江藤俊哉

江藤 俊哉（えとう としや、英:Toshiya Eto, 1927年〈昭和2年〉11月9日 - 2008年〈平成20年〉1月22日）は、日本のヴァイオリン奏者。

東京都豊島区出身。名前は父の俊明により、トーシャ・ザイデルにちなんで名づけられた。1932年から凡そ９年間鈴木鎮一にヴァイオリンを習い、８歳の時に妹の玲子のピアノ伴奏でコンサートを開いた。1943年からアレクサンドル・モギレフスキーにヴァイオリンを師事し、1944年には東京音楽学校に進学して井上武雄の薫陶を受けた。東京音楽大学在学中より、江崎俊雄の偽名を使って渡邊暁雄、松浦君代、斎藤秀雄と弦楽四重奏団を組んだ。1948年に大学を卒業して同大学講師となったが、当時語学を学んでいたクリントン・アルバート・ファイスナーの援助により、アメリカのカーティス音楽院に留学し、エフレム・ジンバリストの許で研鑽を積んだ。1952年に卒業後はしばらく同音楽院の研究生として残り、アメリカ阿口で演奏活動を展開。1954年にカーティス音楽院の教授になり、その翌年にはアンジェラ・ヌドと結婚している。1961年にはカーティス音楽院を退職して帰国。1963年には上野学園大学の客員教授となり、桐朋学園大学の非常勤講師も兼任。1964年には小平市喜平町に自分で設計した家を建てて定住。1967年から1978年までNHKの音楽番組「ヴァイオリンのおけいこ」を担当し、1983年のNHKの音楽番組「ヴァイオリンのABC」も担当した。1974年には桐朋学園大学の客員教員となり、1976年には同大学の客員教授に昇格。1977年から日本演奏連盟の理事であった。1997年には桐朋学園大学の学長に就任し、同大学の理事にもなった。1999に年は同大学の大学院の学長に転じた。

肺炎に起因する心不全にて死去。