幼年漫画

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幼年漫画ようねんまんが)とは、就学前の幼児や小学生(児童)を対象にした日本漫画作品、及び連載誌のこと。児童漫画とも言われる。

概要

「児童漫画」の明確な定義は無く、すぐ上の年齢層向けとされる「少年漫画」「少女漫画」との線引きも曖昧である。そもそも「児童」は「少年・少女」に含まれる以上、それは当然とも言える。敢えて言えば、掲載誌が(広い意味での)少年・少女向けとされるか、それとも(狭い意味での)児童向けとされるか、の差異しかない。

「幼年漫画」は「少年漫画」・「少女漫画」[1]とは異なる以下のような特徴がある。

  • ページ数・コマ数が少ない(見開き2ページのみ、というのも珍しくない)。
  • 内容が簡単・明瞭である。
  • 漢字には必ずルビが付く。もしくは、漢字が全く無く、カタカナのも平仮名のルビが付く。
  • コマに読む順序の番号が振られている場合がある。

対象年齢が高くなるに従い、これらの特徴が薄まり、通常の漫画に近いものになる。

内容的には、幼年向きのものは前述のように単純な内容で一般的な漫画とは異なる(絵本に近い)が、ある程度より上の年齢層向けのものは、その年齢の視点の高さに合わせて描かれている以外には大きな違いは無い。中には、漫画としての完成度は一般向けのものと比較して全く遜色ない漫画も少なくない。

少子化傾向や出版業界全体の不況もあり、市場としては緩やかな縮小傾向にある。しかし他に代替の効かない分野であり、常にある程度以上の需要は存在するため、底堅いとも言われる。また近年はオシャレ魔女 ラブandベリーのヒット等により、就学前や小学校低学年の女児のみに対象を絞り込んだ雑誌が増加、各社から散発的にではあるが出版されている。

主な作品

オリジナル作品

元ネタのある作品

ストーリー性を持たない玩具等を原作とする作品。漫画・アニメ・特撮ヒーロー物など、ストーリー性のある原作を持つコミカライズは除外。

漫画雑誌

男の子向け

女の子向け

両性向け

関連項目

脚注

  1. ただし、本項で取り上げられている『なかよし』・『りぼん』・『ちゃお』を含めて少女漫画と看做す例も多い。


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