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秋葉原無差別殺傷事件(あきはばらむさべつさっしょうじけん)とは、2008年6月8日午後0時35分頃、東京都秋葉原において発生した無差別殺人事件のことを言う。静岡県裾野市在住の派遣工員(25歳)が、秋葉原の歩行者天国である秋葉原中央通りの歩行者らをレンタルしたトラックで轢殺し、その後、トラックから降車し、ダガーナイフを用いて通行人を無差別に刺した。犯人は駆けつけた万世橋署の警官によって確保されたが、わずか5分間の犯行時間の間に死傷者数は17名にのぼった。正式な事件名は「外神田一丁目先路上における無差別殺人事件」である[1]。
概要
2008年6月8日日曜日午後0時35分頃、東京都千代田区外神田3丁目秋葉原の神田明神通りと歩行者天国の中央通りの交差点にて、2tトラックに乗った容疑者が赤信号を無視して突っ込み3人を轢殺し、その後交差点を数10m進んだ地点で下車し、交差点へと引き返した。そして、交差点にてトラックに撥ねられた通行人を介抱していた警官及び周辺の通行人らを所持していたダガーナイフで刺し、その後、路地へ入りそこでも何名かを刺した後、駆けつけた警察官によって逮捕された。また、逮捕の際、容疑者は一時抵抗したが、警官が銃を使う構えを見せると観念したのか、抵抗を止めその場で取り押さえられた。犯行時間はおよそ5分。犠牲者数は死者7名、負傷者10名となり、警視庁によると、通り魔殺人事件としては過去30年間において最悪の事件になった。逮捕された容疑者は青森県青森市出身の25歳の男性で、短大卒業後、各地で派遣の仕事をしながら1人暮らしをしており、事件が起こる数日前の5日に派遣先の工場にて工場で着用するツナギが無くなり、また、容疑者が働いていた工場にて派遣社員の人員削減が伝えられており、この事が容疑者の犯行の直接的な動機になったと考えられている。この後、容疑者は、凶器となったダガーナイフ(全長約23センチ)を含む数本のナイフを6月6日に福井県にて購入し、また、トラックを借りる資金を得るためと、犯行予定していた秋葉原の状況を確認するため、秋葉原にて容疑者が所持していたパソコンソフト等を売却している。さらに、事件当日の朝5時21分に携帯電話専用の掲示板に「秋葉原で人を殺します」と題して「車でつっこんで、車が使えなくなったらナイフを使います みんなさようなら」と書き込み、その後、沼津市から犯行現場までに実況するかのように約30件の書き込みを行い、午後0時10分頃、「時間です。」と書き込みし、その後、凶行に及んだ。 事件後、警視庁によって万世橋署に特別捜査本部が設けられ、逮捕された容疑者はそこで事情聴取を受け、その後、10日午前10時20分頃、東京地検に移送された。事件発生した次の日、現場付近で犠牲となった方を弔う慰霊所が設けられ、1000本以上の花束とペットボトル等が供えられた。
参照元
- ↑ 外神田一丁目先路上における無差別殺人事件 警視庁のWebサイトより。