磯子駅
磯子駅(いそごえき)は、神奈川県横浜市磯子区森一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)根岸線の駅である。
歴史
- 1964年(昭和39年)5月19日 - 日本国有鉄道(国鉄)根岸線が桜木町駅から延伸開通し、その終着駅として開業。
- 1964年(昭和39年)6月1日 - 高島線全通に伴い貨物取り扱いを開始。
- 1970年(昭和45年)3月17日 - 根岸線が洋光台駅まで延伸。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物取り扱いを廃止。貨物ホームの他に日清サラダ油横浜磯子事業場へ続く専用線も存在していた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2000年(平成12年)11月2日 - 改札内にエスカレーターとエレベーターが設置される。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。折り返し用の線路(引き上げ線)が新杉田方と根岸方にそれぞれ設けられているが、後者は主に留置線の出入り用に使われる。北東側には、11本の留置線を持つ鎌倉車両センター磯子派出所が広がっている。開業当初からの橋上駅舎を持つが、後に改装されており、外観は開業当初と比べると大きく変化している。
根岸線の列車の約半数が当駅始発・終着となっている。
かつては駅の海側に1面1線の貨物ホームが存在していたが、1986年11月に使用停止となった後に撤去され、現在は駐車場や住宅などになっている。その線路の一部は着発線・保線用各1本が残されており、工事臨時列車の発着と荷役・保線作業車の留置などに使用されている。なお、2011年時点では着発線の駅構内の信号機が使用停止となっているため、着発線は側線として機能している。
直営駅で、駅舎内に改札口やみどりの窓口・自動券売機・自動精算機などが設置されており、ここから西側に3つの出口が開けている他、東側には橋が延びて出口となっている。
駅構内店舗は、改札前にあるBECK'S COFFEE SHOPの他、改札内に売店が、また改札を出て右手すぐ西口側にはNEWDAYS mini磯子1号店もある。
トイレはホーム大船方の先端にある他、コンコース内には多目的トイレも設置されている。
また、当駅終着列車の車内点検を行うため、駅社員が常駐する駅務室がホーム上に設けられている。ここで忘れ物の取り扱いも行っている。
JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅である。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■根岸線 | 上り | 横浜・東京・大宮方面 | |
■横浜線 | - | 新横浜・町田・八王子方面 | 朝晩のみ運転 | |
2 | ■根岸線 | 下り | 洋光台・大船方面 |
利用状況
2013年度の一日平均乗車人員は18,703人であった。近年の推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員[1] |
---|---|
1998年 | 22,811 |
1999年 | 21,934 |
2000年 | 21,112 |
2001年 | 20,876 |
2002年 | 20,272 |
2003年 | 20,199 |
2004年 | 19,367 |
2005年 | 19,085 |
2006年 | 19,120 |
2007年 | 19,047 |
2008年 | 18,960 |
2009年 | 18,675 |
2010年 | 18,456 |
2011年 | 18,256 |
駅周辺
- 磯子区総合庁舎
- 磯子区役所
- 横浜市立磯子図書館
- 磯子公会堂
- 磯子郵便局
- スルガ銀行 横浜磯子支店
- かながわ信用金庫 磯子支店
- 東芝生産技術研究所
- 日清オイリオグループ 横浜磯子事業場
- 東京ガス 根岸工場
- 東京ガスLPGターミナル
- 東京液化酸素工場
- 神奈川都市交通 磯子営業所
- 横浜市営バス磯子営業所(横浜交通開発磯子営業所)
- 旭紙業 横浜工場
- 東京電力 南横浜火力発電所
- 電源開発 磯子火力発電所
- ケンタッキーフライドチキン 磯子店
- ピーコックストア(松坂屋ストア) 磯子店
- ヨークマート 磯子店
- スズキヤ 磯子店
- サイゼリヤ 磯子店
- ゲオ 横浜磯子店
- トイザらス 磯子店
- マクドナルド 磯子トイザらス店
バス路線
磯子駅前(西口バスターミナル)
- 横浜市営バス・横浜交通開発・横浜京急バス・江ノ電バス横浜・神奈川中央交通
磯子駅東口(産業道路上)
- 横浜市営バス
- 〔85〕下水処理場前・東京ガス前行/磯子車庫前行
※横浜交通開発が運行する路線は、2007年11月30日まで横浜市営バスが運行していた。
かつては駅付近の丘の上に横浜プリンスホテルがあり、そこから当駅を経て羽田空港へ向かうリムジンバスが発着していた。
その他
- 当駅は終電到着時刻が遅いことから、深夜帯には駅前にタクシー待ちの行列ができる。タクシー乗り場から階段、さらには改札口付近まで延びる長い行列も珍しくない。元々、この周辺は鉄道に加えて自宅近くまでバスなどの交通手段を必要とする土地柄のためであるが、これは根岸線沿線のほとんどの駅にも当てはまる。また、平日の深夜1時頃には大船方面に向かう客目当てのタクシーの列が数百メートルにわたって続いている。なお、市電保存館行の深夜バスも運行している。