エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ
エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社(avex music creative Inc.)は、日本のレコード会社。エイベックス・グループ・ホールディングスの連結子会社。グループ内での略称はAMC。
目次
概要
度重なるグループ再編で、2007年4月から2014年7月まではエイベックス・グループの一般消費者向け事業を一手に引き受ける事業会社であった。グループの売り上げの7割以上を占めている。
法人としての前身は1998年に事業開始した株式会社エイベックス・ディストリビューションで、当時自前の流通網を持たず、日本クラウンなどに販売を委託していたエイベックス・ディー・ディー(当時)が流通網を構築して販売委託を解消するために設立され、事業開始をもってエイベックス(初代。現:エイベックス・グループ・ホールディングス)[注 1]の音楽・映像パッケージは当社が販売元となった。2005年にエイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ株式会社と商号変更した上でエイベックス(前年の持株会社化に伴い新たに設立された新会社。このときエイベックス・エンタテインメントに商号変更)の音楽・映像パッケージ事業が移管され、以後は当社が発売・販売元となった。
また、もう一つの前身であるエイベックス ネットワーク株式会社は、インターネット情報提供サービス会社として2000年に設立された。2005年のグループ再編では、会員制ビジネス・ファンクラブの運営、マーチャンダイジングを行っていた株式会社ハウディ・インターナショナルを合併し、同社の事業を引き継いでいた。
2014年のグループ再編では、エイベックス・エンタテインメント(エイベックス・デジタルに商号変更)の音楽製作事業が移管された。一方、ファンクラブの運営、マーチャンダイジングがエイベックス・ライブ・クリエイティヴに移管され、旧ハウディ・インターナショナルの事実上の再分離となった。
沿革
株式会社エイベックス・ディストリビューション
- 1997年10月1日 - 設立。
- 1998年4月1日 - 事業開始。
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ株式会社
- 2005年4月1日 - エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ株式会社に商号変更。エイベックス株式会社(2代目。同日にエイベックス・エンタテインメント株式会社に商号変更)から音楽・映像パッケージ事業が移管され、発売元となる。
エイベックス ネットワーク株式会社
- 2000年3月15日 - 設立。エイベックス株式会社よりインターネット情報発信事業が移管される。
- 2000年4月 - グループ外企業10社[注 2]の第三者割当増資を受け、エイベックスの出資比率が51%となる。
- 2001年7月 - レーベルモバイル株式会社(現・株式会社レコチョク)を共同設立。
- 2003年3月28日 - エイベックス株式会社がグループ外企業の保有分をすべて買い取り、同社の完全子会社となる[1]。
- 2005年4月1日 - 株式会社ハウディ・インターナショナルを合併。株式会社アクシヴ(同日にエイベックス・プランニング&デベロップメント株式会社に商号変更)より一部事業を承継。
- 2005年6月 - 株式会社Para.TVを子会社化。
株式会社ハウディ・インターナショナル
- 1991年4月16日 - 設立。
- 1992年10月 - エイベックス・ディー・ディー株式会社(当時)が資本参加する。
エイベックス・マーケティング株式会社
- 2007年4月1日 - エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ株式会社がエイベックス ネットワーク株式会社を吸収合併、あわせて現商号に変更。
- 2007年7月 - エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社との合弁でハッチ・エンタテインメント株式会社を設立。
- 2011年2月 - ハッチ・エンタテインメント株式会社を合併。
- 2014年4月 - 自社およびエイベックス・エンタテインメント株式会社の映像事業部門を分割統合の上で、エイベックス・ピクチャーズ株式会社を設立。
- 2014年6月 - エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社に商号変更すると発表。
エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社
- 2014年7月1日 - エイベックス・マーケティング株式会社が、エイベックス・エンタテインメントの音楽事業とエイベックス・クラシックス・インターナショナルの株式を継承し[2]、エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社へ商号変更[3]。
- 2014年8月1日 - ファンクラブ運営・マーチャンダイジング事業をエイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社へ移管[4]。
レーベル
- avex-CLASSICS(エイベックス・クラシックス) - クラシック専門。
- avex globe(エイベックス・グローブ) - globe専属。
- avex io(エイベックス・イオ) - 大人向け。
- avex trax(エイベックス・トラックス) - メインレーベル、王道J-POP。
- SONIC GROOVE(ソニック・グルーヴ)
- LOVE LIFE RECORDS(ラブライフ・レコード) - hitomi専属。
- avex tune(エイベックス・チューン)
- blowgrow(ブロウグロウ)
- binyl records(ヴァイナル レコーズ) - ロック専門。
- commmons(コモンズ) - 坂本龍一の所属事務所「キャプ」とエイベックスにより共同設立されたレーベル。
- cutting edge(カッティング・エッジ) - ロック、レゲエ、ヒップホップなど。
- motorod(モーターロード)
- avex ideak(エイベックス・イデアック)
- nakedrecords(ネイキッド・レコーズ)
- Dimension Point(ディメンション・ポイント) - 安室奈美恵専属。
- FIVE-D PLUS(ファイブ・ディー・プラス) - 所属事務所「ファイブ・ディー」専用レーベル。
- FRAME(フレーム) - レベルファイブとエイベックス・グループの共同レーベル。発売・販売はエイベックス・ピクチャーズが担当。
- HI-BPM STUDIO(ハイビーピーエムスタジオ)
- HPQ - ヴィジュアル系。
- iDOL Street(アイドル・ストリート) - 2010年に設立されたアイドル専門レーベル。
- J-more(ジェイモア) - 姉妹デュオ・O'sが所属。
- maximum10(マキシマム・テン)
- OORONG RECORDS(ウーロン・レコーズ) - 音楽プロダクション「烏龍舎」専用レーベル。2007年5月に当社を販売元としたインディーズレーベルとして運営していたが、2008年11月に当社と提携しメジャーレーベルとなる。
- Rhythm REPUBLIC(リズム・リパブリック) - インディーズレーベル。
- rhythm zone(リズム・ゾーン) - クラブ系J-POP。
- Vellfare Records(ヴェルファーレ・レコーズ)
- Walt Disney Records(ウォルト・ディズニー・レコード)
- YGEX(ワイジーエックス) - YGエンターテインメントとの共同レーベル。
- YukiRing(ゆきりん) - AKB48チームBメンバー柏木由紀のソロプロジェクト独自専用レーベル。
かつて存在したレーベル
- Rhythmedia Tribe(リズメディア・トライブ) - Rhythmedia所属アーティスト専用レーベル。後にBMG JAPANに販売権を移行。
- MODE99(モード99) - テクノ系サウンド専門レーベル。
- D-FORCE(ディーフォース) - 日本産テクノ系サウンド専門レーベル。
- JUNK MUSEUM (ジャンク・ミュージアム)- ロック系レーベル。
- BAREKNUCKLE(ベアナックル) - HR/HM(ハードロック・ヘヴィメタル)専門レーベル。
- ZOOM FLICKER(ズーム・フリッカー) - アニメ系レーベル。
- LOiD(ロイド) - ネットミュージック系レーベル。
- バリバリレコード - ヤンキーアイドル専門レーベルとしてリリースする予定だったが、諸事情により2012年10月途中で計画は白紙にされた。[5]
- えんか!!えいべっくす - 東京プリンのプライベートレーベル。
- avex entertainment(エイベックス・エンタテインメント)- アニメ・特撮系レーベル。エイベックス・エンタテインメントがエイベックス・デジタルに社名変更したことに伴い消滅。
- avex mode(エイベックス・モード) - エイベックス・ピクチャーズに移籍。
- avex pictures(エイベックス・ピクチャーズ) - エイベックス・ピクチャーズに移籍。
- DIVE II entertainment(ダイブトゥー・エンタテインメント) - エイベックス・ピクチャーズに移籍。
販売委託
メジャー
- ヤマハミュージックコミュニケーションズ(YMC) - 設立当初はかつてのヤマハレーベルの運営元であったポニーキャニオンが販売元、2006年4月1日より販売受託。
- つばさレコーズ(つばさプランニング音楽部門) - 遊吟のメジャーデビューシングル「Fate」はこのレコード会社に販売委託を担当している。
インディーズ
- A stAtion - 絢香によるプライベートレーベル。契約・所属していたワーナーミュージックと研音を離籍後、個人レーベルとして新設。
- DANGER CRUE RECORDS(デンジャークルー・レコーズ) - MAVERICK D.C. GROUP傘下のインディーズレーベル。
- 青空レコード - 矢井田瞳らが在籍するインディーズレーベル。クリアスカイコーポレーショングループ。2005年10月1日から販売受託。
- 力塾 - 甲斐名都が在籍するレーベル。2005年11月8日から販売委託。
- CAMエンタテインメント - サイバーエージェントグループ。2008年5月設立。
- ドワンゴ・ミュージックエンタテインメント - エイベックス傘下の携帯向けコンテンツ企業・ドワンゴの子会社。2009年12月1日の音楽事業集約により誕生。2010年より販売委託契約。
- 東屋慶名建設 - HYの所属・運営しているインディーズレーベル(テレビ朝日ミュージックにマネジメント協力)。メジャーデビュー以降に販売委託。
- パパイヤれこーど(パパイヤミュージック内) - やなわらばーの運営しているレーベル、所属事務所のパパイヤミュージックは上記レーベルと同じくテレビ朝日ミュージックにマネジメント協力を行っている。東芝EMIより独立後に同レーベルを立ち上げる。
- FOXTROT - ラムズグループ(実態は自社専属のプライベートレーベル)。一部CDなどを販売委託。2013年6月にラムズ倒産のため消滅。
- VAMPROSE(ヴァンプローズ) - 本来、ラルクのボーカル・HYDEが主催するロックユニット・VAMPSの専属レーベルとして立ち上げる。エイベックス・マーケティングに販売委託する、メジャー流通のインディーズ系レコード会社。
- AKS - AKB48関連のマネジメントのために設立した事務所。
脚注
注釈
- ↑ この事業開始と同時に、エイベックス・ディー・ディーは株式の額面変更目的で休眠会社のエイベックスと合併した。
- ↑ ACCESS、イサオ、NTT-X、角川書店、クリーク・アンド・リバー社、セブン-イレブン・ジャパン、ソニー・コンピュータエンタテインメント、ソフトバンクBB、フューチャーシステムコンサルティング、三菱商事。
出典
- ↑ エイベックスがエイベックス ネットワークを完全子会社化 エイベックスプレスリリース2003年4月4日(インターネット・アーカイブ)
- ↑ (2014-05-08) エイベックス・グループの音楽事業の再編に関するお知らせ PDF エイベックス・グループ・ホールディングス 2014-05-08 [ arch. ] 2014-09-19
- ↑ (2014-06-24) 子会社の商号変更に関するお知らせ PDF エイベックス・グループ・ホールディングス 2014-06-24 [ arch. ] 2014-09-18
- ↑ (2014-06-24) 連結子会社間の会社分割に関するお知らせ PDF エイベックス・グループ・ホールディングス 2014-06-24 [ arch. ] 2014-09-18
- ↑ (2012-07-23) エイベックスがヤンキーアイドルオーディション開催! 優勝者はバリバリレコードからデビュー! mu-mo エンタメニュース エイベックス・マーケティング [ arch. ] 2012-07-25