小淵沢駅
小淵沢駅(こぶちざわえき)は、山梨県北杜市小淵沢町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
乗り入れ路線
中央本線と小海線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。このうち、中央本線を当駅の所属線[1]としており、小海線は当駅が起点である。
中央本線新宿方面(吉祥寺駅)から当駅までが八王子支社の管轄であり、塩尻方面及び小海線は長野支社の管轄である。両支社の境界は、中央本線は下り第4閉塞信号付近、小海線は県道11号線との交差付近(この付近に上り遠方信号機あり)に置かれている。
中央本線の特急列車「スーパーあずさ」は上下ともに約半数の列車のみが停車するが、「あずさ」については上り列車1本(34号)以外の全列車が停車する。
土休日に、215系で運行される「ホリデー快速ビューやまなし」号の山梨県側の終着駅でもある。
歴史
- 1904年(明治37年)12月21日 - 国鉄中央本線 韮崎駅 - 富士見駅間開通と同時に開業。旅客および貨物の取扱を開始。
- 1933年(昭和8年)7月27日 - 小海南線(後の小海線)当駅 - 清里駅間が開通。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2006年(平成18年)3月15日 - 小淵沢町と北杜市の合併により、所在地が北杜市となる。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 東京近郊区間に編入され、 Suica利用可能駅になる。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅。3番線はホームなしの待避線である。5番線からは当駅始発の松本方面行列車も発車する。島式ホーム2面は跨線橋で結ばれ、駅舎と中央本線が発着する1・2番線とは地下通路で結ばれているが、駅舎と4・5番線は直接行き来することができない。1・2番線ホームはかさ上げ工事が実施されており、都市部の駅と同等の高さが確保されている。
駅舎は開業当初からのものという記録が残る木造平屋建てで、内部にはコンコース、待合所のほかに売店(駅弁など)や信州そば・うどん店がある。
直営駅(駅長配置)であり、管理駅として日野春駅・長坂駅を管理している。みどりの窓口(営業時間 6:30 - 20:00)、自動券売機2台、指定席券売機1台、簡易Suica改札機が設置されている。自動改札機は設置されていない。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■中央本線 | 下り | 上諏訪・塩尻・松本・長野・名古屋方面 | 当駅始発は5番線 |
2 | ■中央本線 | 上り | 甲府・大月・八王子・新宿方面 | |
4・5 | ■小海線 | - | 清里・野辺山・小諸方面 |
駅弁
丸政が調製・販売しており「高原野菜とカツの弁当」などで知られている。 丸政#主力駅弁を参照。
利用状況
1日平均乗車人員は以下の通りとなっている。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1998 | 1,264 |
1999 | 1,681 |
2000 | 1,526 |
2001 | 1,503 |
2002 | 1,389 |
2003 | 1,390 |
2004 | 1,401 |
2005 | 1,395 |
2006 | 1,376 |
2007 | 1,430 |
2008 | 1,380 |
2009 | 1,344 |
2010 | 1,291 |
2011 | 1,306 |
2012 | 1,352 |
2013 | 1,401 |
駅周辺
北杜市小淵沢地区の中心部で駅から徒歩5分ほどで小淵沢総合支所に到達できる。駅前には商店・飲食店などが並んでいるほか、北杜市の観光案内所や小淵沢タクシーの営業所もある。
- 北杜市 小淵沢総合支所(旧・小淵沢町役場)
- 中央自動車道小淵沢IC
- 道の駅こぶちさわ - スパティオ小淵沢(延命の湯)
- 八ヶ岳リゾートアウトレット
- 小淵沢郵便局
- エフエム八ヶ岳
- リゾナーレ小淵沢
- 北杜市立小淵沢小学校
- 北杜市立小淵沢中学校
- 帝京第三高等学校
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
小淵沢駅 | 小淵沢・長坂線 | 小淵沢IC・道の駅こぶちさわ | スパティオ小淵沢 | 北杜市民バス | ||
小淵沢・長坂線 | 原村・中島公民館・清春芸術村 | 長坂駅 | 北杜市民バス | 平日の一部の便は長坂中学校・甲陽病院前まで延長運転 | ||
清流と甲斐駒ヶ岳周遊バス | 道の駅はくしゅう・名水公園べるが尾白の湯・フレンドパークむかわ・まちの駅武川 | 韮崎駅 | 北杜市民バス | 春~秋の土休日運転 | ||
八ケ岳高原リゾートバス | スパティオ小淵沢・えほん村・平山郁夫美術館 | 泉郷 | 八ヶ岳高原リゾートバス実行委員会(山交タウンコーチ) | 春・秋の土休日と夏季運転 | ||
鉢巻リソートバス八ッピー号 | アウトレット入口(ホテル風か)・富士見高原ペンションビレッジ・八峯苑鹿の湯・八ヶ岳美術館・八ヶ岳自然文化園 | たてしな自由農園 | 山交タウンコーチ | 夏季運転 |
隣の駅
※当駅に一部が停車する中央本線の特急「あずさ」「スーパーあずさ」の隣の停車駅はあずさ (列車)を参照のこと。
脚注
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年