垣副朋彦

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垣副 朋彦(かきぞえ ともひこ)とは、愛人である売春クラブ経営者中国人に個人情報を提供していた、警視庁のベテラン刑事である。

泥沼のW不倫の果てに…売春クラブに入り浸り、個人情報を漏らしたベテラン刑事の悪行

禁断の愛の果てに、警察官としての誇りを捨て去ってしまったのか。

警視庁のベテラン刑事が職権を乱用し、売春クラブを経営していた中国人の女に客の個人情報を漏らし、2013年2月20日に逮捕された。警察官と女は5年ほど前から泥沼の不倫関係で、売春クラブを共同経営していた疑いでも逮捕されたが、いずれも関与を否定している。それでもクラブの合鍵を渡され、週の半分は寝泊まりしていたというのだから、その悪行は言い逃れのしようがない。

ツーショット写真で発覚…「売春、知っていた」

警視庁保安課大森署の捜査員らは2013年1月30日東京都大田区JR大森駅近くにある雑居ビル5階の一室に家宅捜索に入った。店名を書いた看板などは掲げられていなかったが、そこは中国人経営の売春クラブ。まさに男女が性交渉を行っている最中だった。

翌31日に売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕されたのは、垣副 朋彦(45)と、姜 丹(36)の両容疑者。垣副は捜査員らの同僚である万世橋署刑事組織犯罪対策課警部補、姜は売春クラブの経営者だった。

逮捕容疑は、2012年12月13日、雑居ビルの一室で売春する場所を提供した疑い。警視庁が垣副をクラブの共同経営者と認識しているのは明白だったが、「売春をしていたことは知っていたけど、経営には関わっていない」とかたくなに認めなかった。

2012年春ごろ、「違法な個室マッサージ店がある」という情報が寄せられ、捜査を始めていた。実際、従業員や客とみられる男女の出入りが確認されたが、どんなサービスが行われているかは分からなかった。

捜査は思わぬところから進展する。大森署が5月に偽のルイ・ヴィトンのバッグなどを販売していたとして、商標法違反容疑で関係先を家宅捜索したところ、垣副の名刺や記録媒体が入ったバッグを発見。記録媒体の中には垣副、姜の親密さをうかがわせるツーショット写真が残されていた。

この関係先というのが姜の妹の自宅だった。2人の写真を見た捜査員は、すぐに売春クラブに出入りしている男女と似ていることに気付いたという。

携帯メールに痕跡…「住所を調べてほしい」

「性的サービスをする中国人エステ店をやりたいと思っているの」

姜は2012年2月、垣副にこんな相談を持ちかけた。垣副は「風適法風営法売春防止法に触れるからやめろ」と警察官の顔で諭したが、姜は反対を押し切って、3月には営業を開始した。

姜は「垣副は営業には関与していないし、売上金も渡していない」と供述。クラブの従業員らも垣副が働いているような姿を見たことがなく、預金口座などの捜査からも垣副が売上金を受け取ったという証拠は出てこなかった。

ただ、垣副は、結果的に違法風俗店の営業に目をつぶっていただけでなく、警察権力を悪用するという暴挙に出ていた。

売春防止法違反容疑で逮捕された後、2人の携帯電話を調べていた捜査員が、2012年11月20日に姜から垣副にメールで、男性の氏名を送っているのを見つけた。さらに、「客の住所を調べてほしい」とほのめかす内容のものもあった。

一方、垣副が所属する万世橋署のパソコンには同じ日、垣副が警視庁のデータベースに接続し、男性の住所を調べた痕跡が残されていた。2月20日に2人とも売春防止法違反容疑は処分保留となったが、地方公務員法違反容疑で再逮捕された。

男性は売春クラブの客で、警視庁は姜が未払いの料金を取り立てるために住所を知ろうとしたとみている。垣副は情報漏洩の容疑も否認しているが、捜査幹部は憤りを隠さない。

「往生際が悪い。情報漏洩の証拠は固く、言い逃れはできない」

合鍵使って寝泊まり…妻も公認?の関係

垣副は昭和62年に警視庁に入庁。クレジットカード詐欺事件の捜査などを専門とする組織犯罪対策特別捜査隊から平成22年6月に万世橋署に異動。銃器・薬物担当の係長を務めるベテラン刑事だった。

垣副、姜の出会いは5年ほど前にさかのぼる。共通の知人である中国人女性から紹介され、間もなく、交際に発展した。垣副は埼玉県行田市内で妻子と暮らし、姜にも夫がいる、いわゆるダブル不倫だった。

姜が平成23年4月に大田区内のマンションに引っ越すと、「自宅から通勤するより便利」といって、マンションに入り浸るようになった。売春クラブの営業が始まってからは合鍵を持ち、週3、4回、売春に使われるのとは別の部屋で寝泊まりしていた。

垣副は「壁越しに性交渉の音が聞こえ、うるさくて耐えられないときはしばらく外で待っていた」と赤裸々に語っている。また、妻に姜を紹介しており、妻公認の不倫関係だったとも打ち明けたという。警視庁幹部はあきれかえってこう吐き捨てた。

「ツーショット写真を残したり、女の売春クラブに入り浸ったりするなど、関係を秘密にしようとしていた気配がない。もしかしたら本当に罪の意識がなかったのかもしれない。とっくに警察官のプライドをなくしてしまったのだろう」