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従来、名前の漢字表記は「金正'''雲'''」(チョソングル:<font lang=ko>김정'''운'''</font>)とされていたが、現在の呼称とは異なるとされる。[[#名前について]]参照。 | 従来、名前の漢字表記は「金正'''雲'''」(チョソングル:<font lang=ko>김정'''운'''</font>)とされていたが、現在の呼称とは異なるとされる。[[#名前について]]参照。 | ||
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2010年10月1日 (金) 17:24時点における版
金正恩(김정은、1983年1月8日[1] - )は、朝鮮民主主義人民共和国の最高指導者金正日の三男。朝鮮人民軍大将、朝鮮労働党中央委員会委員、朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長。 党内序列第5位。母は高英姫。異母兄に金正男(長男)、同母兄に金正哲(次男)、同母妹に金英順がいる。金正日総書記の後継候補として有力視されている。
従来、名前の漢字表記は「金正雲」(チョソングル:김정운)とされていたが、現在の呼称とは異なるとされる。#名前について参照。
来歴
スイスのベルン国際学校にパク・ウンという偽名で北朝鮮大使館から通っていた[2]。よって、フランス語が堪能で、その他中国語やロシア語、ドイツ語、英語[3]も理解すると言われている。党・軍の職務についているかは正式なことは不明であるが、「国防委員長代行」という職位についていることが複数の証言で明らかになった[4]。
北朝鮮では最高指導者の地位が金日成から実子・金正日に継がれた経験があるため、日本、韓国などのメディアでは金正日の後も指導者の地位が世襲されると前提にした報道が多い。そのため、日韓のメディアにおいては金正日の後継者が誰なのかがしばしば話題にされており、三男である金正雲の名前も挙げられることがある。
NGO「国際人権協会」のフィリップ・ホーによれば、正雲がスイスで通っていたのはローザンヌ大学であるとし、2008年8月15日に北朝鮮に帰国した正雲が、平壌市内をハーレー・ダビットソンで走行中に交通事故を起こし、再起不能の重症に陥ったと主張している[5]。 世襲を正当化する理論は、金正日が1974年に発表した「10大原則」中の記述『偉大な首領金日成同志が開拓なっさった革命偉業を代を継いで最後まで継承し、完成しなければならない』が論拠となっている。
2008年8月に金正雲が交通事故で重傷に遭い再起不能に近い後遺症を負ったとの報道があったが定かではない。ただ、この事故によって金正雲を最も寵愛していた、金正日は衝撃を受けこの直後、脳出血を伴う重大な疾病の引き金になったことと無縁でないとされ交通事故原因説は信憑性が高い。次男の金正哲は性ホルモンのバランスが崩れ容姿が乳房が膨らむなど指導者レースに失格とされ、長男の金正男も放浪癖があり突然、日本に入国するなど報道されたことがある。中国では最近、長男金正男を象徴的な後継者とするならば引き続き北朝鮮を支援する動きもあったが、その際の指導者は娘婿の張成沢との集団指導体制となろうと報じられていた。
後継者指名を伺わせる具体的な動き
2009年1月15日、金正日が金正雲を後継者として指名したとの報道が韓国の聯合ニュースによってなされた[6][7]。
2009年2月15日、韓国の聯合ニュースの報道によれば、金正日の健康が悪化した際、義弟の張成沢が金正日に正雲を後継者にするよう働きかけたという[8]。
2009年6月2日、韓国の東亜日報は5月25日の核実験後に、正雲が後継者に選ばれたことを在外公館に通知した事実が確認されたと報じた[9]。
写真
金一家の息子の存在およびそれを証明する写真は、特に北朝鮮国内では最高機密とされ、出回ることがなかったが、2009年1月16日のニュース番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系)で、10歳の頃の正雲の写真が公開された。幼少期の写真しか明かされていないため現在の容姿は不明だが、金正日の元専属料理人の藤本健二は正雲の18歳当時の顔立ちはプロゴルファーの片山晋呉にそっくりであると証言している[10]。その後2009年6月頃から、JNNや読売新聞がスイスのインターナショナルスクール時代(10代半ば)の正雲の写真を公開して大きな話題になった。
しかしながら成年後の顔写真は未だに公開されておらず、上述の10歳のときの顔写真から26歳の顔を推定した合成写真がアメリカの公開情報センターによって作成されるなど、謎に包まれた存在である[11]。
人物
スポーツ好きで分野を問わず全般的にこなす。特にバスケットボールを好み、専用の体育館があるほど。どんな遊びの試合であっても終了後には必ず反省会を行い自分と一緒のチームになった人にアドバイスを送ることを忘れない、という彼の人柄を表すエピソードが聞かれる[10]。温厚でクラスメートからの人望が厚かったという証言もある。
007シリーズの映画が好きだとも言われている。またスイスのインターナショナルスクール時代のクラスメートの証言によれば、日本やアメリカのマンガが好きでよく読んでいたという。さらに正雲とクラスメートが描いたバッグス・バニーのイラストが残されている。
藤本健二は、金正日が北朝鮮の最高幹部が集まった席で「(次男の)正哲は(自分と違って)ハートが弱くて気が小さくダメな奴だ。しかし、正雲は何故か私によく似ている」といい正雲をほめ称える姿を何度も目撃したという[12]。また、「小さな大将同志」と呼んだところ「俺は幼稚園児か」と激怒したため、それからは「大将同志」と呼んでいたとも証言している[1]。
名前について
名前については、長らく「김정운」(Gim Jeong-un,金正雲)とされてきたが、近年では正しくは「김정은」(Gim Jeong-eun)ではないかという説も浮上している[13](カタカナの表記は従来と同じくキム・ジョンウンだが、ハングル表記、発音、漢字表記は異なる)。その場合、漢字表記は金正銀もしくは金正恩ではないかと推測されており[14]、2009年10月7日には韓国の統一部がハングル表記を変更すると発表した[15]。これを受け、朝日新聞[16]、東京新聞[17]、読売新聞[18]は、表記を「金ジョンウン」に変更すると発表した。また、毎日新聞は、北朝鮮関係者の多くが適切と証言しているとして、「金正銀」という表記を採用している[19]。
2010年10月1日 朝鮮中央通信により、ジョンウン氏の漢字表記を「正恩」とすると発表された。
脚注
bg:Ким Чен Унcs:Kim Čong-un de:Kim Jong-unes:Kim Jong-un fi:Kim Jong-un fr:Kim Jong-un he:קים ז'ונג-און hu:Kim Dzsongun ko:김정은 (1983년) nl:Kim Jong-un no:Kim Jong-un pl:Kim Dzong Un pt:Kim Jong-un ru:Ким Чон Ун sv:Kim Jong-un th:คิม จองอัน vi:Kim Jong-un
zh:金正雲- ↑ 1.0 1.1 2009年7月2日放送『NNN News リアルタイム』より。なお、1984年生まれとする説もある。
- ↑ 「金正雲は日本の漫画好き、韓国の学生とも親しく」 中央日報 2009.06.08
- ↑ 金正雲氏:写真を入手 10代のスイス留学当時 毎日新聞 2009年6月14日
- ↑ (2009-06-20) 北朝鮮:正雲氏「国防委員長代行」に 最高ポストを補佐 毎日新聞 [ arch. ] 2009-06-20
- ↑ 月刊WILL 2008年11月号 『心筋梗塞で再起不能 「金正日後」の極秘情報』より。
- ↑ (2009-01-15) 金正日総書記が三男を後継者に決定、党に指令=報道 (日本語) REUTERS 2009-01-15 [ arch. ] 2009-01-16
- ↑ (2009-01-15) 金総書記後継に三男・正雲氏決定か、情報筋伝える (日本語) 聯合ニュース 2009-01-15 [ arch. ] 2009-01-16
- ↑ (2009-02-25) 金総書記義弟が決定的影響=後継体制で「摂政」に (日本語) 聯合ニュース 2009-02-25 [ arch. ] 2009-06-06
- ↑ (2009-06-06) 北、三男・金正雲氏を後継者指名か 韓国政府が議員に伝える (日本語) MSN産経ニュース 2009-06-06 [ arch. ] 2009-06-06
- ↑ 10.0 10.1 2009年6月3日放送回『情報ライブ ミヤネ屋』より
- ↑ (2009-07-25) 金正雲氏、26歳の顔?…米機関が合成写真 YOMIURI ONLINE 読売新聞社 [ arch. ] 2009-07-25
- ↑ 2009年6月10日放送回『情報ライブ ミヤネ屋』より
- ↑ 金正日三子名字经证实是“正银”(中国語) 明報 (2009-09-25) 2009-10-07 閲覧 において김정은 (Kim Jong-eun)と書かれた宣伝ポスターの写真が根拠として引用されている。
- ↑ (2009-09-12) 金総書記三男の名前は「正雲」じゃなかった!? 朝鮮日報 [ arch. ] 2009-09-12
- ↑ (2009-10-07) 金総書記三男のハングル表記変更=「正雲」とは異なる-韓国政府 共同通信 [ arch. ] 2009-10-07
- ↑ 「金総書記の三男は「ジョンウン」氏 漢字表記分からず」 asahi.com、2009年10月8日。
- ↑ 「金総書記三男の表記変更 金正雲→金ジョンウン」 TOKYO Web、2009年10月8日朝刊。
- ↑ 「韓国統一省、金総書記三男の名前表記を変更」 YOMIURI ONLINE、2009年10月7日。
- ↑ 北朝鮮:金総書記に三男同行 初の公式文書 毎日jp、2009年11月29日