科学忍者隊ガッチャマン
科学忍者隊ガッチャマン | |
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ジャンル | SFヒーローアクション |
テレビアニメ: | |
原作 | |
総監督 | |
監督 | 鳥海永行 |
企画 | |
シリーズ構成 | |
脚本 | |
キャラクターデザイン | |
メカニックデザイン | |
アニメーション制作 | 吉田竜夫 タツノコプロ |
製作 | |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1972年10月 - 1974年9月 |
話数 | 全105話 |
その他 | |
コピーライト表記 | © |
映画: | |
監督 | 鳥海永行 |
制作 | タツノコプロ |
封切日 | 1978年7月 |
上映時間 | ? |
その他 | |
コピーライト表記 | © |
OVA: | |
原作 | |
監督 | 福島宏之 |
シリーズ構成 | |
キャラクターデザイン | |
メカニックデザイン | |
アニメーション制作 | タツノコプロ |
製作 | |
発売日 | |
発表期間 | - 発表途中 |
リリース日 | 1994年 |
話数 | 全3話 |
その他 | |
コピーライト表記 | © |
原作 | |
* アニメ/映画 吉田竜夫
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『科学忍者隊ガッチャマン』(かがくにんじゃたいガッチャマン)は、タツノコプロが制作したSFアニメ。1972年~1974年に放送されたテレビアニメ版(全105話)と、1994年に制作・発売されたオリジナルビデオアニメ(OVA)版(全3話)がある。
テレビアニメ版はその後、1978年と1979年にシリーズ第2作・第3作が制作・放送されている(続編の詳細は下記「終了後の展開と影響」と「関連項目」を参照)。
目次
概要
テレビアニメ版は1972年10月1日から1974年9月29日までフジテレビ系で毎週日曜日18:00 - 18:30に全105話が放送された。2年間の平均視聴率は約21%(タツノコプロの保存資料によると平均視聴率17.9%、最高視聴率26.5%)。
タツノコプロ企画文芸部の鳥海尽三と陶山智によって企画が練られた。鳥海によると、『忍者部隊月光』、『世界少年隊』といった吉田竜夫の漫画は特に意識した訳ではないというが、結果的に少年少女によるチームが敵と戦う構成は踏襲することになった。一方、プロデューサーの九里一平は、前述の2作をベースにしたとし、太平洋戦争が舞台の『忍者部隊月光』では夢がないので科学忍者としたと述べている。吉田竜夫と九里一平のデザインによる斬新なコスチューム・キャラクター、SF作家小隅黎(柴野拓美)によるSF考証、中村光毅のデザインしたメカニックとそれを演出した本作が監督デビューになる鳥海永行によるメカ描写が未来的でリアルな物であったため、その後のSF・ヒーローアニメの方向性に多大な影響を与えている。当初は巨大メカと戦う低年齢向けのアクションものとして開始したが、公害・科学・戦争などの現実的でシリアスなテーマ、肉親の情や過去といったドラマ性など、子供向けアニメの枠に収まらないエピソードが人気を呼んだ。好評のため1年間の放送予定が延長され、タツノコプロを代表するSFヒーローアクションものとなった。
また、作画の品質、技術力は当時のアニメの水準を遥かに超えたものであり、制作から30年以上経過した現在のアニメと比較しても見劣りしないものである。連続テレビアニメでありながら、1話あたりのセル画枚数は平均5千〜6千枚に及び、1万枚を超えた驚異的な回もあった。第1話「ガッチャマン対タートル・キング」は特に秀逸とされ、怪獣映画のスケール感があると評価された。後のオリジナルビデオアニメ版でこの回のリメイクが試みられている。作画面では同じく劇画タッチだった『アニメンタリー 決断』から引き続き、作画監督の宮本貞雄をはじめ、須田正己、湖川友謙、井口忠一らが参加。さらに前番組の『いなかっぺ大将』から二宮常雄らが加わり、『決断』での経験も活かされて、当時のテレビアニメの水準を遥かに越えるリアルタッチの作画でタツノコプロの名を高めた。
主役を演じた森功至は『マッハGoGoGo』以来の吉田竜夫のお気に入りの存在。
本作の仮タイトルには「科学忍者隊バードマン」や「科学忍者隊シャドウナイツ」があったが、広告代理店の読売広告社の松山貫之専務による発案により『ガッチャマン』に決定。松山によると、メカが合体するときの「ガッチャン」という擬音から発想したというが、「まるでギャグものだ」とタツノコプロのスタッフ側からは不評であったという。何となくフィーリングでつけたため、「ガッツとマンでガッチャマン」と説明されることもあった。作品内の設定では、「ガッチャマン」とは、科学忍者隊のリーダーの称号である。正確に呼ぶならば、リーダーの大鷲のケン以外の四人は「ガッチャマン」ではなく、単に科学忍者隊の隊員、ということになる(実際、エンディングのキャスト紹介においては、ケンのみ「ガッチャマン」という役名になっている(II以降はさすがに変更されている))。敵方の「ギャラクター」は過去のタツノコプロ作品『宇宙エース』に登場するSF作家の広瀬正が名付けた敵キャラクターの名前を再利用したもの。山猫からつけられた「ベルク・カッツェ」などというネーミングともども、インパクトの強さを狙って、スマートすぎない名前にした、との関係者との回想がある。
また、熟慮の上キャスティングされた声優陣も好評で、南部博士役の大平透は、当時タツノコプロ作品では『ハクション大魔王』などギャグアニメの印象が強い声優だったが、本作ではシリアスな役柄にもかかわらず、あえて起用に踏み切り成功した。ベルク・カッツェのキャラクターは最初から細かく設定されていたわけではなく、カッツェを演じた俳優・寺島幹夫の独特な演技にスタッフが影響を受け、あとから肉付けされた部分が多いと言う。
タツノコプロの金字塔とも言うべき作品に仕上がったにもかかわらず、企画の鳥海尽三は、ガッチャマンの設定について「(後から思うと)あまりにもずさんで荒唐無稽だった」と後悔し、この思いが、鳥海が『小説・科学忍者隊ガッチャマン』(1989年発表)を書く動機になった。
終了後の展開と影響
- 本作の成功により、『新造人間キャシャーン』『破裏拳ポリマー』『宇宙の騎士テッカマン』といったヒーローものが続いてタツノコプロの一つの路線を構築した。
- この人気により『宇宙戦艦ヤマト』に始まるアニメブームで、1978年7月にアニメ映画として公開。テレビ版の再編集だったが、音響面では「超立体音響フェニックスサウンド4ch」を謳い、音楽はすぎやまこういちが新たに担当し、NHK交響楽団が演奏を行うという力が入ったものだった(NHK交響楽団がアニメの音楽を演奏したのはこの時が初めてで、音楽業界ではちょっとした事件のように言われた)。
- 同年10月から続編『科学忍者隊ガッチャマンII』、『科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)』の制作が開始された。
- 1994年には『新造人間キャシャーン』に続いて、タツノコ作品ファンというアニメーター梅津泰臣により、キャラクターデザインを現代風にアレンジして、オリジナルビデオアニメ(OVA)で3話が製作されている。
- 2000年秋には、アイドルグループのSMAPがガッチャマンに扮するNTT東日本のテレビCMが放映(CM演出は「下妻物語」などの中島哲也)。それと連動してWebサイトでは、さとうけいいち監督、羽山賢二がキャラクターデザインと作画監督を務めた新解釈によるアニメ版が公開された。なお、SMAPでの配役は、リーダーの中居正広がケン、クールなキャラが売りの木村拓哉がジョー、最もフェミニンな雰囲気を持つと思われる稲垣吾郎がジュン、純粋さ・少年らしさの漂う草なぎ剛が甚平、巨漢で豪快なイメージからか香取慎吾がリュウであった。
- 九里一平によると、当時人気だったテレビ特撮ものでは出来ないことをやろうとの意図で、メカの合体や変形、金属質の表現に挑んだというが、別の形で影響を残している。キャラクター構成において「ニヒルな脇役(或いは主人公のライバル)」「紅一点の戦うヒロイン」「ムードメーカー(或いは三枚目担当)」をヒーローに加えて5人組像を確立したこと。劇画タッチのキャラクター。これらは後に続く『ゲッターロボ』『超電磁ロボ コン・バトラーV』といったアニメや、『秘密戦隊ゴレンジャー』に始まるテレビ特撮(「巨大ロボットアニメ」「スーパー戦隊シリーズ」など)の作風に影響を与えた。そのコンセプトをモチーフにした作品が「鳥人戦隊ジェットマン」である。[1]
- 2007年春に日活製作で実写映画化されることが決定した。監督・役者などの詳細は未定。
- 香港のCGアニメ製作会社Imagi Animation Studiosが日本のオリジナル版を元に全編CGの劇場版アニメ「GATCHAMAN」を製作している。製作予算は4000万ドルで、2009年に全米公開予定。監督と脚本はKevin Munroeが担当する[1]。
海外放映
アメリカ
アメリカでは1978年10月から『Battle of the Planets』というタイトルでシンジケーション販売で各地のテレビ局で放送された。ガッチャマンは宇宙の諸惑星で戦うG Forceという設定になり、暴力描写などのアメリカでは問題がある映像が一部削除されてセブン・ザーク・セブン(アメリカ版オリジナルのロボット)が登場して説明するシーンが追加された。その他、独自の要素を盛り込むなどの改変・編集が加えられ、全85話のシリーズとなっている。1986年になって新たにケーブルテレビチャンネルのターナー・ブロードキャスティング・システムから『G-Force Guardians of Space』のタイトルでも全85話が放映されている。こちらは『Battle of the Planets』よりも原版に忠実であるという。
2005年にADVフィルムから原版に極めて忠実な英語吹き替え版DVDが制作され、1年余りかけて全105話がリリースされた。
韓国
韓国では『독수리 오형제(Doksuri Ou-Hyungjae)=イーグル5兄弟(Eagle-5)』というタイトルで放送された。 1980年 ‾ : TBC (1部だけ放映?) *主題歌は日本の原曲のようなメロディーに少し翻案された歌詞 1990年 ‾ : KBS (1部だけ放映) 1996年 ‾ : SBS (2, 3部放映) 2003年 ‾ : MTV(音楽専門ケーブルチャンネル)(1部だけ放映)*主題歌を当時人気グループだったチェリーフィルターがロック音楽に編曲した曲を使用
2006年にファーストパーソンシューター(FPS)の体裁をとったオンラインゲームのガッチャマンが開発されていることが明らかとなっている。
あらすじ
国際科学技術庁の南部博士の下に結成された少年科学忍者隊が、世界征服を企み様々な犯罪を行う悪の秘密結社ギャラクター(総裁X、首領ベルク・カッツェ)と戦う。
登場人物・キャスト
以下のキャストはテレビアニメ版のものである。OVA版のキャストは「OVA版」の項目に記載した。
- ガッチャマン―大鷲の健/G-1号(声:森功至)
- 18歳。本名・鷲尾健。科学忍者隊のリーダー。身長180センチ、体重60キロ。普段はテストパイロット。変身後の武器は鳥の形をしたブーメラン。なお、バードランは武器の名称ではなく、変身時の「バード ゴー!」同様にブーメランを投げる際に言う掛け声である。尚本編中では本名は必要最小限以外では出てこず、専ら名のみ、若しくは通り名で呼ばれている。普段はあまり金がないらしく、ジュンの経営するスナックでしばしばツケで飲み食いをし、甚平に支払いを求められている。
- ギャラクターの前に現れる際の名乗りの口上は「ある時は1つ、ある時は5つ。実体を見せずに忍び寄る白い影。科学忍者隊、ガッチャマン!」である。
- コンドルのジョー/G-2号(声:佐々木功(現・ささきいさお))
- 18歳。本名・ジョージ浅倉。日系イタリア人。身長185センチ、体重60キロ。ギャラクター隊員(父ジュゼッペ、母カテリーナの浅倉夫妻)の子として生まれるが、逃亡を図った彼らはギャラクターに殺害され、自身も南部に助けられた過去がある。普段はレーサー。変身後の武器は羽根手裏剣と、ワイヤー弾、信号弾など様々な種類の弾を撃つことができる拳銃、エアーガン。尚本作に於いては羽根手裏剣は他のキャラも使っており(健とジュンがそれぞれ一度ずつ)、必ずしも彼専用の武器という訳ではない。初期話ではエアーガンが多用されていた。
- 白鳥(しらとり)のジュン/G-3号(声:杉山佳寿子)
- 16歳。アメリカ人と日本人のハーフ。身長160センチ、体重45キロ。普段はスナック・ジュンを経営している美少女。だが、本人は料理が苦手なので専ら甚平が担当している(目玉焼き程度しか出来ないらしい)。孤児院で育った少女のためかどうかは解らないが、苗字は作品中では明らかにされていない。変身後の武器は刃が仕込まれたヨーヨー。爆弾のプロでもある。
- 燕(つばくろ)の甚平/G-4号(声:塩屋翼)
- 11歳。身長120センチ、体重30キロ。孤児で、ジュンと同じ孤児院で育った。その為、ジュンを姉のように慕う。ジュンと同じく苗字は不明。スナック・ジュンのウェイター兼料理人。実は伊賀忍者一族の末裔らしいのだが、劇中では明確な答えは提示されず(第一話で自分で言っているのみ)、「そうかもしれない」と思わせる程度に留まっている。変身後の武器はアメリカンクラッカー。打撃を加えたり敵に投げつけて動きを封じたりする。「甚平」と言う名前の名付け親はジュン。
- みみずくの竜/G-5号(声:兼本新吾)
- 17歳。本名・中西竜。身長170センチ、体重80キロ。日本の東北地方の漁師の息子で、科学忍者隊のメンバーで唯一、両親が元気で健在。弟がいる。普段はヨットハーバーの管理人。のんびりしているが海で鍛えた怪力を持ち、水中戦や船の操船で活躍する。ゴッドフェニックスのメインパイロットも務める。メンバーの中で唯一「明確に」肉親が存在している為、南部博士の配慮で戦闘に直接加わる事は少なく、G-5号で待機していることが多いため目立たないが(本人も留守番役に文句を言う描写が多い)、ジョーと同様のエアーガンを持たされてはいる。とはいえ殆ど使われず、白兵戦時は専ら怪力一本で戦う。
- 南部考三郎博士(声:大平透)
- 48歳。科学忍者隊生みの親で、彼らの親代わりでもある。オックスフォード大学とケンブリッジ大学の両方で学んだ天才的な科学者で、科学技術庁長官。のちに国際科学技術庁の最高幹部。その若さで東京大学名誉教授でもある。独身。
- 鷲尾健太郎(レッド・インパルス隊長)(声:吉沢久嘉 )
- 南部博士とは長年の親友。サングラスで素性を隠しているが、実は健の父親。
- 正木(レッド・インパルス隊員(No.2))(声:青野武、横井光夫(現・玄田哲章))
- 104話で狙撃手に眉間を撃ち抜かれ即死。
- 声優の横井(玄田)は脇役として準レギュラー出演し、レッド・インパルス正木隊員の声だけでなく、1度しか登場しないキャラクターや、ギャラクター隊員など本作品の「その他大勢」の声を1人で何役も担当した。これは声優用語で「ガヤ」と呼ばれ、デビュー2年目か3年目の若手が担当する事が多い。
- 鬼石(レッド・インパルス隊員(No.3))
- ギャラクターとの戦いで声帯を潰され声が出せない為、声優は無し。
- アンダーソン(声:大宮悌二)
- 国際科学技術庁長官。次作『科学忍者隊ガッチャマンII』では終盤に重傷を負う。サム(声:塩沢兼人)という孫がおり、彼は『ガッチャマンII』終盤に登場した。
- ベルク・カッツェ(声:寺島幹夫)
- ギャラクターの「首領」で、自称「次期総裁」。総裁Xの忠実な配下として、ギャラクターの実働部隊を指揮する。特技は変身で女性に化ける事がほとんど(女性に変装した時の声は主に沢田敏子と此島愛子が担当した)。これはカッツェ女性説の一因である(ほかに口紅を付けていたり、感情の起伏が激しい…等がある)。実態は総裁Xによって男女二人の人間が掛け合わされたミュータントであり(IQが280と相当に高いのも、二人分の脳細胞を持つから、という説明がなされている。ちなみにIQの定義から言うとこの説明はありえない)、彼の正体を探るのも番組の伏線の1つであった。
- 「デブルスター」と言うUFOの様な乗り物に乗り指揮を執る。概して作戦を立てたり、メカを考案したりする「軍師」的存在であり、作戦の実行は「隊長」と呼ばれるギャラクター隊員の比較的優秀な者に担わせている。その為、実戦力は皆無に近く個人戦ではボロボロにやられている(ただし、第7話で自ら鞭を振るってロケットや飛行機を破壊したり、第35話で乗っ取った国の大臣を宮殿の窓から投げ飛ばすなど、若干の作戦実行経験もある)。そして「お約束」となっている逃げ足の早さはどの悪役にも負けない程であり、ガッチャマン達もカッツェの逃げ足の早さには舌を巻いている(メカに必ずカッツェ用の脱出ポッドがある)。隊員を見捨てる事もしばしばで、隊員を消耗品ぐらいにしか見ていないと思われるのだが、隊長や隊員達からは「カッツェ様」と呼ばれている。
- 自らの生みの親である総裁Xの評価を異常なまでに気にしており、作戦が失敗したり一言多かったりして総裁Xに叱責されている(たまに褒められて有頂天になっている時もある)のがお馴染み。しかしただの間抜けな悪役かと言うとそうでは無く、ミュータントにされた事や、最後の最後でその総裁Xに見捨てられて自暴自棄の半狂乱になり自害する辺りは、独特の悲哀感を感じさせる。名前の由来はドイツ語で「山(Berg)」+「猫(Katze)」(山猫そのものに相当するドイツ語の単語はWildkatze)。
- 総裁X(声:田中信夫)
- 200万光年離れたアンドロメダ星雲の中にあるセレクトロ星からある命令を受けてやって来た正体不明の支配者。本作では最後まで正体は不明であった。
- その正体は4年後の次作『ガッチャマンII』にて明らかになる。
- 企画段階では「総裁Xは実在せず、ベルク・カッツェを操っていた幻だった」という設定案があったが、アニメではわかりにくいということで採用されなかった。このアイデアは後に『タイムパトロール隊オタスケマン』で陽の目を見ることになる。
- ナレーター:木下秀雄
登場メカ
- プレスレット
- 忍者隊員が腕にしている。トランシーバー、緊急時のバードスクランブルなどの機能の外、各人の「バード・ゴー!」という声紋に反応して3,600フルメガヘルツという高周波を発し、各人が普段着ている服をバードスタイルに変化させ、同時に偽装したG-1~4号のメカを本来の忍者隊仕様に変化させる。バードスタイルに変身するために普段着る服は特殊加工をしているらしく、メンバーは胸に1から5の字をあしらったTシャツにベルボトム調パンツ(ジュンと甚平はストライプ調)のパンツ、決まった靴の姿でしか描かれていない。これは後のシリーズでも同様だが、デザインは各シリーズで異なっている。因みに「II」では、Tシャツの数字が小さくなり、ボトムは時代を反映してか、スリムジーンズになっていた(「II」ではジュンと甚平もボトムはストライプカラーからそれぞれ白とブルーの単色になった)。物語途中でジュンのブーツが脱げてギャラクターに確保され、変身の秘密が暴かれたりもしている。
- 尚変身中、ブレスレットを外しただけでは変身は解けないが、壊れた時には流石に変身は解けている。
- 科学忍者隊の変身のメカニズムについて柳田理科雄の『空想科学読本』では「服やヘルメットが圧縮されてブレスレットに収納されている」、「ブレスレットが高密度になって異常に重くなり、白鳥のジュンも片腕だけ必要以上に鍛えられてしまう」とあり、ガッチャマン関連のホームページでは「某『科学読本』で書いていることは嘘だ」と断言しているものもある。『空想科学読本』は初版からガッチャマンファンの怒りを買ったようだ。
- ゴッドフェニックス
- G-1号機からG-5号機の5台のマシンが合体した大型偵察・攻撃機。メインのパイロットは、留守番役を兼ねることが多い竜。コクピットは機体のほぼ中央、ドーム部の下にあり、キャノピーは無く専らモニター画像を頼りに飛行・航行する。武器は機体上面に内蔵された連装式のバードミサイル。67話から機体下面に超バードミサイルを二発、追加装備した。最高速度は飛行時マッハ5・水中潜航時40ノット。必殺技は、高速飛行する事で大気との摩擦熱により「炎を纏った鳥」の状態となって、敵メカ鉄獣の胴を体当たりで撃ち抜く「科学忍法・火の鳥」だが、これは必殺の技であると同時に空中分解の危険性も孕んだ諸刃の剣である(火の鳥の際には、全ての座席は対Gなどの為に前向きになる)。バリエーション技として、火の鳥を発動させた後、各Gメカの合体を解除し、各機が炎に包まれた状態で体当たりを行う、「火の鳥・影分身」がある。なお、火の鳥をはじめとするゴッドフェニックスの武装は、G-1~4号までの全てがG-5号と合体しないと使えないのだが、一機不在の機体があった時(G-1・2号が合体していないと外見が変る為、ベルク・カッツェからその事を聞いていた敵隊長に、機体が足らない事を見破られてしまいピンチだった)にジュンのヨーヨーで結線して無理矢理にバードミサイルを放った事がある。
- 当初、忍者隊はギャラクターの本部発見が最優先事項とされており、任務中の積極的な戦闘は厳しく禁じられていた。そのためバードミサイルの発射スイッチにはカバーが取り付けられ、発射するには南部博士の許可が必要だった。しかしギャラクターの破壊活動は次第に激しさを増し、攻撃開始の判断が遅れることで生じる都市への被害や忍者隊自体の危険も大きくなっていったため、まもなく忍者隊の独断で(博士には事後承諾とする)攻撃を行えるようになった(発射ボタンを無理矢理に押すのは専らジョーの役だが、普段は止め役の健もたまにやっている)。だがその後もギャラクターの鉄獣メカは強力化し続け、ゴッドフェニックスが撃墜されることも度々起きるようになってきた。そして67話『必殺! ガッチャマンファイヤー』ではついにゴッドフェニックスが炎上・大破してしまう。この時の大規模な修復作業の際、ゴッドフェニックスと各Gメカに武装の追加・装甲強化が行われた。
- このように、「正義の味方」が操る機械物としては以外にも「弱い」部類に入る。シンプルなデザインで、無敵の強さを持っている訳でもないが、メンバーの勇気と機転で数々のピンチを乗り越え、「科学忍者隊の相棒」という言葉が最も似合う、独特の存在感を放つ人気の高いメカである。
- なお、続編「ガッチャマンII」ではニューゴッドフェニックスに役目を譲って引退し、南部博士の別荘に保管されていたが、第47話『必殺!二羽の火の鳥』ではパンドラ博士の操縦で再度登場、新旧ゴッドフェニックスによるダブル火の鳥を披露している。
- G-1号機
- 単座の可変翼ジェット機(翼の稼動は専らゴッドフェニックスへの合体時のみ)。大鷲の健が搭乗。最高速度はマッハ4。普段は健の自家用セスナの姿に偽装しているが、健がガッチャマンに変身すると共にG-1号に変身する。ゴッドフェニックスの尾部に合体し、垂直尾翼・副エンジンを兼ねる。当初は固定武装がなく、専らカメラなどで空からギャラクター基地を探すのが主任務だったが、67話から操縦席の後ろにガッチャマンファイヤーという連装熱線砲を内蔵し、戦闘機として機能するようになった。なお実際には活かされなかったが、設定上は潜行も出来る。
- G-2号機
- レースカー型の高速マシン。コンドルのジョーが搭乗。最高時速1000km。フォーミュラカー状の車体だが、フロントウィングに相当する箇所にはライトが装備されている。普段はジョーの自家用レーシング車(ガスタービンエンジン搭載。市販車改造タイプ)の姿に偽装しており、ゴッドフェニックスの機首部に収納される。先頭部に様々な機材を取り付けることができ、ゴッドフェニックスに合体した状態で使用されることもある。空は飛べない上に水中や水上では使えず(本来は、フォーミュラカー状のマシンにこういうシチュエーション下での運用を求めること自体が酷な話なのだが)、雪山を走るにもG-3号とは違い特殊仕様が必要、と、4機の中では意外にも一番活動範囲が狭い。他の機体と同様に、当初はギャラクター隊員を跳ね飛ばすしか闘う術がなかったが、67話から先頭部にコンドルマシンというガトリング砲を内蔵。各Gマシンの追加武装の中では印象が非常に強い。
- 余談だが、他の機体は作品によって違いがあるものの、G-1号が飛行機、G-2号がフォーミュラカー状のマシン、という点だけはシリーズ作全てで共通している。
- G-3号機
- オートバイ型マシン。白鳥のジュンが搭乗。最高時速700km・水上最高時速200km。普段は大型バイク(ガスタービンエンジン搭載)の姿に偽装しておりゴッドフェニックスの左翼端部に収納される。空こそ飛べないが(空中でゴッドフェニックスから切り離し、着地した例はある)オープニングに見られる要に水上を走ったり、劇中では雪山を走ったりと、二輪車としては驚異的な運動性能を見せている。67話からはジュンロケットという連装ロケットランチャーを装備した。なお、このジュンロケットは車体から外し、単体で射撃する事が可能。
- G-4号機
- 水陸両用装甲車。ヘリコバギーとも呼ばれる。燕の甚平が搭乗。最高時速200km。普段はバギーに偽装している。ゴッドフェニックスの右翼端部に収納される。装甲車だが偏向式ジェットを装備しており飛行も可能。陸空だけでなく水上、水中や、場合によっては地中での活動もこなす万能ぶり。口状の部分からドリルや回転ノコギリなど様々な機材や武器を繰り出す、何が出てくるか分からない「玉手箱メカ(当時の企画書より)」である。尚この口状の箇所はそのまま乗降口も兼ねている。67話より甚平爆弾を装備したが、前述の通り武装強化以前から武装を出していたので、他の機体の追加武装ほどは目立たなかった。
- G-5号機
- 大型のホバー輸送機。みみずくの竜が搭乗。他の機体の様に偽装機能は無く、普段は竜の家のそばにある漁港の海底に隠されている。G-5号自体がほぼゴッドフェニックスの本体そのものなのだが、他の4機を合体させ、回路が繋がっていないと全く本来の性能は発揮できず、火の鳥はもちろん、バードミサイルの発射すら出来ない。忍者隊の前線基地として機能する最も重要なパーツであり、また単体では戦闘に余り向かない(他の4機は武装が強化されたが、G-5号時に武装が使えないのは変わらなかった)ため後方で待機させられていることが多く、竜はよく不満を漏らしていた(ただし竜が留守番役となっているのは、家族が健在である竜になるべく任務中の危険が少なくなるよう南部博士が配慮したからである)。
- 鉄獣メカ
- ギャラクターの作戦に用いられる巨大なメカの総称。なお当初は「怪獣ロボット」後に「怪獣メカ」と呼ばれ、本作ではサブタイトルに使われることはあるものの、本編では90話で「メカ鉄獣」と呼ばれたのみである。「ガッチャマンII」以降では、本編中および主題歌(「ガッチャマンF」ED「ぼくらのガッチャマン」)に、この語が用いられた。形状は、爬虫類・魚類や昆虫類・甲殻類などの無脊椎動物などの動物をかたどったものが多いが、そうでないものもあり後の「ヤッターマン」等々に登場しそうな用具類等の寄集め的なデザインのものも一部出てきた。
- どうしても他のロボット物の敵役の様なやられ役と思われがちだが、元々忍者隊が戦闘を目的とした隊ではない、という基本設定があるとはいえ、一度はゴッドフェニックスを撃退した機体も少なくはない。第一話での、雨をバックに登場した鉄獣メカタートルキングの格好よさは語り草にもなっている。
- 余談だが、鉄獣メカを手がけた人物の一人として劇中にオガワラー博士なる、大河原邦男に因んだキャラクターが登場し、「私が折角いいメカを作っても、あなたがめちゃくちゃに…」という趣旨で、ベルク・カッツェに毒ついたシーンが描かれてもいる。尚、番組中にはナカモーラというオガワラーの助手も登場している。こちらも番組のメカデザインを手がけた中村光毅が名前のモデル。
スタッフ
- 原作、キャラクターデザイン:吉田竜夫
- 企画:鳥海尽三、陶山智
- 総監督:鳥海永行
- 脚本:鳥海尽三、鳥海永行、久保田圭司、小山高男(現・小山高生)、陶山智、柳川茂、梅谷卓司、永田俊夫、松浦健郎、曽田博久、酒井あきよし、落合茂一、徳増雅彦、松下幹夫
- 演出:鳥海永行、西牧秀雄、案納正美、黒川文男、木村節夫、笹川ひろし、山田勝久、棚橋一徳
- 音楽:ボブ佐久間
- 効果:イシダサウンドプロ(現:フィズサウンドクリエイション)
- メカニックデザイン:中村光毅、大河原邦男
- 作画監督:宮本貞雄
- 作画監督補佐:南家講二、池田茂之、菊地晃夫
- 美術設定:中村光毅、野々宮恒男、伊豆島君江、小杉光芳、新井寅雄、大沼敏孝
- 背景:野畑照子、明石貞一、吉原一輔、宮本清司、岡田和夫、田原優子、坂本信人、小杉光芳、野々宮恒男
- 仕上:岡嶋国敏、池宮隆、向井稔、稲垣行雄、加藤博、金原恵美、秋山まゆみ
- 特殊効果:朝沼清良、向井稔
- 撮影技術:平山昭夫
- 撮影:細野正、平山昭夫
- 編集:谷口肇 、三木幸子
- 録音ディレクター:斯波重治
- プロデューサー:九里一平
- 進行:佐藤光雄、高山幸直、鎌田正治、井上明、今西和政、新井良蔵、小池進、千田正芳、桜井一郎、有竹厚、加納次男、永井昌嗣
- 録音ディレクター:斯波重治
- 録音:読広スタジオ、オムニバスプロ
- 現像:東洋現像所
- プロデューサー:九里一平
- 制作担当:佐藤光雄、内間稔、近藤誠、鎌田正治
- 制作協力:フジテレビ
- 制作:吉田竜夫、タツノコプロ
主題歌
テーマ曲
- 「ガッチャマンの歌」
- 作詞:竜の子プロ文芸部、作曲:小林亜星、編曲:ボブ佐久間、歌:子門真人、コロムビアゆりかご会
- 第1話~第22話エンディング、第23話~第105話オープニング
- 「倒せ! ギャラクター」
- 作詞:竜の子プロ文芸部、作曲:小林亜星、編曲:ボブ佐久間、歌:コロムビアゆりかご会
- 第1話~第22話オープニング、第23話~第105話エンディング
ガッチャマンのオープニングテーマと言えば「ガッチャマンの歌」が連想されることが多いと思われるが、開始当初はエンディングに使われていた。森の証言では出演陣(特に歌手であるささき)からも「ガッチャマンの歌」の方がオープニングにふさわしい曲ではないか、という意見が多く出ていたという。逆になった理由は、「ガッチャマンの歌」は元々オープニングに使うつもりで作られたが、同時期に放映されていた「仮面ライダー」を連想させる部分があった事と、歌い出しの歌詞が同じく同時期に放送された「デビルマン」と殆ど同じになってしまった為。その為に急遽オープニングとエンディングの歌を入れ替えてとりあえず放送を開始し、「仮面ライダー」と「デビルマン」の2つの番組が放送終了するのを待って、OPとEDを本来の形に入れ替えた。
なお、子門真人は「ガッチャマンの歌」のオリジナル版の歌唱者であるが、「谷あきら」名義でカバー版も歌っている。
放送リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 原動画 | 仕上 | 背景 | 撮影 | 進行 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ガッチャマン対 タートル・キング |
鳥海尽三 | 鳥海永行 | 須田正己 田中保 杉井興治 |
岡嶋国敏 | 野畑照子 | 細野正 | 佐藤光雄 |
2 | 魔のお化け空母現わる | 陶山智 | 田中英二 西城隆司 菊地晃夫 |
池宮隆 | 明石貞一 | 平山昭夫 | 高山幸直 | |
3 | 嵐を呼ぶミイラ巨人 | 酒井あきよし | 須田正己 杉井興治 七戸洋之助 |
向井稔 | 細野正 | 佐藤光雄 | ||
4 | 鉄獣メカデゴンに復しゅうだ | 西牧秀雄 | 田中保 杉井興治 加藤茂 |
稲垣行雄 | 吉原一輔 | 平山昭夫 | 鎌田正治 | |
5 | 地獄の幽霊艦隊 | 松浦健郎 曽田博久 |
案納正美 | 二宮常雄 平山則雄 野崎恒仲 |
加藤博 | 明石貞一 | 細野正 | 井上明 |
6 | ミニ・ロボット大作戦 | 永田俊夫 | 白土武 土屋幹夫 杉井興治 |
稲垣行雄 | 宮本清司 | 平山昭夫 | 鎌田正治 | |
7 | ギャラクターの大航空ショー | 松浦健郎 曽田博久 |
西牧秀雄 | 二宮常雄 平山則雄 杉井興冶 |
向井稔 | 明石貞一 | 細野正 | 今西和政 |
8 | 三日月のサンゴ礁の秘密 | 鳥海尽三 | 鳥海永行 | 須田正己 菊地晃夫 加藤茂 |
加藤博 | 吉原一輔 | 平山昭夫 | 新井良蔵 |
9 | 月よりの悪魔 | 松浦健郎 曽田博久 |
杉井興治 木村一郎 七戸洋之助 |
稲垣行雄 | 明石貞一 | 細野正 | 井上明 | |
10 | 地底怪獣大戦争 | 西牧秀雄 | 佐々門信芳 札木幾夫 川尻義昭 |
向井稔 | 宮本清司 | 平山昭夫 | 鎌田正治 | |
11 | 謎のレッド・インパルス | 鳥海尽三 | 鳥海永行 | 乾ひろ子 須田正己 杉井興冶 |
吉原一輔 | |||
12 | 大食い怪獣イブクロン | 永田俊夫 | 西牧秀雄 | 白土武 土屋幹夫 杉井興治 |
吉沢誠 | 岡田和夫 | 新井良蔵 |
この節を書こうとした人は途中で寝てしまいました。後は適当に頑張って下さい。 |
OVA版
スタッフ
- 原作:吉田竜夫・タツノコプロ
- 企画:成嶋弘毅、鈴木敏充
- エグゼクティブプロデューサー:吉田稔、九里一平
- 監督:福島宏之
- 脚本:ARTMIC
- スーパーバイザー:斎藤博志
- メカニックデザイン:山根公利、金子秀一
- キャラクターデザイン・作画監督:梅津泰臣
- 美術監督:河野次郎
- 撮影監督:高橋明彦、中篠豊光
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:モーリス・ホワイト、ビル・メイヤーズ
- 音響:マジックカプセル
- コンピュータグラフィックディレクター:松本靖明
- 演出:元永慶太郎、西山明樹彦
- プロデューサー:吉田陸、大倉宏俊
- 制作協力:アートミック、アートランド
- 制作:タツノコプロ、日本コロムビア
声の出演
- 大鷲の健:小野坂昌也
- コンドルのジョー:石井康嗣
- 白鳥のジュン:根谷美智子
- 燕(つばくろ)の甚平:松本梨香
- みみずくの竜:立木文彦
- 南部考三郎博士:沢木郁也
- レッド・インパルス:石塚運昇
- アンダーソン長官:北川米彦
- ベルク・カッツェ:塩沢兼人
- 女カッツェ:折笠愛
- 総裁X:田中信夫
主題歌
テーマ曲
テレビアニメ第1作のテーマ曲「ガッチャマンの歌」を、メロディや歌詞は原曲に忠実なままで、曲の調子をハードロック風にアレンジしたもの。
その他
- 「みみずくの竜」「大鷲の健」「燕(つばくろ)の甚平」の3人の名前は、タツノコプロ創業者・吉田三兄弟―吉田竜夫・吉田健二・九里一平(本名・吉田豊治)の名前をアレンジして名付けたといわれている。
- 朝日ソノラマから発行された小説版『科学忍者隊ガッチャマン』によると、本作の時代設定は2010年である。
- 第42話「大脱走トリック作戦」と、『機甲猟兵メロウリンク』第6話「プリズン」では、舞台となる刑務所の隔離方法(潮汐による干満の差による)も、脱走に使った小島の設定も全く同じである。ちなみに『メロウリンク』の制作スタッフにはタツノコプロの経験者が多い。
- 本作と並ぶタツノコプロの看板シリーズであるタイムボカンシリーズのOVAとして1994年に製作された「タイムボカン王道復古/ヤッターマン タツノッコン王国で同窓会だコロン」では、ガッチャマンの5人と南部博士がタツノッコン王国の住民として登場している(但し、せりふがあるのは大鷲の健と白鳥のジュンのみで、オリジナルと同じ森功至(テッカマンと二役)と杉山佳寿子が演じている)。正義の味方のはずが、6人揃ってボヤッキーの経営する蕎麦屋で食い逃げをする。ドロンボーメカ「ロリコンダー」(のち「セーラームンムン」に変身)がタツノッコン王国に現れたときはこれをギャラクターと勘違いしている。また、あれだけ無敵の強さを誇った科学忍者隊のはずが、健とジュンの痴話喧嘩(原因はセーラームンムンの猿芝居)にからんだポリマーともども、ドロンボー一味にあっさり敗れてしまう。セーラームンムン攻撃後の大鷲の健(とポリマー)の行方は不明だが、白鳥のジュンは生き残る。ジュンは爆風でガッチャマンの服がボロボロになり、セーラームンムンに握られてセクシーな悲鳴を上げるが、ヤッターマンに救われる(しかし新婚ボケに陥っていたヤッターマンの二人はジュンを落とし、地上のオモッチャマに受け止められる)。このように、健よりもジュンの扱いが大きい上に、完璧に作品中ではギャグキャラ扱いだった。
- 2005年12月より、フジテレビとのコラボレーションにより『ポンキッキ』のキャラクター、ガチャピンとムックがガッチャマンと博士のコスプレをしているキャラ「科学忍者隊ガッチャピン」がグッズ展開され、2006年11月からBSフジにて同作を題材としたミニ番組「いけいけ!ガッチャピン」も放映された。この作品のオープニングもガッチャマンのものを元に作られている。
- フジテレビで深夜に放送されている番組『FNS地球特捜隊ダイバスター』は、「博士」「クールな男性主人公」「美少女」「子供」「大食いの巨漢」というメンバー構成になっており、ガッチャマンを想起させるチーム構成である。
参考文献
- 原口正宏、長尾けんじ、赤星政尚『タツノコプロインサイダーズ』(2000年、講談社)
- 『アニメージュ』(2000年10月号、徳間書店)
- DARTS構成・編集『タツノコ・ヒーローズ -'70年代・タツノコ4大ヒーロー集合!!』(2001年、朝日ソノラマ)
- 『僕たちの好きな科学忍者隊ガッチャマン』(2003年、宝島社)
- 草薙聡志『アメリカで日本のアニメは、どう見られてきたか?』(2003年、徳間書店)
脚注
パチンコ・パチスロ
- パチンコ・・・2006年9月にサミーよりパチンコ台「CRガッチャマンSTVA」がリリースされ、全国のパチンコ店に設置されている。なお本来は2006年春ごろにリリースされる予定だったが諸事情により延期され、当初の発表よりスペックが変更になったりしている。
- パチスロ・・・科学忍者隊ガッチャマン(タイヨー・2007年)
関連項目
- 科学忍者隊ガッチャマンII
- 科学忍者隊ガッチャマンF
- 鳥人戦隊ジェットマン - 本作品の影響が濃厚に見られるスーパー戦隊シリーズの中でも、特にガッチャマンの影響が色濃く反映されている作品。
- 福岡ソフトバンクホークス - 福岡ダイエーホークス時代の三宅一生デザインによるヘルメットが「ガッチャマンヘルメット」と呼ばれた(但しヘルメットの構造上、描かれた絵そのものはみみずくの竜に似ていた)。
- 科学忍者隊ガッチャピン - フジテレビ『ポンキッキ』シリーズのキャラクター・ガチャピンとのコラボレーションキャラクター
- タツノコファイト
- 超者ライディーン-サンライズの作品の中でこの作品へのオマージュが感じられる
仮面ライダーヒビキ。20152月26日にガッチャマンと対決した 高橋律子と時奪うね。ドラクエヒーローでガッチャマンと共演した
フジテレビ系 日曜18:00枠 | ||
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