大原駅 (千葉県)
大原駅(おおはらえき)は、千葉県いすみ市大原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・いすみ鉄道の駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
JR東日本の外房線と、いすみ鉄道のいすみ線が乗り入れ、接続駅となっている。
いすみ線は元々は木原線を名乗り、外房線ともども日本国有鉄道(国鉄)、のちにJR東日本によって運行されていた。そのため当駅は国鉄(→JR)の単独駅であった。しかし、木原線は第1次特定地方交通線に指定されたため、国鉄分割民営化の1年後の1988年にいすみ鉄道に転換され、旧木原線の駅もJRの駅から独立し、現在の形となった。
歴史[編集]
- 1899年(明治32年)12月13日 - 房総鉄道の終着駅として開業。旅客・貨物取扱い。
- 1907年(明治40年)9月1日 - 房総鉄道が買収され、国有鉄道の駅となる。
- 1912年(大正元年)12月15日 - 千葉県営大原大多喜人車軌道(後の夷隅軌道)が開業。
- 1913年(大正2年)6月20日 - 当駅 - 勝浦間延伸開業。
- 1927年(昭和2年)8月31日 - 夷隅軌道が廃止。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - 国有鉄道木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)が開業。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月24日 - JR東日本木原線を第三セクター鉄道に転換し、いすみ鉄道いすみ線開業。西大原との営業キロが1.8 kmであったのを1.7 kmに改キロ。
- 2004年(平成16年)10月16日 - ダイヤ改正により総武線快速の乗り入れが無くなる。自動改札機を導入、千葉方面への「Suica」利用開始。
- 2008年(平成20年)3月20日 - 指定席券売機が導入される。
- 2009年(平成21年)3月14日 - 安房鴨川方面への「Suica」利用開始。同時に外房線全線が東京近郊区間となる。
駅構造[編集]
JR東日本[編集]
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線のホームを持つ地上駅。3番線の海側に4本の留置線があるほか、保線用施設がある。 互いのホームは跨線橋で連絡している。
勝浦駅管理の直営駅で、みどりの窓口(営業時間 6:30 - 20:00)、自動改札機(Suica対応)、自動精算機、KIOSKが設置されている。
2010年(平成22年)2月10日より外房線PRC型自動放送が導入された。
1番線に設置されているLED型の駅名標は、本来2・3番線に設置されるべきものである。
のりば[編集]
駅舎側を1番線として、順に以下の通りである。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■外房線 | 上り | 上総一ノ宮・千葉・東京方面 |
下り | 勝浦・安房鴨川方面 | ||
2 | ■外房線 | 上り | 上総一ノ宮・千葉・東京方面 |
3 | ■外房線 | 下り | 勝浦・安房鴨川方面 |
- 上下列車とも行き違いや特急の待避がなく、かつ折り返し列車が入線済でない場合は、駅舎側の1番線を発着することが多い。
- 早朝・夕方・夜間は当駅止まりの列車と当駅始発の列車が数本存在する。ホームで直接折り返す列車は1番線から発車する。
運転番線 | 営業番線 | ホーム | 安房鴨川方面着発 | 千葉方面着発 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 11両分 | 到着・出発可 | 到着・出発可 | |
2 | 2 | 11両分 | 到着可 | 出発可 | 上り主本線 |
3 | 3 | 11両分 | 出発可 | 到着可 | 下り主本線 |
4 | ホームなし | 到着・出発可 | 到着・出発可 | ||
5 | ホームなし | 不可 | 不可 | 留置線、架線なし。保守用車等で使用 | |
6 | ホームなし | 不可 | 不可 | 留置線 | |
7 | ホームなし | 不可 | 不可 | 留置線 |
- 主本線を発着する場合は通過が可能。
- 運転4番 - 運転7番線と、ホームとの入出区は、浪花方の本線上にてスイッチバックを行う。
- 夜間、3番線や留置線3本(運転4,6,7番線)に普通列車が留置される。工事等により1,2番線に留置される場合がある。
* 参考資料:「JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳」 第4巻 「水戸・千葉支社管内編」 『学研』 2010年3月
いすみ鉄道[編集]
頭端式ホーム1面2線を有する地上駅。JR側の1番線は千葉方面から連絡線が繋がる配線になっているが、現在は使用されていない。2013年1月17日にキハ30 62の譲渡を受けた際にこの連絡線を使用した。木原線時代は現行のJR1番線ホームから発着し、千葉からの直通列車が設定されていた時期がある。
改札口はあるが、駅員は配置されておらず無人駅である。駅舎はJRの駅舎とつながっている。食券型の自動券売機が置かれているほか、オリジナルグッズ等を販売する売店が併設されている。また、売店では急行券やフリー切符の発売も行っている。定期券はJRみどりの窓口で発売する。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■いすみ線 | 大多喜・上総中野方面 |
利用状況[編集]
- JR東日本
- 2012年度の1日平均乗車人員は1,615人である。
- いすみ鉄道
- 2010年度の1日平均乗車人員は318人である。
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | JR東日本 | いすみ鉄道 |
---|---|---|
1990年 | 3,023 | 1,030 |
1991年 | 2,942 | 920 |
1992年 | 2,912 | 896 |
1993年 | 2,824 | 844 |
1994年 | 2,779 | 817 |
1995年 | 2,726 | 783 |
1996年 | 2,620 | 724 |
1997年 | 2,449 | 696 |
1998年 | 2,333 | 662 |
1999年 | 2,297 | 627 |
2000年 | 2,205 | 578 |
2001年 | 2,110 | 565 |
2002年 | 2,041 | 496 |
2003年 | 1,964 | 462 |
2004年 | 1,931 | 403 |
2005年 | 1,939 | 400 |
2006年 | 1,920 | 414 |
2007年 | 1,895 | 415 |
2008年 | 1,824 | 366 |
2009年 | 1,758 | 330 |
2010年 | 1,679 | 318 |
2011年 | 1,661 | |
2012年 | 1,615 |
駅周辺[編集]
- 駅前交番
- 大原中央商店街
- 千葉県立大原高等学校
- 浪切不動
- 顕妙寺
- 照願寺
- 大原八幡神社
- 小浜八幡神社
- 田町・新場廣田神社
- 真実一路の碑
- 大原海岸
- 大原海水浴場
- 大本山七福神
- 八幡岬
- 大原漁港
- いすみ市役所(旧・大原町役場)
- 法務局いすみ出張所
- 大原郵便局
- いすみ市立大原小学校
- いすみ市立大原中学校
- いすみ警察署
- 国道128号
- 国道465号
- 大原医院
バス路線[編集]
のりば | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大原駅 | 市内循環線(内回り) | 古日在・三門駅入口・太東駅・市役所夷隅支庁前・大原駅 | 市役所大原庁舎 | いすみ市民バス | ||
市内循環線(外回り) | シルバーガーデン入口・下布施・新田野駅・市役所夷隅支庁前・大原駅 | 市役所大原庁舎 | ||||
大原巡回 東海線 | 大原海水浴場・三門駅・古屋庭・大原駅 | 市役所大原庁舎 | 月火水金運転(休日除く) | |||
古屋庭・三門駅・大原海水浴場・大原駅 | 市役所大原庁舎 | |||||
大原巡回 東線 | 西大原駅・上総東駅・山田五区区民センター前 | 清水尻橋 | 土休日運休 | |||
大原巡回 布施線 | 西大原駅・上総東駅前・やすらぎの家・下布施・大原駅 | 市役所大原庁舎 | 月火水金運転(休日除く) | |||
シルバーガーデン入口・下布施・やすらぎの家・上総東駅前・大原駅 | 市役所大原庁舎 | |||||
大原巡回 大原・国吉線 | シルバーガーデン入口・釈迦谷公会堂・西大原駅・大和田 | いすみ医療センター | 月火水金運転(休日除く) | |||
大原巡回 浪花線 | 造式・浪花駅・大原台三街区・岩船地蔵尊前・大原駅 | 市役所大原庁舎 | 土休日運休 | |||
造式・浪花小学校前・岩船地蔵尊前・大原台三街区・大原駅 | 市役所大原庁舎 | |||||
大原巡回 大原線 | 漁協・大井区民会館・大船谷・大原駅 | 市役所大原庁舎 | 月火水金運転(休日除く) | |||
造式・大船谷・大井区民会館・大原駅 | 市役所大原庁舎 | |||||
市役所大原庁舎 |
- 駅前ロータリーから発車。
隣の駅[編集]
※外房線の特急「わかしお」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- いすみ鉄道
- ■いすみ線
- 大原駅 - 西大原駅