「マツダ・ボンゴ」の版間の差分

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'''ボンゴ'''(BONGO)は、[[マツダ]]が製造・発売しているキャブオーバーまたはセミキャブオーバーワンボックスカーである。
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'''ボンゴ'''(BONGO)とは、[[マツダ]]が製造・発売している[[キャブオーバー]]スタイルの[[ワンボックスカー|ワンボックス]][[ライトバン|商用車]]ならびに派生車種の[[ミニバン|乗用車]]、および[[貨物自動車|トラック]]である。現在は[[ライトバン|バン]]タイプは[[日産・NV200バネット|NV200バネット]]の[[OEM]]。
  
== 概要 ==
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==概要==
日本初のキャブオーバー1BOXカーである。以前はワゴンも発売されていたが、現在はバン、トラックのみの販売となっている。また、後輪ダブルタイヤはこのクラスではボンゴ及びボンゴのOEMのみ設定がある。
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商用車用途をメインとしたキャブオーバースタイルのワンボックス車である。以前はワゴンも販売されていたが、現在は[[ライトバン|バン]]、[[貨物自動車|トラック]]のみの販売となっている。また、後輪小径ダブルタイヤは、このクラスではボンゴ及びボンゴのOEM車のみの設定となっている。
  
海外ではEシリーズとして販売されている。
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初代は小型ワンボックスバンとして当時のベストセラーであり、ワンボックスカーの代名詞としてその名を広く浸透させた。かつて、自動車のスタイルの呼称である、ワンボックスカーという名称が一般に定着する以前は「ボンゴ型車」や「ボンゴ車」と呼ばれ、'''「○×(社名)が出したボンゴの名前は?」'''と言われたほどである。
  
== 歴史 ==
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3代目と同時に発売された[[フォード・スペクトロン]]をはじめ、[[OEM]]供給による数多くの[[姉妹車]]([[バッジエンジニアリング]])が存在する。
初代(1966~1977年)
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*初代ボンゴ
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**[[1966年]]登場。駆動方式はRR。サスペンションは4輪独立懸架を採用。トラック、バン、コーチ(ワゴン)がラインナップされた。 初期は800ccのガソリンエンジンを搭載されていたが、2年後の1968年には1000ccにアップされた。
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2代目(1977~1983年)
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[[トヨタ自動車]]が[[2007年]]7月に[[トヨタ・タウンエース|タウンエース]]・[[トヨタ・ライトエース|ライトエース]]を受注を一時中断したため、新型が登場するまでの2007年12月までの5ヶ月間は、このクラスの商用車(ワンボックスバン・トラック)の生産はマツダ1社による独占状態となった。(※同期間の当クラスの商用車は、ボンゴ3姉妹(マツダ・ボンゴ、[[日産・バネット]]<ref>後に[[日産・NV200バネット|NV200バネット]]として再び自社生産に</ref>、[[三菱・デリカ]]<ref>現行車種はNV200バネットの[[OEM]]</ref>)のみ)
  
*[[1977年]]9月登場。駆動方式をRRからFRに変更。全車リヤタイヤをダブルタイヤ化。トラックは「ボンゴワイドロー」の名称で販売された。
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日本国外では'''Eシリーズ'''として販売されている。バンは[[中東]][[東南アジア]][[フォード・モーター|フォード]][[自動車ディーラー|ディーラー]]へも[[OEM]]供給され、'''Jシリーズ'''や'''エコノバン'''として販売されている。これまで含めると「ボンゴ3姉妹」がさらに「ボンゴ4姉妹」になる。
*[[1978年]]3月、「ボンゴマルチバン」「ボンゴマルチワゴン」を追加。
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*[[1979年]]4月、フロントマスクのデザインを変更したマツダオート店向けの[[姉妹車]]、ボンゴボンディを追加。
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*[[1979年]]10月 2200ディーゼル搭載車発売。バンとトラックは54年排出ガス規制適合。
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*[[1981年]]1月、マイナーチェンジ。ヘッドライトを丸型二灯→角型二灯に、テールランプのデザイン変更。サンルーフ、回転対座シートなどを装備した上級グレード「ウェストコースト」を設定。
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マツダと提携関係だった[[韓国]]・[[起亜自動車]]でもライセンス生産が行われ、農業用トラックとして「セレス」の名称が与えられたモデルも存在した。
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3代目(1983~1999年)
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==ボンゴの歴史==
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===初代(1966年-1975年)===
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{{Infobox_自動車のスペック表
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| 車種= 乗用車
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| 車名= マツダ・ボンゴ(初代)
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| 1枚目画像の説明=
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| 1枚目画像名=Mazda-BONGO-1st-generation01.jpg
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| 2枚目画像の説明=
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| 2枚目画像名=
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| 3枚目画像の説明=
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| 3枚目画像名=
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| 販売期間=1966年-1975年
 +
| 乗車定員=2-8人
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| ボディタイプ=4ドア[[キャブオーバー]]スタイル[[ワンボックス]]<br />4ドア[[キャブオーバー]]スタイル[[ライトバン]]<br />2ドア[[キャブオーバー]]スタイル[[貨物自動車|トラック]]
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| エンジン=水冷直立4シリンダーOHV
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| トランスミッション=前進4段(2,3,4シンクロメッシュ)、後退1段
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| 駆動方式=[[リアエンジン|R]][[後輪駆動|R]]
 +
| サスペンション=独立懸架コイルバネ(前・後)
 +
| 全長=3,770mm
 +
| 全幅=1,500mm
 +
| 全高=1,700mm
 +
| 最低地上高=205mm
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| ホイールベース=2,000mm
 +
| 車両重量=885kg(バン)910kg(コーチ)775kg(トラック)
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| 最小回転半径=4,1mm
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| 同車台=
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| 自由項目1(項目名)=
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| 自由項目1(内容)=
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}}
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[[1966年]]5月登場。ボディーはキャブオーバースタイルであるが、[[リアエンジン]][[後輪駆動]](RR)で、サスペンションは4輪独立懸架を採用。トラック、バン、コーチ(ワゴン)がラインナップされた。
  
*現在、歴代ボンゴの中でモデルライフが一番長い。
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初期はファミリアと共通の800ccアルミエンジンであるが出力は変更され 37ps/5000rpm 6.3kg-m/3000rpm のガソリンエンジンを搭載されていたが、2年後の[[1968年]]4月には1000ccにアップされた48ps/5500rpm 7.7kg-m/2500rpmのガソリンエンジンを搭載。「ボンゴ1000」という名称で発売していた。
*バブル経済の中、マツダが立ち上げたブランド「ユーノス」向けのユーノスカーゴも存在した。(ユーノス・ユーノスカーゴ自体は、1996年のユーノスブランド廃止と共に消滅した)
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*[[1990年]]マイナーチェンジ。
+
*[[1994年]]日産自動車に対し、ボンゴバン・トラックの供給を開始した。
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*[[1995年]]ワゴンがモデルチェンジし、ボンゴフレンディとなる。詳しくは、ボンゴフレンディを参照。ワゴンも継続生産されたが[[1998年]]に製造中止となった。
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*[[1996年]]マイナーチェンジ。
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*プラットフォームは[[マツダ・SSプラットフォーム]]が用いられていた。
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*[[ディーゼル車]]は黒煙排出量がとても多い。
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*[[特装車]]としてバンベースの[[高所作業車]]が存在する(儀装は[[新明和工業]])。
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*起亜自動車ではワゴンが「ベスタ」、バン・トラックが「ワイドボンゴ」としてライセンス生産が行われた。なお、[[1997年]]にフルモデルチェンジが行われ「ボンゴフロンティア」となるが、オリジナルのボンゴとはプラットフォーム以外関連性は無い。[[2004年]]には更にモデルチェンジが行われ「ボンゴIII」となり、親会社の[[現代自動車]]の「ポーターII」と兄弟車となった。
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4代目(1999年~)
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*日産自動車・バネット(マツダ・ボンゴのOEM)
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*[[6月17日]]に16年ぶりのフルモデルチェンジを実施。
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**4代目ボンゴとしてフルモデルチェンジされたものの、当時のマツダの経営事情の厳しさからコスト削減を余儀なくされ、商用車に最も求められる耐久性と機動性で定評のあるそれまでの3代目ボンゴをベースに、前面の衝撃吸収スペースを確保し衝突安全性を高めて、新衝突安全基準に適合させた外観デザインへの変更、内装インパネの造形変更、デザインは旧型をベースとした現代風のデザインへの変更など、事実上のビックマイナーチェンジ的なフルモデルチェンジである。
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*[[1999年]]11月三菱自動車工業に対し、全モデルの供給を開始した。
+
*[[2003年]]12月には排ガス規制に対応した触媒などを搭載したコモンレールディーゼルターボモデルを発売した。(自動車NOx・PM法適合車)
+
*現行のボンゴでは乗用ナンバーのワゴンが未設定であるが、自家用車として兼用している中小の自営業者の需要にも応える為、外観や装備を充実させたワゴン風の上級グレードが設定されている。
+
  
== ボンゴブローニィ ==
+
車体は全長3770mm 全幅1500mm 全高1700mmと、現在の軽自動車の全長を長くした程度である。
*[[1983年]]にボンゴの全幅とホイールベースを延長したモデルとして登場、登場から24年が経過した現在もマイナーチェンジを重ねつづけながら生産が続けられている長寿モデルである。[[1995年]]のボンゴフレンディ登場により、ワゴンが廃止された。
+
*[[1999年]]にボンゴがフルモデルチェンジをしたが、ボンゴブローニイはマイナーチェンジにとどまった。ただしドアやハッチなどの一部パーツは4代目ボンゴと共通である。
+
*トラックも長年ラインナップされていたが[[2000年]]に[[マツダ・タイタンダッシュ|タイタンダッシュ]]が登場したため絶版となった。
+
最大1250kg積載可能であることからライバルは[[トヨタ・ハイエース]]、[[日産・キャラバン]]となる。三菱には[[三菱・デリカ|三菱・デリカカーゴ]]としてOEM供給されているが、日産にはキャラバンがあるためOEM供給されていない。
+
  
== 車名の由来 ==
+
だが[[オイルショック|第1次オイルショック]]後のマツダの経営危機等により、[[自動車排出ガス規制|51年排出ガス規制]](A-/B-)への対応は行われず、[[1975年]]で生産はいったん中止となった。
英語で大カモシカを表し、マツダが日本で初めて実現した1BOXカーを、堂々とした大カモシカにたとえて命名。
+
  
== 販売店 ==
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{{-}}
*マツダ店
+
*[[マツダアンフィニ|アンフィニ店]]
+
  
== ライバル車種 ==
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===2代目 BA2系(1977年-1983年)===
*[[トヨタ・タウンエース|タウンエース&ライトエース]]
+
{{Infobox_自動車のスペック表
 +
| 車種= 乗用車
 +
| 車名= マツダ・ボンゴ(2代目)
 +
| 1枚目画像の説明=前期型 トラック
 +
| 1枚目画像名=Mazda Bongo 201.JPG
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| 2枚目画像の説明=後期型 ワゴン ウエストコースト
 +
| 2枚目画像名=BONGO-K-BA2-01.jpg
 +
| 3枚目画像の説明=
 +
| 3枚目画像名=
 +
| 販売期間=1977年-1983年
 +
| 乗車定員=2-10人
 +
| ボディタイプ=4ドア[[キャブオーバー]][[ワンボックス]]<br />4・5ドア[[キャブオーバー]][[ライトバン]]<br />2ドア[[キャブオーバー]][[貨物自動車|トラック]]
 +
| エンジン=
 +
| トランスミッション=
 +
| 駆動方式=[[後輪駆動#フロントエンジン・リアドライブ方式|FR]]
 +
| サスペンション=前:[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウイッシュボーン]]<br />+[[トーションバースプリング]] <br>後:[[リーフ式サスペンション|固定車軸+半だ円板ばね]]
 +
| 全長=3,995-4,455mm
 +
| 全幅=1,620mm
 +
| 全高=1,850-1,990mm
 +
| 最低地上高=
 +
| ホイールベース=2,155mm
 +
| 車両重量=
 +
| 同車台=
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| 自由項目1(項目名)=
 +
| 自由項目1(内容)=
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}}
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*[[1977年]]9月、トラックがフルモデルチェンジでひとまわり大きくなって2年ぶりに登場。駆動方式を[[後輪駆動#リアエンジン・リアドライブ方式|リアエンジンリアドライブ(RR)]]から[[後輪駆動#フロントエンジン・リアドライブ方式|フロントエンジンリアドライブ(FR)]]に変更。全車リヤタイヤを小径ダブルタイヤ化し、荷台からホイールハウスを無くした。トラックは「ボンゴワイドロー」の名称で販売された。エンジンはTC型1.3L 77ps/10.7kg-mとNA型1.6L 82ps/13.5kg-mのガソリンエンジン二機種。
 +
*車体は標準ボディの全長3995mm/全幅1620mm/全高1850mm・積載量750kg、ロングボディの全長4445mm・積載量1000kgがあり、標準が1.3L、ロングが1.6Lのエンジンを搭載した。ボンゴで採用された後輪小径ダブルタイヤによる低床化は、その後の同クラスのライバル車達にも波及した。
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*[[1978年]]1月、[[CM]]キャラクターに[[タイタン]]シリーズ同様[[山城新伍]]を起用([[1984年]]まで)。後輪小径ダブルタイヤによる「まっ平らフロア」の「ボンゴマルチバン」と「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」を追加。バンはトラックと同様の車体寸法に積載量(600kg積、850kg積)により、2種類の[[ホイールベース]]がある。ルーフは当初、標準ボディは標準ルーフ、ロングボディがハイルーフであった。キャッチコピーは'''「これからはマルチバンの時代」'''。「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」は、ロングホイールベースの[[シャシ (自動車)|シャシ]]に6人乗りキャビンと750kg積荷台を乗せ、1.6Lのガソリンエンジンを搭載している。廉価で乗車[[定員]]が多いことから、建設業界には人気があった。
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*1978年10月、9/10人乗りの「ボンゴマルチワゴン」を追加。 標準ボディーとロングボディーがあり、ロングには4列シートの10人乗りもある。乗車定員の増加とデュアルクーラーで増える負荷に対応し、1.8L 95ps/15.2kg-mの VC型エンジンを搭載。
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*[[1979年]]7月、フロントのデザインを変更した[[マツダアンフィニ|マツダオート店]]向けの[[姉妹車]]、ボンゴボンディを追加。
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*1979年10月、同クラスの1BOXカー初の[[ディーゼル自動車|ディーゼル車]]、S2型 70ps/14.5kg-mの2.2L[[ディーゼルエンジン]]搭載車を発売。バンとトラックは昭和54年[[自動車排出ガス規制|排出ガス規制]]適合。バンのガソリン車は、排出ガス規制での出力低下を補うため1.3Lから1.4Lへ排気量を拡大し、76ps/11.8kg-mの UC型に変更された。
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*[[1980年]]2月、マルチワゴンに2.2Lディーゼル車を追加。
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*[[1981年]]1月、マイナーチェンジ。[[前照灯|ヘッドランプ]]を[[SAE規格|規格型]]の丸二灯から、規格型の角二灯へと変更し、同時に[[ダッシュボード (自動車)|インパネ]]のデザインも変更する。バン/ワゴンは[[尾灯|リアコンビランプ]]のデザインとナンバープレートの位置変更。電動サンルーフ、[[回転対座シート]]などを装備した上級グレードの「ウェストコースト」を設定。ボンゴとボンゴボンディは[[フロントグリル]]のデザインが異なる。
 +
*マツダと提携関係だった[[韓国]]・[[起亜自動車]]でも[[ライセンス生産]]が行われ、農業用トラックとして「セレス」の名称が与えられたモデルも存在した。
 +
*当時経営の行き詰まったマツダの救世主となり、1978年から1980年まで、国内マツダ[[自動車ディーラー|ディーラー]]の最量販車であった(1980年以降はFFファミリアが取って代わる)。
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== [[OEM車]] ==
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===3代目(1983年-1999年)===
*[[日産・バネット]]
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{{Infobox_自動車のスペック表
*[[三菱・デリカ|三菱・デリカシリーズ]]
+
| 車種= 乗用車
 +
| 車名= マツダ・ボンゴ(3代目)
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| 1枚目画像の説明=ワゴン WAUX(ワウー)
 +
| 1枚目画像名=Mazda Bongo Wagon 301.JPG
 +
| 2枚目画像の説明=トラック前期型
 +
| 2枚目画像名=Mazda Bongo.jpg
 +
| 3枚目画像の説明=
 +
| 3枚目画像名=
 +
| 販売期間=1983年-1999年
 +
| 乗車定員=2-9人
 +
| ボディタイプ=4ドア[[キャブオーバー]][[ワンボックス]]<br>4・5ドア[[キャブオーバー]][[ライトバン]]<br>2ドア[[キャブオーバー]][[貨物自動車|トラック]]
 +
| エンジン=1.5L OHC 水冷[[直列4気筒]] (D5)<br>1.8L OHC 水冷[[直列4気筒]] (F8)<br>2.2L OHC 水冷直列4気筒ディーゼル (R2)
 +
| トランスミッション=5速[[MT]]/4速[[オートマチックトランスミッション|AT]]
 +
| 駆動方式=[[後輪駆動#フロントエンジン・リアドライブ方式|FR]]/[[4輪駆動|4WD]]
 +
| サスペンション=前:[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウイッシュボーン]]<br />+[[トーションバースプリング]] <br>後:[[リーフ式サスペンション|固定車軸+半だ円板ばね]]
 +
| 全長=4,230-4,475mm
 +
| 全幅=1,630-1,690mm
 +
| 全高=1,835-1,980mm
 +
| 最低地上高=
 +
| ホイールベース=2,220mm
 +
| 車両重量=1,280-1,780kg
 +
| 同車台=
 +
| 自由項目1(項目名)=
 +
| 自由項目1(内容)=
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}}
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*[[1983年]]9月 フルモデルチェンジ。[[オートラマ]]向けに、[[乗用車|乗用]]の[[フォード・スペクトロン|スペクトロン]]と、[[商用車|商用]]の[[フォード・スペクトロン|J80]]を[[OEM]]供給開始。従来型にあったロングボディは先行発売されたボンゴブローニイに統合され、一部のグレードに後輪小径ダブルタイヤ仕様が設定された他は前後同サイズとなった。内装を中心とした装備と快適装備は、先代とは比べものにならないほど充実が図られ、ワゴンの上位グレードには[[パワーウインドウ]]が装備され、[[パワーステアリング]]もグレードにより標準及び[[オプション]]設定された。冷房装置も、吊り下げ式クーラーから、ようやくヒーター組み込み型のエアコンとなっている。
 +
*[[1984年]]11月 [[四輪駆動|4WD]]を追加。4WDには1.8Lガソリンエンジンを搭載し、フロント[[ディスクブレーキ]]も標準装備された。ワゴンの後輪ダブルタイヤ仕様は廃止。バンの1年[[車検]]を嫌うユーザー向けに、2列シート6人乗り、バンと同様の内装を持つBW(ビジネス・ワゴン)を追加した。
 +
*[[1986年]]11月 ワゴンをマイナーチェンジ。外装を中心とした[[フェイスリフト]]を実施。ワゴンのガソリンエンジンが2.0L化される。
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*[[1987年]]9月 トラック、バンをマイナーチェンジ。内外装の一部を変更。4WDにディーゼル車登場。パワーステアリング、ELR3点式フロント[[シートベルト]]を全車に標準装備。バン全車にリヤ[[ワイパー]]を標準装備。
 +
*[[1989年]]1月 マイナーチェンジ。2.0L[[ターボ]][[ディーゼルエンジン|ディーゼル]]車を追加。
 +
*[[1990年]]2月 同社が展開する販売店ブランド[[ユーノス]]に向けた[[マツダ・ユーノスカーゴワゴン|ユーノスカーゴワゴン]]の販売を開始。マイナーチェンジを実施。内外装デザインが一部変更され、カラードバンパーが全車標準装備。バン、ワゴン全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックが標準装備された。
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*[[1994年]]4月 [[日産自動車]]に対し、ボンゴバン・トラックの供給を開始した(その見返りとして日産が[[日産・AD|ADワゴン/バン]]をマツダに供給)。
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*[[1995年]]6月 [[セミキャブオーバー]][[ミニバン]]'''ボンゴフレンディ'''を発売、乗用グレードの事実上の後継モデルとなる。詳しくは、''[[マツダ・ボンゴフレンディ|ボンゴフレンディ]]を参照''。ボンゴフレンディの発売に伴い、ボンゴワゴンとボンゴブローニイワゴンが統合された。
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*[[1996年]] マイナーチェンジ。バンの1.5LのD5型ガソリンエンジンと2LのRF型ディーゼルエンジンを廃止、トラックは1.5L D5型を1.8L F8型に換装。2.2LのR2型ディーゼルエンジンを61psから76psにパワーアップ。バンにはGLスーパーが追加されるが、2WDはハイルーフ、4WDはミドルルーフだった。
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*[[1998年]]5月 ボンゴEV追加。
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*[[1999年]]4月 継続生産されていたワゴンの国内販売を終了。
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**現在、歴代ボンゴの中では、モデルライフがもっとも長い。[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]は、ワンボックスカー(ワゴン・バン)用[[マツダ・Sプラットフォーム#SS|SSプラットフォーム]]及び、トラック用[[マツダ・Sプラットフォーム#SE|SEプラットフォーム]]が用いられていた。
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**[[特装車]]としてバンベースの[[高所作業車]]が存在する(架装は[[新明和工業]])。
 +
**[[起亜自動車]]では、ワゴンが「ベスタ」、バン・トラックが「ワイドボンゴ」としてライセンス生産が行われた。なお、[[1997年]]にフルモデルチェンジが行われ「ボンゴフロンティア」となるが、オリジナルのボンゴとはプラットフォーム以外関連性はない。[[2004年]]には更にモデルチェンジが行われ、「ボンゴIII」となり、親会社の[[現代自動車]]の「ポーターII」と兄弟車となった。
  
余談だが、過去にはユーノスカーゴやフォード・スペクトロンもOEMだった。
+
<gallery>
 +
ファイル:Bongowagon.jpg|ワゴン(警察関係車輌)
 +
File:Mazda Bongo 303.JPG|トラック フラットロー 後期型
 +
</gallery>
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{{-}}
  
== 関連項目 ==
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===4代目 SK82/SKF2型(1999年-)===
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{{Infobox_自動車のスペック表
 +
| 車種= 乗用車
 +
| 車名= マツダ・ボンゴ(4代目)
 +
| 車名補=SK82/SKF2型
 +
| 1枚目画像の説明=
 +
| 1枚目画像名=Mazda Bongo Van.jpg
 +
| 2枚目画像の説明=
 +
| 2枚目画像名=
 +
| 3枚目画像の説明=
 +
| 3枚目画像名=
 +
| 販売期間=[[1999年]]-
 +
| 乗車定員=2-6人
 +
| ボディタイプ=4・5ドア[[キャブオーバー]][[ライトバン]]<br>2ドア[[キャブオーバー]][[貨物自動車|トラック]]
 +
| エンジン=1.8L OHC 水冷[[直列4気筒]] (F8)<br>2.0L ディーゼルターボ 水冷直列4気筒直接噴射式ターボ (RF)<br>2.2L OHC 水冷直列4気筒ディーゼル (R2)<br>1.8L D
 +
OHC 水冷[[直列4気筒]] (L8)
 +
| トランスミッション=5速MT/4速AT
 +
| 駆動方式=[[後輪駆動#フロントエンジン・リアドライブ方式|FR]]/[[4輪駆動|4WD]]
 +
| サスペンション=前:[[ダブルウィッシュボーン式サスペンション|ダブルウイッシュボーン]]<br />+[[トーションバースプリング]] <br>後:[[リーフ式サスペンション|固定車軸+半だ円板ばね]]
 +
| 全長=バン:4,295mm<br>トラック:4,335mm
 +
| 全幅=1,690mm
 +
| 全高=バン:1,865mm<br>トラック:1,910mm
 +
| ホイールベース=2,220mm
 +
| 車両重量=バン:1,600kg<br>トラック:1,360kg
 +
| 後継=
 +
| 同車台=[[マツダ・Sプラットフォーム#SK|マツダ・SKプラットフォーム]]
 +
| 自由項目1(項目名)=データモデル
 +
| 自由項目1(内容)=バン:2.0 GL 低床 ディーゼルターボ 4WD<br>トラック:1.8 DX ワイドロー 4WD
 +
| 自由項目2(項目名)=
 +
| 自由項目2(内容)=
 +
| 別名=
 +
}}
 +
*[[1999年]][[6月17日]]に16年ぶりのフルモデルチェンジを実施。プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発した[[マツダ・Sプラットフォーム#SK|SKプラットフォーム]]を採用。実情としては、車体の前半分のみを衝突安全対策型に再設計したものと言える。この奇策とも言える「前半分だけのモデルチェンジ」には、マツダの経営悪化が影響している。当時のマツダは経営事情が厳しく、開発コスト削減を余儀なくされていた。そこで4代目ボンゴは、3代目ボンゴの設計の多くを踏襲して部分改設計することで廉価に開発された。事実上はビッグマイナーチェンジ車である。外装デザインは旧型をベースとしつつも極力現代風のしつらえに改められている。内装インパネも造形変更された。
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**エンジンは先代と同じ1.8LのF8型ガソリンエンジンはEGIを装着してF8-Eに変わり90psにパワーアップ、2.2LのR2型ディーゼルエンジンは79psにパワーアップ。
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**4代目以降のボンゴでは乗用ナンバーのワゴンが未設定であるが、自家用車として兼用している中小の自営業者の需要にも応えるため、外観や装備を充実させたワゴン風の上級グレードのGLスーパー(ハイルーフ・4ドア)が設定されていた。
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**現在、4WD車に本格的な超低速副変速機付パートタイム式[[四輪駆動|4WD]]を採用している日本の商用バンはこの4代目ボンゴのみとなっている。
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**従来、ボンゴのディーゼル車で問題となっていた黒煙排出の多さは、この型から大幅に改善されている。
 +
*1999年11月 [[三菱自動車工業]]に対し、全モデルの供給を開始した。
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*[[2003年]]12月 [[排ガス規制]]に対応した触媒などを搭載した[[コモンレール]][[ディーゼルエンジン|ディーゼル]][[ターボチャージャー|ターボ]]モデルを発売した(自動車NOx・PM法適合車)。同時にF8-E型ガソリンエンジンも95psにパワーアップ。
 +
*[[2005年]]11月 灯火器規制対応化。
 +
*[[2007年]]8月 ディーゼルエンジンにディーゼル・パティキュレート・フィルターを採用し、新長期規制に適合させた。トラック全車にパワーウインドーとパワードアロックを標準装備した。
 +
*[[2009年]]11月 [[#5代目 NV200型(2009年-)|NV200ボンゴ]]が登場する。4代目ボンゴはしばらく併売されるが、大きく車種整理が行われた。
 +
*[[2010年]]8月 一部改良。1.8Lガソリンエンジンを水冷直列4気筒・DOHCエンジンのL8型に刷新し、燃費と動力性能を向上させた(尚、このエンジンは欧州向け[[マツダ・ロードスター|ロードスター]]と基本は同じである)。このほか、パワーウィンドウ・助手席サンバイザーを標準装備し、新たに大型のセンターコンソールボックスを採用。バン<ref>2009年11月に[[#5代目 NV200型(2009年-)|NV200ボンゴ]]が登場したため現在は安価グレードのみ</ref>には冷暖房効率を向上させる為に間仕切りカーテンを標準装備、トラックは荷台のアオリを45mm高くして積載性を向上するとともに、シングルワイドローはロング荷台の採用で最大積載量を50kgアップ。さらに、助手席エアバッグと助手席電動リモコン式ドアミラーも標準装備し、安全性も向上された。しかし、これまでラインアップされていたディーゼルエンジン車と上級グレードのGLスーパーは廃止。この変更を機に型式がSKP2T/SKP2Lへと変更された。
 +
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File:Mazda Bongo Van rear.jpg|バン リヤ
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File:Mazda Bongo 005.JPG|トラック
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===5代目 NV200型(2009年-)===
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==ボンゴブローニィ==
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'''ボンゴブローニィ'''(BONGO BRAWNY)とは、ボンゴの上位車種で姉妹車。
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*[[1983年]]6月 当時フルモデルチェンジを控えたボンゴの全幅とホイールベースを延長したモデルとして先行登場。
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*[[1985年]] バン・ロングボディに4WD車を追加。2.0Lガソリンエンジンが搭載された。
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*[[1987年]] マイナーチェンジ。内外装の一部を変更。トラック、バンの4WD車にディーゼル車を追加。ELR3点式シートベルトを全車に、バン、ワゴン全車にリヤワイパーを標準装備した。
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*[[1990年]] マイナーチェンジ。カラードバンパーを全車に、バン、ワゴンの全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックを標準装備した。
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*[[1992年]] バン2WD車に3.0Lディーゼル車及び、最上級グレード「GLスーパー」を追加。
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*[[1995年]] ボンゴフレンディ登場により、ワゴンが廃止された。
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*[[1997年]] マイナーチェンジ。内外装デザインを大幅に変更される。ディーゼル車は新開発の2.5L・WL型を搭載。4WD車は前席3人から2人となり、バン・GLスーパーはロングボディのみとなった。
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*[[2000年]] 長年ラインナップされていたトラックが[[マツダ・タイタン|タイタンダッシュ]]が登場したため絶版となった。
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===SKE6/SKF6型(1999年-2010年)===
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*[[1999年]]6月 前述のようにボンゴがフルモデルチェンジされたが、ボンゴブローニィはマイナーチェンジに留まった。ただしドアやハッチなどの一部パーツは4代目ボンゴに準じたものになっている。2LのFE-E型ガソリンエンジンは100psにパワーアップ。
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**プラットフォームはSRプラットフォームをベースに開発した[[マツダ・Sプラットフォーム#SK|SKプラットフォーム]]を採用。
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**GLスーパーは大型フロントバンパーを採用し、1ナンバーとなった。
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*1999年11月 三菱自動車工業に対し、全モデルのOEM供給を開始した。
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*2004年12月 ディーゼルエンジンがWL型2.5Lから排ガス規制に対応した触媒などを搭載したRF-CDT型2.0Lコモンレールディーゼルターボモデルに換装し発売した(自動車NOx・PM法適合車)。
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*2005年11月 灯火器規制対応化。
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*2007年8月 新長期規制に適合。4WD車及びGLスーパーは廃止された。
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*[[2010年]]8月 ボンゴはマイナーチェンジをしたがブローニィはマイナーチェンジされずモデル廃止。27年の歴史に幕を下ろした。またマツダのホームページへの掲載も終了した。後継車は[[#5代目 NV200型(2009年-)|NV200ボンゴ]]。
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*1980年の登場からマイナーチェンジを重ねながら生産が続けられていた長寿モデルであった。
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最大1250kg積載可能であることからライバルは[[トヨタ・ハイエース]]、[[日産・キャラバン]]となる。2010年まで三菱には[[三菱・デリカ|三菱・デリカカーゴ]]としてOEM供給されていたが、日産にはキャラバンがあるためOEM供給されなかった。設計が古いせいか、民間の車として見掛けることはすっかり減っているようだが[[警察]]にはまだまだ大量に導入されている模様。
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画像:Kougaitorishimari.jpg|[[警視庁]][[公害]]取締車
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==車名の由来==
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*ボンゴ(BONGO)とは、英語で[[アフリカ]]産[[カモシカ]]を表す。堂々としたカモシカにたとえて命名
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*ブローニイ(BRAWNY)とは、英語で「力強い」を表し、ボンゴの上位(重[[最大積載量|積載]])車種として強靭でたくましさをイメージしたサブネーム。
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==姉妹車(OEM車)==
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'''現在'''
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*[[日産自動車|日産]]:[[日産・バネット|バネット]](1994年より日産へボンゴバン・ボンゴトラックをOEM供給開始)
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*[[三菱自動車工業|三菱自動車]]:[[三菱・デリカ|デリカバン・デリカトラック]](1999年より三菱自動車へボンゴバン・ボンゴトラックをOEM供給開始)
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※後輪ダブルタイヤ仕様(ワイドロー)も供給されているが、「平床ダブルタイヤ」(バネットバン)のように独自の名称が使用されている。
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'''絶版'''
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*[[フォード・スペクトロン|スペクトロン]]、J80、J100(販売店[[オートラマ]]。マツダが[[フォード・モーター|フォード]]との提携で設立した日本フォードが展開した販売チャネル、オートラマにOEM供給したモデル)
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*[[ユーノス・カーゴ]](販売店[[ユーノス]]。マツダがユーノスブランド戦略を進めていたころのモデル)
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*[[三菱自動車工業|三菱自動車]]:[[三菱・デリカ|デリカカーゴ]](1999年から2010年まで三菱自動車へボンゴブローニイバンをOEM供給)
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==販売店==
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*マツダ店
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*[[マツダアンフィニ|マツダアンフィニ店]](旧アンフィニ店・オート店)
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*[[オートザム|マツダオートザム店]]
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==関連項目==
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{{Commonscat|Mazda Bongo}}
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{{Commonscat|Mazda Bongo Brawny|マツダ・ボンゴブローニー}}
 
*[[マツダ]]
 
*[[マツダ]]
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*[[日産自動車]]
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**[[日産・バネット]]
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*[[三菱自動車工業]]
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**[[三菱・デリカ]]
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*[[起亜自動車]]
 
*[[フォード・モーター]]
 
*[[フォード・モーター]]
 +
*[[オートラマ]]
 +
**[[フォード・スペクトロン]]([[乗用車|乗用]])
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**[[フォード・Jシリーズ]]([[商用車|商用]])
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*[[ユーノス]]
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**[[ユーノス・カーゴ]](商用)
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*[[マツダ・ボンゴフレンディ]]
 +
*[[マツダ・ビアンテ]]
 +
*[[マツダ・MPV]]
  
 +
==脚注==
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<references />
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==外部リンク==
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*[http://www.bongo.mazda.co.jp/ 【MAZDA】ボンゴインデックス|カーラインナップ]
 +
*[http://www.mazda.co.jp/philosophy/history/greatcar/p9.html 【MAZDA】ボンゴ編|マツダの名車たち]
 
{{Wikipedia/Ja}}
 
{{Wikipedia/Ja}}
 
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{{自動車}}
 
{{DEFAULTSORT:ほんこ}}
 
{{DEFAULTSORT:ほんこ}}
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[[Category:マツダの車種]]
 
[[Category:貨物自動車]]
 
[[Category:貨物自動車]]
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{{マツダ車種年表 (初期)}}
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{{マツダ車種年表}}
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[[en:Mazda Bongo]]

2010年9月12日 (日) 15:09時点における版

ボンゴ(BONGO)とは、マツダが製造・発売しているキャブオーバースタイルのワンボックス商用車ならびに派生車種の乗用車、およびトラックである。現在はバンタイプはNV200バネットOEM

概要

商用車用途をメインとしたキャブオーバースタイルのワンボックス車である。以前はワゴンも販売されていたが、現在はバントラックのみの販売となっている。また、後輪小径ダブルタイヤは、このクラスではボンゴ及びボンゴのOEM車のみの設定となっている。

初代は小型ワンボックスバンとして当時のベストセラーであり、ワンボックスカーの代名詞としてその名を広く浸透させた。かつて、自動車のスタイルの呼称である、ワンボックスカーという名称が一般に定着する以前は「ボンゴ型車」や「ボンゴ車」と呼ばれ、「○×(社名)が出したボンゴの名前は?」と言われたほどである。

3代目と同時に発売されたフォード・スペクトロンをはじめ、OEM供給による数多くの姉妹車バッジエンジニアリング)が存在する。

トヨタ自動車2007年7月にタウンエースライトエースを受注を一時中断したため、新型が登場するまでの2007年12月までの5ヶ月間は、このクラスの商用車(ワンボックスバン・トラック)の生産はマツダ1社による独占状態となった。(※同期間の当クラスの商用車は、ボンゴ3姉妹(マツダ・ボンゴ、日産・バネット[1]三菱・デリカ[2])のみ)

日本国外ではEシリーズとして販売されている。バンは中東東南アジアフォードディーラーへもOEM供給され、Jシリーズエコノバンとして販売されている。これまで含めると「ボンゴ3姉妹」がさらに「ボンゴ4姉妹」になる。

ボンゴの歴史

初代(1966年-1975年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1966年5月登場。ボディーはキャブオーバースタイルであるが、リアエンジン後輪駆動(RR)で、サスペンションは4輪独立懸架を採用。トラック、バン、コーチ(ワゴン)がラインナップされた。

初期はファミリアと共通の800ccアルミエンジンであるが出力は変更され 37ps/5000rpm 6.3kg-m/3000rpm のガソリンエンジンを搭載されていたが、2年後の1968年4月には1000ccにアップされた48ps/5500rpm 7.7kg-m/2500rpmのガソリンエンジンを搭載。「ボンゴ1000」という名称で発売していた。

車体は全長3770mm 全幅1500mm 全高1700mmと、現在の軽自動車の全長を長くした程度である。

だが第1次オイルショック後のマツダの経営危機等により、51年排出ガス規制(A-/B-)への対応は行われず、1975年で生産はいったん中止となった。


2代目 BA2系(1977年-1983年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1977年9月、トラックがフルモデルチェンジでひとまわり大きくなって2年ぶりに登場。駆動方式をリアエンジンリアドライブ(RR)からフロントエンジンリアドライブ(FR)に変更。全車リヤタイヤを小径ダブルタイヤ化し、荷台からホイールハウスを無くした。トラックは「ボンゴワイドロー」の名称で販売された。エンジンはTC型1.3L 77ps/10.7kg-mとNA型1.6L 82ps/13.5kg-mのガソリンエンジン二機種。
  • 車体は標準ボディの全長3995mm/全幅1620mm/全高1850mm・積載量750kg、ロングボディの全長4445mm・積載量1000kgがあり、標準が1.3L、ロングが1.6Lのエンジンを搭載した。ボンゴで採用された後輪小径ダブルタイヤによる低床化は、その後の同クラスのライバル車達にも波及した。
  • 1978年1月、CMキャラクターにタイタンシリーズ同様山城新伍を起用(1984年まで)。後輪小径ダブルタイヤによる「まっ平らフロア」の「ボンゴマルチバン」と「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」を追加。バンはトラックと同様の車体寸法に積載量(600kg積、850kg積)により、2種類のホイールベースがある。ルーフは当初、標準ボディは標準ルーフ、ロングボディがハイルーフであった。キャッチコピーは「これからはマルチバンの時代」。「ボンゴワイドロー ダブルキャブ」は、ロングホイールベースのシャシに6人乗りキャビンと750kg積荷台を乗せ、1.6Lのガソリンエンジンを搭載している。廉価で乗車定員が多いことから、建設業界には人気があった。
  • 1978年10月、9/10人乗りの「ボンゴマルチワゴン」を追加。 標準ボディーとロングボディーがあり、ロングには4列シートの10人乗りもある。乗車定員の増加とデュアルクーラーで増える負荷に対応し、1.8L 95ps/15.2kg-mの VC型エンジンを搭載。
  • 1979年7月、フロントのデザインを変更したマツダオート店向けの姉妹車、ボンゴボンディを追加。
  • 1979年10月、同クラスの1BOXカー初のディーゼル車、S2型 70ps/14.5kg-mの2.2Lディーゼルエンジン搭載車を発売。バンとトラックは昭和54年排出ガス規制適合。バンのガソリン車は、排出ガス規制での出力低下を補うため1.3Lから1.4Lへ排気量を拡大し、76ps/11.8kg-mの UC型に変更された。
  • 1980年2月、マルチワゴンに2.2Lディーゼル車を追加。
  • 1981年1月、マイナーチェンジ。ヘッドランプ規格型の丸二灯から、規格型の角二灯へと変更し、同時にインパネのデザインも変更する。バン/ワゴンはリアコンビランプのデザインとナンバープレートの位置変更。電動サンルーフ、回転対座シートなどを装備した上級グレードの「ウェストコースト」を設定。ボンゴとボンゴボンディはフロントグリルのデザインが異なる。
  • マツダと提携関係だった韓国起亜自動車でもライセンス生産が行われ、農業用トラックとして「セレス」の名称が与えられたモデルも存在した。
  • 当時経営の行き詰まったマツダの救世主となり、1978年から1980年まで、国内マツダディーラーの最量販車であった(1980年以降はFFファミリアが取って代わる)。


3代目(1983年-1999年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1983年9月 フルモデルチェンジ。オートラマ向けに、乗用スペクトロンと、商用J80OEM供給開始。従来型にあったロングボディは先行発売されたボンゴブローニイに統合され、一部のグレードに後輪小径ダブルタイヤ仕様が設定された他は前後同サイズとなった。内装を中心とした装備と快適装備は、先代とは比べものにならないほど充実が図られ、ワゴンの上位グレードにはパワーウインドウが装備され、パワーステアリングもグレードにより標準及びオプション設定された。冷房装置も、吊り下げ式クーラーから、ようやくヒーター組み込み型のエアコンとなっている。
  • 1984年11月 4WDを追加。4WDには1.8Lガソリンエンジンを搭載し、フロントディスクブレーキも標準装備された。ワゴンの後輪ダブルタイヤ仕様は廃止。バンの1年車検を嫌うユーザー向けに、2列シート6人乗り、バンと同様の内装を持つBW(ビジネス・ワゴン)を追加した。
  • 1986年11月 ワゴンをマイナーチェンジ。外装を中心としたフェイスリフトを実施。ワゴンのガソリンエンジンが2.0L化される。
  • 1987年9月 トラック、バンをマイナーチェンジ。内外装の一部を変更。4WDにディーゼル車登場。パワーステアリング、ELR3点式フロントシートベルトを全車に標準装備。バン全車にリヤワイパーを標準装備。
  • 1989年1月 マイナーチェンジ。2.0Lターボディーゼル車を追加。
  • 1990年2月 同社が展開する販売店ブランドユーノスに向けたユーノスカーゴワゴンの販売を開始。マイナーチェンジを実施。内外装デザインが一部変更され、カラードバンパーが全車標準装備。バン、ワゴン全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックが標準装備された。
  • 1994年4月 日産自動車に対し、ボンゴバン・トラックの供給を開始した(その見返りとして日産がADワゴン/バンをマツダに供給)。
  • 1995年6月 セミキャブオーバーミニバンボンゴフレンディを発売、乗用グレードの事実上の後継モデルとなる。詳しくは、ボンゴフレンディを参照。ボンゴフレンディの発売に伴い、ボンゴワゴンとボンゴブローニイワゴンが統合された。
  • 1996年 マイナーチェンジ。バンの1.5LのD5型ガソリンエンジンと2LのRF型ディーゼルエンジンを廃止、トラックは1.5L D5型を1.8L F8型に換装。2.2LのR2型ディーゼルエンジンを61psから76psにパワーアップ。バンにはGLスーパーが追加されるが、2WDはハイルーフ、4WDはミドルルーフだった。
  • 1998年5月 ボンゴEV追加。
  • 1999年4月 継続生産されていたワゴンの国内販売を終了。
    • 現在、歴代ボンゴの中では、モデルライフがもっとも長い。プラットフォームは、ワンボックスカー(ワゴン・バン)用SSプラットフォーム及び、トラック用SEプラットフォームが用いられていた。
    • 特装車としてバンベースの高所作業車が存在する(架装は新明和工業)。
    • 起亜自動車では、ワゴンが「ベスタ」、バン・トラックが「ワイドボンゴ」としてライセンス生産が行われた。なお、1997年にフルモデルチェンジが行われ「ボンゴフロンティア」となるが、オリジナルのボンゴとはプラットフォーム以外関連性はない。2004年には更にモデルチェンジが行われ、「ボンゴIII」となり、親会社の現代自動車の「ポーターII」と兄弟車となった。


4代目 SK82/SKF2型(1999年-)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1999年6月17日に16年ぶりのフルモデルチェンジを実施。プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発したSKプラットフォームを採用。実情としては、車体の前半分のみを衝突安全対策型に再設計したものと言える。この奇策とも言える「前半分だけのモデルチェンジ」には、マツダの経営悪化が影響している。当時のマツダは経営事情が厳しく、開発コスト削減を余儀なくされていた。そこで4代目ボンゴは、3代目ボンゴの設計の多くを踏襲して部分改設計することで廉価に開発された。事実上はビッグマイナーチェンジ車である。外装デザインは旧型をベースとしつつも極力現代風のしつらえに改められている。内装インパネも造形変更された。
    • エンジンは先代と同じ1.8LのF8型ガソリンエンジンはEGIを装着してF8-Eに変わり90psにパワーアップ、2.2LのR2型ディーゼルエンジンは79psにパワーアップ。
    • 4代目以降のボンゴでは乗用ナンバーのワゴンが未設定であるが、自家用車として兼用している中小の自営業者の需要にも応えるため、外観や装備を充実させたワゴン風の上級グレードのGLスーパー(ハイルーフ・4ドア)が設定されていた。
    • 現在、4WD車に本格的な超低速副変速機付パートタイム式4WDを採用している日本の商用バンはこの4代目ボンゴのみとなっている。
    • 従来、ボンゴのディーゼル車で問題となっていた黒煙排出の多さは、この型から大幅に改善されている。
  • 1999年11月 三菱自動車工業に対し、全モデルの供給を開始した。
  • 2003年12月 排ガス規制に対応した触媒などを搭載したコモンレールディーゼルターボモデルを発売した(自動車NOx・PM法適合車)。同時にF8-E型ガソリンエンジンも95psにパワーアップ。
  • 2005年11月 灯火器規制対応化。
  • 2007年8月 ディーゼルエンジンにディーゼル・パティキュレート・フィルターを採用し、新長期規制に適合させた。トラック全車にパワーウインドーとパワードアロックを標準装備した。
  • 2009年11月 NV200ボンゴが登場する。4代目ボンゴはしばらく併売されるが、大きく車種整理が行われた。
  • 2010年8月 一部改良。1.8Lガソリンエンジンを水冷直列4気筒・DOHCエンジンのL8型に刷新し、燃費と動力性能を向上させた(尚、このエンジンは欧州向けロードスターと基本は同じである)。このほか、パワーウィンドウ・助手席サンバイザーを標準装備し、新たに大型のセンターコンソールボックスを採用。バン[3]には冷暖房効率を向上させる為に間仕切りカーテンを標準装備、トラックは荷台のアオリを45mm高くして積載性を向上するとともに、シングルワイドローはロング荷台の採用で最大積載量を50kgアップ。さらに、助手席エアバッグと助手席電動リモコン式ドアミラーも標準装備し、安全性も向上された。しかし、これまでラインアップされていたディーゼルエンジン車と上級グレードのGLスーパーは廃止。この変更を機に型式がSKP2T/SKP2Lへと変更された。

5代目 NV200型(2009年-)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表


ボンゴブローニィ

ボンゴブローニィ(BONGO BRAWNY)とは、ボンゴの上位車種で姉妹車。

SR型(1983年-1999年):SD型(1983年-2000年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1983年6月 当時フルモデルチェンジを控えたボンゴの全幅とホイールベースを延長したモデルとして先行登場。
    • プラットフォームは、3代目ボンゴのSS及びSEプラットフォームをベースに開発した。
    • ワンボックスカー(ワゴン・バン)用SRプラットフォーム及び、トラック用SDプラットフォームを採用。パワーステアリングを全車に標準装備した。
    • オートラマ向けにはJ100としてOEM供給された。
  • 1985年 バン・ロングボディに4WD車を追加。2.0Lガソリンエンジンが搭載された。
  • 1987年 マイナーチェンジ。内外装の一部を変更。トラック、バンの4WD車にディーゼル車を追加。ELR3点式シートベルトを全車に、バン、ワゴン全車にリヤワイパーを標準装備した。
  • 1990年 マイナーチェンジ。カラードバンパーを全車に、バン、ワゴンの全車にはリアアンダーミラーと集中ドアロックを標準装備した。
  • 1992年 バン2WD車に3.0Lディーゼル車及び、最上級グレード「GLスーパー」を追加。
  • 1995年 ボンゴフレンディ登場により、ワゴンが廃止された。
  • 1997年 マイナーチェンジ。内外装デザインを大幅に変更される。ディーゼル車は新開発の2.5L・WL型を搭載。4WD車は前席3人から2人となり、バン・GLスーパーはロングボディのみとなった。
  • 2000年 長年ラインナップされていたトラックがタイタンダッシュが登場したため絶版となった。

SKE6/SKF6型(1999年-2010年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表

  • 1999年6月 前述のようにボンゴがフルモデルチェンジされたが、ボンゴブローニィはマイナーチェンジに留まった。ただしドアやハッチなどの一部パーツは4代目ボンゴに準じたものになっている。2LのFE-E型ガソリンエンジンは100psにパワーアップ。
    • プラットフォームはSRプラットフォームをベースに開発したSKプラットフォームを採用。
    • GLスーパーは大型フロントバンパーを採用し、1ナンバーとなった。
  • 1999年11月 三菱自動車工業に対し、全モデルのOEM供給を開始した。
  • 2004年12月 ディーゼルエンジンがWL型2.5Lから排ガス規制に対応した触媒などを搭載したRF-CDT型2.0Lコモンレールディーゼルターボモデルに換装し発売した(自動車NOx・PM法適合車)。
  • 2005年11月 灯火器規制対応化。
  • 2007年8月 新長期規制に適合。4WD車及びGLスーパーは廃止された。
  • 2010年8月 ボンゴはマイナーチェンジをしたがブローニィはマイナーチェンジされずモデル廃止。27年の歴史に幕を下ろした。またマツダのホームページへの掲載も終了した。後継車はNV200ボンゴ


  • 1980年の登場からマイナーチェンジを重ねながら生産が続けられていた長寿モデルであった。

最大1250kg積載可能であることからライバルはトヨタ・ハイエース日産・キャラバンとなる。2010年まで三菱には三菱・デリカカーゴとしてOEM供給されていたが、日産にはキャラバンがあるためOEM供給されなかった。設計が古いせいか、民間の車として見掛けることはすっかり減っているようだが警察にはまだまだ大量に導入されている模様。


車名の由来

  • ボンゴ(BONGO)とは、英語でアフリカカモシカを表す。堂々としたカモシカにたとえて命名
  • ブローニイ(BRAWNY)とは、英語で「力強い」を表し、ボンゴの上位(重積載)車種として強靭でたくましさをイメージしたサブネーム。

姉妹車(OEM車)

現在

※後輪ダブルタイヤ仕様(ワイドロー)も供給されているが、「平床ダブルタイヤ」(バネットバン)のように独自の名称が使用されている。

絶版

販売店

関連項目

脚注

  1. 後にNV200バネットとして再び自社生産に
  2. 現行車種はNV200バネットのOEM
  3. 2009年11月にNV200ボンゴが登場したため現在は安価グレードのみ

外部リンク

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