ペンネーム
提供: Yourpedia
2009年6月1日 (月) 20:09時点におけるウーソキマスラ (トーク | 投稿記録)による版 (新しいページ: ''''ペンネーム''' (pen name) とは、文芸作品などを書き上げた人物が、作者として名乗る、自らの本名以外の名のこと。日本語では'''...')
ペンネーム (pen name) とは、文芸作品などを書き上げた人物が、作者として名乗る、自らの本名以外の名のこと。日本語では筆名という。
ペンネームの目的
ペンネームを使う主な目的は、作者の正体を隠すことにある。歴史的には、時の権力者から見て好ましくないこと、あるいはその当時の公序良俗に反することを書くような時に、その正体を知られないようにし、世間の批判にさらされないようにする為という使われ方があった。この場合のペンネームは匿名に近いものだと言える(西ドイツの首相、ヴィリー・ブラントの例が有名)。
一方、有名人が、作品を作者から切り離して評価してもらう為にペンネームを用いるというケースもある。オリンピックの芸術競技にクーベルタン男爵が参加した時のペンネームなどがこれに当たる。
近年に入り、作品と作者が共に商品として消費されやすくなった現在では、本名よりも「売れる」作品にする為の総合的なプロモーションの一環に位置付けられることも多い。
また、作風やジャンルによって女性作家が男性名義や性別を特定しないペンネームを付けて活動する場合もある(さとうふみや、塀内真人(現・塀内夏子)、尼子騒兵衛など)。
ペンネームの別名
ペンネームの直訳が日本語では筆名だが、それ以外にも、特定の文学分野においてペンネームと同様に機能する別名がある。
他分野における類似した別名
文学の分野以外において、ペンネームと同様に本名とは別の名を名乗ることがある。
- 名跡・屋号・俳名
- 名跡は日本の伝統芸能においてある芸を継承する者が代々襲名する名。屋号は本来商店主やその家族が用いるものだったが、江戸時代中頃から歌舞伎役者が一般に用いるようになった。俳名も歌舞伎役者が広く自由に使う別名。例えば本名を堀越夏雄という歌舞伎役者の、現在の名跡は「十二代目 市川團十郎」、屋号は「成田屋」、俳名は「柏莚」。
- 亭号
- 落語家が用いる。
- 芸名
- 歌手・俳優・芸人などといったタレントが使う。
- 四股名と年寄名跡
- 四股名は現役の大相撲力士が、年寄名跡は引退した親方が使う。また日本相撲協会を離れた後も相撲評論家・格闘家・タレントなどとして四股名や年寄名跡を引き続き使う例もある。
- ラジオネーム
- ラジオ番組の投稿者が用いる。番組によってはその番組にちなんだ『○○(ラジオ番組の名前等) ネーム』などという呼称がされる場合も多い。TV番組に於いても同様。
- リングネーム
- プロレスラー、プロボクサーなどが使う。
- 登録名
- 主にスポーツ選手が、競技団体への登録に用いる。
- ハンドル
- アメリカのCB無線に由来し、パソコン通信やインターネットにおけるコミュニティにおいて用いられる。日本ではしばしばハンドルネームと呼ばれるが、正式にはハンドル (handle) である。
- 擬人名称
- 作家集団や企業など、自然人ではない団体が、著作権管理などの目的で便宜的に個人として振舞うために用いられる名義のこと。キングレコードが訳詞名義で使用していた「音羽たかし」「あらかはひろし」や、アニメ・特撮作品の原作名義で使用する「東堂いづみ」「八手三郎」「矢立肇」などが有名。
- 源氏名
- 遊女が好んで源氏物語五十四帖の名を名乗ったことから転じて、現在は主に水商売をする人に使われる。
- 活動家名
- かつて社会主義の活動家によく見られた例で、政治活動を行うときに使う本名以外の名前(著述活動もこの名で行っているため、ペンネームと呼ぶ事もある)。本来は地下活動などのための偽名・変名であるが、公で活動できる立場になった後もその時の名前を継続して用いた。また本人は地下活動を行った経験が無くても、先人の例に倣って、活動家名を用いる事がある。前述のブラントの他にも、ウラジーミル・レーニン(本名:ウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ)、ヨシフ・スターリン(本名:ヨシフ・ヴィサリオノヴィチ・ジュガシヴィリ)、不破哲三(本名:上田 建二郎)など。
関連項目
参考リンク
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・ペンネームを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |