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2018年4月21日 (土) 23:05時点における最新版
必殺技(ひっさつわざ)とは、敵と戦う上で持ち合わせている技術・武器・技などのうちで最も有効かつ多用する技のことである。武器の場合は必殺武器(ひっさつぶき)とも称する。しかし、いずれも発動したからといって文字通り「必ず殺」せるものとは限らないため注意を要する。
スポーツにおける必殺技[編集]
ショー的要素が強く技の多い格闘技(プロレスなど)では、選手の持ち技、決め技(フィニッシュ・ホールド)として用いられる。ただし大相撲など伝統的な武道では、得意技とは言っても必殺技とは普通言わない。また武術に形はあるが必殺技の意味ではない。
プロレスにおける必殺技は、決め技であるフィニッシュ・ホールドとも呼ばれ、「空手チョップ」(力道山)、「十六文キック」(ジャイアント馬場)、「卍固め」、「延髄斬り」(アントニオ猪木)などが代表例として挙げられる。これらはまさしくそれぞれの選手を象徴する技であり、子供達によって真似られることも多かった(ものがプロレス技なのでさすがに危険だが)。
またこれになぞらえて、格闘技以外でも相手に対して絶対的優位を得る技を必殺技と俗称することがある。野球選手イチローの驚異的好返球は「レーザービーム」と呼ばれ、他に同様の好返球を見せる新庄剛志や福留孝介などについても同様に呼ばれることがある。あるいは卓球選手福原愛の「王子サーブ」も同様のものといえる。
漫画などにおける必殺技[編集]
漫画・特撮・アニメなどにおいて、特にヒーロー物の作品の場合、キャラクターは必殺技を持ち、それを封じられたりあるいは破られ、新しい必殺技を会得するなど物語に欠かせない要素となっている。
ただし必殺技を持たないヒーローも少なくない。特撮ヒーローの元祖とされる月光仮面には明らかに必殺技が存在しない。アメリカンコミックの主役であるスーパーマンやバットマンにも特に必殺技と言えるようなものはない。彼らは悪役といえども殺さないのがポリシーであるからである。
ヒーローの必殺技は、必ずしも悪役を殺すものとは限らない。『星雲仮面マシンマン』のカタルシスウェーブや、『ウルトラマンコスモス』のフルムーンレクトのように、悪役を改心させる技がよい例であろう。
世界観も必殺技の有無に影響する。『機動戦士ガンダム』においてガンダムはビームライフルやビームサーベルで数多くの敵を倒したが、リアルロボットものの始祖であるこの作品においてはこれらを普通は必殺武器とは言わない。これに対し、同じガンダムシリーズでも『機動武闘伝Gガンダム』では、シャイニングガンダムの「シャイニングフィンガー」やゴッドガンダムの「爆熱ゴッドフィンガー」など必殺技そのものの技が数多く登場する。
代表的なこの種の必殺技として、以下のようなものが挙げられる:
- 仮面ライダーシリーズの主役キャラクターの多くが、跳び蹴り技を必殺技とする。
- ゴレンジャーストーム、ゴレンジャーハリケーン(秘密戦隊ゴレンジャー)
- スーパー戦隊シリーズなど戦隊ものでは、主人公たちの連携技・合体技を必殺技とする。
- 科学忍法火の鳥(科学忍者隊ガッチャマン)
- かめはめ波(孫悟空他多数(ドラゴンボール))
- ロケットパンチ、ブレストファイヤー(マジンガーZ)
- キン肉バスター(キン肉スグルなど(キン肉マン))
- 地獄車(一条直也(柔道一直線))
- 北斗神拳(ケンシロウなど(北斗の拳))
- 昇龍拳(リュウ他多数(ストリートファイター))
- 白鳥の湖(殿馬一人(ドカベン)
- ドライブシュート(大空翼など(キャプテン翼))
- 大リーグボール(星飛雄馬(巨人の星))
テレビゲームにおける必殺技[編集]
テレビゲーム(主に2D対戦型格闘ゲーム)では、通常の攻撃(ボタンを押すだけで出るもの)とは別に設定されているものを呼ぶ。レバーやボタンを一定の手順で押す(このことを「コマンドを入力する」という)ことで発動し、通常技よりも与えるダメージが大きいのが特徴である。その他のゲームでは、使用の際何らかの制約がある場合が多い。
対戦型格闘ゲームの黎明期では文字通り「必ず殺す技」と言えるほどのダメージを相手に与えるものであったが、現在では特殊な操作を要する技一般を「必殺技」と呼んでいる。また、後年には画面内をテレポートするのみなど、ダメージすら与えないものも含まれるようになる。
例として、格闘ゲーム初期の代表作『ストリートファイターII』では、リュウとケンは共に「波動拳」「竜巻旋風脚」「昇龍拳」という必殺技を持つ。これらはそれぞれ以下のような操作を行うことで必殺技が発動する。キャラクターが右を向いている状態において:
上に挙げた例で、昇竜拳のコマンドは、レバー操作の都合でいったんニュートラルの位置を経由する必要があるため、他の2つに比べて入力が難しい。その分、昇竜拳の威力は高くなっており、またこの技を出せること自体がある種のステータスとなっていた時期があった(同じコマンドで出せる技としては『闘神伝』の裂空斬や飛昇斬、流星脚などがある)。
他には、レバーをある方向に長く入れてためた後に反対側の方向+攻撃ボタンで出せるもの(『ストリートファイターII』の春麗やガイル、ベガなど、「ため技」と呼ぶのが一般的)やボタン同時押しで出せるもの(ザンギエフのダブルラリアットなど)、ボタン連打で出せるもの(エドモンド本田の百裂張り手や春麗の百裂キックなど)、ボタンを長く押し続けてから離すもの(マイク・バイソンのターンパンチなど、これも「ため技」と呼ばれる場合がある)がある。さらに、ダルシムのヨガテレポートなど「レバーを→ ↓ ↘+パンチまたはキック3個同時押し」といういくつかのタイプが複合されたものもある。
ゲームによっては特殊な条件で発動し、通常の必殺技をしのぐ大ダメージを与える「超必殺技」などのシステムも存在する(例えば『龍虎の拳』の「龍虎乱舞」や『闘神伝』の「百鬼猛襲剣」など)。これには「体力が残り少ない状態でないと出せない」「コマンドが複雑」などといった制約があることが多い。名称もゲームにより異なる場合がよくあるが、ユーザーの間ではそれにもかかわらず、慣例的に単に「超必殺技」と呼称される場合がある。
GUILTY GEARシリーズなどにおいては、クリーンヒットすれば確実に相手を倒すことのできる必殺技(一撃必殺技などと呼称される)も存在する。これらは、隙が大きい、一度しか発動できない、不発に終わった後の行動に制限が掛かるなど、発動に大きなリスクを伴うが、大逆転の可能性を秘めた一撃として、必殺技本来の意味とロマンを蘇らせた。ただし、ゲームによっては著しく対戦バランスを損なう結果となってしまったものもあり、戦術の一つとして問題無く組み込めるようになったのは「GUILTY GEAR X」が草分け的存在である。
- 複雑なコマンドの例
ポケットモンスターシリーズにおける必殺技[編集]
一撃必殺技とも呼ばれる。命中率は30。PPは5。双方の能力に依らず、相手のポケモンのHPを一発で0にさせる技のことである。タイプ相性によるメッセージは表示されないが、命中したときのBGMは普通の技と同じようにどの場合でもタイプ相性が反映される。無効以外、技が当たった場合の効果そのものは変わらない。相手がタイプ相性的に効かない場合や、特性がんじょうを持っていたり、攻撃側よりレベルが高い場合等には効果はない。 命中率が設定されているものの、「こころのめ」状態及び特性「ノーガード」の効果等で必中になる場合以外命中のランク補正の影響を受けないため意味を成さない。
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