北陸電力会館 本多の森ホール

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北陸電力会館 本多の森ホール(ほくりくでんりょくかいかん ほんだのもりホール)は、石川県金沢市石引にあるコンサートホールである。通称は本多の森ホール北陸電力がホールを所有しており、運営は財団法人金沢コンベンションビューローが行っている。

前身は石川厚生年金会館(いしかわこうせいねんきんかいかん)のホール部分である。同会館部分であったホール以外のスペースは石川県が所有しており、そこに2011年石川県本多の森庁舎(いしかわけんほんだのもりちょうしゃ)が開設された。前身を分割所有したため、北陸電力会館 本多の森ホールと石川県本多の森庁舎は一つの建築物に同居している。

概要

兼六園の隣、石川県立美術館藩老本多蔵品館石川県立歴史博物館成巽閣石川県立伝統産業工芸館石川県立能楽堂など文化施設の集まる「本多の森公園」の一角に位置している。公園内の石川護国神社の隣にあった石川県営兼六園野球場1973年閉鎖)の跡地に1977年5月1日に完成した。建築家黒川紀章による設計で、施工は熊谷組

許される建蔽率を最大限利用したため野球場のグラウンド形状に沿った扇形の外観であり、収容人数は1707席。金沢市の金沢歌劇座に次ぎ石川県で2番目の規模を持つホールである。完成した翌年の1978年には第19回BCS賞を受賞している。

石川厚生年金会館

会館建設当時のホール名称は石川厚生年金会館大ホールで、厚生年金保険加入者の福祉増進を目的として社会保険庁が設置した厚生年金福祉施設であり、全国に所在する厚生年金会館の一つである石川厚生年金会館(通称ウェルシティ金沢)の付帯施設の一つであった。大ホール以外にはシティホテル機能や結婚式場を備えており、これらを含む会館全体を、社会保険庁に関連する財団法人厚生年金事業振興団2009年8月31日まで運営していた。『石川厚生年金会館』は、イベント案内などでしばしばその「大ホール」の通称として用いられた。

2005年に施設保有権が社会保険庁から独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)に移管され、他の厚生年金会館と同様に施設の民間への売却が検討されていた。RFOは石川厚生年金会館についても一般競争入札で売却を行う意向を明らかにしており[1]2008年12月25日に施設売却のための入札が行われ、北陸電力が9億円の価格で落札した。

入札結果を受け、RFOは2009年8月末の営業終了後に施設を北陸電力に施設を引き渡し、北陸電力は施設名称を「北陸電力会館」(ほくりくでんりょくかいかん)とし、大ホールの名称を「本多の森ホール」(ほんだのもりホール)とすることを決定した。

2009年10月16日にホール部分が「北陸電力会館 本多の森ホール」として開館し、ホール外の施設には北陸電力によるPRコーナーが設けられた。

石川県本多の森庁舎

旧石川厚生年金会館のホテル・結婚式場の部分は石川県が取得[2]。これまで利用していた「石川県広坂庁舎」を廃止し、2011年3月14日に「石川県本多の森庁舎」として開設。現在、石川県立生涯学習センター、ジョブカフェ石川などが入居している。

主な入居団体等

交通

脚注

  1. 石川厚生年金会館:県内有数のイベントホール売却へ 年内にも一般競争入札で /石川 毎日jp 2008年9月2日
  2. 本多の森ホール開館 北陸電力、改装工事終了 - 北國・富山新聞ホームページ

関連項目

外部リンク