バイオハザードII アポカリプス

バイオハザードII アポカリプス Resident Evil:Apocalypse
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監督	アレクサンダー・ウィット
製作総指揮	ベルント・アイヒンガー サミュエル・ハディダ ヴィクター・ハディダ ロバート・クルツァー
製作	ポール・W・S・アンダーソン ジェレミー・ボルト ドン・カーモディ
脚本	ポール・W・S・アンダーソン
出演者	ミラ・ジョヴォヴィッチ
音楽	ジェフ・ダナ
主題歌
撮影監督
撮影	クリスチャン・セバルト デレク・ロジャース
編集	エディ・ハミルトン
配給	ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
公開	2004年9月10日 カナダ 2004年9月11日 日本
上映時間	94分
製作国	カナダ イギリス
言語	英語
制作費	$43,000,000
興行収入
前作	バイオハザード
次作	バイオハザードIII
映画DB	allcinema / allmovie / IMDb

バイオハザードII アポカリプス(Resident Evil:Apocalypse)は、2004年にアメリカで制作されたホラーアクション映画。2002年に制作された映画『バイオハザード』の正式な続編である。しかし、前作と監督が変わっている。

主演のアリス役は、前作に引き続きミラ・ジョヴォヴィッチが務めた。作品の世界観や設定の一部を取り入れただけのオリジナルストーリーだった前作とは違い、ゲームの主要登場キャラクターを登場させるなど、ゲーム世界との融合が大きなテーマとなっているが、映画独自要素はやはり強い。

なお、タイトルの『アポカリプス』は、『黙示録』の意味である。これはキリスト教の場合、アポカリプス＝世界の破滅とキリストの再来を謳ったものである。キリスト教の聖書からの出典である。

あらすじ

アンブレラ社の地下秘密研究所「ハイブ」でバイオハザード事故が起きて数日後「ハイブ」の真上にあるラクーンシティでは街中にゾンビが溢れ出し、壊滅状態になった。事件の隠蔽を図るアンブレラ社はラクーンシティを封鎖。アンブレラ特殊部隊U.B.C.S.のカルロスは、屋上でゾンビに追われる女性を助けようとヘリから降下し助けるが、女性は既にゾンビに噛まれた後であり、絶望から自殺してしまう。

一方、町に取り残された人々の中にはラクーンシティ警察特殊部隊「S.T.A.R.S.」に所属するジル・バレンタインの姿があった。彼女はゾンビの襲撃に備えて同僚の警官や一般市民を連れて街の教会へたどり着く。だが、教会の中には既にクリーチャーのリッカー数匹が待ち構えていた。何とか反撃を試みるものの、動きの速いリッカーに翻弄され絶体絶命のピンチを迎えた時、教会のステンドグラスを割って女性が乗った1台のバイクが飛び込んでくる。女性は背負った散弾銃を手に、素早い身のこなしであっという間にリッカーを殲滅してみせた。彼女の名はアリス。この事態の原因となった地下研究所「ハイブ」から生還した生き残りの1人であった。

その頃、町の外れにあるアンブレラ社の仮設テントでは今回の事件の発端となったT-ウィルスを開発したアシュフォード博士がノートパソコンを使って街のメインコンピュータの監視システムにハッキングし、一人娘アンジェラの姿を探していた。娘はアンブレラ社によってここに連れてこられる最中に交通事故にあい、街の中で行方知れずになっていたのだ。今彼女を救うには半身不随で車椅子による移動を余儀なくされている自分に代わり動ける生存者を探す必要がある。彼は街中を彷徨うアリスたちにコンタクトを取ろうとしていた。

スタッフ

• 監督 - アレクサンダー・ウィット
• 製作 - ポール・W・S・アンダーソン、ジェレミー・ボルト、ドン・カーモディ
• 製作総指揮 - ベルント・アイヒンガー、サミュエル・ハディダ、ヴィクター・ハディダ、ロバート・クルツァー
• 脚本 - ポール・W・S・アンダーソン
• 撮影 - クリスチャン・セバルト、デレク・ロジャース
• 編集 - エディ・ハミルトン
• 音楽 - ジェフ・ダナ
• 原案 - カプコン『バイオハザード』
• ノヴェライズ本 - 角川ホラー文庫
• 視覚効果：ダブル・ネガティブ

キャスト

日本語吹替えについては、ビデオ/テレビ地上波で記述する。

アリス・アバーナシー

演：ミラ・ジョヴォヴィッチ、吹替え：本田貴子 / 岡寛恵

本作の主人公。前作でアンブレラの地下研究施設を脱出したあと、研究員に拘束されラクーンシティ病院へと運ばれる。そこで何らかの実験を施されたらしいが……。

ジル・バレンタイン

演：シエンナ・ギロリー、吹替え：湯屋敦子 / 岡本麻弥

ラクーンシティの警察特殊部隊「STARS」の隊員。停職処分中であったが、ゾンビ出現により行動を開始する。米軍の特殊部隊「デルタ・フォース」で訓練を受けていたことがあるため、身体能力は高い。

チャールズ・アシュフォード博士

演：ジャレッド・ハリス、吹替え：石住昭彦 / 野島昭生

「Tウィルス」を開発した科学者。娘アンジェラを救うべく、アリスらと契約を交わすこととなる。

カルロス・オリヴェイラ

演：オデッド・フェール、吹替え：寺杣昌紀 / 江原正士

アンブレラ社の私設特殊部隊「UBCS」の隊員。仲間ともにシティ脱出をめざす。

アンジェラ・アシュフォード

演：ソフィー・ヴァヴァスール、吹替え： - / 嶋村侑

アシュフォード博士の一人娘。学校に隠れていたところをアリスらに助けられる。

ティモシー・ケイン少佐

演：トーマス・クレッチマン、吹替え：田中秀幸 / 野沢那智

アンブレラ社のラクーンシティ隔離部隊指揮官。ネメシスを起動させて、アリスと戦わせようとする。

ロイド・J・ウェルズ(L.J.)

演：マイク・エップス、吹替え：江川央生 / 高木渉

ラクーンシティの警察署にスリ容疑で捕まっていた男。後にアリスらと行動する。

テリ・モラレス

演：サンドリーヌ・ホルト、吹替え： - / 雨蘭咲木子

ラクーンシティのテレビ番組「ラクーン7」のニュースキャスター。後にアリスらと行動する。

ニコライ・ジノフェフ軍曹

演：ザック・ウォード、吹替え： - / 小山力也

アンブレラ社の私設特殊部隊「UBCS」の隊員。カルロスとともにシティ脱出をめざす。

映画版でケルベロスに襲われ死亡するキャラクターは3時点では、彼のみとなっている。

ペイトン・ウェルズ

演：ラズ・アドティ、吹替え： - / 小杉十郎太

ラクーンシティの警察特殊部隊「STARS」の隊員。ジルの上司であり親交も深い。

サミュエル・アイザックス博士

演：イアン・グレン、吹替え： - / 大塚芳忠

アンブレラ社の実験開発担当。「アリス計画」を密かに進めていた。

登場モンスター

• アンデッド（ゾンビ） - T-ウイルスに感染したラクーンシティの市民たちの成れの果て。最も本能的な欲求である「食欲」に突き動かされ、生き残っている市民たちを次々と襲う。
• ゾンビ犬 - ラクーン市警察で飼育されていたものと思われるドーベルマンが、T-ウイルスに感染してアンデッド化したもの。アンデッドと同様「食欲」に突き動かされており、俊敏な動きで人を襲う。
• リッカー - アンブレラ社が開発した生物兵器。人の体組織に直接T-ウイルスを注入して作り出された。名前の由来は、「舐める者」を意味する英単語「licker」。
• ネメシス - アンブレラ社が「ネメシス計画」において開発した強靭な生物兵器。アンデッドとは違い、知能が備わっており、アンブレラ社からの命令通りに動く(命令・反撃以外の事は実行に移さず、作中で「Kills S.T.A.R.S」と命令された際も、一緒にいたL.J.は愛銃を放棄し非戦闘員と認識したため攻撃しなかった）。ロケットランチャーとガトリングガンを易々と使いこなす。また、体型に似合わず高い俊敏性をもつ。素体となったのは、前作のラストでアリスと共に拘束された「マット」。名前の由来は、ギリシャ神話に登場する復讐の女神「Nemesis」。

概要

ファイル:Toronto-cityhall.jpg

劇中に登場したトロント市庁舎

前作の続きの話になっており、原作のゲームである『バイオハザード3』とリンクしたストーリーとなっている。「ジル・バレンタイン」や「カルロス・オリヴェイラ」、クリーチャーの「ネメシス」が登場しているが、名前のみが共通で設定には相違が見られる。

トレーラーにも使われた、アリスがビルから垂直に駆け下りるシーンは、一見デジタル合成と思われがちだが、実はワイヤーを1本だけ使用した本人による実演である。因みに、アンブレラ社の研究所のロケ地には、トロント市庁舎のツインタワービルが使用されている。

小説

キース・デカンディード著、富永和子訳「バイオハザードII アポカリプス 」(角川ホラー文庫、2004年) ISBN 978-4042943013

外部リンク

• 公式サイト

bg:Заразно зло: Апокалипсис