下村大介

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下村早苗の父、下村大介

下村 大介(しもむら だいすけ)とは、ラグビーフットボールの指導者で、三重県の現教員である。1960年10月20日生まれ。血液型・B型。

1983年4月から2014年3月までの31年間、三重県立四日市農芸高等学校の保健体育科教諭として、長らく同高校ラグビー部の監督顧問を勤めていた。

大阪2児餓死事件下村早苗の実父である。2010年7月30日に大阪市西区のマンションから長女・桜子ちゃん(享年3歳)、長男・楓ちゃん(享年1歳)の遺体が見つかり、母親の風俗店従業員・下村早苗容疑者(当時23歳)は死体遺棄容疑で大阪府警に逮捕された。

来歴

大阪2児餓死事件の下村早苗
餓死した下村大介の孫

大阪府立茨田高等学校大阪体育大学出身。 下村大介自身にラグビー競技経験は無いものの、ラグビーの強豪校で学生時代を過ごしたことに触発されて、大阪体育大学卒業後の1983年4月に四日市農芸高校に赴任し、同校のラグビー部顧問となる。その後、同高校の監督として全国高等学校ラグビーフットボール大会へ、過去16回出場した(1991年度・第71回大会で初出場、2011年度・第91回大会が現時点で同校最後の出場)。2001年度には東海大会で優勝するなど、同校をラグビー強豪校に育てた。しかし2014年3月限りをもって、同校ラグビー部監督・顧問を31年目で退任した。2014年4月に三重県立名張西高等学校(現・三重県立名張青峰高等学校)へ転任し、現在は同高校の女子バスケットボール部顧問を担当中、何度か女子部員ともめることもあるとのこと。

大阪2児餓死事件

下村大介は、三重県四日市市のラグビー強豪校である、三重県立四日市農芸高校でかつての有名監督であった。
四日市農芸高校のホームページなどによると、ラグビー部は年末年始の全国高校ラグビー大会に合計16度の出場(2015年現在)を誇る名門だった。
四日市農芸高校で保健体育の教員を務める下村早苗の父親、大介(2010年7月当時・49歳)は、ラグビー部の監督として31年もの長期間、指導にあたっていた。
下村大介は、3年生の学年主任なども務めており、同校事務員によると「熱血漢で生徒の信頼も厚い」との事である。

テレビ番組の取材なども受けたことがあり、下村大介は四日市市内では名を知られた人物だった。
ラグビー部は夏休み中も練習を行っているが、この日午前に行われた練習に下村大介氏は姿を見せなかった。

下村早苗の父親である下村大介は、今回の事件を受け

「(下村早苗容疑者の離婚から)1年以上、娘にも孫にも会っていなかった。(娘らが)どこにいるのかも、はっきりしなかった」と話した。

また、下村早苗容疑者と父親・大介らが以前に暮らしていた住宅近くに住む60代の男性は、学生時代の下村早苗容疑者について「派手な格好をしていてグレたような感じがあった」と振り返った。

下村早苗容疑者は2006年12月に結婚、昨2009年5月に離婚しているが、府警捜査1課によると、下村早苗容疑者は子供2人を置き去りにして家を出た理由について「自分の時間が欲しかった。育児放棄が原因で殺してしまった」と供述。

今年6月下旬頃から下村早苗は妹や友人宅などを転々としていたが、7月上旬頃には元夫に電話をかけ「仕事をしながら子育てするのは大変でしんどい」と訴えていた。

熱血指導でラグビー部を花園常連校に育て上げた父親・大介がいながら、下村早苗容疑者は子育ての悩みについて、父親に相談したり助けを求めたりすることは殆どなかったという(そもそも大介自身が毎日寝ても覚めてもラグビーだけしか考えない男であり、一番目の奥さん及び早苗の事など気に掛ける事など一切無いからであった)。

下村大介氏の一番目の奥さんは、1985年3月卒業の大介の教え子で、長女の下村早苗容疑者含め三姉妹の母親であり、二番目の奥さんとの間には子供はいない。下村早苗容疑者の母親(=最初の奥さん)が出て行った原因はDV。

下村早苗容疑者の母親は、高校出たてで世間も知らずに教師の下村大介と結婚してDVで離婚して出て行き、今頼られても自分が生きていくのに精一杯で、孫の面倒までは見れなかった。家を出たのは下村早苗が小学校低学年のとき、今はおそらく再婚しており、早苗にとっては頼ることが出来なかった。

そして下村大介は昨年3回目の結婚。お相手は高校卒業したてのラグビー部マネージャーである。

高校ラグビー界の名将・実父の下村大介氏が証言(2012年3月8日)

下村早苗の父、下村大介

2010年6月頃から大阪市のマンションで幼児2人が置き去りにされ、同年7月に幼児2人共餓死が発覚した事件の裁判員裁判第4回公判は2012年3月8日、大阪地裁(西田真基裁判長)で開かれ、殺人罪に問われた母親・下村早苗(当時24歳)の実父の高校教諭・下村大介氏(当時51歳)が証人として出廷し、下村早苗の悲惨な生い立ちを語った。

高校ラグビー界の名監督としても知られ、今年度の全国大会でも勝利に導いた下村氏は証人尋問で、下村早苗が5歳ぐらいだった時の出来事を告白した。当時からチームを率いており、合宿から帰宅すると「知らない男が布団の中にいた」。下村早苗の母は夫・大介氏の浮気が原因で離婚したが、妻も同様だったという。

その後、下村早苗の実母は長女の早苗ら3姉妹を連れて家出し、別居。午前2時ごろに下村早苗から実母がいつもいないと電話があったことも。別居当時、下村早苗が暮らしていた住居は、室内飼育の犬の汚物の臭いがきつく、子供らの服は汚く髪の毛もベトベト。大介氏は「(当時の下村早苗は亡くなった孫の)桜子や楓と同じ無表情でした」と振り返った。

下村大介氏は離婚して3人を引き取ることにしたが、つらい状況は続いた。下村早苗が小学3年当時に再婚した相手には連れ子がいたが「運動靴を買ってもナイキと(自分の3姉妹は)ワゴンセールで売ってるような靴。Tシャツもディズニーキャラクターのものと安いシャツ」。差別的に扱われ、大介氏はのちに離婚した。証言の間、下村早苗は何度も涙を拭っていた。

大介氏は、下村早苗が幼いころに自身が離婚や再婚を繰り返したことで不安定な家庭生活を送らせた、と証言。「子育てには自分なりに最善を尽くしたつもりだったが、こんなことになり、孫には申し訳ない。自分も罪を背負って一生償っていきたい」と述べた(但し、このコメントに「元々大介は家庭を全く顧みない男であり、早苗容疑者を初め殺された孫二人に対しても愛情など一切持っていない筈。本心で語っていないのでは?」という意見も有る)。

また、下村早苗の鑑定を行った関係者も証言し、弁護側証人の心理療法士は「被告は実母の慢性的なネグレクト(育児放棄)などの影響で、一種の解離性障害があった」と指摘。これに対し起訴前の鑑定人は「被告に精神障害はなく、犯行は被告の意志で行われた」との見解を示した。

虐待女の熱血父“身元引受”拒否「この期に及んでも家庭顧みず」

猛暑のマンションの1室に、3歳の長女と1歳の長男を2カ月近く放置し死亡させたとして、2010年7月に殺人容疑で逮捕された風俗店従業員、下村早苗。現在は大阪府警本部に拘置されているが、府警との連絡窓口となる親族代表の役割を、実の父親・下村大介氏が拒んでいた。下村容疑者の人格形成には、父親の放任が影響したと言われているが、逮捕後も放任状態は続いている。

犯罪で逮捕された容疑者に関しては、親族の代表者が警察とのやり取りや容疑者の所持品引き取り、生活必需品の差し入れなどを引き受けるのが一般的。だが、下村容疑者の父親・大介氏は大阪府警の要請を拒否した。母親は容疑者が幼いころに離婚しており音信不通である。

「責任放棄とも言えます。下村容疑者の父親は勤務先の高校のラグビー部指導に入れあげて家庭を顧みる余裕がなかった。離婚後は小学生だった容疑者が妹2人の世話をしていたそうです。結局、容疑者は中学入学後、素行不良になった。さらに高校卒業後、父親は容疑者を東京の知人に預けてしまった。そうした経緯がある娘へのかかわりを、父親は拒んでいるのです」(捜査関係者)

父親は下村容疑者の母親を含め、少なくとも2度の離婚をしている。現在は三重県内に住んでおり、大阪府警に拘置されている容疑者と面会したり差し入れすることは、それほど大きな負担にはならないはずだ。

「父親自身はラグビーの競技経験がないにもかかわらず、勤務先の高校ラグビー部を全国屈指の名門に育て上げたほどの人です。教育に関する講演も多くこなしており、周囲からは熱血教師と思われていました。その実の娘が世間を震撼させる事件を起こしただけでも驚きなのに、父親は自らの責任も放棄した。親族代表は結局、大阪府内に住む自分の父親、つまり下村容疑者の祖父に押しつけてしまいました」(同)

渦中の父親・下村大介氏は、事件発覚当初は取材に応じていたものの、その後マスコミ陣を避けていたのか暫く学校にも姿を現さなかった(しかし同校のラグビー部指導の為2010年9月14日より通常出勤)。2011年12月、第91回全国高校ラグビー大会へ四日市農芸高校を3年ぶり16回目の出場を果たしたものの(2回戦・26-24光泉で勝利、3回戦・5-38東海大仰星に敗退)、これが下村の四日市農芸・ラグビー部顧問・監督として最後の同大会出場となった。

交友関係

  • 天宮一大武蔵野東技能高等専修学校教員・ラグビー部監督)
    • 四日市農芸高校と天宮の率いる武蔵野東技能高等専修学校で定期的に合同合宿を行っているほか、長女の中学卒業後の進学先・下宿先を武蔵野東・天宮宅としており、信頼関係もある。
  • 上田昭夫(ラグビー元日本代表、慶應義塾大学ラグビー部元監督)

脚注