースされた。
2008年1月7日、ジョン・リリー が 最高経営責任者(CEO)に就任。ミッチェル・ベイカー は、会長兼常勤役員として引き続きその任に当たる。
2014年3月24日、ブレンダン・アイクが最高経営責任者に就任したが、2014年4月3日に最高経営責任者を辞任した[9][10]。
取締役・経営者
コーポレーションの取締役会はファウンデーションにより任命され、ファウンデーションに対して責任を負う。
2014年4月3日現在の取締役は以下の通り[11]。
2014年4月3日現在の経営者は以下の通り[12]。
- 宮力 — 最高執行責任者 (COO)
コーポレーションの設立時には、ファウンデーションから多くの職員が移籍してきた。
関連項目
参考文献
- ↑ mozillaZine article
- ↑ Mozilla Foundation Forms New Organization to Further the Creation of Free, Open Source Internet Software, Including the Award-Winning Mozilla Firefox Browser
- ↑ Firefox (Mozilla Corporation/Mozilla Foundation) made $72M last year?!
- ↑ apply pinky to corner of mouth
- ↑ Sam Ramji
- ↑ Firefox and Thunderbird on Vista
- ↑ Microsoft offers helping hand to Firefox
- ↑ Mozilla taps former Microsoft executive for security strategy
- ↑ Brendan Eich Steps Down as Mozilla CEO
- ↑ FAQ on CEO Resignation
- ↑ About the Mozilla Corporation
- ↑ About the Mozilla Corporation Steering Committee