本庄第一高等学校
本庄第一高等学校(ほんじょうだいいちこうとうがっこう)は、埼玉県本庄市仁手にある私立の高等学校。男女共学。設置者は学校法人塩原学園。
本庄第一中学校(ほんじょうだいいちちゅうがっこう)が2016年4月1日に併設で開校する予定。本項ではこの学校についても記述する。
目次
概要
前身の塩原裁縫女学校にちなむ。昭和14年に本庄高等家政女学校と改称した。のちに昭和32年本庄家政高等学校を本庄女子高等学校と再び改称し、普通科および家庭科課程を設置した。平成5年男女共学化に伴い、現在の「本庄第一高等学校」になった。スポーツ・芸術・進学実績をはじめ、さまざまな分野で数多くの実績をあげている学校としても有名。
2016年4月1日には併設となる本庄第一中学校が開校する予定である。
埼玉・サッカー強豪校の部員22人。韓国で集団万引き!監視カメラに校名バッチリ
サッカーの親善試合で韓国を訪れていた本庄第一高等学校のサッカー部員22人が集団万引していた。学校側は「店員がいない店舗がほとんどだったということも原因の一つ。その場の生徒たちの流れでやってしまったようだ」とかばうが、だから万引きも仕方なかったとでも言うのか。こんな学校の対応だから、分別のいない生徒が出てくるのだろう。
集団万引きは2014年3月27日、ソウル市内の繁華街・東大門のショッピングセンターの9店舗で起きた。警察が公開した監視カメラの映像によると、胸にローマ字で学校名が書かれている青いジャージ服の生徒がぞろぞろ店に入り、そのうちの一人が商品の黒い財布を手に取るとそのまま立ち去った。別の売り場では生徒が服の中に何かを隠すような動きが写っている。万引きされたのは財布、紳士用ベルト、ポーチなど合計70点、約28万円相当にのぼる。
高校生らはインターハイや全国選手権で上位に入る強豪と呼ばれている埼玉県内の本庄第一高等学校のサッカー部員で、監督、コーチ、通訳にサッカー部員37人が参加して3月23日から26日まで親善試合を行った。生徒たちは万引きをしたまま帰国した。
生徒らが帰国したあとも韓国に残っていた通訳の韓国人男性によると、店員が万引き被害に気付いて警察の通報し、監視カメラに映っていたジャージから学校名が特定された。警察からの連絡でこの通訳が成田空港からバスで移動中の監督に連絡し、部員37人のうち22人が万引きを認めたという。
22人は監督が同行して2015年4月2、3日に再び韓国を訪れて、万引きした店に対し謝罪し盗んだ品物の代金を支払った。警察の事情聴取も受けた。通訳は「警察は最後は一人ひとり名前を呼ばれ、『サッカーを頑張れよ』とか励まされていた」という。
学校は22人を無期限の自宅謹慎処分にし、被害を受けた店側と示談交渉を進めている。コメンテーターの菊池幸夫弁護士は「店側が被害届を取り下げてくれれば、最も軽くて不起訴処分。ただ、集団で計画的にやったとあれば罰金では済まない可能性がある」という。
設置学科
- 【特別進学類型】
- S特別進学コース
- 特別進学コース
- 【進学類型】
- 進学αコース
- 進学βコース
それぞれ2008年度よりスタート。
なお、特別進学類型S特別進学コースはA奨学生制度があり、入学金・授業料などを全額免除となる。特別進学類型特別進学コースにはB奨学生制度があり、入学金全額免除および授業料が半額となるA・B奨学生制度が用意されている。
S特別進学コースは、東大・京大・東工大・一橋大などの最難関国立大学をはじめ、最難関私立大学の早慶上理や医学部クラスなどへの現役合格をめざすコース。放課後は、内容の充実した補習授業や個別指導が定着しており、3年後の希望校合格に向けて頑張っている(2年からは文系・理系に分かれる)。
特別進学コースは、千葉大・筑波大・埼玉大・群馬大・GMARCHなどの国公立・難関私立大学への合格を目指すコース。また、特別進学コースには体育・芸術専攻制度がある。専攻生は、7時間目の授業後に部活動へ参加することができる(もちろん、専攻生でなくても部活動に参加は可能。2年からは文系・理系に分かれる)。
ちなみに、S特別進学・特別進学コース1,2年は基本的に8時間授業、S特別進学クラス1,2年は土曜に補習がある。
進学αコースは、日東駒専を中心とした私立大学への現役合格をめざすコース。1年次は週4日、2年次は週2日7時間目が選択授業となり、「αの時間」あるいは、専攻生は選択スポーツ、選択アートのいずれかを選ぶことができ、文武両道を実践することが可能である。特進類型同様補習や個別指導が充実している。また、進学αコースには体育・芸術専攻制度がある。専攻生は、7時間目の授業後に部活動へ参加することができる(もちろん、専攻生でなくても部活動に参加は可能。2年からは文系・理系に分かれる)。
進学βコースは、自分の可能性や得意な分野を模索しながら進路を決定したい人に最適な総合進学コース。コース行事も豊富で、著名人の講演会などにより将来の進路について考える機会も多い。また、進学αコースには体育・芸術専攻制度がある。専攻生は、7時間目の授業後に部活動へ参加することができる(もちろん、専攻生でなくても部活動に参加は可能)。
廃止学科
- 普通類型
- 普通コース
- 商経コース
- 留芸類型
- 留芸コース
- 体育類型
- 体育コース
それぞれ2008年度より募集停止、2010年度で廃止。
沿革
- 1925年 - 塩原裁縫女学校を開設(埼玉県知事認可) 校長 塩原市三郎
- 1931年 - 塩原高等女学校(甲種実業学校)と改称(文部大臣認可)
- 1939年 - 本庄高等家政女学校(甲種実業学校)と改称
- 1954年 - 学校法人塩原学園により新制高等学校として本庄家政高等学校開校、家庭科課程設置、同法人設置の本庄家政専門学校を同校に併設させる。
- 1957年 - 普通科課程設置、これに伴い本庄女子高等学校に改称
- 1959年 - 商業科課程設置
- 1979年 - 現在地に全面移転
- 1990年 - 類型コース制導入
- 1991年 - 国際コース設置
- 1993年 - 男女共学化、これに伴い本庄第一高等学校に改称
- 1998年 - 芸術コース設置
- 2004年 - 国際コースと芸術コースと併せ、留学・芸術コースを設置
- 2007年 - S特別進学コース設置
- 2008年 - 新コース体制導入
- 2014年5月19日 - 埼玉県が旧本庄北高等学校の土地と建物を学校法人塩原学園に売却、本庄第一高等学校を設置する学校法人塩原学園が購入
- 2014年9月9日 - 2014年度第3回埼玉県私立学校審議会により本庄第一中学校の設置計画が承認される
- 2016年4月1日 - 本庄第一中学校開校予定
教育方針
学園理念として響生ということばを制定している。この理念を前提に週に一度「響生の時間」という集会を催し、決められたテーマに沿って校長が話をするほか、外部から講師を招き講演会を開く。
また、教育方針とは少々それるが、土日休日でも多くの生徒が自主的に訪れ、学習していくことで近日有名になっている。特別進学コースの教員も多くが休日登校する生徒の質問に答えるための体制をとっている。生徒が教員に1対1で教わるような場面もよく見られ、自主性や積極力も自然と養われている。
クラブ活動
- 運動部
- 野球部(須長三郎監督) 2008年の第90回全国高等学校野球選手権記念大会北埼玉大会で優勝し、春夏を通じて初の甲子園出場を果たした。2010年の第92回全国高等学校野球選手権大会埼玉大会で優勝し、2回目の甲子園出場が決定した。
- 女子サッカー部 1993年、第2回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 優勝。
- 女子バレーボール部 第28回春の高校バレー出場
- 男子バレーボール部、陸上部、バドミントン部、男子サッカー部、女子サッカー部、剣道部、ソフトテニス部、ソフトボール部(女子)、卓球部、野球部(男子)、硬式テニス部、ダンス部、ハンドボール部、チアリーディング(女子)、バスケットボール部、スキー部、フットサル同好会、ゴルフ愛好会、ラグビー部(男子)
- 文化部
不祥事
2015年3月27日、日本の高校サッカー部員22人が親善試合のため韓国に遠征した際、ソウル市の東大門にあるショッピングモール「ミリオレ」で、9店舗からベルトや財布など約70点を盗む窃盗事件を起こした。被害額は252万ウォン(約28万円)相当。2015年4月10日の毎日新聞では、この事件に関して当校のサッカー部員が関与し、当該生徒は4月2日から4日にかけて再訪して盗品を返し謝罪し、学校側は4月6日付けで22人を自宅謹慎処分とし、監督を1か月間の指導停止としたことが報じられた。
おもな卒業生
- 山郷のぞみ - 女子サッカー選手(浦和レッドダイヤモンズ・レディース)
- 池田浩美 - 女子サッカー選手(TASAKIペルーレFC)
- 高野淳 - 本庄市名誉市民
- 中岡麻衣子 - 女子サッカー選手(TASAKIペルーレFC)
- 永尾紗貴子 - バレーボール選手(GSSサンビームズ所属)
- 奥田ペドロ - 野球選手(シアトル・マリナーズ傘下所属)
- 占部佑季 - 元ファッションモデル(元タンバリンアーティスツ所属)
交通
- 本庄駅からスクールバスを運行