「オペラグローブ」の版間の差分
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[[画像:a18005394f91d94f62612f1eceafdfb1.jpg|thumb|right|革製の黒の手袋]] | [[画像:a18005394f91d94f62612f1eceafdfb1.jpg|thumb|right|革製の黒の手袋]] | ||
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<ref>長手袋 Opere Gloves:[http://zenigeba.exblog.jp/3806652/ by koukinobaaba] 2005-11-22</ref> | <ref>長手袋 Opere Gloves:[http://zenigeba.exblog.jp/3806652/ by koukinobaaba] 2005-11-22</ref> | ||
その手袋はKid(子山羊)などの皮製が正式とされるが、ドレスに合わせてサテンやオーガンジー、レースなどもある。この正装用の手袋を英語でOpere Gloves(オペラグローブ)・・・つまり正装して[[オペラ]]や音楽会の[[劇場]]又は[[舞踏会]]へ行く時の長[[手袋]]という。[[芝居]]やオペラは夜に開演するので夜用の[[ドレス]]であり、オペラグローブはその長さによって女性の[[品位 (人品)|品位]]が誇示されると同時に[[色気|魅力]]が演出される服飾小物である。 | その手袋はKid(子山羊)などの皮製が正式とされるが、ドレスに合わせてサテンやオーガンジー、レースなどもある。この正装用の手袋を英語でOpere Gloves(オペラグローブ)・・・つまり正装して[[オペラ]]や音楽会の[[劇場]]又は[[舞踏会]]へ行く時の長[[手袋]]という。[[芝居]]やオペラは夜に開演するので夜用の[[ドレス]]であり、オペラグローブはその長さによって女性の[[品位 (人品)|品位]]が誇示されると同時に[[色気|魅力]]が演出される服飾小物である。 |
2015年5月27日 (水) 22:40時点における版
オペラグローブとは、西洋式の正装時における白人淑女の高級且つ清楚な美しさを誇示するために着用される肘上から肩近くまで至る長尺の長手袋のことである。 中世ヨーロッパにおける皇族や貴族等の高貴な白人女性の礼拝時のファッションがそのルーツだが、現代においてもそのファッション性は高く、オートクチュールのファッションウィークやモード系のファッション写真、結婚式のウェディングドレス等において淑女としての品格を誇示するためのものとなる性格が強い。
概要
西洋文化における上流階級の白人淑女の夜の正装といえばイブニングドレスだが、その中でも最も正式なのはローブ・デコルテである。ローブとはドレスのことで、デコルテとは胸元が大きく開いたラインのことである。肩や背中が出ることもある。
この肩を出したドレスには肘上まである長い丈の手袋を併せて着用する。 [1] その手袋はKid(子山羊)などの皮製が正式とされるが、ドレスに合わせてサテンやオーガンジー、レースなどもある。この正装用の手袋を英語でOpere Gloves(オペラグローブ)・・・つまり正装してオペラや音楽会の劇場又は舞踏会へ行く時の長手袋という。芝居やオペラは夜に開演するので夜用のドレスであり、オペラグローブはその長さによって女性の品位が誇示されると同時に魅力が演出される服飾小物である。
長い手袋には腕をより細く長く魅せる視覚効果がある。
オーストリアのウィーン国立歌劇場で行われるオーパンバルという舞踏会では、女性は白のイブニングドレスに白のオペラ・グローブの着用が義務付けられている。また、ウェディングドレスに附属する装飾品(ベール、グローブ、靴、アクセサリーなど)として用いられることも多く、ドレス同様に上品さや清楚さを誇示するため白色が基調(ホワイト、シャンパンカラー、オフホワイトなど)とされている。そのため、オペラグローブは白人女性に着用されることよってそのエレガンスが最も際立つ。
高貴な白人女性に特化したファッションである性格上、黒革のオペラ・グローブは支配的な女性のシンボルとなることも多い。
歴史
ファッション、儀式、それに宗教のために手袋は用いられる。13世紀ごろからヨーロッパでは女性の間でファッションとして手袋を着用するようになった。リネンや絹でできており、時には肘まである手袋が広まっていた。16世紀にエリザベス1世が宝石や刺繍、レースで豪華に装飾されたものを着用した時に手袋の流行は頂点に達した。
刺繍と宝石で装飾された手袋は皇帝や王の徽章の一部となっている。1189年にヘンリー2世が埋葬された時には、戴冠式のときに着用したローブと王冠、それに手袋とも共に埋められたと、マシュー・ペリーは記録している。1797年にイングランド王のジョンの墓を開いた時、それに1774年にエドワード1世の墓を開いた時にも、手袋が発見されている。
祭服としての手袋は、主に教皇や枢機卿、僧侶たちが着用している。教義によりミサを祝う時にのみ着用を許されている。手袋はこの習慣は10世紀に遡り、儀式の際に手をきれいにしておきたいという単純な欲求が始まりかもしれないが、特権階級として豊かになった聖職者たちが己の身を飾るためにつけたものが始まりかもしれない。フランク王国からローマにこの習慣は広まり、11世紀の前半にはローマでも一般的になった。
女性皇族は常に白の手袋を携帯しているが、これは帽子と共にその貴族性を象徴する為の物である。
日本では皇室の晩餐会や儀式、又は一般の結婚式の花嫁で馴染みがある。
手袋の長さの呼称
女性の礼服用やファッション小物としての手袋の長さの区分の呼称は、短いものから順に「wrist length」(手首丈)→「middle length」→「elbow length」(肘丈)→「long length」→「shoulder length」(肩丈)であり、オペラ・グローブは「opera length gloves」と呼ばれ、これは「long length」から「shoulder length」に相当する最も長いものの区分であることを意味する。同様に長さの呼称として「opera length」という言葉が用いられるファッションアイテムは他にも多数あり、ドレス,ネックレス,ブーツ,ストッキング(サイズ)等がそうである。いずれも「opera length」に該当するものの長さは最も長いものの区分に相当し、それらについては「opera」は「super long」や「queen size」と同意語になる。 肘丈より短い手袋を「オペラ・グローブ」と呼ぶのは不適切である。
「オペラ」(opera)が「長い」と同意語となっている理由は、次の2点から考察できる。
よって「長い」=「オペラ」となっていると考えられる。
本品を演出した映画等
- ギルダ(1946):リタ・ヘイワース
- 紳士は金髪がお好き(1953):マリリン・モンロー
- ティファニーで朝食を(1958):オードリー・ヘプバーン
- ルパン三世 カリオストロの城(1979):クラリス・ド・カリオストロ
- ヤッターマン(1977~1979):ドロンジョ
オペラグローブの画像
出典
- ↑ 長手袋 Opere Gloves:by koukinobaaba 2005-11-22
外部リンク
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