笹崎里菜
笹崎 里菜(ささざき りな、1992年4月16日 - )は、2011年のミス東洋英和。2014年に日本テレビより女子アナの内定を得ていたが、過去のバイトにより内定取り消しとなった。
その後裁判を経て、2015年に日本テレビ所属のアナウンサーとなった。
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「銀座のクラブでバイト」で「局アナ内定」を取消し。笹崎里菜さん(東洋英和大)が日本テレビ告訴
「日本テレビに来春アナウンサーとして入社予定だった女子大生が、内定を取り消され、しかもその理由が不当で裁判沙汰になっている」
そんな衝撃の事実を11月10日発売の『週刊現代』がスクープしている。この女子大生は、ミス東洋英和にも輝いたことのある笹崎里菜さん(22歳)。彼女は裁判に至った事情を『週刊現代』に顔を出して実名で告白しているのだ。一体、彼女の身に何があったのか?
「女子アナの内定取り消し」をめぐって「法廷闘争」という前代未聞の事態は、日本テレビ局内でも極秘扱いだったようだ。ある中堅社員が言う。
「ウチの会社が、7月に突然『アナウンサーの夏採用(追加募集)を行う』と発表したから、どうしたんだと社内でも話題になりました。社員の間では『女子アナ内定者が一人内定を辞退した』という話になっていたけど、真相は辞退じゃなくて取り消しだったんですね。まったく知らなかった」
笹崎さんと日本テレビの「争点」は何か?
「独占スクープ ミス東洋英和が日テレの『女子アナ内定』を取り消された理由」というタイトルの『週刊現代』の記事の中で、笹崎さんの代理人弁護士は、同誌にこうコメントしている。
「原告は、来年の4月1日付で日本テレビに就職する予定の、いわゆる『採用内定者』でした。ところが、日本テレビ側は今年5月28日付の 『内定取消通知書』をもって、一方的にその採用内定を取り消したのです。その日本テレビの行為を不服として、原告は『来年日本テレビに入社する権利がある』ことを確認する訴訟提起をしたのです」
つまり、一度は日テレに内定をもらっていた女子大生が、その内定を取り消されたため、裁判を起こしたというわけだ。入社予定だった女子アナが、自分を雇用せよとテレビ局を訴える――こんな話はこれまで聞いたことがなく、この裁判が今後、世間の注目を集めることは間違いない。
端的に言うと「笹崎さんが、母親の知り合いが経営する銀座の小さなクラブで短期間アルバイトをしていたこと」が影響して、日本テレビ側が「内定取り消し」を決めたようだ。
笹崎さんが、裁判に踏み切るまで、「夜のクラブでのバイトがアナウンサーにふさわしくないのか」「このバイト歴を就職活動時の自己紹介シートに書かなかったのは内定取り消しの理由になるのか」など、日本テレビの人事部側と何度も話し合ったようだ。
就職採用の場面で、いまやどんな会社にでも起こりうる事態だが、『週刊現代』を読む限り、日本テレビは明らかに分が悪そうだ。笹崎さん側と日本テレビとのやり取りは、採用関係者には必読のものだ。
さらに興味深いのは今後のこと。彼女は「日テレへの入社」を求めて裁判を起こしているのであり、彼女が勝てば、来春、日テレに入社することになるのである。
「会社と裁判して入ってきた『女子アナ』となれば、バラエティの現場ではイジリがいがあって、使いたがる現場のプロデューサーもいるかもしれません。でも、会社の上層部はそうはいかないでしょうね。入社しても、彼女が望まないADや記者をやらせて、彼女が自分から辞めるように仕向けるでしょう。そのイジメに耐えられるかどうか……ですね」(前出・日テレ社員)
「女子アナvs.テレビ局」の、前代未聞の裁判は11月14日から始まるという。
「局アナ内定取り消し」女子大生に日本テレビが送っていた書簡が冷酷
『週刊現代』11月10日発売号がスクープして以降、ライバル民放も大きく取り上げるなど大騒動となっている「日テレ女子アナ内定取り消し事件」。
注目の裁判が11月14日に始まったが、この裁判で証拠提出されているのが、日本テレビの人事部長、人事局長と女子大生が交わした手紙のやり取りだ。
11月17日発売の『週刊現代』は、女子大生の騒動後の心境と「往復書簡」の内容を詳細に紹介している。日本テレビ人事局の冷酷さに驚いてしまう内容だ。
渦中の女子大生は「ミス東洋英和2011」にも輝いている笹崎里菜さん(22歳)。
「学生でこれだけ輝いてるんだから、アナウンサーになって磨いたらとんでもないことになる」と『とくダネ!』(フジテレビ系)で小倉智昭キャスターが絶賛したほどの逸材で、すでに「女子アナ通」の間では有名な女子大生だ。
2013年の9月、日本テレビ主催のセミナーに参加し、女子アナとして同社に2015年4月に入社する「採用内定」を得た。ところが今年の5月28日、日本テレビから一方的に内定を取り消される。その理由は「銀座のクラブでホステスをしていたバイト歴が、高度の清廉性を求められるアナウンサーに相応しくない」というものだった。
「往復書簡」は、笹崎さんが「バイト歴」を人事担当者に自ら報告、日本テレビ内で問題になった4月から5月にかけてのものだ。
4月21日、笹崎さんは、日本テレビの人事担当者から「アナウンサーになったあと週刊誌などにバイト歴が書かれると、あなたやあなたの家族が大変傷つくであろう」と言われ、内定の辞退をすすめられたことを受けて、それでも内定辞退はしない旨を切々と綴った書簡を送った。
これに対し、日本テレビ側は人事局長が、5月2日付で、笹崎さんに非情とも言える返事を送った。
〈銀座のクラブでホステスとして就労していた貴殿の経歴は、アナウンサーに求められる清廉性に相応しくないものであり、仮にこの事実が公になれば、アナウンサーとしての業務付与や配置に著しい支障が生ずることは明らかです〉
〈ホステスとしてのアルバイト歴だけを意図的に申告しなかったわけですから、貴殿の行為は、重要な経歴の詐称に他ならず、弊社との信頼関係を著しく損なう背信行為〉
こう、宣告して、日本テレビは笹崎さんに繰り返し「内定辞退」を迫っている。訴状によると、日本テレビの人事部長は笹崎さんに「(内定辞退は)取り消しよりは騒がれずにすむ」とも言ったという。よほど彼女に自主的に辞めてほしかったようだ。
「経歴詐称」などと宣告された笹崎さんは、悲痛な中身の返事を書いたのだが、これに対して、日本テレビが返した書面は、5月28日付の〈弊社として、貴殿の弁明を受け入れることはできません〉という「内定取消通知書」だったのだ。
『週刊現代』が詳しく報じている、笹崎さんと日本テレビの「往復書簡」の全貌を読むと、「青田買い」をしながら、曖昧な理由で就活ができない時期に内定を取り消すという、日本テレビの採用活動のお粗末さが伝わってくる。
『週刊現代』編集部の担当者が言う。
「14日に行われた第1回口頭弁論に日本テレビ側代理人は出席せず、次回期日は1月15日となりました。これも、12月中は日本テレビ側代理人の都合がつかない、という理由のようで、時間稼ぎをしている印象があります。笹崎さんの日本テレビに入社したいという思いは変わっておらず、今週号でも、週刊現代だけにその心情を語ってくれています」
来歴・人物
神奈川県出身。東洋英和女学院大学国際社会学部国際コミュニケーション学科卒業。
2015年、日本テレビに入社。同期入社は尾崎里紗、平松修造。