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:義勇軍第1小隊長であり、ウェルキン同様に戦車長である。首都の大学で民俗考古学を学んでおり、ウェルキンとは同級生で友人である。 | :義勇軍第1小隊長であり、ウェルキン同様に戦車長である。首都の大学で民俗考古学を学んでおり、ウェルキンとは同級生で友人である。 | ||
:ウェルキンによると、大学で彼を知らない女子はいないというほどのナイスガイ。軽い人間と思われがちだが、根は真面目な性格であり義勇軍でありながらも愛国心や責任感が強く、この先小国ガリアがどうやって生き残れば良いか苦心している。社交的で礼儀正しく伝統を重んじ、その場に合わせて振舞う事が出来る器用さを持つ。アリシアに気がある。階級は少尉。 | :ウェルキンによると、大学で彼を知らない女子はいないというほどのナイスガイ。軽い人間と思われがちだが、根は真面目な性格であり義勇軍でありながらも愛国心や責任感が強く、この先小国ガリアがどうやって生き残れば良いか苦心している。社交的で礼儀正しく伝統を重んじ、その場に合わせて振舞う事が出来る器用さを持つ。アリシアに気がある。階級は少尉。 | ||
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2012年1月1日 (日) 13:41時点における版
『戦場のヴァルキュリア -Gallian Chronicles-』(せんじょうのヴァルキュリア - ガリアン・クロニクルズ - )は、2008年4月24日に発売されたプレイステーション3用ゲームソフト、およびそれを主体とした漫画やアニメーション。略称は戦ヴァル。北米版タイトルは"Valkyria Chronicles"(ヴァルキュリア・クロニクルズ)。
シミュレーションRPGにアクションゲームの要素を加えた戦闘システムと、個性的なキャラクターによる戦場での人間ドラマを特徴とした[1]戦場のヴァルキュリアシリーズの第1作目。ストーリーは帝国と連邦という強力な勢力に挟まれた架空の1930年代のヨーロッパの小国・ガリア公国を舞台にしており、「現代では失われつつある人と人の絆」がメインテーマ。ガリアの陸軍小隊を操作して帝国軍を撃退するのがプレイヤーの役割である。
ギネス・ワールド・レコーズからはThe best strategy RPG for the PS3に認定されている。
目次
ゲーム情報
- ジャンル=アクティブ・SRPG
- 対応機種=プレイステーション3
- 開発元=セガ
- 発売元=セガ
- プロデューサー=西野陽、野中竜太郎
- ディレクター=田中俊太郎、寺田貴治
- キャラクターデザイン=本庄雷太(原案)
- 音楽=崎元仁
- プレイ人数=1人
- メディア=BD-ROM
- 発売日=2008年4月24日 廉価版2009年3月5日・ヨーロッパ2008年10月30日・アメリカ2008年11月4日
- 売上本数=日本国内通常版約16万本(廉価版約10万本以上)・アメリカ約20万本以上・ヨーロッパ12万本以上
概要
2007年7月17日、マスコミ向けイベント「PLAYSTATION PREMIERE 2007」において発表された。現代では失われつつある人と人の絆」がメインテーマとなる。架空の1930年代のヨーロッパが舞台。帝国と連邦という強力な勢力に挟まれた小国・ガリア公国のガリア軍ウェルキン・ギュンターとアリシア・メルキオットの視点が展開される。元民間人を含む10人ほどの第7小隊の姿を描くストーリーが展開される。
BLiTZと呼ばれる戦闘システムを搭載し、「コマンドモード」と「アクションモード」の2つがある。グラフィックは「CANVAS」という手描きイラストが動いているかのような表現方法。リアルタイムに操作できるようになっており郭線から色がはみ出たり、遠くにあるものは稜線がかすんだり輪郭が歪んだりする。写実的なCGとはまったく別のテイストをかもし出している。アクティブ・シミュレーションRPGというジャンルを呈しておりゲームのシステムそのものはSRPGなのだが、移動・戦闘パートはTPSアクションゲーム風に進行される。
「現代では失われつつある人と人の絆」がメインテーマとなる。架空の1930年代のヨーロッパが舞台。帝国と連邦という強力な勢力に挟まれた小国・ガリア公国のガリア義勇軍ウェルキン・ギュンターとアリシア・メルキオットの視点が展開される。元民間人を含む20人(選択可能なサブキャラクターは約50人)ほどの第7小隊の姿を描くストーリーが展開される。
これらのサブキャラクター約50名全員に個々の人物像や戦後の暮らしまでことこまかな設定が存在し、また各キャラクターの入隊・除隊、死亡、被回復・衛生兵要請のセリフまで大量に用意されており、中でも仲の良い人物を救援や援護する場合専用の固有セリフまで存在する。このため、メインキャラクターより一部のサブキャラクターの方を好むファンも少なくない。これを象徴するように、WonderGOO特別予約購入特典のB2型タペストリーではメインヒロインのアリシア・メルキオットよりサブキャラクターのイーディ・ネルソンが前に出てポーズを決めていた。
また、公式サイト中のオフィシャルブログ陣中日誌ではサブキャラクターのイーディ・ネルソンとホーマー・ピエローニの2人がコント風のブログを手がけている。更には『エターナルアルカディア』の主人公・ヴァイスとヒロイン・アイカも志願兵として登場している。なおサブキャラクター約50名はメインキャラクターの声優が兼任している者が多く、ヴァイスの声優も関智一ではなくなっている。
またザカ役を担当している中井は、偶然にもザカと同じく測量の技能を有している。
あらすじ
征暦1935年。専制国家「東ヨーロッパ帝国」と共和制連邦国家「大西洋連邦」その間で始まった第二次ヨーロッパ戦争は、両国に挟まれた小国「ガリア公国」へ飛び火した。帝国は燃料や兵器、治療目的で使われる鉱物資源「ラグナイト」を大量に手に入れ、それによって連邦との戦争を優位に進めることを目的としラグナイトを豊富に産出するガリア公国への侵攻を開始したためである。ガリア公国に住む大学生ウェルキン・ギュンターは故郷・ブルールで偶発的におきた戦闘へ参加したことをきっかけに自らも戦争へ参加し、義勇軍第3中隊第7小隊長として亡父が遺した戦車「エーデルワイス号」を駆り、祖国を守る戦いへと臨んでいく。
システム
BLiTZ
ターン制シミュレーションRPGの要素に、アクション要素を取り入れた、本作ならではの戦闘システム。正式には「Battle of Live Tactical Zones」。
「コマンドモード」ではマップを見ながら敵の視界から隠れて移動、建物の屋上など敵の眼をかいくぐりつつ攻撃できるポイントを探したり、敵の動きを見ながら戦線を押し上げたりするなど戦略上非常に重要な要素を持っている。また地形や敵味方の位置、進軍ルートの確認が行なえる。動かすキャラクターを選択するとコマンドポイント(CP)という勲章状のマークが減り、選択されたキャラクターが「アクションモード」に移行する。同一キャラでもターン中にCPがある限り繰り返し行動できるので、敵を倒しそこなっても再度選択することで追加攻撃、離脱まで可能であり従来のSRPGより柔軟な戦術を行使できる。ただし、再選択を繰り返す都度「アクションポイント(AP)」の限界量は減っていくので配分を考える必要がある。また敵味方共にリーダーにはボーナスCPがあり、所有するキャラクターを参加させるとその分CPが増える。ガリア義勇軍では主人公ウェルキンの他に、アリシア、ラルゴ、ロージー、ザカのメインキャラ5人が、帝国軍では赤い戦闘服を着用している上級兵士(隊長兵、「不死身のタイラー」等の名前を持ったエース)が該当する。これらのキャラが撃破されると次のターンではその分CPが減ってしまい、手数が減る事になる(ウェルキンが撃破された場合はゲームオーバー)。
なおCPは次のターンに持ち越しができ、態勢を整えてから集中攻撃といった作戦も可能である。
アクションモードは「アクションポイント(AP)」と呼ばれるオレンジ色のゲージがゼロになるまで移動、行動ができる。「アクションモード」では途中で敵を発見したら狙いを定め攻撃を行ったり、障害物に隠れたりすることもできる。敵兵はプレイヤーキャラクターを発見し、迎撃範囲に入り次第攻撃をしかけてくる。同様に、敵フェイズ中に敵が迎撃範囲に入れば自動で迎撃を開始する。
狙撃銃や榴弾などの一部の武器以外は、標的が遠くなるほど集弾率と威力が下がるように設定されているので、有効打を与えるには一定距離まで接近する必要がある。
ポテンシャル
それぞれのプレイヤーキャラクターは様々なポテンシャルを有し、一定の確率でステータスが向上したりその他種々の特殊能力を発揮する。メインキャラクターなどは、ストーリーに併せた固有のポテンシャルを有することが多い(反面、マイナス効果のポテンシャルも存在する)。これらは活躍させたり、ストーリーを進めることで最大8つまで獲得できる。これにより、各サブキャラクターの戦闘能力の差別化が図られている。
オーダー
司令官(自軍ではウェルキン)のみ許される技能。CPを1つから6つ消費し、自軍を強化・回復したり支援攻撃により敵にダメージを与える。Sランクでのクリアやフリーミッションの難易度HARDでの攻略で極めて重要となる。
兵科
原則として歩兵、対戦車兵、戦車の3すくみとなっている。戦車は歩兵に強いが対戦車兵を苦手としており対戦車兵は戦車に有効な攻撃ができるが歩兵には弱く、歩兵は対戦車兵を一方的に攻撃できるが戦車にはほとんど攻撃が通用しない。なお歩兵はさらに偵察兵、突撃兵、支援兵、狙撃兵に分かれる。
歩兵や対戦車兵は次のターンになると一定量HPが回復する。また弾数制限のある弾薬もターン毎に補充されるが補充数は1発に限られる。味方拠点内でターンエンドした場合、HP回復量は大きくなり弾薬も最大数まで補給される。
偵察兵
- AP800:猟兵900
- 装備
- ライフル
- グレネード
- ライフルグレネード(猟兵)
- ラグナエイド小
- APがとても大きく、遠くや隠れている敵に対する索敵能力に優れる。攻撃力防御力は平均的と言えるが突撃兵や戦車機銃に抗しきれるものでもないので、通常戦闘では安全なポイントを移動、確保する事が重要である。時には機動力を活かして強行突破から味方の通路を開くという使い方もある。武装はライフルと手榴弾。手榴弾は原則1ターンに1個まで使用できる。
- レベル11から偵察猟兵にクラスアップし、より大きなAPとライフルグレネードによる手榴弾の長距離投擲が可能となり大幅に戦闘力を上げる。なお、エーデルワイス号に搭乗しないウェルキンは偵察兵として扱われる。
突撃兵
- AP350:猟兵450
- 装備
- マシンガン
- 火炎放射器(猟兵)
- グレネード
- ラグナエイド小
- APはあまり大きくないが歩兵としては圧倒的な火力の機関銃と一定強度の防御力を持ち、前線で体を張って戦えるタイプ。迎撃も強力なため敵兵から守りたい位置に配置し迎撃させることなども効果的である。
- レベル11から突撃猟兵にクラスアップし、AP増加と火炎放射器による近距離での範囲攻撃(しゃがみ・匍匐無効)が可能になる。
対戦車兵
- AP350:猟兵400
- 装備
- 対戦車槍
- 榴弾砲(猟兵:対戦車槍と同時装備不可)
- ラグナエイド小
- APはあまり大きくないが高い防御力と体力を持ち、特に戦車榴弾砲・手榴弾や地雷に強い耐性がある。戦車に有効打撃を与えられるが弾薬は原則的に最大3発しか所有できず、それ以上の攻撃は補給や調達が必要となる。反面、迎撃や反撃能力が一切なく対戦車槍は歩兵相手には命中率が悪く、撃破しにくい(歩兵を攻撃すること自体は可能)。
- レベル11から対戦車猟兵になり対人攻撃に優れた榴弾砲を装備出来るようになるが、対戦車槍と同時装備はできないためあらかじめ対戦車目的の兵と対人目的の兵とを分けて決めておく必要がある。また兵器開発によって装備が自動変更されてしまう事があるため注意が必要である。
支援兵
- APは偵察兵に次いで大きい(最大650)。味方に接近することで消費系の弾薬を補充できる。これにより弾数制限がある武器も同一ターン内で再攻撃が可能となる。また地雷の除去、土嚢の修復、バリケードの修理は複数回行なう事ができ、またアイテム中のエンジニアツールにより味方戦車の修理も実行できる。武装は偵察兵と同じライフルと手榴弾。手榴弾は原則1ターンに3個まで使用可能である。HPが偵察兵より少ないため、直接的な戦闘への参加は少なくなる。他にもラグナエイド大を持つ唯一の兵科でもある。
- レベル11から支援猟兵となるが、APの増加以外に変化はない。
狙撃兵
- AP600:猟兵650
- 装備
- ライフル
- グレネード
- ラグナエイド大
- エンジニアツール
- APは偵察兵に次いで大きい。味方に接近することで消費系の弾薬を補充できる。これにより弾数制限がある武器も同一ターン内で再攻撃が可能となる。また地雷の除去、土嚢の修復、バリケードの修理は複数回行なう事ができ、またアイテム中のエンジニアツールにより味方戦車の修理も実行できる。武装は偵察兵と同じライフルと手榴弾。手榴弾は原則1ターンに3個まで使用可能である。HPが偵察兵より少ないため、直接的な戦闘への参加は少なくなる。他にもラグナエイド大を持つ唯一の兵科でもある。
- レベル11から支援猟兵となるが、APの増加以外に変化はない。
戦車
- 徹甲弾や大型榴弾、迎撃用機銃を持ち、銃撃はほぼ無効というTANK型の戦車である。ただし背面のラジエーター部分が弱点となっており、そこを戦車砲や対戦車槍の直撃を受けるとほぼ一撃で破壊されてしまう。行動にはCPを2つ消費するがAPは450~550程度である。また旋回する際にも微量にAPを消費してしまう。簡単な障害物を破壊しながら進む事ができるが、狭い箇所などに進入できないこともある。強力ではあるが、使用する場合は対戦車兵以上に効率的な運用が必要である。
- 自力の耐久力回復はなく、回復のためには味方拠点内に入っているか支援兵に修理してもらう必要がある。なお、戦車では敵軍の拠点占拠はできない。
ブックモード
プレイヤーはイレーヌ・コラー著「ガリア戦線記」という本を読み進める形で、物語を進めていく。
ガリア戦線記の物語は本章といくつかの断章で成り立っており、それぞれの章でストーリーを見てミッションをクリアし次に進むと言う形式をとる。
本編はクリアしていくことで次のものが自動的に現れるが、断章を見るためにはエレットから購入する必要がある。
本章と断章の他に兵士のレベルアップや装備の開発を行う「訓練開発」、フリーモードとして「遊撃戦闘」、登場人物について記された「人物総覧」、物語に登場する事物について記した「博物総覧」、登場する兵器について記した「兵器総覧」等のタグがストーリーの進行とともに増えていき、このタグのページを開いて各項目を利用する事ができる。
登場人物
ガリア公国
義勇軍第3中隊
特記の無い者は第7小隊の隊員
- ウェルキン・ギュンター(Welkin Gunther)
- 声:千葉進歩
- 戦車兵 少尉 22歳
- 主人公。第一次ヨーロッパ大戦の英雄を父に持つ。自然科学の教師を目指す大学生だったが徴兵され、義勇軍第7小隊の隊長となる。軍人らしく無い性格をしておりのんびり屋で穏やか。迫害や暴力に遭いやすい妹を気にかけて大切にしている。
- 教師を目指し大学で自然科学を学んでいる生物オタクであり、動植物にはかなり詳しい。自然以外には興味が無く、自分には無頓着。
- 国民皆兵制度により士官資格を取得していたが開戦時のブルールでの戦積、また父が第一次ヨーロッパ大戦での英雄ベルゲン・ギュンター将軍であり戦車を所有していたことなどから、義勇軍第3中隊の第7小隊長に任ぜられる。独自の観察眼と冷静沈着な判断力で、不利な戦況下寄せ集めの小隊を率いて行く。階級は少尉。
- アリシア・メルキオット(Alicia Melchiot)
- 声:井上麻里奈
- 偵察兵 軍曹 19歳
- ヒロイン。明るく優しいパン職人を夢見る偵察兵。トレードマークのスカーフは、戦争が終わったらパン屋に戻る事の誓い。ウェルキン同様徴兵され、ブルールでウェルキンと共に帝国軍を一時撃退した事から小隊長となったウェルキン付きの下士官として第7小隊へ配属される。
- 正義感が強く、開戦前の時点でブルールの町の自警団を務めていた。幼い頃から孤児院で生活していたためか世話好き。コナユキソウが好きで、孤児院や人を勇気づけたい場所に蒔いている。
- 病気や怪我の治りが異様に早く、バリアス砂漠の遺跡においては深部への扉に触れたときに封印されていたはずの扉が開くという不可解な事が起こるが…。
- イサラ・ギュンター(Isara Gunther)
- 声:桑島法子
- 戦車整備兵・操縦士 伍長 16歳
- 実父・テイマーの死後、友人で上官であったベルゲンに引き取られた。ウェルキンの義理の妹であるがヨーロッパ大陸で差別され続けているダルクス人の血を継いでおり、善意を悪意と捉える事が少々ある。ウェルキンを本当の兄のように慕っている。
- エーデルワイス号は2人でなければ運用できないためブルールを脱出後、そのまま義兄と第7小隊に組み込まれる。階級は伍長。ダルクス人であるため、ロージーとの折り合いが悪く些細なことから度々衝突する。
- 自ら言うところによると合理主義者でテイマーに同じく機械に精通しており、戦車整備兵・操縦士として第7小隊に参加する。仲間によると、頑固なのが玉にキズ。
- ロージー(Rosie)
- 声:豊口めぐみ
- 突撃兵 伍長 27歳
- 本名:ブリジット・シュターク(Brigitte Stark)。曰く「第7小隊の切込み隊長」。階級は伍長。
- いささか乱暴な性格の女性で、以前は酒場で歌手をやっていた。またダルクス人に差別意識を持っているため、イサラが部隊にいることを快く思っていない。
- 生まれた村にダルクス人が多く住んでいたため帝国のダルクス狩りの焼き討ちに遭い母親と弟を失い、ダルクス人を恨むようになった。
- しかし第7小隊を襲ったある悲劇を境にダルクス人への偏見を取り払い、それ以後ダルクス人が近くにいると歌を聴かせられなかった事を思い出して能力がアップするポテンシャルに目覚める。
- ラルゴ・ポッテル(Largo Potter)
- 声:江川央生
- 対戦車兵 軍曹 36歳
- 豪腕の対戦車兵。古参の兵士であり、ひょっこり隊長となったウェルキンには懐疑的である。しかし友情には厚く、また仲間思いである。しかし口にした約定は違えず友情には厚く、また仲間思いである。そのため、ウェルキン不在時の第7小隊はラルゴが指示を出す。
- エレノアとは第一次ヨーロッパ大戦からの顔見知りであり、仲も悪くない。他の面々とは異なり名前の「エレノア」で呼ぶ。
- 実家が農園だったため、(そこが不毛の砂漠であっても)両手ガッツポーズをとり「野菜万歳!」と雄叫びを上げてしまう癖ができる。この時は能力アップしており発現度合いも高いので、野戦で対戦車兵を出撃させるのであれば頼れる存在。
- ザカ(Zaka)
- 声:中井和哉
- 戦車兵 軍曹 33歳
- ファウゼンのダルクス人収容所のリーダーで第7小隊の工作作戦に協力する。子供の頃から工場で働いていたため、機械に強い。
- また戦車兵の経験があり、小型戦車・シャムロック号の戦車長として第7小隊に加わる。
- 少なくとも表面上は悪意ある発言を受け流すような強い心の持ち主であり、また現実主義的で過去の恨みは抱かず、今後のことを重視する。迫害されている他のダルクス人を守るためグループのリーダーを務める。
- ダルクス布を頭にバンダナ状に巻いており、片目を瞑っていることが多いが両目とも視力は2.0。
- 「了解しやした!」など、屈託のない癖のある口調をしている。
- ファルディオ・ランツァート(Faldio Landzaat)
- 声:櫻井孝宏
- 戦車兵 少尉 23歳
- 義勇軍第1小隊長であり、ウェルキン同様に戦車長である。首都の大学で民俗考古学を学んでおり、ウェルキンとは同級生で友人である。
- ウェルキンによると、大学で彼を知らない女子はいないというほどのナイスガイ。軽い人間と思われがちだが、根は真面目な性格であり義勇軍でありながらも愛国心や責任感が強く、この先小国ガリアがどうやって生き残れば良いか苦心している。社交的で礼儀正しく伝統を重んじ、その場に合わせて振舞う事が出来る器用さを持つ。アリシアに気がある。階級は少尉。
- ファルディオ・ランツァート}}バリアス砂漠のヴァルキュリア人の遺跡で歴史の真実を知り、連邦によるコーデリア姫誘拐未遂が揉み消されたことを機に大国に屈さずに済む国力を求めるようになる。その後、アリシアがヴァルキュリア人であることを確信しナジアル平原でセルベリアによる大打撃を受けて決意。親友の恋人と知りながら、アリシアをヴァルキュリア人として目覚めさせるために狙撃してしまう。
- エレノア・バーロット(Eleanor Varrot)
- 声:田中敦子
- 義勇軍第3中隊長 大尉 35歳
- ガリア公国軍人。独身。第一次ヨーロッパ大戦後も軍に残り、今は義勇軍第3中隊長でありウェルキンやファルディオにとって直接の上官である中隊長。ゲオルクとは異なり義勇軍メンバーとは一定の信頼関係を築いている。趣味は読書。なお若い頃は狙撃兵であった。
- 仕事に対しては厳しく、非情な任務も部下に命じられるキャリアウーマン系。冷たく感じられるが、任務以外では隊員の相談を受けたり軽い冗談も言える大人の女性。自分の過去に触れられる事を嫌う。
- 実は軍に残ったのは恋仲だった男・フレデリックを拷問の末殺した帝国の軍人・ヨルギオスへの復讐であった。
- ハンス(Hans)
- 声:池田千草
- 3等兵(?) 1歳(推定)
- ハネブタと呼ばれる豚。背中に羽根のような物があるが空を飛ぶことはできない。クローデンの森で親を亡くした所を第7小隊に拾われ、ウェルキンとアリシアにより第7小隊の隊員になる。言葉を話すことはできないが人語を理解しているようで、伝令係などをこなし隊のマスコットになっている。
サブキャラ
偵察兵
- ヒルメス・キッシンジャー
- 声:
- メルビル・ヤング
- 声:
- テッド・ユスチノフ
- 声:
- ワヴィ
- 声:
- モントリィ・レオナール
- 声:鹿野優以
- ノーチェ・ワーズワース
- 声:
- ナンシー・デュフォー
- 声:
- レミィ・リントン(Lemmy Linton)
- 声:
- スージー・エヴァンス(Susie Evance)
- 声:戸塚利絵
- 19歳
- 貴族の令嬢で博愛主義者というトコトン戦場には向かない人。アリシアがシナリオ上、敵の負傷兵に情けをかけた次のMAPで敵兵を元気に撃ち殺して気にしないというギャップが生じてしまっているがこの人の場合、それどころではない、ハズ・・・。
- フロージア・ヨーク
- 声:
- ユーノ・コレン(Eunow Coren)
- 声:
- チェリー・スタイネン
- 声:
- アイカ・トンプソン(Aika Tompson)
- 声:
- ムサード・メイフィールド
- 声:
突撃兵
- アレス・レイモンド(Alles Raymond)
- 声:
- ケビン・アレッド
- 声:
- コビィ・ケアード
- 声:
- サリナス・ミルトン
- 声:
- ハンネス・サリンジャー
- 声:
- ミッコリ・ホーキング
- 声:
- ヴァイス・イングルバード(Vyse Inglebard)
- 声:
- ウェンディ・チェスロック
- 声:
- イーディ・ネルソン(Edie Nelsson)
- 声:鹿野優以
- 義勇軍第3中隊第7小隊イーディ分隊長(自称)
- 17歳
- お嬢様言葉を使うツンデレ娘でツインテール。見目も良く、出身地ではもてはやされていたという設定がある。そのため、予想していない状況に対する対応は大の苦手(突撃兵としては致命的なマイナスポテンシャル「パニック」を持つ1人)。
- かなりの自意識過剰であり、突撃兵のリーダーということで明らかに場数を踏んでるロージーを一方的にライバル視し、ロージーが近くにいるとマイナスポテンシャルが発動するが・・・?
- あくまで正当な活躍で評価される事を望んでおり、足を引っ張っておいて成り代わろうという意図は好まない。裏設定では本作のメインヒロインであるアリシアにも対抗意識を燃やしている。
- 陣中日記では進行役を勤めており人気は高く、追加シナリオではめでたく志願兵初の主役を獲得した。
- アイシャ・ノーマン
- 声:
- ジェーン・ターナー
- 声:
- ドロシー・ハワード
- 声:
- ニィナ・ストレイス
- 声:
- リィン(Lynn)
- 声:
- 20歳
- ダルクス人の突撃兵で「突撃兵キラー」「HP全回復(アリシアの「不思議な身体」と同等)」「勤勉」等強力なポテンシャルを持っている上に美人、しかも生真面目な性格なので非常に人気が高いがもやしみたいな男がカレシという問題がある。カノジョ側の方が戦闘能力でも生活力でも優れておりカレシ側も善良的な性格というのはウェルキンとアリシアの組合せと同様なのだが、リィンのカレシは(ネタも込みではあるが)疎まれまくっている。
- 分隊大作戦の中で部隊の仲間が死んだことを機にダルクス人への偏見と差別に立ち向かう決意を固めた。
対戦車兵
- ヤン・ウォーカー(Yang Walker)
- 声:
- 27歳
- 筋肉好きが高じてオカマに目覚めてしまった人。対戦車兵の宿命である命中能力の低さを、高いHPとポテンシャル「ラルゴ好き」「対甲攻撃の極み」で十分にカバーできる。ラルゴに惚れてしまっているが、ラルゴが問題にならないほど強い。第7小隊の中でも色んな意味で異彩を放っており、人気が高い。
- ニルス・デールデン
- 声:
- セオルド・ボーア
- 声:
- ウォルター・ナッシュ(Walter Nash)
- 声:
- ヘクター・カルヴェ
- 声:
- ロジーナ・セルデン
- 声:戸塚利絵
- ヨーコ・マルデンス
- 声:
- エリシス・ムーア
- 声:
- オードリィ・ハイティンガ
- 声:
支援兵
- ヘルバート・ニールセン
- 声:
- カロス・ランザート
- 声:
- ホーマー・ピエローニ(Homer Pieroni)
- 声:庄司宇芽香
- 15歳
- 虚弱体質なのに、戦場の危機に快感を覚える真性のマゾヒスト。不幸な美少年の自分に酔える。「陣中日誌」で相方のイーディに暴行を受けているが、ノってくるとそれも感じるらしく時折イーディが畳み込む。
- 第7小隊の面々もこの2人の関係は知っており、ロージーの事でパニックに陥ったイーディを落ち着かせることができるので彼女にとってある意味必要不可欠な人。
- 「防御の極み」と状況次第では「マゾヒスト」の同時発動で突撃兵と見間違える特攻が期待できる。
- ターリス・ワイアット(Tallith Wyatt)
- 声:
- ラミィ・クレメント
- 声:鹿野優以
- ネーディレス
- 声:
- クローディア・モーンス
- 声:
- ヌッティ・ユング
- 声:
狙撃兵
- オスカー・ベイラート
- 声:
- ツェザーリ・ルガード(Cezary Regard)
- 声:平井啓二
- マリーナ・ウルフスタン(Malina Wolfstang)
- 声:臺奈津樹
- 24歳
- 孤独を愛する美人スナイパー、性格は暗め。騒がしいのは嫌いで口数も少ない。「射撃の極み」「貫通射撃」などポテンシャルも良好であるが、元々HPの多くない狙撃兵の中でも少ない部類になる。本業は猟師である。が、可愛い動物が好きなのでさぞ猛々しい獲物を狩っているものと考えられる。
- キャスリン・オハラ(Kathleen O'Hara)
- 声:
- エミール・ベイラート
- 声:日比愛子
研究開発所
- リオン・シュミット(Lion Schmidt)
- 声:小野坂昌也
- 整備兵 上等兵 20歳
- 軍の研究開発所で主に兵器の研究と開発を担当。整備中や開発中の機材を試運転と称して乗り回すのが趣味。
- クライス・チェルニー(Kreis Czherhy)
- 声:野島健児
- 整備兵 上等兵 20歳
- 軍の研究開発所で主に兵器の修理とメンテナンスを担当。
- 戦争中期から後期にさしかかろうとした時に第7小隊を襲ったある悲劇をきっかけに、義勇軍へ志願する。
訓練場
- 教官
- 声:岸野幸正
その他
- ダルクス老人
- 声:麻生智久
政府・軍関係者
- コーデリア姫(Cordelia gi Randgriz)
- 声:能登麻美子
- ランドグリーズ家現当主 16歳
- 代々ガリア領を治めるランドグリーズ家現当主であり、ヴァルキュリア人の血を継いでいると言われる。本名はコーデリア・ギ・ランドグリーズ。
- 16歳と若年なこともあり施政は宰相に委ねており、自らの意思を表に出すことは少ない。ある事件を機会に第7小隊と面識を持ち、義勇軍の活躍を聞くうちに次第に自分の考えを示すようになる。
- とある事件をきっかけにある人物に恋心を抱いたようだが、彼女にとっての白馬の王子様はすでにカノジョつきだった。
- マウリッツ・ボルグ(Maurits von Borg)
- 声:柴田秀勝
- 宰相 ガリア公国侯爵 68歳
- 若年のコーデリアに代わり国政を治めている。貴族政推進派であるため、民主化を目指した先代の大公とは対立していた。
- 素晴らしくユニークな髪型はボルグ家の伝統(だそうである)。国家存亡の危機においても、自らのより一層の栄達を最優先する野心家。
- ゲオルク・ダモン(Georg von Damon)
- 声:塩屋浩三
- ガリア中部方面総司令官 大将 54歳
- マウリッツの推薦により総司令官に任命された貴族であり、義勇軍を捨て駒のように軽視したような言動が目立つ。典型的な中年親父体系で、およそ軍人らしくない体付きをしている。
- 自尊心ばかり高く物量で勝る帝国軍に正面から攻めかかって大打撃を被るなど、所謂無能者である。しかしこの男が手柄を独り占めしようとしてくれたため、第7小隊に起こってしまった異常な事態については噂が広まらずに済んだのである。
- ベルゲン・ギュンター
- ウェルキンの父、イサラの養父。第一次ヨーロッパ大戦での英雄で、ガリア国内でギュンター将軍の名は広く知られている。指揮官として戦況視野が広く、火力と数で劣るガリア軍を軽装戦車である事を活かした高機動戦術を用いる事で侵攻してきた帝国軍を撃退せしめ、現在のガリア軍の武装と戦法の礎を築いた。
- 1カットだけ登場した写真では正規軍の将官らしく立派な髭を蓄え、厳めしい顔立ちをしている。親友のテイマー以外の人間には多弁ではなかったそうだが、息子のウェルキンによると休日に一緒に出かける時は明るく元気な父親だったとのこと(ウェルキンが自然好きになったのも、彼によるところが大きい)。
- テイマーが亡くなった時に、イサラを養女として迎え入れた。物語が始まった時点では既に病没。
- テイマー
- イサラの実父。ダルクス人であるが高い技術力を持つためガリア軍開発局の技師を務め、戦車をはじめ様々な兵器開発に携わる。この貢献から敬意を込められて名前を冠した銃器類もある。エーデルワイス号は当時のテイマーが持ちうる最高技術の結晶。
- 根っからの機械好きで、仕事とは直接関係のない飛行機の資料を集めていたりした。
- 防戦向け軽装戦車に限界を感じ攻勢型戦車の必要性を訴えるが、皮肉な事に親友のベルゲンの活躍で現行戦法に自信を持った軍部に却下された。
- イサラが生まれてまもなく不慮の事故により死亡。この時、婦人も亡くなり生まれたばかりのイサラだけが残されたため、ベルゲンが引き取った。写真ではベルゲンとは対照的に温厚そうな顔立ちをしている。
- オペレーター
- 声:疋田由香里
民間人
- エレット(Elet)
- 声:進藤尚美
- 従軍記者 25歳
- ラジオGBS所属で第二次ヨーロッパ大戦の取材をしていたが帝国のガリア侵攻以後、従軍記者になった。真実を人々に届けるために努力する。
- 本作は「ガリア戦線記」と呼ばれる本を紐解く形で進行するが、その著者イレーヌ・コラー(Irene Coller)は彼女のことである。
- マーサ・リッポネン(Martha Lipponen)
- 声:斉藤貴美子
- ギュンター家使用人 38歳
- 若い頃からギュンター家で働いていた。母を早くに亡くしていたウェルキンやイサラにとって母親代わりの人。
- 5人目の子供を身ごもっていたが、帝国軍の進撃と同時に陣痛に襲われ戦車の中で新たな命を産むという稀有な体験をする。
東ヨーロッパ帝国軍
- マクシミリアン(Maximilian)
- 声:福山潤
- ガリア方面指揮官 「準皇太子」 29歳
- 後継者争いにより身分の低かった母を殺され自身は助かったという過去を持ち、帝国への復讐という野心を抱いている。
- そのため目的のためには手段を選ばない熾烈な性格の持ち主であり、セルベリアやラディを幕僚にかかえる。
- 一方、卑怯者や俗物といった者を嫌い軍規を乱した者には躊躇なく極刑を下す面も。癖のある金髪と白肌で、また目にはアイシャドウのようなものを付けている。徹底した実力至上主義者でもあり、有能であれば出身や身分を問わずに起用する。
- 実力を重視し、さらにカリスマ性もあることから部下に信頼されている。また戦術家としての力量も高く、その地位に相応しい能力を持っていると言える。
- 境遇とキャラクターボイスが、『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主人公ルルーシュ・ランペルージと共通している。
- セルベリア・ブレス(Selvaria Bles)
- 声:大原さやか
- 大佐 22歳
- ガリア方面侵攻軍に従軍する。伝説のヴァルキュリア人の末裔であり、その血を強く継いでいるため長い銀髪と赤い瞳を有する。普段は寡黙であまり感情を表に出さない。
- 幼い頃から研究機関で実験体とされていた所をマクシミリアンに救われ、忠誠を誓う。
- ヴァルキュリア化後の戦闘力は一個中隊にすら匹敵するとも言われ、ほぼ無敵である。地図上は戦車アイコンで記されるが名前のボードにあるアイコン上は偵察兵となっており、CP消費も1つで移動距離(AP)も長い。
- 生真面目そうな言葉遣いと刃物のような鋭利な空気を纏ういかにも軍籍が似合う美女だが、意外な事に趣味は料理。
- ベルホルト・グレゴール(Berthold Gregor)
- 声:大塚周夫(ラディ・イェーガー役をしている大塚明夫の父親)
- 少将 51歳
- 初老のマクシミリアン幕僚。絵に描いたような帝国至上主義者であり、ことあるごとに帝国だの皇帝陛下と口にする。
- そのため、周辺諸国や属国人に対しては強い侮蔑感を有している。普段から軍服に勲章をいくつかブラ下げているような人物だが、眼鏡は洒落た下縁フレームである。
- 勝利のためには手段を選ばないという残忍な性格で、仲間にも恐れられている。
- ラディ・イェーガー(Radi Yaeger)
- 声:大塚明夫
- 少将 36歳
- かつて帝国に併合された小王国・フェラルド出身の将軍で祖国復興・独立を目指し、マクシミリアン幕下に加わる。
- 帝国軍の兵士としては珍しく騎士道を重んじ、敵対する相手にも敬意を払い接する。また同時に軍人として厳しい考えも持っている勇将。愛戦車・ヴォルフ(ケーニヒヴォルフ)に搭乗し、その指揮力や戦況を読む力は極めて高く部下からの信頼も厚い。部下やマクシミリアンに対しても屈託のない話し方をする。
- 右肩に謎の動物の頭部が付いている。
- 実力を見抜いたマクシミリアンによって直属の配下に抜擢された。かなりの切れ者である。
- ヨルギオス・ゲルド
- 声:岸野幸正
- 大尉 44歳
- 禁じられている捕虜への拷問をためらわず行い、市民を盾にすることも平気でできる残虐さ持つ。
- 第一次ヨーロッパ大戦でバーロットの恋人・フレデリックが捕虜になった際、拷問に次ぐ拷問の末、獄中死させた過去を持つ。
大西洋連邦機構
- ジャン・タウンゼント
- 連邦の大使としてガリアを訪れ、中立である筈のガリアと同盟を結ぶ。しかしその裏にはある思惑が潜んでおり…。
世界観
ガリア公国
- 代々ヴァルキュリア人の血を引くというランドグリーズ家により統治される、ヨーロッパ北部の小国。首都はランドグリーズという城下町。
- 武装中立を国是としているが豊富なラグナイト産地であるため、征暦1935年3月に勃発した第二次ヨーロッパ大戦の煽りを受け帝国の武力侵攻を受ける。
- 政体は現在では立憲君主制だが強い貴族制でもあり、近年は民主制は弱くなっている。
- 風土、風景はオランダを、かつて帝国に属していながら独立を果たした君主制国家で皆兵制を敷くなどはスウェーデンをモデルとしている。
- また国土はユニコーンのような地形になっており、国旗や勲章などにもユニコーンが使われている。
バリアス砂漠
- ガリア公国中部にある砂漠。かつては広大な範囲に及ぶ大都市が広がっていたが、「ダルクスの災厄」によって破壊されて砂漠となる。中央付近にはヴァルキュリア人の古代遺跡が存在し、「ダルクスの災厄」に関する記録が記されている。遺跡にはヴァルキュリア人にしか立ち入れない深部があり、そこには驚くべき真実が記録されていた。
クローデンの森
- ガリア公国南部に広がる原生林で、帝国との国境地帯に存在する。高低差の激しい丘陵地帯でもあり、戦車などの車輌の通行は困難を極める為に帝国に対する天然の防壁となっている。内部は野生動物の宝庫で、貴重なハネブタが見つかる事もある。
ファウゼン
- ガリア公国北部にある鉱山・工業都市。ラグナイト資源が豊富なのでダルクス人が多く住み、ガリア最大の工業都市として発展した。帝国の制圧後にダルクス狩りで集められたダルクス人はここで強制労働に従事される。
マルベリー海岸
- ガリア公国北部にある海岸線。天然の要塞と評される地形から難攻不落の要所としてガリア軍は手を拱いている。第7小隊の活躍で奪還したが、ここである悲劇に遭遇する。
ナジアル平原
- ガリア公国北東部に位置する平原。帝国と公国の間で戦争が起きる度に戦場になった場所で、過去の戦いで掘られた塹壕が現在も残っている。第一次ヨーロッパ大戦時にも戦場になっており、帝国と公国の決戦が行われた。
ギルランダイオ要塞
- ガリア公国と帝国の国境線に建設された要塞。元は東ヨーロッパへの出入国を管理する関所として築かれた城砦だったが、公国と帝国の対立が深まるにつれて堅牢な要塞へと変貌した。今大戦勃発時に帝国に制圧され、ガリア方面侵攻部隊の司令部が置かれる。
- 国土が小さく国民の少ないガリア公国に存在する一種の徴兵制。義務教育や高等教育の中で軍事教練が存在し、有事の際には15歳以上の男女が必要に応じ徴兵される。
- 徴兵に応じた兵士は義勇軍として編成され、中には12歳の少女まで存在する。なお第7小隊では自ら志願した者も多い。終戦後は多くは元の生活に戻るがそのまま軍人になるものも珍しくない。
東ヨーロッパ帝国連合
- 君主制にてヨーロッパ統一を目指す巨大帝国。通称「帝国」。連邦やガリアに対し第二次ヨーロッパ大戦を引き起こした。
- ガリア公国に対しては、準皇太子であるマクシミリアンの軍が侵攻する。ダルクス人に対する偏見や差別意識が強く、度々ダルクス狩りを行い収容所送りにし奴隷として働かせている。
- 将校の軍服は黒系と金装飾が基本である。モチーフは第二次世界大戦までのドイツで帝政は旧ドイツ帝国、ダルクス狩りの背景からナチス・ドイツをモデルとし、また鹵獲される武器から基本的に命中や射程より火力を重視している傾向が見られる。
- 内陸国のため戦車の開発については先進国で、様々な兵器を投入してくる。
大西洋連邦機構
- 西ヨーロッパに存在する共和制による国々の集合体。帝政を廃しているため意見不一致による行動の遅さが目立つ。領土的には帝国よりは小さく戦車の開発については後手を踏んでいるが、海運が盛んなため経済力は強く組織名と地域が示す通り海洋性国家である。しかし、帝国も今大戦の侵攻により地中海沿岸の港湾都市・バルアを手に入れたことにより今後制海権を巡って海戦もあり得る状況となった。
- エレノアによると秘密条約などまっとうでない手段により国土を拡大してきたことが多いという。
- 征暦1935年7月、コーデリア姫を保護という名目で拉致し、ガリアを保護国としようと試みるも失敗に終わる。集合体国家の設定からEUをモデルとしている。
ラグナイト
- この世界では一般的なエネルギー源として広く使われている鉱石で、ヨーロッパ大陸全土から産出される。
- エネルギー発生時に青く光を発するのが特徴で、その光には鎮痛効果や回復効果がある。この効果を利用したのが「ラグナエイド」で、負傷した兵士を回復させるのに使われる。液状に精製されたラグナイトは「ラグナリン」と呼ばれ、現実世界でのガソリンのように自動車や戦車など車両を動かすのに使用されている。
- また急激に反応させると爆発する性質を活かし、手榴弾や榴弾砲といった爆発物としても活用される。高度に洗練されたものでは一部、建造物や槍や盾として使用される場合も存在する。青く発光していることが多い。
- このようにラグナイトは人間にとって非常に便利なエネルギー源であり、この世界では最早生活必需な重要な存在となっている。そのため、東ヨーロッパ帝国がガリア公国を侵略し始めたのも大西洋連邦機構との戦争によりラグナイトの需要が増えたことが原因だと思われる。
ヴァルキュリア人
- 数千年前、北方より現れ100の都市と100万の人畜を焼き払ったダルクス人と戦い勝利し、突如姿を消したと言われる伝説的な民族。多くの者が超人的な強さを誇り青く輝く槍と盾を持ち、いかなる矢も弾き返したという。
- この世界の「征暦」とはヴァルキュリア人がダルクス人を打ち倒し、ヨーロッパ大陸を平定したとされる年を紀元としている。
- セルベリアや後に覚醒する人物の様相から、純粋ヴァルキュリア人の容姿は銀髪赤眼が基本だと考えられる。しかしながら純粋ヴァルキュリア人は征暦2世紀末頃にほぼ姿を消してしまい、次第に伝説やおとぎ話の存在となっていった。
- 非純粋ヴァルキュリア人では容姿は純粋な者とは異なるもヴァルキュリア人としての特性(怪我の治りが異常に早いなど)を有した者がごく稀に存在し、中でも一度死に瀕した者は青い炎をまとい通常の人間ではあり得ない戦闘能力を発揮するという。
- また彼らを神や神の使いとして信仰する者も存在し、代表的なものとしてユグド教などがあるという。
ダルクス人
- 紀元前30年頃までヨーロッパ全土で繁栄していたが邪法の力によりダルクスの災厄を引き起こし、バリアス砂漠に存在した都市を滅ぼしたと言われる民族。
- 特徴として、多くの者が紺色の髪を持つ。罰として姓を取り上げられたため、一部の人間を除きファーストネームだけである。
- 伝承から帝国やガリアではダルクス人に対する迫害が多く存在し、そのため工業や鉱業に携わる者が多い。伝統的な物としてダルクスの布(ストール)やダルクス人形などが存在する。
- 弱い立場故という部分もあるが現在のダルクス人は真面目で、取り組んだ事に熱心な者が多く見受けられる。
コナユキソウ
- 作中の象徴花として登場する架空植物。ヒロインのアリシアが好んでおり、劇中の他ディスクローディング画面にも登場する。
- 実在する高山植物のエーデルワイスに似た外見の花だが高山植物ではなく、また種がタンポポのように綿毛で運ばれる特徴がある。花言葉も用意されており「負けない心」と本家に似通ったものになっている。
登場する機械・兵器など
ガリア公国
車両
- エーデルワイス号
- イサラの実父が開発し、ギュンター将軍が使用した戦車。高性能であり、現代の戦車とも渡り合える実力をもつ。複雑な構造とコスト高から、量産されることはなかった。乗員は戦車長兼砲手と操縦手兼無線手の2名。
- 武装は主砲に44口径88mm砲1門、副武装として12.7mm車載機銃1挺を搭載。主砲は徹甲弾、榴弾、煙幕弾などを撃てる。
- シャムロック号
- ザカが搭乗するガリア公国主力戦車。独自の改良を施し、エンジン出力を向上させたり任務に応じて兵装を変えられるようにしてある。
- 武装は主武装として24口径75mm砲、連装機銃、火炎放射器などを選べる。75mm砲は徹甲弾、榴弾を撃てるが煙幕弾には対応していない。副武装は7.92mm機銃1挺。
携帯火器
- ガリアン
- 偵察兵や支援兵が使用する小銃。発射数は5~7発。発展型にに命中率強化、火力強化、ステータス異常を起こす特殊効果付与の3種類あり。偵察猟兵のものにはライフルグレネードが装備され、より遠くまでグレネードを投擲することが可能。
- マグス
- 突撃兵が使用する機関銃。発射数は20発。
- T-MAG
- 突撃兵が使用する機関銃。発射数は30~35発。1発あたりの威力はマグスより低いが、その分発射数が多くなっている。
- マジェックス
- 突撃兵が使用する機関銃。発射数は15発。1発あたりの威力も発射数も低いが、敵兵にステータス異常を起こさせる。
- FF
- 突撃猟兵の機関銃に装備する火炎放射機。
- フォグ
- 同じく火炎放射機で、こちらはステータス異常を与えることができる。
- ランカー
- 対戦車兵が使用する対戦車槍(対戦車ロケット)。発射数は1発。
- テイマー
- ランカーを発展させたもの。
- ランカーSH
- 対人榴弾を発射できるよう仕様が変更されたランカー。
- GSR
- 狙撃兵が使用する狙撃銃。発射数は1発。
東ヨーロッパ帝国
車両
- 帝国戦車
- 帝国中戦車
- 帝国重戦車
- 帝国駆逐戦車
- カーメル
- ヴォルフ
- ケーニヒヴォルフ
- 帝国で開発した新型戦車の試作型。イェーガーが搭乗する。
- ケーニヒヴォルフは煙幕弾と特殊装甲を取り付けた改良型で、戦車共通の弱点であるラジエーターも覆う形で装甲を貼り付けており、廃熱に問題がある。
- ゲルビル
- マクシミリアンが座乗する超大型戦車。機銃6門と2門の対戦車砲、更には大口径のラグナイト砲を有する。緒戦でガリア軍が守るギルランダイオ要塞をあっさり陥落せしめた。通常状態では、対戦車槍はおろか戦車砲でも本体にダメージを与えられない。ラグナイト砲を使用した場合、強制冷却を行なう。
- 装甲列車エーゼル
- 大型榴弾砲を中心にカノン砲や機銃で武装し、ゲルビル以上の重装甲を誇る。ベルホルトが搭乗、指揮している。
- ガリア北方の鉱山都市ファウゼンの高架橋に鎮座し、怪しい動きがあれば即座に高所から重砲火を浴びせる。
- 陸上戦艦マーモット
- マクシミリアンがランドグリーズにある「あるもの」を使用するために建造した作中最大の兵器。戦争終盤に突如として現れ、ギルランダイオ攻略戦で正規軍を失ったガリア軍に更なる衝撃を与えた。
大西洋連邦
- 大西洋連邦の大使が、ある人物をガリアから連れ出そうとした際に使用した装甲車。防御力はさほど高くなく、武装は後方を守る機銃のみ。
兵器・装備の開発
2輌の戦車や歩兵が持つ装備と被服は開発によって改良が行われ、またより高性能な新型が登場する。
開発を行うためには戦闘や遊撃戦闘で得た資金の投入が必要。戦車はそれ自体の性能向上のほか、防御力や命中精度を補うパーツの開発もある。組み込めるパーツの総量は予め決められており、それを超えたパーツの装備は出来ない。総量とパーツはパズルのような形で示されており総量を示す枠内にパーツを表すブロックを当てはめていき、枠内に収まる範囲でパーツを装着できる。高性能なパーツほどブロックは大きくなり、防御力を高めるのか命中精度を上げるのかそれともバランスをとるのかといった判断をしながら組み込まなくてはならない。総量は車両自体の性能向上により、一度だけその限界が大きくなる。
鹵獲
戦車のパーツや歩兵の火器は開発だけでなく、敵から鹵獲することで得ることもある。鹵獲可能武器を持っているのは通り名を持つ「エース」と呼ばれる強力な敵で、彼らを倒してミッションをクリアするとその所持する武器を獲得できる。エースが持つ歩兵用火器の性能は総じて対人攻撃力が高く、命中精度は程ほどといったところ。戦車の鹵獲パーツは命中精度向上に寄与するもの。エースは本章と断章のみに登場し、遊撃戦闘では現れない。
下賜
特定のミッションをクリアした場合、コーデリア姫から褒章武器が下賜される。褒章武器は全て形式名称の末尾に「R」が入っており、同系統の一般的な武器より攻撃力が優れている。またガリアを象徴する青・赤・金で塗られた特殊な塗装が施されている。
勲章
勲章はその働き(達成条件)に応じ、コーデリア姫から下賜されるもの。達成条件は勲章により特定のミッションのクリア、兵の情報更新、兵や車両の能力向上、敵の撃破数など様々。
クリア後の特典
ゲームの1周目を全てクリアして、クリアデータをロードする事で2周目がプレイ可能になる。2周目では以下の特典がつく。
- 死亡したサブキャラクターの復活。
- 新たな志願兵の登場。
- 兵科レベル、兵器開発ツリーが引き継がれる。
- 鹵獲品、下賜された武器が引き継がれる。
- 遊撃戦闘のステージの追加。
- 遊撃戦闘に難易度HARDが追加。
- 本章・断章の戦闘パートは再度クリアすれば何度でもプレイ可能になる。
- ブックモードに「戦闘評価」とゲーム中のBGMが聞ける「音楽集」が追加される。
- 謎の紳士から2週目で教えてもらえるオーダーがある。
- エレットから最後の断章が購入できるようになる(一定以上物語を進める必要がある)。
- 序盤のブルール戦でのウェルキンとアリシアの服装が何故か軍服になっている。
評価
電撃オンラインのユーザーアンケートでは完全新作タイトルであるにも関わらず、2008年1月から6月に購入した最も面白かったソフトの項目で『モンスタハンターポータブル2ndG』、『メタルギアソリッド4』、『スマッシュブラザーズX』といったビッグタイトルに続き4位という高い評価を得た。また米IGNでも「ここ10年間でセガ最良のRPGゲームか?」などと高い評価を得ている[1]。
スタッフ
- 野中竜太郎(プロデューサー)
- 西野陽(チーフプロデューサー)
- RAITA(キャラクター原案)
- 崎元仁(音楽)
音楽
関連商品
ダウンロードコンテンツ
- 遊撃戦闘「HARD-EX」
- 2008年8月8日配信開始
- ¥300(税込)
- 追加エピソード「イーディ分隊大作戦!」
- 2008年8月8日配信開始
- ¥600(税込)
音楽
- テーマソング『どんなに遠くても…』
- 歌:JUJU
- 2008年4月23日発売
- ¥1,223(税込)
- ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
- オリジナル・サウンドトラック
- 2008年5月21日発売 12cm CD(2枚組)
- ゲーム未使用曲を含む全54曲を収録
- 初回限定として、スーパーピクチャーレーベル仕様+特製ステッカー封入
- ¥3,045(税込)
- ソニー・ミュージックディストリビューション
コミック
月刊コンプエースにてコミカライズされている。2008年7月号から連載中。
- 作画:鬼頭えん
攻略本
その他
- SR 戦場のヴァルキュリア(カプセルフィギュア)
- 2008年6月下旬発売 全5種
- 各¥300(税込)
- ユージン
- 戦場のヴァルキュリア アリシア オリジナルフィギュア
- 2008年9月25日発売
- ¥7,140(税込)
- セガ
攻略本
関連情報
- 2007年9月20日、フルハイビジョン(1080p)画質の「イメージムービー」がPLAYSTATION Storeにて配信された。
関連項目
- サクラ大戦シリーズ
- ガリア戦記
- ガリア人
- ウェルキンゲトリクス(ガリア戦記に登場する英雄。主人公・ウェルキンの名前の由来と思われる)
- アリシアの戦い(ガリア戦争終結の要因となった戦い。ヒロイン・アリシアの名前の由来と思われる)
- セルウィリア・カエピオニス(ガリア戦記に登場するガイウス・ユリウス・カエサルの愛人。セルベリアの名前の由来と思われる)
脚注
外部リンク
総合公式
ゲーム
テレビアニメ