「PCエンジン」の版間の差分
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2007年6月21日 (木) 20:24時点における版
PCエンジン(ぴーしーえんじん、PC Engine)とは1987年10月30日にNECホームエレクトロニクス社から発売されたHE-SYSTEM規格に基づくコンシューマ用ビデオゲーム機である。広義ではHE-SYSTEM対応マシンの総称、狭義では初代機、通称「白エンジン」を指す。
北米市場ではTurboGrafx-16(ターボグラフィックス16)の商品名で発売された。
目次
概要
ハードウェア
当時市場で圧倒的シェアを得ていた任天堂のファミリーコンピュータの次世代機を狙い登場したゲーム機のひとつ。同時期において、任天堂に対抗できた数少ない成功したゲーム機の一つである。ハードウェアは、実質ハドソンが開発したものである。
CPUは6502カスタムを使用し、強力なグラフィック、スプライト機能を持った「HuC62」チップセットを採用している。CPUは8ビットだが16ビットCPU並に高速で、グラフィック周りなど一部の処理は実際に16ビットである。メモリはDRAMではなく、CPUのキャッシュメモリなどに使用される高速で非常に高価なSRAMが搭載されていた。8ビット機ながら高速なプロセッサ、高速メモリアクセスなど洗練された設計思想により、後発の16ビット機と比べても遜色のない高速処理を実現している。
シューティングゲームやアクションゲームなどの二次元処理のゲームでは、バックグラウンド枚数の制約上苦手であった二重スクロール等の表現をプログラムの工夫により、擬似的ながらも見事再現していたゲームもあった。
ソフトウェア
ソフトウェアは、当初「HuCARD」(ヒューカード)と呼ばれるICカード型のROMで提供されていたが、後にCD-ROM(CD-ROM²システム)に提供媒体が移行していった。なお、PCエンジンCD-ROM²システムは、パーソナルコンピュータも含めた世界で初めてCD-ROMを採用したコンピュータである。
セーブデータのバックアップ方法として外部記憶ユニットを採用し、拡張端子で接続できるようにすることで、ファミコンなどで広く採用されていたカートリッジ内蔵式のバッテリーバックアップと比べて大きな容量を確保することを可能にし、また複数タイトルのデータを1台のユニットで管理出来るようにしている(ただし、最初期は外部記憶ユニットが発売されておらず、RPGを中心にパスワード式が採用されたタイトルも存在した)。
仕様
- CPU+音源:6502カスタムの「HuC6280」
- VDC:HuC6270
- VCE:HuC6260
- メインRAM:8KB
- VRAM:64KB
- 同時発色数:最大512色
- スプライト:最大64個(1つのスプライトの最大は32x64)
- バックグラウンド:1面
- ラスタースクロール+スプライトによる疑似多重スクロールする作品多数
- DMAによるキャラクタ書き換えで、さらに多重スクロールに見せかけることも可能だった
その他
北米の市場に販売された際にはTurboGrafx-16と命名された。
当時のライバル機種であったメガドライブおよびスーパーファミコンが搭載していた16ビットCPUの話題性に対抗するためであった。PCエンジンは画像処理を16bitで行っていたため、メガドライブおよびスーパーファミコンに比肩する高速な画像処理が可能であったためこのネーミングとなった。
HuC62の名前の由来はハドソン社長の趣味の蒸気機関車(SL)による。
発売当時もっとも普及していた家庭用ゲーム機であるファミリーコンピュータを大きく上回る性能を持っていたため、性能的にファミリーコンピュータへの移植が難しかった多くのアーケードゲームが発売された。また、当初はコア構想という独自の拡張思想を持ち、その名が表すようにPCのような役割を持たせようとしていた。
ゲームデータの外部メモリへの保存や、複数の別売のコントローラを接続し、最大5人までの同時プレイを可能としたマルチタップを初めて導入するなど、今日のゲーム機では当たり前となっている機構をいち早く取り入れていた。
1994年、後継機である32ビットゲーム機・PC-FXが登場したが、PCエンジンとの互換性はない。
1996年創刊の雑誌『ユーズド・ゲームズ』(現・『GAME SIDE』)では、PCエンジンの熱狂的なユーザのことを「PCエンジニア」と呼んでいた。この言葉は同誌2号のメガドライブ特集記事で誕生したものである。
PC-88VAのOSを「PC-Engine」と呼ぶが、PCエンジンとの関係はない。
2006年、任天堂との提携によりWiiのバーチャルコンソール向けにPCエンジンソフトを供給開始。ハドソンが過去のPCエンジンサードパーティーにも声を掛け、以下の会社のゲームソフトも配信されている。
- ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)
- 日本コンピュータシステム(メサイヤ)
- ヒューマン(現存しない会社だが、版権を引き継いだスパイクより提供)
- アイレム(現・アピエス、アイレムソフトウェアエンジニアリングは同社からゲーム事業の譲渡を受けた別会社)
なお、ハドソンはファミリーコンピュータ初のサードパーティーでもあった。
本体(発売順)
- PCエンジン(白エンジン)
- PC-KD863G
- HE-SYSTEMをCRTディスプレイに内蔵させたもの。
- X1 twin(発売元:シャープ)
- HE-SYSTEMをシャープが開発していたパソコン、X1に内蔵させたもの。
- PCエンジンシャトル
- 拡張バス等一部機構を省く事により低価格化がはかられたもの。低年齢層を狙い宇宙船を模したデザインである。テレビとの接続方式はAV出力とされた。
- PCエンジンコアグラフィックス
- 初代からのマイナーチェンジ版。デザインが一部改良され、カラーリングを暗灰色に変更しただけでなく、テレビとの接続方式を従来のRF出力からAV出力に変更、付属コントローラに自動連射機構が内蔵された。
- PCエンジンスーパーグラフィックス
- グラフィックチップを2つ搭載して、表示能力を2倍にした上位機種。専用ソフトはほとんど発売されず、ほどなく市場から姿を消した。
- PCエンジンGT
- ゲームボーイ似のポータブル機。ゲームボーイとは異なり、PCエンジン用のソフトをそのままプレイ出来る。
- PCエンジンコアグラフィックスII
- コアグラフィックスからのマイナーチェンジ版であり、デザイン・カラーリングが再度変更された。基本的な仕様は全く同じである。低価格化され、これによりシャトルは消滅。二本立てのラインナップは再度一本化された。
- PCエンジンDuo
- SUPER CD-ROM²との一体型。シャトル以外の機種に搭載されていた拡張バスが廃止され、これによりコア構想は終焉を迎えた。
- PCエンジンLT
- 従来のPCエンジンと同様の筐体に、開閉式の液晶モニター、スピーカー、TVチューナー、コントローラー等を内蔵し、なおかつ従来機同等の拡張性を持たせた特殊な携帯ゲーム機。その仕様からも推測出来る通り、非常に高価な機体である。
- PCエンジンDuo-R
- PCエンジンDuoよりヘッドホン端子やバッテリー端子等を省いて低価格化したもの。基本的な仕様は変わっていない。
- レーザーアクティブPCEパック
- LD-ROM²ソフトもプレイ可能。
- PCエンジンDuo-RX
- Duo-Rのマイナーチェンジ版。さらなる低価格化の上、パッドを6ボタン仕様に変更したもの。
各種ソフトを遊ぶために必要な環境
一般に多く流通したソフトを遊ぶにはSUPER CD-ROM²が可動する環境があれば良いが、本体、周辺機器共に多くのバリエーションが存在するため、システムの組み合わせパターンは膨大になり注意が必要である。分類すると下記のようになる。なお、下記において初代機、PCエンジンコアグラフィックス、PCエンジンコアグラフィックスIIを合わせ「コアマシン」と称する。
また、パソコン環境ではMagicEngineなどのゲームエミュレータを使用することで実行可能である。
- 発売されたソフトの規格
- 動作可能な本体、ハード、システムの組み合わせ
- HuCARD
- 全PCエンジンハード
- HuCARD(PCエンジンスーパーグラフィックス専用)
- PCエンジンスーパーグラフィックスのみ
- CD-ROM²
- SUPER CD-ROM²
- コアマシン + CD-ROM² + システムカードVer.3.00(SUPER SYSTEM CARD) or アーケードカードPRO
- コアマシン + SUPER CD-ROM²
- PCエンジンスーパーグラフィックス + ROM² Adapter + CD-ROM² + システムカードVer.3.00(SUPER SYSTEM CARD)or アーケードカードPRO
- PCエンジンスーパーグラフィックス + SUPER CD-ROM²
- PCエンジンLT + SUPER ROM² ADAPTER + SUPER CD-ROM²
- PCエンジンDuo系列機
- アーケードカード専用CD-ROM
- コアマシン + CD-ROM² + アーケードカードPRO
- コアマシン + SUPER CD-ROM² + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
- 以下も含め、SUPER CD-ROM²上(Duo系列機含む)でのアーケードカードPROの使用は公式にはサポート外
- PCエンジンスーパーグラフィックス + ROM² Adapter + CD-ROM² + アーケードカードPRO
- PCエンジンスーパーグラフィックス + SUPER CD-ROM² + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
- PCエンジンLT + CD-ROM² ADAPTER + SUPER CD-ROM² + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
- PCエンジンDuo系列機 + アーケードカードDUO or アーケードカードPRO
周辺機器
コア構想を標榜して販売されたPCエンジンは、逆に言えば単体ではゲームを遊ぶための最小限の機能しかなかった。それゆえ、純正の周辺機器は非常に多岐に渡って発売されたが、その多くはゲームと無関係で需要が少なく、価格が非常に高い企画先行の商品が多かった。ゲームに関係のあるものでもサードパーティ製のもののほうが安く流通量が多いため買いやすいという状況が目立った。また、本体の種類が多く、仕様も頻繁に変更されるので、その度に変換アダプターや仕様変更などで対応するという、泥縄的な展開が多かった。
CD-ROM
- CD-ROM²システム
- PCエンジンを代表する周辺機器。PCエンジン中期以降のソフトは、そのほとんどがHuCARDではなくCD-ROMでの供給となった。CD部は単体でCDプレーヤーとしても使用可能であり、発売当時、まだCDが普及途上の規格だったため、CDプレーヤーとして利用する人も多かった。CDプレーヤーが当時は課税対象だったためCDプレーヤー部と本体を接続するインターフェースユニットが(形式上)別に販売されていた。もちろん両方ないとCD-ROM²としては機能しない。本体を合わせて購入する場合、定価で10万円近くになるという非常に高価な物であった。システムカードはインターフェイスユニットに付属している。SUPER CD-ROM²対応ソフトをプレイするためにはスーパーシステムカードが別途必要になったが、システム自体の買い換えを伴わず、比較的少ない出費で済んだためにユーザの批判は少なかった。コアシステム対応の本体は全て接続可能だが、スーパーグラフィックスは別売りアダプターが必要。
- SUPER CD-ROM²システム
- コアグラフィックスII等と同時期に発売された上位規格のCD-ROM²システム。旧CD-ROM²システムにおいてシステムカードとインターフェイスユニットに当たる機構が内蔵されており、上位機種で有りながら定価は大きく下がった。発売当時、既にPCエンジンのソフトの主流はCD-ROMに移行していたため、旧CD-ROM²システムがそれなりに普及済みで有った事、さらに新規PCエンジンユーザ向けには既にDUOが発売された後だった事も有り、この機器自体はセールス的にはヒットには至らなかった。本体の色調はコアグラフィックスIIに合わせたもの。コアシステム対応の本体は全て接続可能だが、LTは別売りアダプターが必要。
- システムカード
- 初代CD-ROM²付属のもの。発売時期によりバージョン違いがある。完全上位互換であるDuoやSUPER CD-ROM²には通常ゲームを遊ぶ分には意味のないものだが、HuCARDスロットにセットしたシステムカードはシステム内蔵の物より優先されて認識されるため、この方法により旧CD-ROM²にてSUPER CD-ROM²専用ソフトを起動させた際の警告画面を新システムでも見ることができる(SUPER CD-ROM²専用ソフトの警告画面には、通常のゲームプレイでは見られないイラストが収録されることが非常に多かった)。
- スーパーシステムカード
- 旧CD-ROM²システムにDuoやSUPER CD-ROM²システムと同等の能力を持たせることができ、SUPER CD-ROM²システム対応のソフトを遊ぶためには必須となる。従来のシステムカードをこれに交換することで使用する。日本語BIOS-ROM内蔵。
- アーケードカード
- 晩年、最後の大きなバージョンアップにより登場した企画であり、SUPER CD-ROM²内蔵のSRAM 2MbitにDRAM 16Mbitをプラス、当時ブームとなっていたアーケード用対戦型格闘ゲームの移植を可能とした。「アーケードカード」の名はここに由来する。導入する機種のシステムカード機能内蔵の有無に対応するため、2種類のカードが用意された(機能自体はどちらも同じ)。専用ソフトをプレイするのに必要だが、一部のSUPER CD-ROM²システム対応ソフトにも、アーケードカードを挿していると読み込みを少なくできるソフトが存在した(当然、アーケードカード発売以後のものにしか存在しない)。ちなみにハドソンよりネオジオ4作品が移植され、移植度自体はネオジオ以外の他機種よりも良好ではあったが、CD-ROMドライブがもともと等速であったことから読み込み時間が大変に長く(1対戦あたり2~3分程度)、およそ快適にプレイ出来る代物ではなかった。時代はすでに次世代機に移りつつあったこともあって普及には至らず、どちらのカードも量販店などで大量に捨て値で売られていた。
- アーケードカードDUO
- Duo系の機種やSUPER CD-ROM²用のアーケードカード。それらはシステムカードとしての機能を内蔵しているので、カードには搭載されていない。
- アーケードカードPRO
- 旧CD-ROM²専用のアーケードカードで、2Mbit容量を持つスーパーシステムカード機能も内蔵されている。よって、アーケードカードDUOと同様の18Mbitとなる。サポート外だがDuo系の機種やSUPER CD-ROM²システムでも使用可能。
セーブシステム
- バックアップブースター
- 外部記憶ユニット。PCエンジンのソフトはロムカセットではなくカード形態だったため、電池などを搭載するバッテリーバックアップが困難で、それを補うために出たアイテム。容量は2KBで単3電池を使用し、電池が切れたらデータも消失してしまう。本体通電中であればデータを消さずに電池交換可能。AVブースターとしての機能を併せ持っている。
- バックアップブースターII
- バックアップ用電源がキャパシタ(コンデンサ)に変更され、通電により充電されるようになった。また、価格も下げられた。
- シャトル専用バックアップユニット
- シャトルは拡張バスが削除されたことから通常のバックアップブースターが使用出来なかったため、専用端子を使うユニットが発売された。
- 天の声2
- ハドソンが発売した外部記憶ユニット。純正品であるバックアップブースターからAVブースターの機能を省いた廉価品。初代本体においてはAVブースターと同じ後部端子に接続するため、同時使用が不可能という弱点があった。値段の安さ、流通量の多さから、バックアップブースターよりもこちらを使用していた人が多い。名前は、ハドソンのRPG『桃太郎伝説』のパスワードが「天の声」という名称だったことに由来する。
- 天の声BANK
- HuCARD型の外部記憶ユニット。天の声2や、CD-ROM²本体のセーブデータを4台分バックアップすることができる(バンク切り換え式でゲームタイトルごとの管理はできない)。リチウム電池内蔵。電池はユーザでは交換不可能なため電池の寿命が尽きるとデータが消えてしまうのだが、非常に長持ちであり、PCエンジンのハード・ソフトが商品寿命を終えるころまではその役割を果たしたと思われる。なお、隠し要素としてハドソンの人気ゲームのデータが初めから記録されていた。
- メモリーベース128
- 後期、ゲームの複雑化によるセーブ容量の増大に対応するべく登場した外部記憶ユニット。パッド端子に接続して使用する。容量は128KBとそれまでと比べると非常に大容量。ただし、対応ソフト以外に使用することはできない。
- セーブくん
- 光栄(現・コーエー)が発売したバックアップユニット。価格・性能ともにメモリーベース128と同等であり、主に『信長の野望・武将風雲録』に同梱発売された。
映像出力
- AVブースター
- 初代本体でビデオ端子出力するための機器。専用のDIN5ピンコネクタで本体と接続するコアグラフィックスと違い、汎用のAVケーブルをダイレクトに挿すことができる。本体の後部拡張スロットに接続するため、天の声2などの機器とは排他仕様となる。
- RFユニット
- AVブースターとは逆に、RF出力がオプションとなったコアグラフィックス以降のマシンをRF出力するための機器。
音声出力
- バーチャルクッション
- エアークッションにサブウーファーを内蔵し、それに音声が出力されるとクッション内の空気が振動する機器。アンプ・エアークッション本体・カバーに別れている。入力はモノラルで、AVブースター等が付いたPCエンジンと直接接続するのは困難で、TV側の外部出力端子から接続されるのが一般的。発想は先進的だが、本体価格が高く、長期間使用するとエアークッションの空気が漏れる、接触不良で音声や振動が出ない等の影響か普及には至らなかった。
コントローラ拡張
- マルチタップ
- パッドを5つまで接続できる純正機器。本体のみではパッドを1つしか接続できなかった弱点が、逆にマルチタップの普及を広げ、ファミコンにはなかった数々の多人数同時プレイソフトを登場させることとなった。2人用や4人用のサードパーティ製のものもあった。
- ジョイタップ3
- 純正品。マルチタップの廉価版で、3つまでしかパッドを接続できない。
- PCエンジンマウス
- 後期、PCから移植等の一部ゲームに対応。親指で押せるセレクトボタン・ランボタンも付いており、当時としては珍しい4ボタンマウスだった。
- パワーコンソール(未発売)
- スーパーグラフィクス専用の大型コントローラ。ジョイスティックや用途不明の電卓などさまざまな装備が施されている。なお、アナログスティック機能はない。大変高価な商品になる予定だったが実際には発売されなかった。
- コミックマーケットでNECがブース出展した際に、試作機をオークションに出したとされる。
グラフィック
- プリントブースター
- 本体に接続できるプリンター。ペンを差し込んで使うペンプロッター式。ごく初期に出た周辺機器で、高価な上性能もお粗末、実用性に乏しく、ほとんど売れなかった。
- イラストブースター
- 専用タブレット。透明なので下絵をなぞることができる。
- アーティストツール
- グラフィックソフト。タブレットがなくてもパッドで描画可能。
- フォトリーダー
- ペン型単色スキャナー。プリントブースターに取り付けて使用する。取り込みにはとても時間がかかる。
通信装置
- 通信ブースター(未発売)
- 通信ツールというソフトと併用し、NECが運営していたテキストベースのパソコン通信「PC-VAN」に接続出来るというもの。BASICのプログラミングなども可能になる予定であり、当然同時期にキーボードが発売される予定も有った。モニタ試験も行っていたが、開発期間が長引き性能が陳腐化した等の理由で発売中止となる。
カラオケ装置
- カラオケシステム
- 初代CD-ROM²専用のシステム。カラオケソフトは別売り。
- ROM²アンプ
- ROM²スピーカー
- マイク
メディア展開
専門誌
- 月刊PCエンジン(小学館)
- マル勝PCエンジン(角川書店)
- 電撃PCエンジン(メディアワークス)- 『電撃G's magazine』として現存
- PC Engine FAN(徳間書店インターメディア)
- ファミコン通信増刊 PCエンジン通信(アスキー)
テレビ番組
関連項目
脚注
- ↑ シャーロックホームズなど。
外部リンク
- 硬派なPCエンジンFX広場 - PCエンジンとPC-FXのファンサイト
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