グラビアモデル
グラビアモデル(英:Gravier model)は、ビキニを始めとする水着やランジェリーを身につけ、製品を広告するグラビアを職業とするファッションモデルである。
日本においては2015年ごろから女性のグラビアモデルを「モグラ女子」と呼称することが多い(後述)。
日本において
歴史
2013年、ファッション雑誌「ViVi」専属モデルなどで活動していたマギーが写真集「マギー マギー マギー」を発売。彼女は、この写真集を機にグラビア活動を本格化させ、数々の有名男性誌に登場して瞬く間に男性人気を拡大させた。マギーは後述する「モグラ女子」の先駆けと見なされている。2015年、写真週刊誌「FLASH」8月18日・25日号が「「モグラ女子」の時代が来た」という特集を組んだ。「モグラ女子」とは、「モデル」と「グラビアアイドル」をかけた造語であり、この特集記事からその存在が広く知られるようになった。
2015年、馬場ふみかが「週刊プレイボーイ」と「週刊ヤングジャンプ」でグラビアデビュー。その後、ファッション雑誌「non-no」の専属モデルに抜擢された[1]。2016年7月に「週刊プレイボーイ」に表紙巻頭グラビアとして再登場し、ここで「モグラ女子」という言葉が使われた。馬場はモグラ女子の代表的存在として認知されている[2][3]。なお、馬場自身は「モグラ女子」という言葉からは動物のそれしか想像できないため、「グラモ」と呼ばれる方が良いと発言している[3]。2015年末、ファッション雑誌「CanCam」の専属モデルとして知られる、“和製ケイト・アプトン”こと久松郁実が写真集「La iku」を発表。その後、2015年から2016年にかけて発売されたイメージDVD3枚はいずれもヒットを記録した。彼女は、2015年下半期に最もグラビア表紙を飾った人物になった。女性アイドルグループ・アイドリング!!!の元メンバーで、「JJ」の専属モデル大川藍は、2015年に同グループ卒業以後、ファッションモデルと並行してグラビア活動を増やした。「触りたくなるカラダNo.1」というキャッチコピーで活動し、2016年に6年ぶりとなるグラビア写真集を発売した。
2016年、モグラ女子がグラビア界で台頭を始めた。2010年のデビュー以来、グラビア活動を続けている「MORE」専属モデルとして知られる内田理央は、人気になった後もグラビアでは「攻め」の姿勢を崩さず、「おしりヌード」や「ふんどしヌード」などで話題を集めた。ショートカット美女としてブレイク後に「non-no」専属モデルに抜擢された武田玲奈はファッションアイコンとしての支持と男性人気を両立。「JELLY」読者モデルの石川恋は数々の青年誌の表紙を飾る。「Ray」専属モデルの加藤ナナは、「週刊ヤングジャンプ」39号(8月25日)のグラビア界の新星を発掘する巻末グラビア企画に登場し、人生初のグラビアに挑戦し、「天使」「人形のよう」と話題になった。「Ray」の専属モデルなどで知られる泉里香は、11月に「週刊ヤングジャンプ」で表紙・巻頭グラビアデビューを果たし、同誌編集部から「2016年最大の収穫」[4]と賛辞を送られた。2016年に「JELLY」専属モデルになったばかりの武田あやなは、『週刊ヤングジャンプ』46号の表紙・巻頭・巻末グラビアに登場。また14代目三愛水着イメージガールで「Ray」専属モデルの朝比奈彩は「奇跡の9頭身」と称されるスタイルで人気を集めており、2016年10月には1st写真集「彩だらけ」を発売[5][6]。逢沢りなは戦隊物のヒロインとしてデビューし女優として活動する一方、非常にスリムながらも豊かなバストを持つ「ガリ巨乳」を生かしグラビアアイドルとしても活動を続けていたが、LARMEやMORE専属モデルになって以降は一度はグラビアを封印し女優兼モデル路線へ脱却していたものの、モグラ女子ブームに乗って2017年1月には週刊プレイボーイにて4年ぶりのグラビア本格復帰を果たし、グラビアモデル、モグラ女子の代表格となっている。その他、「Ray」の松元絵里花・「JELLY」の松本愛・「LARME」の大澤玲美らも活躍を見せている[7]。
2017年1月、「週刊ヤングジャンプ」1月29日号の表紙・巻頭・巻末グラビアに女性ファッション雑誌で専属モデルを務める10名のモデルが登場した。同グラビアは「日本最強 Top of ハイスペック」と題され、遠山茜子、松元絵里花、日向カリーナ、杉本美穂、加藤雛、斎藤みらい、レイニー、平尾優美花、山崎あみ、阿部菜渚美の10名が起用された。この特集に対して、モデルの容姿や華やかさに称賛の声が上がる一方で、男性向け青年グラビア誌に求められるイメージにそぐわないという意見もあり、賛否両論の評価を受けた。
美少女評論家の高倉文紀は、今、女性タレントが売れる為には「女優」「バラエティ」「アイドル」「グラビア」「モデル」の5つの要素があり、その3つ以上をこなす必要があると分析。1990年代にはイエローキャブに代表されるグラビア専門アイドルが活躍し、2000年代に彼女たちもバラエティ番組に進出した。モグラ女子の源流は、その5つの要素を全てこなす2010年代にブレイクしたAKB48であると指摘した。グラビアアイドルの倉持由香はガールズポータルサイト「LoGiRL」でのインタビューで、モグラ女子に対して「黒船感がある」と評しており、日本人体型が大半のグラビアアイドルと比べて「細くてスタイル良くて美人でおっぱいが大きいって、こういう日本人離れした体型がくると、もう勝てない」と心境を吐露している。また、別のインタビューでは「モデル出身のグラドルには同じ土俵で勝負しても雑誌の表紙争いで勝てないと思ってます」と率直な意見を述べている。
脚注
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「mdpr1626124
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 週刊ヤングジャンプ 2016年No.52
- ↑ 3.0 3.1 週刊プレイボーイ 2016年no.51
- ↑ 週刊プレイボーイ 2017年no.5 いま男たちが見たい モグラ女子 171頁
- ↑ 朝比奈彩、“奇跡の9等身”がさらに進化「自分でも別人過ぎてびっくり」美の秘訣を明かす
- ↑ 朝比奈彩、初写真集でランジェリー挑戦 覚悟を決めた“下尻”カットも
- ↑ SEXY美ボディに男女双方が夢中!馬場ふみか・久松郁実・大川藍…“モグラ女子”の勢いがスゴい