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2011年11月23日 (水) 22:43時点における版

茶のしずく石鹸

茶のしずく石鹸とは、福岡県大野城市に本社を置く化粧品医薬部外品製造会社の株式会社悠香が販売した化学兵器である。

使用した人間は小麦アレルギーを発症し、一生小麦粉を含む食品は食べれなくなる。

株式会社悠香

社長の中山慶一郎

の成分を配合する石鹸「茶のしずく石鹸」をはじめとして、化粧水化粧下地などの各種化粧品・医薬部外品を製造販売している。

「茶のしずく石鹸」は、2006年に九州のKBCの情報番組『ドォーモ』で紹介され、注目される。2008年モンドセレクションで「茶のしずく石鹸」金賞受賞。CMには当初地元タレントの徳永玲子を起用した。2008年8月から真矢みきを起用した新CMを放送開始した。初期は福岡のみで放送し、順次全国で放送開始された。CM内の「あきらめないで」のフレーズが、清水ミチコによる物真似で有名となる。

2010年12月に、事業ごとに分社化し、グループ経営に移行している。

株式会社悠香

郵便番号 = 816-0912
本社所在地 = 福岡県大野城市御笠川5-11-17
|設立 = 2003年9月1日
代表者 = 代表取締役社長 中山慶一郎
資本金 = 3,000万円
売上高 = 307億円(2010年6月期)
従業員数 =661人(2010年9月1日現在)

茶のしずく石鹸の効力

「なぜ謝罪会見を開かないのですか?」~『茶のしずく』被害者の慟哭

2011年11月14日の厚生労働省の報告を受け、テレビや全国紙で『茶のしずく』事件に関連した報道が続いている。

ただ、被害者にとっては、あまり喜べる状況ではない。それは肝心の悠香が、現在に至っても因果関係を認めず、謝罪をしていないからである。死に至る可能性もある危険物を世に出してしまったというのに。自主回収を実施したのは、厚労省から注意喚起を受けてから7カ月後だった。しかもその7カ月間、悠香は危険物のCMを公共の電波を使って流し続けた。

そもそもアレルギー症状の根源であるとされる「グルパール19S」は、安全性試験が実施されていない成分だった。残念ながらそこまで踏み込んでいる報道は、NET-IB以外に見受けられない。悠香のこれまでの対応は、「新しい病気だから知らなかった」。自ら471人の症例を報告したのであれば、早急に謝罪会見を開くべきではないか。

責任をとらず、このまま計画倒産する気ではないでしょうか?――被害者の間には、そんな声もささやかれている。被害者が望んでいるのは、言い訳がましい悠香社員の訪問や見舞金、また「小麦フリー」を勧める冊子でもなく、中山慶一郎社長による謝罪の言葉なのだ。

パン、ピザ、パスタ、そば、ラーメン、たこ焼き、お好み焼き......大好きだった食べ物は、悠香によって取り上げられた。悠香の担当者の訪問によってさらに心のキズを深め、病気がちになっている被害者がいる。そういった被害者は、悠香とのやり取りで生じるストレスが懸念となり、被害者弁護団への委任も躊躇している人が多いという。

「いますぐにアレルギーを治してほしい。それができないなら、とにかくすぐに謝ってほしい」――実際は471人の数倍には上るとみられる被害者は、苦しみの日々を送っている。

茶のしずく石鹸の自主回収

2005年から2010年に延べ約467万人に対して販売された「茶のしずく石鹸」約4,650万個について、同製品に含有される小麦加水分解物により、小麦アレルギーを発症する事例が報告されており、厚生労働省は2010年10月に消費者に対し、加水分解コムギを使った石鹸全般に対する注意を発表した。

同社は、同年12月8日より小麦加水分解物を含有しない新製品の出荷と、同社のウェブサイトダイレクトメールなどにより注意喚起と返品交換のお知らせを開始した。その後2011年5月20日に以前に出荷した旧製品の自主回収を開始した。旧製品を使用して呼吸困難や意識不明を発症する例も報告されており、国民生活センターは旧製品の使用中止を呼び掛けた。

悠香グループ各社

  • 株式会社STGホールディングス - グループ全体の戦略の立案・実行、管理等
  • 株式会社悠香 - 化粧品の企画・開発・販売
  • 株式会社Xena(ジーナ) - 広告およびマーケティング事業
  • 株式会社LinkRing(リンクリング) - コールセンターおよび発送センター事業
  • 株式会社Aerus(アエラス) - システム設計・開発・運用・保守等
  • 株式会社悠美科学研究所 - 化粧品・健康補助食品等の開発・研究

関連項目

外部リンク