土屋敬之

提供: Yourpedia
移動: 案内検索

土屋 敬之(つちや たかゆき、1952年2月8日 - )は、日本政治家東京都議会議員(4期)。一人会派「平成維新の会」代表(大前研一の興した同名の団体とは無関係)。男性。初当選から2009年12月5日まで、民主党に所属していた。

経歴

獨協高校(同級生に戸井田徹)、獨協大学出身。東武百貨店勤務を経て、塩川正十郎の秘書に。その後、小沢鋭仁衆議院議員秘書を歴任する。

1997年旧民主党公認として板橋区より都議会議員に出馬し初当選。都議会文教委員会副委員長、都議会民主党副幹事長、都議会総務委員長、都議会民主党総務会長(3期)、民主党東京都連常任幹事、民主党東京都連選対副委員長などを歴任した。2009年東京都議会議員選挙で4選したが、同年12月、「党の決定に背く行為があった」として民主党を除名された(#民主党除名)。

「北京オリンピックに反対する地方議員と市民の会」会長(会事務所には西村修平の主宰する「主権回復を目指す会」が同居している)。教育再生・地方議員百人と市民の会東京支部理事。富士社会教育大学校専門研究員。UIゼンセン同盟東京支部政策懇話会会長。憲法学会会員。民社協会会員。インターンシップのコンサルティングを行なうNPO「HYBRID」理事。

活動

都政

七生養護学校事件などで、自民党の古賀俊昭田代博嗣と共同歩調を取り、石原都政の側近と認識されている[1]

2008年7月、石原が東京オリンピック招致に皇太子の活動を求めて宮内庁と対立した際、同知事が敬称をつけず「皇太子」と呼び捨てにしたことが不敬であること[2]、強引な招致活動への引き入れは皇室の政治利用にあたることを主張して五輪招致議連を脱会した。その後、石原は「敬意を欠いているはずがないが、あなたの情念としては分かるので今後考えてみたい」と敬称を付けるようになり、皇室への不用意な言動を控えるようになった。なお、土屋はオリンピック招致には賛成の立場を崩していない。

民主党は石原都政と距離を置き、2009年の都議選にも野党として選挙に臨んだが、土屋は選挙前・選挙中を通じて、石原都政を肯定的に評価。「新銀行など『批判の対象』にはなったが、『石原都政がダメ』だとは誰も審判していない」と、自らの得票増などを根拠に主張し、石原都政を批判した『都政新報』に対し、「(対案も出さずにいうなら)MRI検査をすすめる」と非難した。また、「文化を破壊する、夫婦別姓、ジェンダーフリー、過激性教育、偏向教育とはこれからも断固闘っていく。あらかじめ宣戦布告を行っておく」との見解を示した[3]

教育問題について

議会では主に、教育の“正常化”を主張。学校式典における国旗の掲揚、国歌の斉唱については、「実施要綱」の制定、従わない教員や、“生徒を扇動して起立させない教員”の処分などを実行させた。また、35年ぶりに公務員制度の改革を求め、「ながら条例」(組合の仕事をしながらでも給与がもらえる)の廃止では本会議質問をはじめ、『正論』で論陣を張った。

2006年6月、「新しい歴史教科書をつくる会」から八木秀次が袂を分って設立した「日本教育再生機構」に参加、発起人を務める。他に民社人権会議専門委員。同年10月24日には東京地裁の「君が代日の丸崇敬の強制は教育委員会の裁量権逸脱」判決を批判し、訴訟を担当した裁判長罷免を求める旨集会を呼びかけた(→国旗及び国歌に関する法律#東京都立高校の例)。

また、増田都子教諭が授業で「反米思想を教えている」として、増田の懲戒解雇を要求したが、増田に名誉毀損で訴えられ2007年4月敗訴。最高裁で確定した。足立16中での人権侵害事件を書いた三都議の共著「こんな偏向教師を許せるか」に対する名誉毀損裁判(原告増田都子)では、2008年4月東京高裁は被告全面勝訴(名誉毀損にはあたらない)との判決。一方で、本書を執筆するに当たり増田の家族・病気休職時の病名といった個人情報を都教育委員会(時の指導企画課長、近藤精一)を通じて入手していた。都個人情報保護条例違反で教育委員会に賠償命令(6月に最高裁で確定)。また、2003年7月には、東京都立七生養護学校で行われていた性教育の授業内容を不適切として、中止・機材没収・教員処分を東京都に求めている(七生養護学校事件)。

2009年の都議選で民主党と選挙協力した生活者ネットワーク(土屋は推薦申請せず)については、「たそがれ政党なので、民主にもぐりこんでいる。この政党が、ひな祭りを否定し、男女の性差を否定している政党だとは「誰も」知らない」と批判した[4]

日教組批判

民主党所属時代から、公然と日本教職員組合(日教組)批判を行っている。輿石東民主党参議院議員会長(日教組出身)が、日教組大会で「教員の政治的中立などありえない」と発言したことに、「法規を無視した悪辣な発言」と抗議電報を打っている。

拉致問題への取り組み

以前から北朝鮮による日本人拉致問題に取り組み、2000年に「北朝鮮に拉致された日本人を救出する地方議員の会」(現「北朝鮮に拉致された日本人を奪還する地方議員の会」)を結成し会長に就任。また、2005年4月に領土問題に絡んで、本籍地を東京都小笠原村沖ノ鳥島に移し、話題になる。

歴史認識問題

初当選直後、東京都が計画していた「東京都平和祈念館」が「自虐史観」に基づいた偏向展示であると主張し、着工直前に計画を中止させた。

2004年10月5日、ヤングジャンプ掲載の本宮ひろ志著「国が燃える」の南京大虐殺の描写を巡り、東京都議古賀俊昭自民党)と共に、「自虐史観」的であると、出版元集英社へ抗議に行った。その結果、問題とされたシーンは削除され、コミックス版からは割愛されている。この抗議の後、「国が燃える」は連載打ち切りとなった。

2004年12月16日、米ニューヨーク・タイムズのインタビューで、今上天皇が「日の丸君が代の強制はよくない」と発言したことに対し(天皇は園遊会でも米長邦雄に対して同様に話している)、「天皇は、かれのことをジミーと呼ぶバイニング女史に育てられた(からだ)」と述べ、『アメリカ人に教育を受けたので、天皇は、本来身に着けるべき価値観からずれてしまった』と天皇批判とも取れる発言をしている。また、「日教組は、生徒に日の丸の白は骨の色で、赤は人の血の色だと教え続けてきた。かれらは、(卒業式などで)生徒が起立する権利を剥奪している。かれらは天皇を憎み、日本を憎んでいる」という自論を展開した。

2007年7月13日に米国大使館に手渡されたアメリカ合衆国下院121号決議の全面撤回を求める抗議書にも賛同者として名を連ねた[5]

民主党に対する批判

マニフェスト未記載事項に対する指摘

第45回衆議院総選挙公示前には、民主党のマニフェストとは別個に作成しているINDEX2009には民主党の「政策の到達点」であると明記してあるのであるから、INDEX2009に記載している外国人参政権夫婦別姓国会図書館に日本の戦争犯罪を糾明する機関の設置慰安婦への補償など国家の根幹にかかわる問題をきちんとマニフェストにも載せて国民に信を問うべきであると訴えた[6]。第45回衆議院総選挙公示後、投票4日前の8月26日発売『WiLL』10月号で、「民主政権を内部告発する!」と題し、永住外国人への地方参政権付与、選択的夫婦別姓の導入、慰安婦問題への取り組みなどをマニフェストに載せていないのはマンション偽装と同じになるのでマニフェストに明記するべきであると指摘した。

また、土屋と選出区が同じ板橋区が単一自治体で選挙区全域である東京11区では、民主党は新党日本有田芳生推薦した(落選)が、選挙後、有田は民主党内に「利敵行為」を働いた者がいたことを明らかにした[7][8]。土屋は「落選した候補が、自分の不明を恥じずに、他人に責任を転嫁、それを党幹部に言いつけたか言ったらしい」と反応している[9]。また、当選した自民党の下村博文は、教科書問題などで土屋と協力関係にあり、思想信条が近しい[10]

社民党との連立に対する批判

総選挙後に民主党が国民新党と共に社会民主党を連立政権に加えたことから、「たった8名の社民党[11]に振り回されている新政権」「共産党張りの政策で選挙を戦った」と批判し、「この国を救うのは、良識的市民の蜂起しかない。後は、緊急避難的●●●だ」と主張した[12]

民主党除名

総選挙後、民主党倫理委員会の大河原雅子委員長から「意見聴取する」として出席を求められ[13]、文書で内容証明と日程調整の質問を行った[13]が、民主党倫理委員会からは「党則」が送付されたのみ[14]で、土屋側は「党規のどの条項によって呼ばれるのか明示がなければ行くに行けない」と主張している[14]

10月28日、民主党東京都総支部連合会は常任幹事会で、土屋を離党勧告に処すること、本人が勧告を容れない場合は除名することを決めた[15][16]。土屋は11月5日、都連に対し「民主党倫理規則に明記された手続に従うことなく下された一方的な処分であって、憲法上の要請である適正手続によることなくなされた民主主義原理の前提に反するものである」として大河原および都連会長の菅直人宛に再審査請求書を提出するとともに、自身が2度にわたって提出した要求書について回答するよう求めた[17]が、民主党東京都連は12月5日の常任幹事会で土屋の除名処分を決定した[18][19]。土屋は「処分されるいわれはない。裁判で徹底的に争い、公開ディベートも申し入れる」と反発[18][19]し、一人会派「平成維新の会」立ち上げを表明した[20]

その他

著作

  • ストップ偏向平和祈念館
  • こんな偏向教師を許せるか
  • 教科書から見た日露戦争
  • 介護保険マニュアル
  • 日本人なら知っておきたい近現代史50の検証

(以上展転社

また、『正論』『諸君!』『月刊日本』などにも論文多数。言論を中心に議員活動、市民運動を展開している。

参照

  1. 09.3.13『週刊金曜日』
  2. ただし、石原は皇太子をで呼んだわけではないため、全く敬意を欠いた呼び方ではない。
  3. 都政新報「石原都政もダメ」の審判の怪 今日の”つっちー”2009年7月15日
  4. 決意は変わらない 今日の”つっちー”2009年7月13日
  5. 賛同地方議員一覧
  6. 1/2【土屋たかゆき】国益のための政治とマニフェストの在るべき姿[桜 H21/8/11] SakuraSoTV 2009年08月11日
  7. 民主党東京都連が土屋都議へ離党勧告
  8. 有田芳生 2009/09/03 単行本『X』の調査再開
  9. ついに出てきた「マニフェスト」未記載の外国人参政権!!! 今日の”つっちー”2009年9月19日
  10. 正体をあらわした民主党サヨクのファシズム体質 今日の”つっちー”2009年11月8日。なお、社民党の議員数は衆議院7、参議院5である
  11. 社民党は衆議院7議席、参議院5議席が正しい。
  12. たった8名の社民党に振り回されている新政権 今日の”つっちー”2009年9月11日
  13. 13.0 13.1 大河原雅子「倫理委員長」からの電話 今日の”つっちー”2009年9月24日
  14. 14.0 14.1 倫理委員会の回答文書 今日の”つっちー”2009年9月30日
  15. (2009年10月28日) 民主党都連、マニフェスト批判の都議に離党勧告 MSN産経ニュース 産業経済新聞社 [ arch. ] 2009年12月8日
  16. 【土屋たかゆき】民主党離党勧告に物申す![桜H21/11/17] SakuraSoTV 2009年11月17日
  17. 今日の”つっちー” 土屋敬之ホームページ 2009年11月5日(木) No.456より引用
  18. 18.0 18.1 (2009年12月5日) 民主都連が土屋都議を除名 MSN産経ニュース 産業経済新聞社 [ arch. ] 2009年12月6日
  19. 19.0 19.1 不当処分【除名処分】に関する声明 今日の”つっちー” 2009年12月5日付
  20. (2009年12月7日) 土屋都議1人会派立ち上げへ MSN産経ニュース 産業経済新聞社 [ arch. ] 2009年12月10日
  21. 土屋を除名しろと言う珍論 今日の”つっちー”2009年8月31日

関連項目

外部リンク