佐貫駅
佐貫駅(さぬきえき)は、茨城県龍ケ崎市佐貫町にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・関東鉄道の駅である。
JR東日本の常磐線と、関東鉄道の竜ヶ崎線が乗り入れ、接続駅となっている。竜ヶ崎線は当駅が起点である。
目次
年表
- 1900年(明治33年)8月14日 - 日本鉄道土浦線(現・常磐線)、竜崎鉄道の駅が同時に開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化され、官設鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)5月13日 - 竜崎鉄道が鹿島参宮鉄道に鉄道事業を移譲。
- 1965年(昭和40年)6月1日 - 鹿島参宮鉄道と常総筑波鉄道が合併して関東鉄道となり、竜ヶ崎線となる。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物扱い廃止。
- 1985年(昭和60年)3月10日 - 橋上駅舎化。竜ヶ崎線は別駅舎となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅がJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - 常磐線でICカードSuica供用開始。
- 2009年(平成21年)3月14日 - 竜ヶ崎線でICカードPASMO供用開始。
駅構造
JR東日本
島式・相対式混合2面3線のホームを持つ地上駅。2番線と3番線は島式の同じホーム。南西(上野方)から北(水戸方)にカーブしている。出発時は2番線を除き駅係員が合図を送っている。
水戸方面行き列車は下り本線(3番線)に停車すると列車とホームの間に大きな隙間が生じるため一部を除いて中線(2番線)に発着するが、特急や特別快速は3番線に停車する。中線進入時は本線と比べてより手前から徐行する。
橋上駅舎を有する。改札口は1箇所、また出入口は西口と東口の2箇所があり、東口前に関東鉄道竜ヶ崎線の駅がある。自動券売機・みどりの窓口(営業時間 6:00 - 21:00)・指定席券売機・Suica対応自動改札機設置駅。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■常磐線 | 上り | 我孫子・上野方面 | 通常はこのホーム |
2 | ■常磐線 | 上り | 我孫子・上野方面 | 待避列車 |
下り | 土浦・水戸方面 | 普通列車 | ||
3 | ■常磐線 | 下り | 土浦・水戸方面 | 特別快速・特急と一部の普通列車 |
- 2番線は主に優等列車の待避をする列車が使用する。日中も上り普通列車がこの番線を使用している。
関東鉄道
単式ホーム1面1線を有する地上駅。かつてはJR駅の東側に「関鉄佐貫駅」の看板を掲げる小さな駅舎が置かれていたが、2009年(平成21年)1月10日に駅ビル化され、ビル竜ヶ崎方に駅用のフロアがある。出口はJR東口連絡路とタクシー乗り場前の2箇所。出口名称は表示されていない。列車の発車直前には発車メロディを使用する。
2012年(平成24年)5月16日より、営業時間が06:00~09:00と、16:00~20:00のみに変更された。
自動券売機、PASMO簡易改札機設置。出札口では鉄道線の定期券は発売しなくなったが、路線バスの定期券は発売する。路線バス・流通経済大学特定バスの回数券を発売する自動券売機もある。改札口ラッチはあるが、普通乗車券等では改札(改札時の押印)が省略される。集札は駅員が行う。
かつては現在のJR常磐線と線路が接続されており、貨車が行き来していた。竜ヶ崎線での貨物輸送廃止後に撤去され、跡地は駐輪場や飲食店等になっている。また、ワンマン運転開始前は現行のホームの反対側(駅前ロータリー側)に駅舎とホームがあった。構内を流れる用水路に当時の名残がある。
利用状況
JR東日本
2012年度の1日平均乗車人員は14,001人である。近年の推移は以下のとおり。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
2000 | 16,842 |
2001 | 16,746 |
2002 | 16,316 |
2003 | 16,239 |
2004 | 15,743 |
2005 | 15,497 |
2006 | 15,429 |
2007 | 15,553 |
2008 | 15,370 |
2009 | 15,017 |
2010 | 14,550 |
2011 | 14,030 |
2012 | 14,001 |
JRは、竜ヶ崎線乗換駅として開業した歴史があるが、大規模住宅地である竜ヶ崎ニュータウンへ当駅から路線バスが走り、龍ケ崎市東部まで広がる同ニュータウン全地区は主要道路が全て市西部の当駅に通じており、ニュータウンからの東京通勤者が多い。流通経済大学も中心市街地に隣接した場所にあるものの、送迎バスは当駅を発着するため、学生・関係者の利用も多く、JR駅案内サインは茨城県内では数少ない多言語表記である。龍ケ崎市の玄関口として、また稲敷市江戸崎地区・新利根地区から自家用車で当駅まで乗りつけるケースもあり、利用範囲は広い。駅西側は取手市の藤代地区である新川、双葉地区に近く、双葉団地までのバスも発着する。
隣の藤代駅と同様、首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線開業による利用者減少を受けないと考えられる駅であるため、特急等の列車の停車が増加傾向にある。ちなみに、上野から当駅までの自由席特急券の料金は500円であり、牛久以遠は900円(「フレッシュひたち回数券」利用だと1回当たり550円)となることもその背景にあると考えられる。
関東鉄道
関東鉄道の1日平均乗降人員は以下のとおり。
- 2009年(平成21年)度:2,511人
関東鉄道竜ヶ崎線は、主に龍ケ崎市中心部にある竜ヶ崎駅からJR常磐線上野方面へ移動する客である。
駅周辺
元々乗換駅として開設された駅であり、駅の東側を旧水戸街道が通過しており、龍ケ崎を経て成田方面に向かう街道筋が分岐してはいたものの、駅付近には旧来からの集落や市街地は存在していなかった。その後、東京通勤圏拡大とともに新興住宅地が開発された。竜ヶ崎ニュータウンや、最も近い旧宿場町の若柴宿とは住宅街がつながっておらず、駅周辺の住宅地を東へ出ると田園地帯が広がる。西方面には牛久沼がある。
駅周辺には商店やスーパーマーケット、居酒屋が何軒か立地するが商店街と呼べるほど密集はしていない。
東口
- バスターミナル
- タクシーのりば
- 関鉄佐貫ビル
- 茨進グループ 佐貫駅前校
- 関鉄佐貫ビルII
- 竜ヶ崎プラザホテル 新館
- 龍ケ崎市観光物産センター
- 竜ヶ崎プラザホテル
- ビジネス佐貫第一ホテル
- ビジネスホテル大京
- カスミ FOOD OFFストッカー 佐貫店
- 市進 佐貫教室
- 常陽銀行 佐貫支店
- 水戸信用金庫 佐貫支店
- 竜ケ崎みどり幼稚園
- 愛国学園大学附属龍ヶ崎高等学校
- 牛尾病院
- 龍ケ崎市役所西部出張所
- 龍ケ崎税務署
- 龍ケ崎公共職業安定所(ハローワーク)
- 竜ケ崎警察署佐貫駅前交番
- 佐貫駅前郵便局
- 金隆寺(若柴) - 新田義貞の墓がある。
- 牛久沼排水機場
西口
- バスのりば
- タクシーのりば
- QizMALL クイズモール龍ヶ崎
- MEGAドン・キホーテ龍ケ崎店
- ヤマダ電機テックランド龍ヶ崎店
- アルペンクイズモール龍ヶ崎店
- ビバホーム 竜ヶ崎店
- ヤオコー 竜ヶ崎佐貫店
- 筑波銀行 佐貫支店
- 牛久沼 - オオハクチョウや、ブラックバス釣り等の観光資源である牛久沼への最寄り駅ではあるが、鉄道や駅を利用されることは少ない。「うな丼発祥の地」でもあり、うなぎ街道のうなぎ料理店も歩いて行けるが、こちらも同様である。
- 国道6号
- 国道6号藤代バイパス
バス路線
停留所の名称は、東口が佐貫駅(1~5番のりば)および佐貫駅東口前(6~7番のりば)、西口が佐貫駅西口となる。
乗場 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 |
---|---|---|---|---|
東口1番 | 竜ヶ崎ニュータウン中央・中根台中学校 | ニュータウン久保台 | ■関東鉄道 | 朝夕運行 |
竜ヶ崎ニュータウン中央・若柴公園・中根台・久保台 | テンプレート:駅番号ニュータウン龍ヶ岡(白羽一丁目) | 平日運行(運賃1.5割増) | ||
竜ヶ崎ニュータウン中央・若柴公園・中根台・久保台 | 白羽一丁目 | 土休日夜運行 | ||
東口2番 | 竜ヶ崎ニュータウン中央・若柴公園 | ニュータウン長山 | ||
東口3番 | 平台入口・中根台・久保台 | 白羽一丁目 | 朝夕運行 | |
平台入口・中根台・久保台・済生会病院 | ||||
平台入口・中根台中学校・ニュータウン久保台・済生会病院 | 日中運行 | |||
東口4番 | 竜ヶ崎ニュータウン中央・中根台・久保台 | 総合運動公園 | ||
馴柴小学校・川原代小学校・竜ヶ崎駅・戸張・角崎坂下 | 江戸崎 | 朝運行 | ||
馴柴小学校・川原代小学校・竜ヶ崎駅 | 戸張 | 休校日運休 | ||
東口5番 | テンプレート:駅番号流通経済大学 | |||
東口6番 | 馴柴小学校・川原代小学校 | 竜ヶ崎駅 | ||
ニュータウン中央・川原代小学校・総合福祉センター | 文化会館 | 龍ケ崎市コミュニティバス | 龍ぐうバスEルート | |
東口7番 | 藤代・光風台団地入口 | 取手駅東口 | ■関東鉄道 | |
新川 | 佐貫駅西口 | 龍ケ崎市コミュニティバス | 龍ぐうバスEルート | |
西口 | ニュータウン中央・川原代小学校・総合福祉センター | 文化会館 |
隣の駅
- 関東鉄道
- ■竜ヶ崎線
- 佐貫駅 - 入地駅