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2009年12月20日 (日) 03:38時点における最新版
小池 正直 | |
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1854年12月23日–1913年12月31日 | |
大日本帝国陸軍軍医総監 小池正直
| |
渾名 | |
生誕地 | 山形県西田川郡鶴岡町 |
死没地 | 東京市 |
所属組織 | 大日本帝国陸軍 |
軍歴 | 1894年–1907年 |
最終階級 | 陸軍軍医総監 |
部隊 | |
指揮 | 陸軍軍医学校教官 陸軍省医務局第1課長 第1軍兵站軍医部長 占領地総督部軍医部長 陸軍省医務局長 満州軍兵站総軍医部長 |
戦闘 | 日清戦争 日露戦争 |
戦功 | |
賞罰 | 正四位・勲一等・功二級 男爵 |
除隊後 | 貴族院議員 |
廟 | 東京都豊島区 |
小池 正直(こいけ まさなお、1854年12月23日(嘉永7年11月4日) - 1913年12月31日)は、山形県鶴岡市出身の日本陸軍の軍人。補職・位階・勲等・功級・爵位・学位は、貴族院議員・陸軍軍医総監・正四位・勲一等・功二級・男爵・医学博士。
略歴[編集]
鶴岡藩医・小池正敏の長男として生れる。大学東校に入り、陸軍軍医生徒となり、1881年3月、東京大学医学部を卒業。森鴎外と同期生であった。同年6月、陸軍軍医副に任官し、東京陸軍病院に配属。大阪陸軍病院、軍医本部付(釜山駐在)、近衛付、軍医学舎教官、兼陸軍省医務局副課員、医務局第1課長心得などをへて、1888年3月からドイツに留学した。
帰国後、陸軍軍医学校教官、医務局第1課長などを歴任。日清戦争に第1軍兵站軍医部長として出征し、戦後、占領地総督部軍医部長となった。1898年8月、軍医監(少将相当)に昇進し、陸軍軍医の人事権をにぎるトップの陸軍省医務局長に就任した。1901年3月9日、軍医学校長事務取扱。日露戦争では、医務局長として大本営陸軍部の野戦衛生長官、さらに1904年2月10日には、満州軍兵站総軍医部長となった。しかし国内で、脚気患者の大量発生と軍医不足という悲惨な状況が知られはじめると、衛生の総責任者である小池に対する批判が高まり、戦後も小池が医務局長を辞任するまで『医海時報』に陸軍批判の投稿がつづいた(詳細は、日露戦争での陸軍脚気惨害を参照のこと)。
1905年6月に陸軍軍医総監(中将相当)に昇進、1907年11月に休職、1910年6月に予備役編入。
1899年3月、医学博士号取得。1907年9月、日清戦争・日露戦争の功にて、男爵の爵位を授爵し華族となり、1911年7月から1913年1月まで貴族院議員在任。
家族親族[編集]
- 曾祖父:小池仲伯 - 米沢藩士
- 祖父:小池仲郁 - 蘭方医、米沢藩医
- 父:小池正敏 - 庄内藩医
- 妻:小池金子 - 長崎県士族・亀田佐記の次女
- 長女:小池貞子 - 北島多一(医学博士、第2代日本医師会会長) 妻
- 長男:小池正晁 - 医学博士、陸軍軍医総監、貴族院議員、男爵
- 義娘:小池順子 - 瀬川昌耆(医学博士、瀬川小児病院初代院長)の次女、正晁の妻
- 孫(正晁・長男):小池正弘
- 孫(正晁・次男):小池正英
- 孫(正晁・三男):小池正徳
- 次男:小池正彪 - 三井本社・常務理事
- 孫(正彪・長女):小池郁子 - 福岡県士族 吉田良明 妻
- 孫(正彪・次女):小池恵子 - 川本文夫 妻
- 孫(正彪・三女):小池貴久子 - 岡本武雄 妻
- 孫(正彪・長男):小池正宣
- 孫(正彪・次男):小池正邦
- 三男:小池正教 - 農学士
- 次女:小池泰子 - 井内勇(朝鮮銀行理事) 妻
- 四男:小池正朝 - 医学博士、順天堂大学医学部教授、江東病院長
- 孫(正朝・長男):小池正純
- 孫(正朝・次男):小池正恒
著書[編集]
- 「日本陸軍衛生上の概況」・「軍医学会雑誌」号外(1897年30日)山田定次郎
共著[編集]
- 「衛生新篇」森林太郎(1896年30日)南江堂
参考資料[編集]
- 板倉聖宣『模倣の時代 下』、仮説社、1988年。
- 東京陸軍軍医団『男爵小池正直伝』、佐藤恒丸編、1940年。
- NHK「知るを楽しむ;歴史に好奇心」2007年放映。
- 松本清張『両像・森鴎外』、文藝春秋、1994年。
- 山下政三『鴎外森林太郎と脚気紛争』日本評論社、2008年。
- 『議会制度七十年史』 大蔵省印刷局 1961年
- 山形県医師会会報 2009年・第689号、第690号