栩内香澄美
栩内 香澄美(とまうち かすみ)とは、青森県出身のパソナグループのVIP接待社員。2014年、37歳時に歌手のASKAこと宮崎重明とともに覚せい剤で逮捕された。
経歴
- 年齢 - 2014年5月時点で37歳
- 出身地 - 青森県南津軽郡藤崎町
- 出身高校 - 青森県立弘前実業高等学校
- 勤務先 - 株式会社メディカルアソシア→2013年1月より東京都のメンタルカウセリング会社
- SNS関連 - FacebookやTwtterなどは発見されていない
- 自宅マンション - 東京都港区南青山にある「プリヴェール南青山」
- 家族 - 父、妹の父子家庭(母親は20年前に病気で死去)
- 配偶者 - なし(独身)
- 中学生時代は吹奏楽部に所属しホルンを担当していた。
- 弘前市内の高校では吹奏楽部に所属。活発な性格の美人のため、地元で人気者だった。同校は1995年に卒業した。高校生の頃まで、青森県藤崎町の町営団地で家族と暮らしていたが、母親が病気(白血病)で、生活は楽ではなくいくつかバイトを掛け持ちしていた。
- 高校卒業に上京。株式会社メディカルアソシアに勤務、社長秘書を務める。会社を辞めた後、2013年1月に次は東京・大手町のメンタルカウセリング会社に正社員として採用、その後、取引先の東京・内幸町の人材派遣会社に出向。
- 現在の会社の社長曰く、「性格が明るくて、派手さがない。髪の毛も 染めておらず、清楚な美人で気立ても良かった。その彼女が前の会社を辞めたと聞いて“うちに来ないか”と誘った」「至って真面目な働きぶりで無断欠勤などはなかったようだ」
- 栩内容疑者の東京・南青山のマンション一室は「彼女のために社宅として借りた物件」だと説明。家賃は約13万円。同社が社宅を用意したのはこれが初めてで、社長が栩内容疑者を高く評価していたことがうかがえる。 南青山は栩内容疑者の希望だった可能性が高く、社長は「芸能人と触れやすい南青山で社宅を借りてしまったことが、彼女の性格が変わってしまった原因なのだろうか」と自らを責めた。栩内容疑者が有名な男性ギタリストと近くの飲食店を訪れる姿も、度々目撃されている。男性ギタリストは野村義男と噂されている
- ASKAとの馴れ初めは、パソナグループ南部靖之社長が主催するパーティーで出会ったとのこと。栩内香澄美は南部靖之の秘書で接待要員だったと週刊誌が報じている。
栩内容疑者“学校1の美女”が覚せい剤に溺れるまで
2014年5月23日、ASKAこと宮崎重明容疑者(56)とともに逮捕された栩内香澄美容疑者(37)。
覚せい剤使用については否認しているが、彼女の尿からは覚せい剤の反応が出ている。さらに、彼女の家のゴミからは、薬物反応のある精液つきのティッシュが見つかっており、栩内容疑者はASKAとの性行為にふけっていたと見られている。
青森県藤崎町生まれの栩内容疑者は、大工だった父親、母親と妹の4人家族。だが、彼女が中学生のときに母親が白血病を発症、長い闘病生活を送ったのち亡くなってしまう。すでに両親が離婚したこともあり、姉妹は従兄弟の家に身を寄せる時期もあったという。そんな苦労がありながらも、評判はすこぶるよかった。彼女の同級生はこう語る。
「香澄美は“弘前の鈴木保奈美”といわれていた。別格の美人で、オーラが出るぐらいかわいかった。サバサバしていて明るかったから、男子だけでなく女子からも人気がありました」
高校3年時には「ミス弘前実業」グランプリにも選ばれるほどのアイドル的存在だった。
「香澄美は音楽好きで、高校時代からバンドでギターをやっていた同級生とつき合っていました。その彼が卒業後、東京の音楽専門学校に進学して、プロのギタリストを目指したんです。その彼を追っかけて香澄美も東京へ行ったんですよ」(同前)
上京した2人だったが関係は長くは続かず、彼はその後地元に戻ったが、彼女はそのまま東京に残ることになった。栩内容疑者はカメラマンのアシスタントやネイリストなどの職を転々としていたという。彼女がASKA容疑者と出会うきっかけとなった、パソナグループの南部靖之代表(62)と知り合うのは’01年、彼女が25歳前後のころだ。
「南部さんやソフトバンクの孫正義さんらが出資したJIC(ジャパン・インキュベーション・キャピタル)という投資ファンド会社があって、そこの事務局アルバイトの面接に来たのが彼女でした。、背の高いほっそりとしたロングヘアの女性で、南部さん好み。南部さんが面接をしていましたからすぐ採用され、しばらくすると南部さんの愛人であることは社内では公然のことになっていました」(パソナ関係者)
栩内容疑者はその後、南部氏が出資し、側近の女性が経営していた会社を転々とする。通常の仕事はせずに、籍を置いているだけ。実際の仕事は南部氏の身の回りの世話だった。
「栩内さんは、仕事をまったくやりませんでした。あえて言うなら、パーティなどで南部さんの名刺を預かったり、食べ物を取ってきたりと、身の回りの世話をするための係でした。報酬は、その側近女性が個人的に支出していると聞いたことがあります」(別のパソナ関係者)
そして南部氏が特に懇意にしていたミュージシャンがASKA容疑者だった。ASKAと南部氏は遠縁という情報もあり、南部氏が主催するパーティにASKAはたびたび顔を出していた。そこでASKAと出会った栩内容疑者は、クスリに溺れていくことになる……。
ASKA愛人「逆転無罪」の切り札は超大物ヤメ検
人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA被告(56=飛鳥涼、本名・宮崎重明)とともに覚醒剤取締法違反(所持、使用)で逮捕、起訴された“愛人”栩内香澄美被告(37)の初公判が2014年7月22日、東京地裁で開かれた。
同被告は起訴内容を全面否認し、無罪を主張。ASKAとの性交渉の中身まで反証材料とするなど、法廷は前代未聞のバトルと化した。逆転無罪を狙う栩内被告側の強気な姿勢の裏にあるのは、弁護団に名を連ねる1人の超大物ヤメ検弁護士の存在だ。
ASKAが当局の厳しい取り調べに“完オチ”するなか、栩内被告は一貫して容疑を否認。この日の初公判でも「私が故意に覚醒剤を使用した事実はないので、私は無罪を主張します」と起訴内容を認めなかった。
一緒に“シャブセックス”をしたASKAが認めているだけに「理解に苦しむ」との見方が圧倒的だが、栩内被告には無罪を勝ち取る“切り札”があった。それは弁護団に名を連ねる黒田修一弁護士の存在だ。
検察出身の弁護士、通称“ヤメ検”で1992年9月に弁護士登録し、これまで2001年のハンナン牛肉偽装事件や、2005年のJR福知山線脱線事故などで、被告弁護団メンバーを務めた。
法曹関係者いわく「地検特捜部出身で、関西では五本の指に入る大物ヤメ検弁護士。現役・OB問わず検察に顔が利くし、根回しもできる。はっきり言って、一介のOLでしかない栩内被告の弁護団に入るレベルの人ではありません」。
実際、この日の公判でもその手法は鮮やかだった。
検察側の最大の武器は逮捕直後の毛髪&尿検査の陽性反応だったが、黒田氏はその後もう1度行われた毛髪鑑定で、被告が陰性反応を示したことを挙げ「毛髪は年単位から数か月は覚醒剤の成分が残る。1回目から20日後に行われた2回目で陰性になるのはおかしい」と指摘。尿検査を巡っても、ASKAとの性交の様子を赤裸々に示す論法で反論バトルを仕掛けた。
思わぬ攻撃に遭った検察は、次回公判(9月9日)でのASKAの証人出廷をにおわせたが、ここでも黒田氏は「呼ぶ趣旨がわからない。(裁判の)準備もあるし、不安だ」と猛反発。マスコミに対しても「陽性反応が出ているのに罪を認めず『ふてぶてしい女』とされたことは極めて遺憾」とクギを刺した。
「裁判の争点を覚醒剤使用の有無から、検察の鑑定結果が信用できるか否かにすり替えた。検察は上下関係がモノをいう組織。大物OBの黒田氏を相手にやりづらい部分はあると思う」(同)
黒田氏という“切り札”が用意された背景には栩内被告が勤めていた大手人材派遣業「パソナグループ」があるとみられる。
2002年に同被告とASKAを結びつけたのも同グループの南部靖之代表(62)主催の食事会。一部週刊誌では栩内被告と南部氏自身の“ただならぬ関係”や、政財界の実力者とつながるために南部氏が栩内被告を含む“美女軍団”をあてがっていたと報じられた。
「事件が報じられるたびに『パソナ』の名前が出て株価が一時的に下がることもあった。信頼を取り戻すには、勤めていた栩内被告が無罪判決を勝ち取るしかない。そのためのバックアップなら何でもするということ。いわば検察vsパソナという構図なんです」とは内情を知る関係者。
こんなところでミソをつけられない理由もある。同じ人材派遣業界で働く男性は「安倍首相が新成長戦略の一つに『雇用体系の見直し』を掲げている。その中核的な役割をパソナが担いたいのは有名な話。一大事業を前に、元社員が薬物逮捕というのはイメージ的によくない。だから必死なのだろう」と推測する。