地獄の使者たち
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『地獄の使者たち』(じごくのししゃたち)は「薔薇族」1983年7月号に掲載された山川純一の一話完結の漫画である。
あらすじ
昭和20年8月、日本軍最前戦地のとある島の連合軍基地で捕虜となってしまった小早川大尉とその部下である嶋本は、米軍兵に日本が敗戦したこと、そして連合軍帰還の前夜祭で2人に司令官の前でホモ・セックスを強要させることを伝えられる。小早川は冷酷非情の司令官は俺達を殺すだろうと言い、嶋本は盗んでおいたダイナマイトで復讐しようと提案するが小早川は頑なに拒否し、新たな提案をする。前夜祭当日、司令官の前に連行される2人。ホモ・セックスの前の余興として、小早川は肛門でタバコを吸うという芸を見せる。珍しい芸の前に驚く米軍兵達に目もくれず、2人はホモ・セックスを始め、興奮してきた司令官、その部下達の乱交が始まる。そんな中、小早川の肛門に挿入されていたダイナマイトにタバコの火が点火する。死を賭けた復讐を目前にして嶋本は小早川への愛を想う。
登場人物
- 小早川大尉
- 旧日本軍の陸軍将校で、部隊の隊長。部下が作戦を無視し嶋本を除き全滅し、連合軍の捕虜となる。「例え敵地でも死ぬまで戦う」「敵の武器を使って生き延びたくは無い」など軍人気質な性格。同性愛者で嶋本を愛している。
- 嶋本
- 旧日本軍の陸軍兵で、小早川の部下。階級は不明。玉砕も出来ず捕虜になったことを悔やむなどマイナス思考な面を見せる。小早川の提案や作戦を何も言わずに受け入れるほど信頼している。同性愛者で、小早川を愛している。
- バゥアーズ最高司令官
- 連合軍司令官で、階級は大佐。小早川ら2人にホモセックスを強要させるが、自身も同性愛者であり、指揮する部隊の隊員全員も同性愛者である。前夜祭での2人の行為を見てバリグザーとホモセックスを始めた。冷酷非情な性格で、前夜祭後に2人を処刑しようと考えていた。
- バリグザー大尉
- 連合軍司令官の副官。流暢な日本語を話し、2人に日本の敗戦を伝えるなど、通訳の役割をしていた。前夜祭においてバウァーズの呼びかけに対し「イエスサー」と服を脱ぎだすことから、バウァーズとは恋人のような関係にあると考えられる。